北陸の停電や、鹿児島にも88年振りの積雪やら各地で寒波の被害が出ています。
こちらも気温が、例年より4~6℃も低く真冬並み以上の寒さです。
1月~2月にかけて、思いやられます。
新幹線も遅れ気味ですが、通常は”のぞみ”で300Km/Hを出せるようになっています。
しかし、踏み切りのある在来線では、ブレーキを掛けて600m以内で停車することが決まりになっていますので、逆算すれば時速130Km以上は出せません。
「はくたか」681系2000番
ところが、新幹線でもないのに、JRでもなく、第三セクターの北越急行の「はくたか」という特急列車は、最高時速160kmを出して走っています。
国鉄時代に北越北線として計画され、最初は上越線の六日町から信越本線の犀潟を結ぶ予定でしたが、国鉄時代には実現することはありませんでした。
「はくたか」は、昭和36年から上野・金沢間を走っていましたが、新幹線の登場で国鉄の「はくたか」はなくなりました。
ほくほく線の開業 国鉄時代の「はくたか」
その後、第三セクターとして1997年(平成9年)に完成しました。
新潟の山中を貫いているため、トンネルが多く殆どが高架で直線区間も多く、途中に踏切もなく、新幹線並みの走行条件を備えています。
レールも軌間が新幹線の1434mmに比べ狭い1067mmという狭軌ですが、速度は、出そうと思えば出せるものです。
「はくたか」のラインナップ
一方で秋田新幹線や山形新幹線は、一部踏切があるため、その区間に限って言えば最高速度が130Kmに抑えられているので、「はくたか」の時速160Kmより遅いと言えます。
通常、最高速度はあくまで最高になった時の速度であり、頻繁に停車する電車の場合、これだけで判断は出来ません。
そこで、客観的に判断する指標として表定速度と言われるものがあり、これは列車の停車も含めた平均移動時間のことで、一般的には、地下鉄は、30~40Km、郊外電車等は、40~60Km、東海道新幹線では、200Km以上となっています。