バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

溜め息どころか…

2013年09月30日 21時55分30秒 | バス運転士

現役プロテニス選手Aが、観客に対して「溜め息ばっかり!」って試合中にブーたれたことがテレビで取り上げられ、そのことについて元プロテニス選手Bがコメントをしていたけれど… なぁ~んとなく、言葉を選んで慎重に喋っていたような気がした。まぁ、相手が大先輩だからハッキリとは言いにくいもんねぇ…

私が観客としてプロの真剣勝負を見に行ったことがある野球場や競馬場なんて… ため息なんて当たり前! 「この下手クソ~!」「オマエなんか辞めちまえ~!」「金、返せぇ~!」などと“ド素人”が好き勝手に罵声を浴びせ… 時にはモノを投げ込んだりして…

そう考えると、バスの運転士も言われ放題か… 「(僅か1~2分でも)来るのが遅い!」「(時間通りに発車したのに)バスが早く行った!」「(バス停から離れた場所にいて、何のアピールもしないでおいて)バスに置いて行かれた!」等々… もちろん、信号が目の前で黄色になって止まった時には「あぁ~」という“溜め息”が聞こえることもある。

さらに“ド素人(バスの運転をしたことがないという意味で)”のモニターとかいう人に「あ~だこ~だ」と点数を付けられて、それが給料のアップに多大なる影響を与えるという… もしもA選手がバスの運転士をやったら、どんなことになるのかなぁ~??? 想像しただけでワクワクするなぁ~!!!

きっと「もぉ~、文句ばっかり!」「ちゃんとバス停で待ってなさいよ!」「どうしてこんなに苦情ばっかりなの!?」「私だって一生懸命やってるのよ! そこで溜め息なんかするなぁ~!」などなど… カッコいい女性運転士になること間違いない。

そして、もう一度プロテニス選手に復帰したら、四十ウン歳にしてウィンブルドンの準決勝まで進んで惜敗… 試合後のインタビューで「もっと若い頃にバスの運転士を経験していたら、私はココで優勝できたと思う」と語ったりして…(なんのこっちゃ!?)


「両刀」って褒め言葉!?

2013年09月29日 19時54分38秒 | バス運転士

最近、ある先輩運転士から「両刀!」と呼ばれるようになった… が、その先輩運転士とは“特別な関係”になく(もちろん他の運転士とも特別な関係にはない!)、転回場や休憩室で一緒になった時に談笑するくらいで… まったく身に覚えはない。

多分、他の運転士さんとの会話の中で「そういえば松井も独身なんだよなぁ~」みたいな話から「なんで結婚しないのかなぁ?」となって… 「極度のマザコンじゃないのか?」「理想が高過ぎるんじゃないのか?」「過去の女性を引きずってるんじゃないのか?」「そもそも人間じゃないのかも?」等々…

で、とりあえず「松井は男に関心があるんじゃないのか?」という結論に至り… だからと言って、いきなりストレートに「××!」と呼ぶには抵抗があったので、「両刀!」と呼んでいるのかも…(私も私で、いちいち「違いますよ」というのが面倒臭くなり、笑いながら「はい」と返事をしてしまうように…)

しかしまぁ、考えてみれば… それは「松井が結婚していないのはおかしい!」=「結婚できるはずなのに!」=「普通の人間!」と思われているということで… 私は褒め言葉と解釈している。もっとも、街中などで「おい! 両刀ぉ~!」なんて呼ばれているのを、知らない人が聞いたら「えっ!?」と思うかもしれないが…

ん? ちょっと待てよ… 両刀というのは“どちらも使える人”に対して言うのであって… “どっちも使えていない私”に対して「両刀!」と言うのは、“イケメンでもなくボケ脳である私”に「イケメンで頭がキレる!」と言っているようなもので… いやぁ~、お世辞と分かっていても照れるなぁ~! ハハハ…(そういうのは“おべっか”って言うんだよ!)


なんでもかんでも警察かよ!

2013年09月28日 22時44分31秒 | バス運転士

猛暑日が続いた夏に「当分の間、アイドリングストップ(=冷房ストップ)しなくていい!」という指示が出された時、私は「きっと、このまま“アイドリングストップを復活させる指示”が出されないまま時が過ぎて行くんだろうなぁ~」と思っていたのだが… 今月に入ってから、キチンと指示が出たのだった。さすがぁ~! そこは弊社と違ってウニャムニャ…

さて、今朝の点呼では「輪留めを(外し忘れて)タイヤで踏んで壊したりしたら警察へ届けることになりました」と言われたような気がしたのだが… 「いくら何でも、そんなバカな話はないだろう」と思って聞き流した。しかし、そのままでは気分がスッキリしなかったので、上司に聞き直したところ… 私の聞き間違いでも空耳でも妄想でもなく、本当に“委託元から”そう言われたということだった。

一瞬、私は「そんな… 自分の右足で自分の左足を踏んでおいて、痛いだの謝れだのって、警察へ行くバカが何処の世界にいるんだよ!」と思った。まぁ、その例えはちょっと違うかもしれないが… 確かに、備品を壊したのだから、何らかの罰則は必要かもしれないけれど、それがなぜ「警察へ届ける」になるのか理解不能である。あ~ぁ、折角さっき誉めたばっかりなのにぃ~!

輪留めをするのは、運転士がバスから離れる時… つまり、ほとんどの場合は営業所や転回場のような“自宅の庭”である。そこで家族の誰かが何かを壊したからって、警察へ行くなんて… まさか“器物破損”で運転士を訴えるつもりなのか!?(そんなアホな…)

よぉ~し、分かった! そこまで言うならば、そういうことを決めている事務所の人間も、“備品である鉛筆の芯を折っただけでも!”“コピー用紙を誤って破っただけでも!”“ホッチキスで止め損ねて針を無駄にしただけでも!”“コーヒーをこぼして椅子にシミをつけただけでも!”すべて警察へ行けよぉ~! そこまでやったら認めてやるわぃ! ホッホッホッ…(何を偉そうに… オマエは何処のクソジジイだ!)


持ってる? 持ってない!

2013年09月27日 21時49分18秒 | バス運転士

今日は午前11時頃の出勤だったので、早朝出勤の時よりも時間に余裕を持って自宅を出た。途中のコンビニで軽く買い物をしたけれど、始業点呼時間の50分くらい前には営業所に着いてしまった。その時、私用で電話をしなければならない所があったのを思い出したので、駐車場に止めたマイカーの中で電話をした。

このような場合、私は携帯のアラームをセットして“ちょっと睡眠”を取ることが多い。この仕事をやっていると、一年中「なんだか眠い…」という感覚に襲われているようなものだから… で、実際に眠ってしまうこともあれば、目を閉じているだけで時間が過ぎていくこともあり… そしてアラームが鳴った。

今朝は“特に眠いということはなかった”のだが、なぜか「もう5分だけ目を閉じて休んでいたい」と思ったので、念のためアラームをセットし直して、再び目を閉じた… そして5分後、アラームを止めて車から出て、ロッカールームで準備をして、事務所の点呼場へ…

すると、一瞬「金融庁検査か!?」と思ってしまうような“見慣れない面々(委託元の偉いさんたち?)”とウチの営業所の偉いさんたち(合わせて10名くらい)が、ちょうど事務所から出てきたところだったのである。私は「何事だ?」と思いながら軽い会釈を繰り返し、点呼を受ける準備をしたのだが… たまに“視察”のような行事があるので、今回もそんなところだと思う。

偉いさんたちが視察のために休憩室へ移動したのと入れ替わるように、私は点呼場へ… すると、ある上司が「いいタイミングで来るなぁ~ もう5分早かったら、資料写真(私がモデルに!?)やら何やらで時間が掛かるところだったよ。ついさっきまで、誰か(点呼を受ける運転士が)来ないか待ってたんだから…」と言ったのである。それを聞いた私は「いやぁ~ “マイカーの中で、もう5分だけ寝て行けぇ~”って、天の声が聞こえたんですよぉ~」と、つまらない冗談を言った。

それにしても、本当に何だったのか… 時々あるんだよなぁ~ こういう“変な勘”が働くことが… やっぱり私は“何か持ってる”かもしれないなぁ~ ハハハ…(No! 持ってる人というのは、そこで偉いさんたちと出会って、写真を撮ってもらったり喋ったりして、しっかりと自己アピールをして、その後の仕事に生かすんだよ!)


タダでは済まない!?

2013年09月26日 23時38分25秒 | バス運転士

これまでに何度か書いてきたゲリラ老婆… 否、ゲリラ乗車の正体は、主にスポーツウェア姿の学生か、エコバッグかリュックを背負ったお年寄り軍団である。今日も午後2時過ぎのA駅発B駅経由某所行きで… 先日、ゲリラ乗車に遭遇したバス停(前回とは反対方向)に接近中… ちょうどバス停の目の前の建物から、大勢のお年寄りが出てきたところだった。あぁ、白旗…

続々と乗り込むお年寄り軍団… 40人くらい乗ったあたりで乗客の流れが止まった。どうやら、乗らない人たちは“数分後に来るバスを待って、座って行く作戦”らしい… その時、中扉付近に立っていたお爺さんが「早よ行け、早よ行け! 待っとらんでいいで!」と、私に聞こえるように呟いた。が、まだ空席を探して通路を歩いているお婆さんがいたので発車できなかった。

その間に、新手のお年寄りがやって来て「すいません」「ありがとう」と言いながら乗ってきた。さらに、別のお婆さんから「○○停って行きますか?」と聞かれて、「△△停の近くだ」と分かったけれど「人によって歩ける距離が違うからなぁ~」と思って「すいません。近くまで行くんですけど、手前で曲がってしまうんですよ」と答えた。

そして、後から乗った人たちの様子を窺っていると、さっきとは別のお爺さんが「何やっとるんだ? 時間待ちかぁ~」と言った。私は「何をそんなに急いどるんだ?」と思いながら、お年寄りの動きが止まるのを見て「発車しますよ」と言ってから発車した。

しばらくして、私は“最近、○○停の近くにも、お年寄りを集めて商売をしている事務所がある”ことを思い出し… それと同時に、車内から「△△停で降りて歩けばいいで… 私も行くから、ついて来やぁ~」というような声が聞こえてきた。私は「ゲゲッ… 何か知らんけど、タダでもらえる事務所をハシゴするんだ!」と驚いた。

それらの事務所… 噂では“最初は色んなモノがタダでもらえるけれど、最終的には高額商品を買わされてしまう”とか… ま、ワイワイガヤガヤ喋っているお婆さんたちは大丈夫だろう。が、きっと私のように気の弱いお年寄りが、みんなの分も買わされてしまうんだろうなぁ~(はぁ~??? 気が弱いって… 誰がぁ~!? 心臓に毛… 否、針金が生えてるくせにぃ~!)