ほとんどのバス停が交差点の直前にあり、「時間調整停車をする=目の前の信号が青」ということで… “中央分離帯沿い”にあるバス停へ来るには、赤信号の横断歩道を渡らなければならず… 基本的には“新たな乗客が走ってくる”ことはなく、ちょっと虚しい…
そして、時間調整している間に信号が変わり、今度は逆に少し遅れて発車することも… しかし、一つのバス停を通過するだけで、再び時間調整停車をすることになったりして…
そんなこんなで止まっていた某バス停の前の信号は赤… 左前方の歩道上を、一人の男性が走ってくるのが見えた。私は「何とか横断歩道の信号が青のうちにバス停まで渡って来られそうだ」と思った。
ところが、男性は何度となく後ろを振り返っていて… よく見ると、かなり後方から一人の女性が荷物を抱えて歩いていたのである。男性はバス停に来たものの、女性は間に合わず… 信号が変わってしまった。
これが一般路線のバス停ならば、“女性との距離÷女性の歩く速さ”だけ待てばいいのだが、この場合は“もう一信号”待たなければならず… 否、それよりも怖いのは「バスが待っているから」と、赤信号の横断歩道を無理して渡って車にはねられることである。
私が車外スピーカーに切り替えて「発車します。いいですか?」と言うと、男性は「はい、すいません」という感じで頭を下げたので、私も軽く会釈して発車した。が、それで良かったかどうか… こんな時、どこかの選挙じゃないけれど「民意(乗客の意思)を問いたい」と思ったりする。しかし、結局のところ… 意見が分かれて“運転士が判断する”しかないんだろうなぁ…