前半は老夫婦、後半は女子高生二人です。
「このシャトルバスは、運転士によって走るコースが違うんだよな」
「へぇ~」
「国道△△号線を行ったり、××前を通ったり…」
「ふ~ん」
「実は、このバスは35分発なんだけど、遅れてるんだよ」
「あら、そうなの…」
(その時の時刻は48分… バスは50分の発車である)
【そりゃ、1時間ほど前はそういう状況だったけれど、その時は時間通りでしたよ。遅れているならば、お客様の乗車が完了し次第すぐに発車していますよ。何を根拠にそこまで胸を張って言えるのか… このようなオジイサンは、たまぁ~に見かけますよね】
「○○ちゃん(そこにいない友人)の唯一の欠点は時間にルーズなところだよね」
「そうなんだ…」
「だって、朝9時にみんなで約束した時は午後2時頃に来るし、昼12時に約束した時は夕方4時頃に来るんだもん」
「なんでそんなに遅れるの?」
「寝てるんでしょ。起きてからも『いろいろと支度しなきゃならないから』って言ってたってさ」
「ふ~ん… ○○ちゃんは彼氏が欲しいって言ってるみたいじゃん」
「前に付き合ってた彼も『あんな自己チューな奴とは付き合いきれん!』って言って別れたみたいだから… 無理じゃないの?」
【無理でしょうね。オジサンもそう思います。それはルーズと言うには余りにも… “ルーズ”という言葉に対して失礼です!】
私の苦手なものは多数ありますが… 大きな音や声もその一つです。幼稚園時代には、打ち上げ花火の音に驚いて泣いていたくらいですからね。他にも… ご存知の通り、雷鳴が苦手です。犬の鳴き声も苦手です。さらに、ボウリング場などでの女性たちの歓声(悲鳴!?)も苦手です。仲間の誰かがストライクを出した時に「キャー!」って… ボウリングのピンが倒される音などは、常に鳴り響いているので驚かないのですが、突然の悲鳴にはビクッとしてしまいます。
仕事中にもドキッとすることがあります。始発点で発車時刻待ちをしている時… その静寂を突き破るように「ドスンッ! ドスンッ!」と大きな足音を立てて、バスに乗り込んでくる奴がいるのです。私は「ここは土俵じゃないぞ! もっと静かに乗れんのか!?」と怒鳴りたくなりますが… そんなことで驚いているのは私だけかもしれないので、何も言わずに黙っています。もしも、お客様もドキッとされているならば、注意しなければならないと思いますが…???
昨夜、某路線途中のバス停から二人が乗車した。女性は後方へ、男性は“助手席”に座った。発車して間もなく、妙な音が左方から聞こえてきた。どうやら今乗った男性がゲップをしているようだった。病院でバリウムを飲んで検査を受けているわけではないので、「ゲップを我慢してください」とは言いません。ただ、それが… 閉じた口から漏れるこもったような音ではなく、開いた口から発せられる汚くも鮮明な音だったのである。私はその男性を直視していなかったのだが、何となく「お年寄りかな?」と思っていた。だから「お年寄りであれば、あちらこちらに締まりがなくなるし… 病気かもしれないし…」と、そのまま放っておいた。しかし、ゲップが止まることはなかった。十回、二十回… あるバス停でお客様が降りた後、私はその男性を直視した。すると、それはお年寄りどころか、現役バリバリの推定50歳前後であった。また、考えてみれば、ゲップの音は携帯電話での通話と同様に、周囲のお客様にとっても不愉快であるに違いないのだ。私は「すいません、さっきから聞こえてくるのは何の音ですか?」と問いかけた。すると、そのオッサンは「私は携帯も切ってあるし、何の音も出していませんよ!」とヒステリックな声を上げた。私は、平気でウソをつく奴と話すのは時間の無駄だと思っているので、「そうですか… すいません」と言ってその場は引き下がることにした。当然「再び同じような場面になった時には決着をつけよう」という決意を胸に秘めて… すると奴は「あまり失礼なことを言わないでください!」と、再びヒステリックな声を上げたが、私はあえて無視した。この手の奴は、降りる時にも必ず何か言うだろうから、その時にじっくりと相手をしてやろうと思ったのである。ところがその後は、あれだけ激しかったゲップの音はまったく聞こえなくなり、降りる時もこちらを見ることなく何も言わずに行ってしまったのだ。私は「なぁ~んだ、分かっていたんじゃないか」と安心すると同時に、ちょっとだけ寂しさも覚えた。
それから約1時間後、某学校で発車時刻待ちをしていた。その中に一組の学生カップルがいたのだが、男が何やら食べ始めたのだ。しかも、ぺチャぺチャと音を立てながら… 私が「お前なぁ… どうしてくれようか?」と思っていたところ、横に座っていた彼女が「食べる時に音を立てない!」と注意してくれた。男は「今、言われると思ったよ…」と言った。悪いと思っているんだったら、やるなよ! 最近は“悪いと分かっていながら”やっておいて、それを他人から注意されると“平気でウソをつく”か“逆ギレ”するか… そんな奴が多いようだ。この場合も、彼女ではなくて、私が注意したらどのような反応を示しただろうか…???
私はこれまでに、交差点で救急車と“ご対面”したことが二度ほどあります。それは、建造物や風向きなどの関係で直前までサイレンが聞こえなかったことと、その頃の私が暴走運転士だったことが原因です。普通の運転士になった今は、雨が激しく降っていない限り、運転席の窓を時には大きく時には小さく開けています。少しでも早くサイレンが聞こえるようにと… ただ、どの方向から救急車が来るのかというのは、なかなか分からないものですね。建造物などで反射した音が、運転席の右側の窓から入ってくるので…
昨日、某駅から某院へ向かっていた時、私の前には5~6台の車が走っていました。そして、ある交差点に近づきました。その交差点の赤信号はとても長いので「この青信号で行きたい!」と思うのが人情というものでしょう。ところが、そこで救急車のサイレンが聞こえてきたのです。私はすぐにミラーで後方を、もちろん前方も確認しましたが、救急車の姿はありません。サイレンが徐々に大きくハッキリと聞こえてきたので、「この交差点の左右どちらかから来るに違いない」と思いました。私の前を走っていた車列の先頭車両は、交差点の手前で一瞬だけ速度を落としましたが、再び加速して交差点を通過して行きました。すると、後続車は「私も、私も!」って感じで通過して行きました。私のバスのすぐ前を走っていたパトカーまでも、とても“安全確認した”とは言えない速度で… 私は「えぇ~っ!? あんたも行っちゃうのかい!」と思いながら止まりました。そして2~3秒後、交差点の右から左へ救急車が“安全確認しながら”通過して行きました…
私は化粧品の匂いが苦手ですが、すべてというわけではありません。ただ、最近は男性客の化粧品の匂いが気になってしまって… まさか、以前よりも“ふりかけている”男性が増えたのでしょうか? それは「オヤジ臭い」「加齢臭だ」と騒がれているから?? それって、バレンタインデーのチョコレートに代表されるように、その種の企業の陰謀にはまってるだけじゃないの??? なぁ~んて思ってしまいました。
ちょっと前にも、某テレビ番組の影響(ダイエット効果があるとか、ガンの予防に役立つとか…)で特定の食材がバカ売れするという現象がありましたよね。しかもその食材が大手スーパーには事前に大量仕入れされていたというカラクリが… 特定の企業を儲けさせる為に、番組の内容を捏造してまで視聴者を“洗脳”していたんですよね。あぁ、恐ろしい…