バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

赤ちゃんをあやすお母さん

2014年03月31日 19時47分37秒 | バス運転士
あるバス停で、赤ちゃんをベビーカーに乗せたお母さんがバスに乗った。赤ちゃんは起きていたけれど、とても大人しかった… が、数分後、その赤ちゃんが突然グズって泣き始めたのである。


すぐにお母さんは赤ちゃんに「どうしたのぉ~?」と声を掛けてなだめようとしたのだが、上手くいかなかったようで… 奥の手と思われる玩具(小さいガラガラ?)を取り出して「シャラシャラシャラ…」と振り始めた。


それから1分と経たないうちに赤ちゃんの泣き声は聞こえなくなり… それと同時に「シャラシャラ…」も聞こえなくなった。すると再び赤ちゃんがグズって泣き出したので、お母さんは再び「シャラシャラ…」と振り始めた。


これまたすぐに赤ちゃんは泣き止んだのだが、お母さんは「シャラシャラを振り続けるしかない」と思ったようで… その後、ずっと車内には「シャラシャラ…」という音が鳴り響いていた。赤ちゃんの様子に合わせてなのか、強くなったり弱くなったりしながら…


その間、お母さんの声は一切なく、玩具の音だけ… 乗客の中には「耳障りだ」と思った人がいたかもしれないけれど… 私は「仕方がないんじゃ… 確かに、玩具の音よりもお母さんの声の方がいいんだろうけど…」と思った。


もちろん、いくら赤ちゃんをあやす為とはいえ… 爆竹を使ったり、ドラム演奏を始めたりするようであれば注意しますけどね。ハハハ…(そんなお母さんが何処におるんだ! でも、ドラム演奏は聴いてみたいような…)




同じ状況だったのに…

2014年03月30日 16時58分48秒 | バス運転士

先日の夜、最初から最後まで片側一車線の道路を走って行く路線を、二回続けて走ったのだが… その一回目のある交差点で、私のバスは“右折”するため、5~6台目で信号待ちをしていた。同じく信号待ちしている対向車線にも、これまた同じく5~6台目に“私が乗っているバスと同じ色のバス(直進)”が止まっていた。

信号が青になり、私の前に並んでいたマイカーは次々と直進して行き… 対向車線で待っていた1台目と2台目の右折車は動けず… その直後のマイカーは、それら右折車と歩道の間をすり抜けて行ったのだが、大型のバスは動けずにいた。

私は、他のバス(大型車)の運転士もやるように、“動けないバスを行かせる”ため、対向右折車に「はい、右折して行ってぇ~!」とパッシングした。そして、先頭になった対向車線のバス(直進)は、右折したい私に「はい、先に右折して行ってぇ~!」とパッシングをしてくれたので、私は“御礼の挙手”をしてから右折して行った…

それから1時間ちょっと後、再び同じ交差点で… なんと! またもや同じような状況に遭遇したのである。ただ、一回目と少し違っていたのは… 対向車線の5~6台目で止まっていたのが、私と同じ色のバスではなく“完全弊社のバス”だということであった。

信号が青になり、私は先程と同じく対向右折車にパッシングして… その後ろで止まっていた完全弊社のバスはゆっくりと前進しながら… 私のバスへ「先に右折して行って!」とパッシングを、を、をぉ~っ!? してくれなかったのである。

それどころか、御礼も何もなく… ただ真っ直ぐ前を向いたまま、私の右横を直進して行ったのであった… 私は「まさか… 同業に裏切られるとは思わなかった…」と、ちょっとショックを受けた。が、考えてみれば… 新人運転士だったのかもしれないし… 暗くなってバス停が見づらくなり、緊張していたのかもしれないし… ま、お陰様でネタが出来たんだから… あ、そのためにワザとやってくれたのかな!? ハハハ…


便秘脳、そこで出すと危険!

2014年03月29日 22時46分13秒 | バス運転士

昨日の昼前の某総合駅で、一人のお爺さんから「▲▲へ行きたいんだけどなぁ~!」と言われた私は「それならば◎◎停が近いので~(○○系統のバスに乗って下さい)」と答えようとしたのだが、が、が… 頭の中に◎◎停付近の風景は出てきたのに、バス停の名前が出そうで出なかった。

私が「え~っと… あの…」と必死こいて思い出そうとしていたところ、お爺さんは「◆◆5丁目の辺りなんだけど、◆◆5丁目には行かないの?」と言ったので、それに対して私が「行かないんですよぉ…」と答えると、お爺さんは「チッ! なんだよ…」と言いながらバス乗り場のベンチに腰かけたのだった…

昼後の某総合駅のバス乗り場で… 今度は、その◆◆5丁目から◎◎停を通って某運動場へ行く路線だったので、私は「あぁ、そういえば… さっきのお爺さんはココへ来る予定だったんだよなぁ… どうしたかなぁ~」と思いながら出発した。

そして、コンピューター音声が「次は◎◎停~」と流れた時、私は「そうそう! なんで、この名前が出てこなかったのかなぁ~!」と悔やむと同時に「ここと◆◆5丁目は近いようで遠いような… ホントに▲▲は◆◆5丁目の近くなのかなぁ~???」と思っていた。

そして、降車ランプ未点灯&バス停に人影がないことを確認しながら「◆◆5丁目、通過しまぁ…」と言ってしまい… すぐに「あ、すいません。▽▽ですぅ…」と言い直して通過した。車内は「シ~ン…」と静まり返っていて… 私は「お笑い芸人のギャグが滑った時って、こんな感じなのかな?」と思った。

今回は特に問題なかったけれど… もしも、これが“バス路線の分岐点直前”だったりするとヤバかったりする。だから、分岐点直前には何度も自分のバスの行き先を確認するようにしているのだが… やっぱり、たまぁ~にあるんだよねぇ… モヤモヤとかムカムカとか眠気とか疲れとか… それらが重なって「フッ」と抜けることが…

これまでココにも書いてきたけれど… ウン良く、これまでの私は「あぁ~ 危なかった!」で済んでいる。こればかりは「慣れれば大丈夫!」というものではなく… 逆に「慣れたら慣れたで危ない」とも言え… この緊張感は、めでたく定年退職するまで続くのだ。何かあると「定年退職したバス運転士は…(以下略)」なぁ~んて言われるのも、分かるような気がする。私も“繊細な神経&ガラスのハート”だから危ないかもしれないなぁ~ ハハハ…


駆け込み、駆け込み、駆け込み!

2014年03月28日 22時21分54秒 | バス運転士

夕方の某駅ターミナルのバス乗り場… もともと乗客が少ない路線ではあるけれど、さすがに誰もいないと不安になり… 二度三度と時間を確認した。発車時刻になっても誰も現れず… 「そろそろ発車しようかな」と思っていたら、すぐ左前方にある地下鉄の駅からエレベーターが上がってくるところだったので、「それだけ待って、その後に発車しよう」と思った。すると、一人のおばさんがエレベーターからバスへ駆け込んできたのだった…

発車してすぐの交差点を左折して一つ目のバス停… そこで待っていたお爺さんとお婆さんが乗り、私はミラーなどで他に乗客がいないことを確認、扉を閉めて前を向いて発車… と思ったら、左前方から手を振りながら“車道”を走ってくるおばさんに気が付いた。私が再び扉を開けると、おばさんは「あぁ、良かった」と言いながら駆け込んできたのだった…

駐車車両を避けながら、その次のバス停に到着… そこでは3人が待っていたので、「お待たせしました。営業所前ターミナル行きです」と言ったのだが、誰も動かなかったので、「よろしいですか?」と確認してから、扉を閉め… その時、一人の女性が駆け込んできたのである。私の死角から飛び込むとは… ただ者ではないな… さては“くノ一”か!?(そんなアホな…) 今日は、これらの他にもあちらこちらで駆け込み乗車が多く… ん? 消費税アップ直前だから、ついつい乗車も“駆け込み”になっちゃうのかもね。ハハハ…


男社会の話題

2014年03月27日 22時58分02秒 | バス運転士

バス業界… というか、私を取り巻く環境は、バリバリ男社会である。弊社にも、私が入社した頃から女性運転士はいるけれど、なぜか私は女性のいない営業所ばかり… 後から独身女性が入ってきたこともあったけれど、私が転勤で出て行ったりして… これは会社の陰謀である。(単なる偶然だろ!)

さて、そんな男社会での雑談と言えば… 昔も今も、やっぱり“飲む・打つ・買う”が中心である。(おいおい! 今時“買う”はないだろう)。分かりやすく言えば「アルコール・ギャンブル・アハンウフン」といったところか…

例えば「あそこの店は安くて美味しいんだけど…」とか「昨日は武豊が逃げて…」とか「今日の準優勝戦の松井は…」とか「某駅の近くにある▲▲の●●ちゃんは可愛い」とか「先週の休みの日に行った▼▼の■■ちゃんが良かったぁ~」とか… そんな一言から一気に盛り上がる。

私は、初対面の女性と話をするのは好き(お見合いパーティーで鍛えられたし…)だけど、ボディーランゲージ(と言うのか?)が苦手なので… 警察の仕事風景を撮影した番組に出てくるような“アハンウフンな店”に「全く興味がない」わけではないけれど、「ぜひ行ってみたい」とも思わない。

さてさて… 完全弊社であれ半弊社であれ、私が配属されてきた営業所の上司や運転士の中には… 「ぶっちゃけぇ~!」という程のことでもないけれど… 外国人女性と結婚して上手くやっている人が何人もいるのである。だから、3日前の「国際結婚で独身問題を解決!」という話になったわけだが… ま、中には真剣なアレじゃない人も… あ、アハンウフン…