バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

やっぱりボケな運転士!

2015年03月31日 20時08分11秒 | バス運転士
先日のJR某駅行きでのこと… おばさんAが「○○行きますか?」と言いながら乗ってきたので、私は「はい、行きますよ。東と西の2つありますけど…」と答えた。すると、おばさんAは「えっ!? 2つ? どうしよう。迎えに来るのに…」と驚き&困惑した様子だった。

予想外の驚き方に、少々面食らった私だったが、すぐに「迎えに来るって… バス停にですか? それならば、とりあえず東で止まってみて、そこにいなかったら、次の西まで乗っていけば…」と解決策を提案したのだが…

おばさんAは“○○停が2つある”という予想外の展開にパニクってしまったのか、「え~っと… どうしよう、どうしよう… 迎えに来ちゃう… どっちに… ねぇ、△△病院に近いのはどっち? 東? 西?」と早口で私に問い掛けた。

私は「このバスが、東か西のどちらかしか行かないってわけじゃないんだし… 迎えに来るんだから… 行くしかないじゃん」と思いつつ「う~む… どっちかというと…」と考えていたのだが、次の乗客が「どっちとも言えないですねぇ…」と言ってくれた。

気が付けば発車時刻になっていたので、私は“まだ何か呟いているおばさんA”の存在を一時的に消去して、バスを発車させた。約20分後、問題の○○東に到着すると、そこに1人のおばさんBが立っていたので、私は「この人が、迎えに来た人に違いない」と思いながらも、乗降客同時扱いするように前&中の両扉を開けた。

すると、予想通り… バス停にいたおばさんBは中扉(降車口)の方へ歩き出し… 車内のおばさんAは立ち上がって窓の外をキョロキョロ… 「やっぱり、おばさんBが迎えに来た人だ」と確信した私は「ここでよろしかったですかね」と、おばさんAに問い掛けたつもりだったのだが…

おばさんBの姿を見つけてホッとしたおばさんAは「あぁ~ 良かったぁ~!」と歓喜の叫び声を上げながら降りて行った… その時、私は「あれ? そういえば… 運賃精算したっけ? う~む… まぁ、ほんの数分前に忘れ物チェックをやったことも忘れてしまう私だからなぁ~ 私が覚えていないだけだろう」と、自分に言い聞かせるしか… ん? 今日の晩ご飯!? え~っと… 食べた、食べた! ハハハ…

話し中は中国人!?

2015年03月30日 22時23分18秒 | バス運転士
昨日、営業所前ターミナルの2番乗り場に着けた時のこと… 数名のお年寄りの後から、一人の若い女性が“ケータイで話しながら”乗ってきた。そういう場合、そこでケータイを指差したりして“さりげない無言のお願い”をすることもあるのだが…

最近は「会話の流れによっては、切るまでに少し時間が必要かもしれないし… “今、切ろうとしたのに!”と逆ギレされても楽し… 否、面倒くさいし…」と思って、しばらく様子をみることが多い。そして「こりゃ切りそうもないな」と判断した時に注意している。

さて、彼女に対しても「様子を見ることにしよう」と思ってスルーしたのはいいけれど… どうやら日本語ではなかったようで… 顔は東洋系… 中国語か… 私は「しまったなぁ~ 発車してから口頭で注意しても通じないじゃないかぁ~ 発車時刻まで2分… どうしようかなぁ~?」と迷っていた。

と、その時! 彼女が電話をしたまま笑ったので(何を話して笑ったのか分からないが…)、私は“有罪(どうでもいい内容、後でもいい電話)”と判決を下して「久々に被告人の前まで行くしかないなぁ~!」と思い、帽子を脱いで運転席を立った。

そして、通路を少し歩き出したところで彼女と目が合ったので、私は「電話、やめてね」とジェスチャーで伝えた。すると、彼女は「あ、すいません」と言ってから電話を切ってくれたのだった… 私は「なんだ、少しは日本語を話せるのか!?」と思った。

それから17~18分後… あるバス停で彼女が「ありがとうございましたぁ~」と言いながら降りて行った… それにしても流暢な日本語で… ん? まさか… 電話の相手が中国人で、彼女は日本人だったのか!? そんなぁ~ 見分けられないってばさ!(オマエは欧米人か!)

予想と違った渋滞、雨、そして…

2015年03月29日 19時35分59秒 | バス運転士
ちょうど一週間前の午後4時半頃、「最終レースが終わった直後だから、渋滞しとるだろうなぁ~」と覚悟して、某競馬場近くの某所を出発したのに、渋滞の“じゅの字”もなかったという話を書いたけれど… 今日の私は、午前10時頃と午後3時頃の二度、某競馬場近くの某所へ行くことになっていた。

しかも、今日は某競馬場でG1レースが行われ、通常よりも車が多かったはずで… 私は「午後3時頃は、まだ帰る車が少ないだろうからいいとして… 第1レースが始まる午前10時頃の方が、競馬場へ行く車で渋滞しているかもしれないなぁ~」と思っていたのだが… 私の期待(?)はアッサリと裏切られ、スイスイだった。

が、逆に営業所前ターミナルへ戻って来る時には、普通にお出掛けするマイカーや「土日切符ください」と言う乗客が多く… 気が付けば10分くらい遅れていた。また、午後1時過ぎの某駅行き&帰りも、同じ理由で5~6分遅れてしまい… もしも、マイカーの流れがいつもの日曜日と違っていたとしたら、それは朝から降り出した雨によるものだったかもしれない。

そうそう、天気予報では「昼から夕方にかけて、パラパラ程度の雨」と言っていたような… ところが! 実際には午前中から降り出し… 降り方も、パラパラどころか傘が必要なくらいで… まったく… そのせいで馬場状態を読み違えて、G1レースの予想が狂っちゃったじゃないかぁ~!(なんやねん! 仕事の話ちゃうんかい!)

お母さんがなだめて、私もなだめて…

2015年03月28日 20時42分18秒 | バス運転士
先週の日曜日… 某私鉄駅停を出発して一つ目のバス停で“お母さんと男の子2人(推定5~6歳の兄と3~4歳の弟)”が乗り… 男の子2人は背後席に座って、お母さんはその横に立っていた。しばらくは母子の静かな会話が続いていたのだが… 突然! 弟の方がギャーギャーと泣き叫び始めたのである。

どうやら、彼らはサッカーの試合を観に行くところで… 応援グッズか何かをマイカーの中に忘れてきたようだった。そこで兄が「車で行けば良かったのにぃ~! 車で行けば早く着いたのにぃ~!」と言ったのに対して、お母さんは「何百… 何千人も来るんだから、駐車場は一杯なんだってぇ~!」などと、マイカーで行かない理由を説明していた。

相変わらず、弟の方はギャーギャー泣き叫んでいたので、困ったお母さんは「静かにしてぇ~!」となだめるのに必死だった… 私は「小さな子供が泣くのは仕方がないから… 他の乗客がどう思っているか分からないけれど、私は何とも思っていませんよ」と伝えたかったので、ぎこちない微笑を浮かべながら運転を続けたのだった…

んが! あるバス停で乗った人が「土日切符ください」と言い、私が「ありがとうございます」と言いながらカードと釣り銭を用意していたところ… 背後から「早く行って下さい、早く行って下さい… 早く行け、早く行け、早く行け…」というクソガ… 否、兄の声が聞こえてきたのである。私は「おい、見ていて分からんかぁ~!」と思ったが、もう一人の私が「まぁ、まぁ、まぁ… 相手は子供なんだから…」と私をなだめ、安全運行を続けさせたのだった…

そんなに怒っていると…

2015年03月27日 22時03分16秒 | バス運転士
お昼前の某港発・営業所前ターミナル行き… 信号のタイミングが悪かっただけで2分遅れ、某病院前で車椅子の人が乗車しただけで更に2分遅れ… その次のバス停には、スーツ姿の男性が立っていた。私は「某総合駅行きを待っているのかもしれない」と思って、「営業所前ターミナル行きです」と言いながら前扉を開けた。

すると、“明らかに不機嫌そうな表情”を見せていた男性は… 足で「ドスン! ドスン!」と大きな音を立てながらバスに乗り、助手席の後ろの“車椅子固定用具入れ”の上に「ドン!」とカバンを置いてから助手席に座った。私は「あぁ~ そうかい! ちょうど車椅子の人が乗っていることだし… 超安全運転で行くぞぉ~!」と心に誓って、その先の大きな交差点の右折レーンに進入…

と、その時! 助手席に座った男が慌てて通路に下り、乗車時とはまったく違う表情を見せながら「このバスは何処行きですか!?」と言ったのである。私は「はぁ~~~~~!? ちょっとバスが遅れたくらいでプンプンして(さ●う珠緒じゃあるまいし!)、冷静さを欠いているからそうなるんだよ!」と思いながら、「営業所前ターミナル行きですが…」と静かに答えた。

すると、男が「う~ん… ここで降ろしてもらえません?」と言ったので、私は「お前はアホかぁ~! 左側には三車線もあって、車が並んどるだろうがぁ~!」と思いながら、努めて機械的に「この交差点を右折してすぐに次のバス停がありますので…」と答えた。そして、次のバス停に到着すると、男はバスの後方、某総合駅行きのバスが止まるバス停の方へ向かって走って行った…

さて、その後も信号とのタイミングが悪く… 踏切でも思いっ切り待たされて… 結局、10分以上も遅れて終点の営業所前ターミナルに到着… すると、降車停のすぐ前にある3番乗り場には、十数名の“お揃いのスポーツウェア中学生”が待っていた。しかも女性ばかり… なんでやねん! どうせ私のバスに乗ってくるのは変な男ばっかりですよぉ~だ! グスン…