先週の土曜日、いつものようにテニススクールでレッスンを受けたのだが… 隣のコートでレッスンをしていた男性コーチから「松井さん! 今日は面白Tシャツじゃないの? 来週は着て来て下さいよぉ~」と言われた。これまでに“洒落で済むテニススクール以外では着られない(今なら職場でも着られる?)派手なTシャツ”を着て行ったことが何度かあるだけで、いつも変なTシャツを着ている訳ではないのだが… ついつい私は「それじゃあ、何か考えておきます」と答えてしまった。
その時、私の頭の中には「2月の第1週には節分があるから、職場で使うフェイスシールドのテーマは鬼にしよう」という考えがあったので、「来週のテニススクールでは鬼になろう」と思った。帰宅後、超大手通販サイトで検索… 鬼の“コスプレセット”は高額だったので、鬼の“パンツだけ”を注文したのだが、「やっぱりツノも欲しいなぁ~ スーパーで節分用の豆を買うと付いてくる鬼のお面でいいか? いや、お面を付けたままでは周囲が見づらくてテニスができないだろう」と思った私は、自分でツノを作ることにした。
鬼のパンツが届いてテンションが上がった日、「頭に付ける=カチューシャだ」ということで、100円ショップへ行って“ウサギの耳のカチューシャ”を手に取りじっくり検討… いかにもウサギという感じのフカフカの白い耳ではなく、“ウサギの耳のように形作られた針金に黒いレースの布が張ってあるだけのカチューシャ”を購入した。「耳の形をした針金をカチューシャ部分に巻き付け短くして、そこに厚紙で作ったツノを糊付けしよう」と考えていた私は鬼のパンツを撮影&A4用紙にプリント… 円錐形に丸めた厚紙に貼り付けてツノ本体は完成したのだが…
「黒いレースの布と厚紙では接触する面積が小さいので、ツノがグラグラと不安定になるかもしれないなぁ~ 布と厚紙の隙間を紙粘土で埋めようか… あ、そうだ。昔ながらの“でんぷん糊”を使おう。それを隙間にたっぷりと流し込んで固めれば、ツノが安定するに違いない」と思った私は、100円ショップへ行って“でんぷん糊”を購入、計画通りに制作を進めた。それを一晩、部屋に放置しておいたのだが、糊が全く乾かず固まっていなかったので、幸いにも晴天だった翌日、直射日光が当たっている洗濯機の上に載せて放置… そのまま一晩中放置… 翌日には糊が固まってツノは安定した。
「これで完成!」と思いきや… カチューシャが子供用ということもあり、ちょっと頭を動かしただけでツノがズレて頭から落ちてしまったのである。一昨日の夜、「小学生の通学用の帽子じゃないけれど、カチューシャにゴム紐を付けて顎の下に通せば… いや、それだけでは前後の動きに弱いことに変わりはないだろう。あ、そうだ。カチューシャを帽子に縫い付けてしまえばいいんだ!」と思った私は、昨日の朝、夜勤明けのボォ~ッとした頭と手で黒い糸と針を使ってツノを完成させ… 何とかテニスに間に合わせることができたのだった。
鬼のパンツ&ツノを大きなバッグに入れてテニススクールへ… ロッカールームでパンツとツノを装着… レッスン開始前、「何か考えておきます」と約束した男性コーチに声を掛けたところ、「まさか、そこまでやるとは…」とマジで驚いていた。もちろん、我がクラスの仲間たち&担当の男性コーチも驚いていた。また、白内障の影響で納得のいかないテニスが続いている私なのだが、なぜか昨日は調子がよく… 担当コーチとの打ち合いでも勝利、勝利、勝利… 「こんなことに時間を費やしたご褒美なのだろうか?」と思った私である。
我々のレッスンが終了… コートの外へ出ると、次の時間帯でジュニアレッスンを受ける子供たちが待っていた。その時、一人の男の子が何か言いたそうな顔をしながら私に近付いて来たので、「“どうやって作ったの?”とでも言うのかな?」と思ったのだが、なんと! その子は私のツノを掴みながら「テニスをやるのに、これを付けてる意味あるの?」と言ったのである。なんじゃい、この××な餓鬼が… ふん! 本当は羨ましいんだろ? ハッハッハッ…(子供に対して勝ち誇るなよ! このクソジジイがぁ~!)