ある交差点の赤信号で止まった時、一人のおばあさんが運転席の横までやってきた。おばあさんは千円札を差し出しながら「両替はここかねぇ?」と尋ねたので、私は「はい、ここですよ」と答えた。しかし、おばあさんが千円札を両替機に差し込む前に、信号が青に変わってしまったので、私は「発車しますけど、いいですか?」と注意を促した。ところが、おばあさんは金縛りにでも遭ったかのように、その場で立ち尽くしていたので、私は「バスが動きますけど、いいですか?」と再び注意を促した。しかし、おばあさんは私の方を見たまま動かなかったので、私は「ひょっとして耳が遠くて聞こえていないのかな?」と思い、先程よりも少し声を大きくして「バスが動くので、どこかにつかまっていてください」と言った。すると、おばあさんは無言で席に戻っていってしまった。私は「ありゃぁ… 私が怒ったと勘違いされちゃったかなぁ…」と思った。
終点の駅で、そのおばあさんは最後に前の方へやってきて、黙って両替を始めた。私は“仲直りのチャンス(なんのこっちゃ!)”だと思い、「先程はすいませんでしたね。信号が青になっちゃったから…」と声を掛けた。すると、おばあさんは「いやぁ~、年寄りは何をやるのも遅くていかんねぇ…」と言ったので、私は「いえいえ、私もそのうちにそうなるんですから…」と、フォローになってるかどうか分からない返答をしていた。ま、とりあえず、誤解されなくて良かったということで…
私の受験会場は地下鉄某駅から徒歩15分の某工業系高校で、3階にある5つ(6つ?7つ?)の教室が使われました。私の教室には35名の受験者がいて、半分くらいは30~40代の男性でした。さすがにピリピリとした雰囲気もなく、全員が静かに試験開始時刻になるのを待っていました。そんな中に、4名の小学生と3名の女性の姿もありました。小学生Aは、ずっと公式テキストを見ていました(勉強熱心ですねぇ…)。小学生Bは、後ろの席にいる父親に鉛筆を貸していました(同時申し込みすると、受験番号が連続になるのかも…)。小学生Cの机には、試験説明開始直前まで母親がピッタリと張り付いていました(一体、何を話していたのだろう?)。この母子は前述の父子と違って連番ではなく、子供から10番ほど後が母親の席でした。そうやって私はずっと教室を見回していたのですが、一人の受験女性(30歳くらい?)と二度三度と目が合ってしまいました… 運命の出会い!? 否、私が挙動不審だったせいでしょう…。。。
試験説明後には、前述の母親から「子供がマークシートを理解できていないようなのですが…」と質問が出ました(すぐに試験官が対応していたようです)。一人の男性から「(マークシートに記入する)会場名は、この高校名ではなくて名古屋でいいのですか?」と質問が出ました(私は既に高校名を書いていました)。
試験開始から25分後、小学生Dがマークシートを持って前へ出てきました(早い!)。しかし、試験開始前に説明があったように、試験開始後40分経たないと途中退場はできませんでした。それから15分後、試験官から「途中退場される方は…」と声がかかると、一気に半数ほどが退場してしまった。それから約10分後、私も一応全問回答(マークシートですから…)できたので、途中退場しました。廊下へ出ると、3級に続けて2級も受ける人たちが待機していました。その中には先程の女性の姿もあり、そこでも目が合ってしまいましたが… この歳まで、見知らぬ女性に声を掛けるなんて出来なかった私に、今になってやれというのは無理な話でありまして…。。。
ちなみに、自信を持って回答できたのは80問中37問です。あとは勘次第ですが… 目標の50点は取れたと思います。もちろん、そんな点数では不合格ですよ。大学入試のように“補欠合格”なんてありませんからね。ハハハ…
午後5時過ぎ、あるバス停から30人くらいの男子高校生が乗ってきた。サッカーの試合でもあったのだろうか… そして、さすが運動部と言うべきか、キャプテンらしき人物が「静かにしろよ!」と言っていた。しかし、終点で忘れ物チェックをした時には、カラのペットボトルが1本落ちていた… まぁ、30人乗って1本だけならば上出来か。
夕食タイム後の午後7時過ぎ、前述と同じバス停から再び30人くらいの男子高校生が乗ってきた。やはりサッカーの雰囲気が漂っていた… そして、2時間前とは違う学校(制服)だったけれど、やはりキャプテンらしき人物が「静かにしろよ!」と言っていた。しかし、終点で忘れ物チェックをした時には… 本当に1本のポットが忘れられていた。カラの1リットル紙パックと、カラの500ミリリットル紙パックもいっしょに…(夜、営業所へ帰って忘れ物を提出する時に「問い合わせがあったら、この2つの紙パックもいっしょに渡してやってください」と言ったけれど、却下されました。ハハハ…)
そのバスでは、もう一つの出来事があった。それだけの人数が乗ったので、バスは1~2分遅れていたのだが… あるバス停から100mほど行ったところ、信号のある交差点を通過した時に、左側の歩道を全速力で走っている元気なおじいさんを発見した。しかもチラッとこちらを見たのである。私は「えぇ~っ!? まさかこのバスに乗るのぉ~??? そりゃ無理ですよ。この距離ではちょっとねぇ…」と思った(地図で確認したところ、そこから次のバス停まで400mくらいありました)。次のバス停で乗降客でもあれば、多少の時間稼ぎにはなっただろうが、残念ながら乗降客はなかった… それなのに! 私は「○○停、止まります」と言って、乗車口の扉を開けてしまったのである。なぜ??? 私にも分かりません… 走っているのは若い女性ではない、年老いた男性である。そして1分ほど待っただろうか… 「もう、これ以上待てないな」そう思って扉を閉めた… 発車時、再度ミラーを見たところ、薄暮の中を走ってくる人が… 私は再び乗車口の扉を開けて待った。そして、おじいさんは乗ってきた。結局、2分くらい待っただろうか… しかし、おじいさんは終点で何も言わずに降りて行った。まさか「なぜ待ってたんだ! お前のせいで走り続けなければならなかったじゃないか!! あの距離だったら、普通は待ってないぞ!!!」なんて怒ってたりして…??? やっぱり、今後はあの距離では待たないようにしますね。ハハハ…
先日、警察のネズミ捕りにドキッとさせられた場所の近くに、「犬の糞 しないでください」という看板が… 横たわっている。
それを読んだ散歩中の飼い主は「人間の私がそんなモノ、するわけないだろうが!」と言うだろうし… もしも、犬が字を読めたとしたら「俺が何を出しても、それはすべて犬の糞なんだよ! 無理なこと言うな!!」と怒るだろうなぁ…