バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

年末の運行ダイヤは?

2014年11月30日 22時26分03秒 | バス運転士
今朝、何気なく“市の広報紙”を見ていたら… 「バスは12月28日から1月4日まで日曜・休日ダイヤ」と書いてあった。それを見た私は「えっ!? ウソだろ?」と驚き、すぐにカレンダーと手帳と見比べて確認して… 「そんなバカなぁ~!」と思いながら営業所へ電話を掛けた。

なぜならば、3日ほど前… 営業所の点呼場所で「12月29日に有給休暇は取れそうですかねぇ?」と上司に尋ねたところ、「12月29日は平日ダイヤだから無理だよ」と言われていたからである。その時、他の上司も「そうだよ」と言っていたし、たまたまいた運転士さんも「バス停に小さく書いてあるじゃん」と言っていたので、私は「さすがに3対1では… 12月29日が休日ダイヤというのは、自分の勘違いだったのか!」と思ってしまったのだ。

だから私は、12月29日を諦めて12月28日に有給休暇を取るべく、ルールに従って“休みたい日の1か月前”の11月28日に、受付開始の朝5時(自分の勤務の出勤時間の1時間前)に出勤したのだ。それでも、12月28日の有給休暇申し込み順は5番目で… 一応、「余程のことがない限り、休めそう」ということになっているのだが…

「12月29日が休日ダイヤならば、やっぱりその日に休みたい!」と思った私は、「いや、ひょっとして… 広報紙の印刷ミスという可能性もないとは言えない… ま、いずれにせよ営業所に確認しなければ!」と思いながら電話を掛けたのである。すると、3日ほど前とは別の上司が出て「12月29日は日曜・休日ダイヤだ」&「まだ12月29日の有給休暇受付枠に余裕がある」と言ってくれたので、私は申し込みをした。

実は、11月28日の朝5時に申し込みに行った時、他にも2人の運転士さんが来ていて「12月29日が…」と言ったので、私は「その日は平日ダイヤだって… だから私も諦めたんですよぉ~」と言い… その時、事務所にいた上司たちも「そうだよ」と言っていて… 一体、いつ何処で誰が何をどうしたのか分からないけれど、ほとんどの上司たちが勘違いをしていたようだ。まったく… 困ったもんだ…

ま、とりあえず、私は希望通りに休みを取ることが出来たので… 今年こそ、大掃除をやらなければ… いや、あれこれとイベントに参加して、充実した年末を過ごせそうである。その分… というわけではないけれど、正月三が日はガッツリ仕事のローテーション… では、皆さん! 良いお年を~ ん? あ、今はまだ11月だった。さ、さ、年末の連休へ向けて… テキトーに頑張るぞぉ~!

見える、見えない、もしも見えたら…

2014年11月29日 16時31分06秒 | バス運転士
日に日に朝夕の冷え込みが身にしみるようになり、運転士仲間から「まだランニングシャツ着とるの? 発熱素材の半袖シャツ買やぁ~!」と言われ、某大手スーパーへ行ったこともあるのだが… 発熱素材シャツ1枚で普通素材シャツ2枚分という値段を見て、普通のシャツ(半袖2枚とランニング2枚)を買ってしまった私である。

さて、そんな季節になり、街路樹の葉っぱが落ち始めると、「落ち葉がゴミになる!」「落ち葉が積もって危ない!」という苦情があったかどうか知らないけれど… 小型トラックなど2~3台が一組となって、街路樹の“まだ葉っぱが付いている枝”の切り落とし&回収作業を開始する。当の街路樹は、どう思っているのか分からないけれど…

ま、とりあえず… 街路樹がどう思っていようと、その枝葉が無くなったお陰で“遠くから見えなかった信号が見えるようになった”ところが何か所もある。そうなると、精神的にもアクセル的にも(?)かなり楽になるので、非常にありがたいと思っている。

逆に、見えなくなってきたのは、私のガンが進行… そう、ガンはガンでも老眼のことで… 近視矯正用のメガネを掛けたまま、携帯の画面などの小さな文字を見ようとした時… そのモノと目の距離が以前よりも遠くなっていて、もう腕をいっぱいに伸ばさなければならないところまできているのだ。まだ、メガネを少しずり下げれば何とか…

どうせなら、ガンは眼でも千里眼になって… 「このバス停で5番目に乗ってくるお爺さんが“なんで2分も遅れとるんだ!”と文句を言うから、言われる前に“道路工事の影響です!”と言ってやろうかな?」とか、「この次のバス停では、発車時刻の30秒過ぎに美女が走って来るから、止まって待っていよう!」とか… 仕事に役立てられるのになぁ~ ハハハ…(そんなセコイ使い方、せっかくの千里眼が泣くぞぉ~!)

バス停に車なんて止めたら…

2014年11月28日 21時39分24秒 | バス運転士
某JR駅を出て最初のバス停は、とても交通量の多い片側3車線の道路にある。そして、そのバス停の2~3m前方には、90%以上の確率で車が止まっている。それは、買い物に来たマイカーであったり、商品搬入のトラックだったり… そのせいでバスはすぐに発車できず、前後の信号が赤になるまで待つことになる。

で、今回もバス停の前方には白い車が止まっていたのだが… 乗客の列の先頭に乗車口(前扉)を合わせることが出来ないほどバス停に近かった。というか、バス停の前に止まっていたのである。接近しながらよぉ~く見たら、運転席に人が乗っていたので、私は「今日は、こういうのが多いなぁ~ 怒りの波動砲(クラクション)を受けてみよぉ~!」と思って、右手をハンドルの中央へ移動…

と、その時! 私の視界に入っている乗客の列… ほぼ全員がお年寄りの列… それが私の右手を止めたのだった。なぜならば、「こんな至近距離でクラクションを鳴らしたら、お年寄りの何人かが倒れてしまうかもしれない」と思ったからである。結局、中扉を合わせる位置に前扉を合わせて乗車扱いをすることになった。

さて、お年寄り全員が無事に乗車を終え、扉を閉めて右ウインカーを出し、待つこと数十秒… 前後の信号が赤になり、バスは発進… と、その時! お店から出てきたと思われる女性が、白い車に向かって歩いて来て… 私の視線は釘付けになってしまった。なんと、その顔が化粧で真っ白、唇は真っ赤… 今にも「ダメよ~ ダメダメ!」と言い出しそうな… いやいや、それはこっちの台詞だぜぇ~!

カードをゲット!!

2014年11月27日 22時07分01秒 | バス運転士
と言っても、ゲームの話ではありません。今月は“説教・口上”キャンペーン… いや、ちょっと違うような気がするけど… ま、いっか! とにかく「運転士、ちゃんと喋れよ!」ということで、大勢の上司があっちへこっちへ入り乱れてバスに乗り、「たいへんよくできました」「よくできました」の運転士には、直筆メッセージ入りのカード(名刺のようなモノ)が手渡される。そして、その枚数が営業所の評価を上げるとか上げないとか… だから、そのカードを受け取った運転士は、上司に提出しなければならない。

いまさら言うまでもなく、そういうキャンペーンに対しては「もっとがんばりましょう」な運転士・松井なので、「私には無縁のカードだ」と思っていたのだが… なんと! 昨日の朝(タダ乗り生徒行方不明事件の約1時間後)、営業所前ターミナルから終点の某駅まで助手席に座っていたスーツ姿の男性が「添乗させてもらいました。ありがとうございました~」と言いながら、私にカードを差し出したのである。

私は驚きながらも「ありがとうございます」とカードを受け取り… 「私みたいなのが、もらっちゃっていいのかなぁ~?」と思うと同時に「あっ! そういえば… 以前、作業服姿の男性が“テンジョウテンケンです”と言いながら乗ってきて… 降りる時にカードをくれたことがあったっけ!」と思い出した。

ただ、その時はカードに「あなたに一目惚れしました」と… 否、「もっとがんばりましょう」的なことが書いてあったので、私は「こんな告白文、上司に見せられないなぁ~」と… 否、「本当はもらえないレベルなのに、乗る時に名乗ってしまったから、仕方なくくれたのかな?」と思って、上司には提出しなかったのである。

しかし、今回は「お客様はもちろん、他車にも気を配って、安全運転している」というような… 他の運転士さんもやっている“当たり前のこと”が書かれているだけだったが、前回のような“がんばりましょう”という内容ではなかったので、上司に提出した。

私自身、このカードを受け取ったのは二度目になるのだが… 表向きは“初受賞”である。この勢いに乗って、今後は“日本ドライブレコーダー大賞”などを次々と奪取… 大晦日の“紅白バス合戦”で締めくくり、年明け早々には“新春かくし停大会”で見えないバス停をズバリ当てまくり、最高の年末年始にしたいなぁ~!(なんのこっちゃ…)

よくあるパタ… ん!?

2014年11月26日 16時44分37秒 | バス運転士
雨の朝、通勤通学時間帯… あるバス停で2~3人が乗った後、最後に1人の生徒さんが乗ったのだが… 右手には傘&左手にはスマホ、肝心の定期券などは何処に?(ま、よくあるパターンで…) 彼女は運賃箱に傘を立てかけ、カバンの中に手を入れて黙々とガサゴソ… しかし、なかなか見つからない!(これも、よくあるパターンで…)


「多分、ICカードの定期券だろう」と思った私は「探しといて下さい」と言いながら、空いている席に座るように左手で示した。すると彼女は静かに(ま、要するに無言で…)中扉の前の席に座って、再びカバンの中に手を入れてガサゴソやり始めた。


私は「きっと終点の某駅まで乗って行くだろう。もしも定期券が見つからなければ、現金で払ってもらうしかないのだが… たまに、現金を持っていない生徒さんがいるからなぁ~ その場合は、学校で何とか工面してもらって、帰りにまとめて払って… でも、地下鉄はどうするんだろうか?」などと考えていた。


終点の某駅に到着して、いつもよりも多めの乗客が両扉からドッと降りて行き… 最後におじさんが前扉から降りて… 「ん? 最後!? あの生徒は何処へ行ったぁ~???」と思って、すぐに地下鉄の出入口の方を見たのだが、既に乗客の半数以上が地下に消えた後で… 制服姿の生徒さんが2~3人いたけれど、彼女ではないようだった。(これまた、よくある… 否、よくないパターンである!)


「まさかの乗り逃げ?」「地下鉄はどうするんだ?」「そういえば、途中でチラッと見た時には、スマホをいじっていたような…」「親に頼んで、定期券か現金を某駅に持ってきてもらうのか?」「それとも、定期券が出てきてホッとして… “定期券だから問題ない”と思って黙って行っちゃったのか?」「ひょっとして、途中で降りて家に帰ったのか!?」などと、アレコレ考えてしまった私の頭からは煙が出そうだった。


それと同時に「乗った時は他の乗客の前でもあり、恥ずかしさで何も言えなかったのは仕方がないとして… 終点では“定期券が出てきても出てこなくても”何か言うだろうと思っていたのだが… もしも、これが乗り逃げだったならば言語道断!」と、煙だけでなく湯気まで出そうに… ん? 彼女が出そうとしていたのは定期券ではなく、ラブレターだったんじゃないかって!? いや、それは有り得ないなぁ~! 果たし状か不幸の手紙だったらあるかもしれないけどね。ハハハ…