昨日の某地域巡廻バス2号では、作業員の方に救われたわけですが… 「救われる」と言えば“子供の笑顔”もそうですね。その後、ある住宅地を通った時、一人の女の子が家の前に立っていて、バス(私)に向かって笑顔で手を振ったのです。もちろん、私も手を振りました。それだけで、その日に受けた“バス(運転士)いじめ”をスッキリと忘れることができます。
それから約2時間後、再びその住宅地を通りました。すると、さきほどの女の子の家の前、狭い道路の中央に堂々と宅配業者の軽自動車が停まっていて、バスが通れなかったのです。そこは滅多に車が通らない場所だし、業者の人もまさかバスが来るとは思っていなかったのでしょう。その車のトランクも開けっ放しだったので、私は業者の人がすぐに戻って来るだろうと思ったのですが、20秒… 30秒… 60秒… たまらずポンッと軽くクラクションを鳴らしました。すると、業者の人が家から出てきて「すいません」と頭を下げ、手を挙げました。私も「いえいえ」と手を挙げました。そこへ、その家からさきほどの女の子が出てきて、またも笑顔で手を振ってくれたのでした。私も笑顔で手を振りました。まぁ、こんなことばかりであれば、どんなに楽しい仕事であることか…
昨夜からの大雨の影響で、今朝は電車が始発から運転を見合わせていましたが、バスは始発から元気に運行しました。本日の私の一発目は始発から遅れること約1時間、某駅を7時過ぎに発車する某団地行きのバスでした。通常の朝であれば、団地から駅へ来る人ばかりで、駅から団地へ行く人はほとんどいない。しかし、今朝は数名の乗客があった。それは… もっと早い時間のバスで駅へ来たものの、電車での出勤を諦めた人たちでした。マイカーで出勤するのか、他社交通機関を使うのか… いっそのこと会社を休む人もいたりして…???
さて、今日は某地域巡廻バス2号もやりました。私は2号のコースをまだそれほど走っておらず、バス停の名前をスラスラとは言えないような状態です。それなのに… 今日は専用バスが修理中のため、以前、私が1号のコースでミラーを落とした“因縁の”バスを使いました。専用バスと違ってバス停などの音声が一切流れず、専用バスよりも少し車幅が広いタイプです。すると… 不安になっている私を待っていたかのように、あちらこちらで車たちが意地悪してくれました。ただでさえ狭い道を、さらに狭くしてくれていたのです。廃品回収のトラック、電気工事の作業車、宅配業者の軽自動車、建築資材運搬のトラックなどなど… 特に危なかったのは、建築資材運搬のトラックでした。その場所は、田んぼ道を抜けて集落へ入るところで、少し右へカーブしています。左には落差2mくらいの溝、右にはトラック… 私は「駄目そうだけど、ちょっと行ってみようかなぁ…」なんて思って動き出したところ、二人の作業員が出てきて「駄目、駄目! 落ちるぞ!」と言いました。その時、バスの左前輪がちょっとズルッと… そのままもう少し前進していたら、バスは2m下の溝へ転落… なんてことになっていたかもしれません。ふぅ~、危ない危ない… 結局、私のバスが一旦バックして、トラックを移動してもらって無事に通過できました。いやぁ… 無理しちゃいけませんね。ハハハ…
なんだ、運転士は子供に対して何も言わずに放っておくのか!? なんて思われても困るので… 二週間くらい前には、こんなことがありました。
途中のバス停で、小学生の兄妹が降りようと前へやってきました。私でも一目で小学生(2~3年生?)だと分かる二人でした。先にやってきた兄が、運賃箱へ170円を入れました。それは大人運賃なので、私は二人分を入れたつもりなのだろうと思いました。規則上は子供運賃が90円になるので、180円を入れてもらわなければいけません。しかし、私は「ここでそんな細かいことを言ってもなぁ…」と、そのまま見送ることにしました。が、その“間”がいけなかったのか、兄はさらに170円を運賃箱へ入れてしまったのです。一瞬、私は「まさか中学生なのか!?」と思いましたが、すぐに「えっと…!? 小学生だよねぇ?」と尋ねました。すると兄は黙って頷いたので、170円を返しました。ふぅ~、危ない危ない…
今月、弊社への苦情ファイルに、次のような話が出ていた。
【小学6年生の娘が190円区間を乗ることになったので、半額の100円で乗れることを教えておいた。ところが、運賃表示機は大人運賃しか表示しない。バスを降りる時に不安になった娘は、運転士に190円を見せたが何も言われなかったので、そのまま190円を運賃箱へ入れて降りてしまったようだ。何も言わなかった娘も悪いけど、一言「子供は半額だから100円でいいよ」と言って欲しかった】
私も以前、子供に無言でカードを通されて、その父親から「なんで半額になってないんだ! カネ返せ!」と言われたことがありましたが…
http://www.linkclub.or.jp/~le-non/image/tell/masashi/masashi_63.pdf
【LiveItUp名古屋人の後ろ姿Vol.63「理解できない××な男たち」後半参照】
両者の言い方(やり方)が違うだけで、同じようなものですね。私の場合は日曜日、今回は夏休み中… どちらも子供がランドセルを背負っているわけではありません。「小学6年生」って… 見ただけじゃ分かりませんよ。逆に、幼く見える中学生が半額運賃を入れても気付きませんけどね。「190円を見せた」って… そのように丁寧なお客様も実際にいらっしゃるので、「しつけの良い家の子だな」と思ったのではないでしょうか。「何も言わなかった娘も悪いけど」って… 「けど」以下の話はどうなんでしょうね。
ひょっとして「小学生か中学生か判別が難しかったら、運転士の方から声を掛けろ」とでも言うのでしょうか。私が思うに… 子供たちも様々な考えを持っているので、それは出来ません。運転士が「中学生ですか? 小学生ですか?」と尋ねた場合、「私って、子供っぽく見えるのかなぁ?」などと悩む中学生だっているかもしれませんので… まぁ、私自身は逆でしたけどね。学生時代にレンタルCD屋で「お子さんにどうぞ!」ってトランプをもらったくらいですから…
小学生時代、抽選による席替えで私が一番前に座った時、「先生! 松井くんの頭で黒板の(下の方の)文字が見えません!」などと言われたことがありますが… そういう話ではありません。
この春から走り始めた某地域の路線バスでの話です。一人の女性客が運転席の横までやってきて、「5000円のバスカードと、2000円の昼間割引カードをください」と言いました。私がカバンからカードを取り出そうとしていた時、その女性が「大きくてすいません…」と言いながら、一万円札を出したのである。私は「いえいえ…」と言いながら、2枚のカードと3000円を手渡しました。
7000円の買い物をしておいて、1万円札で「すいません」なんて… 皆さんはどうですか? 私は言いませんよ。この“助手席着席率”の低い地域の人たちは、なぜか腰も低いんですよねぇ… その女性がまた、そういう台詞の似合う清楚な感じで… ちょっと感動?してしまいました。どこぞのクソガキが「これしかねぇ!」とか言いながら、運賃箱の上に一万円札を放り投げるような地域とはエライ違いだ…