バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

お婆さん、ゴメンナサイ

2008年03月29日 23時36分42秒 | バス運転士

今日の午後は、某地域巡回バスをやりました。が、いつも使っているバスではなく、少し幅広タイプの… そう、私が二度もミラーを落とした“あのバス”を使いました。ただし、今日は私がミラーを落とした地域とは別の地域の巡回バスでした。そこでいつも使っているバスは、お客様の乗降口が一つ(中扉)しかありません。また、乗車時に100円を運賃箱に投入してもらっています。ところが、“あのバス”は乗車口が中扉で、降車口が前扉となっているので話がややこしい。最初は「乗り慣れている扉の位置が良いだろう」と思って、中扉から乗ってもらいましたが… 「100円は何処に入れるの?」と言いながら前へ来る人あり、「100円は降りる時でいいよね!」と言いながら後ろの席に座る人あり… 人によって行動がバラバラで困ってしまった。しかし、この地域巡回バスの“乗車時に支払い”というシステムに従う人の方が多かったので、途中からは前扉から乗車してもらうと同時に100円を支払ってもらうようにしました。

しかし、これはまずい。扉の使い方が、“あのバス”本来の使い方とは逆になってしまうからである。つまり、中扉(本来は乗車口)を開けただけでは降車ランプが消えないのである(1月27日の日記「誤解されてるかも…」参照)。案の定、私はあるバス停でお客様を中扉から降ろしただけで発車してしまった… 前扉も開閉して降車ランプを消さなければならなかったのに… 降車ランプを点灯させたまま走り出してしまったのである。このままでは、次のバス停で降りたい人が意思表示できないので、私は乗降客の有無にかかわらず停まらなければならない。幸い、今回はすぐに気付いたので、「あっ、ランプが点いたままでしたね」と言いながら、前扉が開かない程度に開閉レバーをコンマ何秒だけ操作してランプを消しました。そして、改めて「次は○○停です」と案内しました。しかし、反応がなかったので○○停を通過しました。そして「次は△△停です」と案内したところ、「ピンポォ~ン」とブザーが鳴ったので、私は「はい、次停まります」と言いました。そして△△停に接近したところで一人のお婆さんが「すいません、間違えました」と言ったので、私は「他のお客様はよろしいでしょうか?」と言いながら△△停で扉を開閉してランプを消しました。すぐに発車して「次は××停です」と案内すると、再び「ピンポォ~ン」と鳴りました。××停では3名ほどのお客様が降りました。そして発車… 今度は忘れずに前扉も開閉しました。私がバスを走らせながら「次は☆☆停です」と案内したところへ、さきほどのお婆さんが運転席のすぐ横までやってきて「私ね、○○停で降りたかったんだけど…(えぇ!? 今頃になってそんな…) ランプが点いていたのに…(その前のバス停を発車した直後はそうでした。その後、一旦消してから改めて案内しましたけど…) 音は聞こえなかったんだけどね…(ランプが点いたままの状態では押しボタンは反応しませんので…) バスが○○停を通過したから慌ててブザーを押したんだけど…(それは、私がその次の△△停を案内した後だったから… それでも「ココで降ろして!」と言ってもらえれば停まったのに…) 今までそんなことなかったんだけど…(いつものバスは扉が一つしかありませんので、そういうミスはありえません…) バスがもう一周するまで乗っていますから…」と私に言った。私はバスが走行中ということもあり、とりあえず一言だけ「すいませんでした」と謝罪しました。それに、お婆さんが「もう一周乗っている」と言ったので、後ですべて話して改めて謝罪しようと思ったのです。ところが、その次の☆☆停に乗客があったので停まったところ、お婆さんは「あっ! やっぱりココで降ります」と言って降りて行ってしまったのです。お婆さんへの謝罪も中途半端で、私の気分もモヤモヤしたまま… お婆さん、ゴメンナサイ。


焼肉賭けて… G1シーズン到来!

2008年03月27日 10時49分37秒 | その他
今年は職場での口約通り、かなり競馬を我慢しています。まぁ、「そんなにお金がない」というのが正直なところでしょうか…。しかし、この春も職場の5人で“焼肉を賭けて競馬で勝負!”をやっています。先月のフェブラリーSから6月の宝塚記念まで、11個のG1レースで各々が1頭だけ指名します。そして、その馬が3着以内に入れば複勝配当が獲得ポイントとなり、1着になれば複勝配当プラス単勝配当が獲得ポイントとなります。馬券を買う買わないは本人の自由です。宝塚記念終了時、焼肉店にて1位は全額無料(5位が2人分支払い)、2位は半額(4位が1.5人分支払い)、3位は自腹… 頑張ります!

今週は、中京競馬場で行われる唯一のG1レース高松宮記念。「この馬には逆らえない」という抜けた馬は見当たらないので、少しは波乱も期待できそう。昨年の勝ち馬スズカフェニックスが、近走も比較的安定した成績を残しているので1番人気になるでしょうね。あとは前走重賞勝ちのローレルゲレイロ、ファイングレイン、プレミアムボックスと、休養明けとはいえ能力はあるスーパーホーネットあたりが続くのかな。ただ、オーシャンSを勝ったプレミアムボックスはどうなんでしょうね。1600万条件を勝って臨んだオーシャンSでは7番人気だったのですが… 大抵の場合、専門家たちが「素質がある」と見込んだ馬は、そんな場合でも3番人気以内に支持されるような気がするからです。実際、勝ったプレミアムボックスから8着のドラゴンウェルズまでの着差は僅か0.2秒と、展開や位置取り次第で着順はどうにでもなったようなレースだった!?

私は、そのオーシャンS組から気になる馬を探してみました。“着順ほどの差がない”馬を… 11着だったブラックバースピンが怪しい。この馬、昨春のCBC賞を勝っているのだが… その前走は、京王杯スプリングカップを1.2秒差の12着と惨敗していたのだ。それは“休養明け”が大きな原因だった…??? 今回も前走が休養明けだったので、一変するかもしれない!? 決戦の舞台が、いわゆる“ローカル”の一つ中京競馬場となれば、中舘騎乗というのもプラスと言えそうだ。また、昨秋の京阪杯では、勝ったサンアディユ(G1スプリンターズS2着)から0.1秒差4着と好走しているので、ここで勝ち負けできる能力もありそうだ。その京阪杯で2着だったペールギュント(昨年の高松宮記念2着)、5着だったナカヤマパラダイスにも注意が必要か。当日、馬場状態が悪くなれば期待は高まるけど… どうなんでしょうね?

お客様を待たせる罪… その黒幕は?

2008年03月25日 22時50分46秒 | バス運転士

シャトルバスは無料です。だから、弊社は某大手ショッピングセンターからお金を頂戴しています。つまり“弊社のお客様=ショッピングセンター”なのです。だからといって、実際にバスに乗られるお客様を無視してよいという話にはならないと思います。ショッピングセンターにとっても、大切なお客様のはずだから…

昨日、私が怒りの鉄拳を繰り出した“シャトルバスの運行ダイヤ”について… 当初、営業所(現場)からは「40分で一回り」するように提出したようです。その地域の交通事情も分かっているので、いろいろと考えて現実的なダイヤを…。ところが、弊社の本丸が「1時間に2回は走らせろ」と言ってこうなってしまったらしいです(それが弊社本丸の意思なのか、ショッピングセンターの意思なのかは不明)。そして運行を始めたところ、バスは毎日毎日ダラダラと遅れっぱなし… そこで弊社本丸が「やっぱりコレじゃあ駄目だから修正しろ」と“命令”してきたみたいです。ブチッ!

昔、「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ」という台詞が有名になった映画がありましたけど… 同じですね。“大卒”というだけで現場を知らない××が、机上の空論でアレコレ偉そうに言うからおかしくなる… 少しは人の話を聞け! ちなみに“傑作「両替どうぞ」のポスター(下記vol.57後半部分参照)”も本丸提供です。これについては、あちらこちらで運転士によって破棄されたという噂ですが… 当然でしょうね! ハハハ…
http://<wbr></wbr>www.li<wbr></wbr>nkclub<wbr></wbr>.or.jp<wbr></wbr>/~le-n<wbr></wbr>on/ima<wbr></wbr>ge/tel<wbr></wbr>l/masa<wbr></wbr>shi.ht<wbr></wbr>ml


奇跡は起こらず、怒り爆発!

2008年03月24日 23時54分23秒 | バス運転士

今日、朝は通常の路線バスをやって、昼から夜9時過ぎまで例のシャトルバスをやりました。まず、ショッピングセンターを12時20分に出発して最寄り駅(JR線)に12時29分に到着、お客様の降車&乗車を待って12時32分に駅を発車してショッピングセンターに12時40分に到着、次の発車はそれから10分後の12時50分となる。この30分で一回りを繰り返すのである。その時間通りに走れるならば、ショッピングセンターで必ず10分間の休憩があるのでラクなのだが…

最寄り駅を時間通りに発車できたのは一度だけであった。交通量の少ない昼過ぎでさえ、2~3分遅れてしまうのである。「まぁ、それでもショッピングセンターでトイレに行ける時間はあるから…」と思ったのも束の間、午後2時過ぎから高架の国道が混雑し始めてしまったのである。それから徐々に遅れ始めて… 午後3時過ぎには、10分間の余裕があったはずのショッピングセンターの発車時刻に間に合わなくなってしまったのだ。その後はもうダラダラ… 10分遅れ… 20分遅れ…

問題の夕食タイムも20分遅れました。最低でも発車の5分前にはバスを乗り場に着けなくてはならないと思うので、残された夕食タイムは… わずか15分である。一応、ショッピングセンターの中へ行ってみたが、飲食店に入っている時間はない。そうかといって、テイクアウトの店には人・人・人… 結局、食事は諦めて、自動販売機の野菜ジュース1本だけ飲みました。

バスへ戻ると、乗り場には人の行列が… 私のバスは17時50分発だったのですが、その前の35分発のバスが遅れていて来ていないという… 結局、私が35分&50分の2台分のお客様を乗せることになってしまった。国道の渋滞は酷くなる一方で、すぐに20分遅れ… 30分遅れ… その時間になると、駅から乗ってくる人は少ない。しかし、ショッピングセンターへ戻ると大勢の人が寒そうに並んで立っているのだ。私は腹が立って腹が立って仕方がなかった。「こんな時間にこんなダイヤで走れるわけがないだろう! 夕方に交通量が多くなるとは知らなかったなんて言わせない! 口先だけの“お客様満足”はやめろ! 時刻表を信じて待っているお客様の身になってみろ!」

そんな20分遅れの中、ショッピングセンターを発車するために乗車口の扉を閉めようとしたのだが… なぜか閉まらない。最初は、お客様の足が乗車口のセンサー(安全装置)に触れているのだろうと思ったが、どうやら違うらしい。すぐに運転席を立って乗車口へ向かった。超満員のお客様の誰かが、何かの拍子に(イタズラして?)非常扉コックに触れてしまったのかとも思ったが、それも違った。困り果てた私はジッと扉を見ていた… すると、扉とレールの間に挟まっている一本のボルトに気付いたのである。「なぜ、そんなところにボルトが!?」なんてことはどうでも良い。すぐに工具でボルトを取り除くと、無事に扉は閉まりました。その後、走行中に扉が外れるなどということもなく…

結局、20時40分にショッピングセンター到着という最終便まで、20分遅れたままの運行となってしまいました… 平日ということもあり、お客様も「明日は仕事」という人が多い。だから、みんなのんびりしているわけではない。1時間半も遅れた20日(祝日)に比べて、20分遅れの今日は、その表情などから察するに、怒っている人が多かったような気がします。私も怒ってましたけどね…


へい、彼女! どこ行くの?

2008年03月23日 22時03分45秒 | バス運転士

週末は道を尋ねられることも珍しくありません。一人の若い女性が携帯電話の画面を私に見せながら「ココへ行きたいんですけど…」と言いました。私は見慣れない地図を見ながら「この駅を出るとすぐに国道に出ますので、左へ曲がってまっすぐ行けばその交差点に行けますよ」と答えました。彼女はすぐに国道へ向かって歩き出しました。その約2分後、私のバスは駅を出発しました。ちょうど私のバスが国道の赤信号で止まったところへ、左側の歩道を歩いてきた彼女がやってきました。そのまま歩道を左へ歩いていくだろうと思っていたら… 私の目の前の横断歩道を渡りだしたのです。つまり、国道を“右へ曲がって”しまったのです。一瞬、クラクションを鳴らそうかと思いましたが、次の瞬間、彼女はクルッと180度反転して、渡りかけた横断歩道を戻って行きました。私はホッとしました。そして信号が変わり、私のバスは青信号を直進していきました… ところが、なぜか彼女も横断歩道を渡っていたのです。つまり、国道を“直進して”しまったのです。もう、私にはどうすることもできませんでした。また、他の誰かに教えてもらうことを祈るしかありません。それにしても… 私の説明が悪かったのか? あるいは、私を信用できなかったのか? あぁ、無意識のうちに“嫁探し光線(あなた独身? 彼氏いる?)”が出てしまっていたのかも… それで警戒されちゃったかな? ハハハ… 以後、気を付けます。