バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

好きな席に座るのはいいけれど…

2014年06月30日 22時22分59秒 | バス運転士
あるバス停で乗ったお婆さんは、怪我や病気によるものなのか、単なる衰えなのか分からないけれど… 買い物カートを歩行器のように使っていた。そして、買い物カートにつかまったまま座れる優先席に腰を下ろした。

それから5分くらい走った後のバス停には、5~6人の若い男性が待っていた。私は「彼らはササッと乗車&着席するだろうから、目の前の青信号を一気に突破できそうだ」と思っていたのだが… 乗車した後、なぜか車内通路で後方を向いたまま立ち止まっていた。

車内ミラーをよく見たら、優先席に座っていたはずのお婆さんが、空席になった車掌席に移動しているところだったのだ。せっかくのノンステップバスなのに… わざわざ段差を上って… 当然のことながら、テキパキと動けないので時間がかかり… 青信号突破どころではなくなってしまった。

その後、少しずつ乗客が増え、気が付けば車内通路に10人くらい立っている状況になっていた。しかし… 二人が座れるはずの車掌席の真ん中に、お婆さんは涼しい顔して一人で座っていた。周囲を気遣う様子もなく…

そういえば、ちょっと前に… 某地区巡回バスで遭遇する“他に乗客がいない時は私に滅茶苦茶な理由で怒鳴り、知り合いがいた時は愛想が良かったジジイ”も、同じように車掌席に一人で座っていて… やはり少しずつ乗客が増えて、立っている人がいても知らん顔していたなぁ…

そこで「席を空けて下さい」と言ってもいいのだが、たまたま横に立っている人が“相席するくらいならば立っていた方がいい”という考えだったら、余計なお世話になってしまうからねぇ… あ、そうそう! 私の横は、ずぅ~~~~~っと空けてあるんだけど… 誰も座ってくれないなぁ~! ハハハ…


久々の… 仕事でも自宅でも!

2014年06月29日 15時54分48秒 | バス運転士
先日、久々に点呼で「団体乗車があるから…」と言われながら、私が担当するコースの運転カードと共に“団体乗車受付票”なるものを受け取った。そこには“午後○時○分の某駅発☆☆駅行きで◇◇停まで”“大人3名、幼児16名”“領収書不要”“現金またはICカードで精算”“大人200円×3=600円、幼児100円×(16-6)=1000円、合計1600円”と書かれていたので、私は「これだけハッキリしていれば、何も考えることはない。ありがたいなぁ~」と思った。

そして、午後○時○分の3分前… 私は「あれ? 団体さんの姿が見えないけど… 大丈夫だよなぁ~???」と少し不安になりながら、バスを待機場所から乗り場へ移動させた。すると、地下鉄の出入り口の方から団体さんが現れたのでホッとしたのだが… 大人3名は外人さんだったので、再びちょっとだけ不安になった。

すると、期待通りというか何というか… 最初に乗った外人さんAが“一日乗車券”を見せただけで車内後方へ行ってしまった。私が「あの人は… 団体さんとは別の人なのか?」と考えているうちに、次々と幼児軍団が乗り込んできてしまい… 外人さんBが幼児の人数を数えている横から、外人さんCがICカードでピピッと精算… 私は「もう好きにやってくれぇ~」という気分になった。

全員が乗車完了後、外人さんBが自分の運賃をICカードでピピッと精算してから、「子供10人… 領収書ください」と言ったのである。一瞬「領収書!? 話が違うがやぁ~」と思ったけれど、すでに“もう好きにして状態”だった私は、落ち着いた口調で「はい、少々お待ち下さい」と言いながら運賃箱を操作、ササッと領収書を書いたのだった…

久々と言えば… 自宅に掛かってきた“営業電話”にも、久々に出てしまった。というか… 私は見たことがない番号の電話には出ないことにしているのだが、母がうっかり出てしまい「はい、おります」と答えてしまったのである。そこで、仕方なく出ることにしたのだが… 電話機には“これまでに何度も見たことがある番号”が表示されていた。

私が出ると… 案の定、相手の男性はペラペラと喋り始め… 私が「お金がない」「興味がない」などと断っても、まったく聞く耳を持たずに一方的に喋り続けていた。私は「あぁ、以前… この番号をネットで検索した時に出てきた“投資型マンションの某不動産会社”かぁ~ なるほどぉ… そこに書いてあった通り、こちらが電話を切るタイミングを与えないつもりなんだ」と思った。

一瞬、私は「いらないって言ってるだろう!」と怒鳴りたい衝動にかられたが、それで逆恨みされて“本物の迷惑電話”をされるようになっても困ると思ったので、「そっちがそうなら、こっちも…」と考えて、私も相手の話を聞かずに「はい、すいませんねぇ… まったく興味がないし… 今、忙しいので…」と言いながら受話器を置いた。すぐに掛け直してくるかと思ったが、掛かってこなかったので、「今後も、この作戦で行こう!」と心に決めたのだった… でも、基本的には電話に出ないこと! それが一番!


睡眠時無呼吸症候群検査

2014年06月28日 15時29分14秒 | いろいろ
先月末、ようやく私に“睡眠時無呼吸症候群”の検査が回ってきた。1年前だったか2年前だったか… 「可能性が高いと思われる人から順番にやってもらう」と聞いて… 検査開始当初は「まだかな、まだかなぁ~」と楽しみにしていたけれど… 最近は検査をやっていることすら忘れていた。

さて、その日… 私は上司から「今日から5日間くらいでやるように!」「昼寝休憩では使わず、夜の睡眠時に使うように!」「5時間以上の睡眠を取るように!」などの注意事項を言われながら、某学習雑誌の付録… 否、そんな感じの検査機器一式を受け取った。

その夜の就寝前… まずは左手首に検査機器本体(大きさは“おはぎ”くらい)を取り付け、左手の人差し指に本体から伸びた小型機器を装着して… さらに、もう一本のリング状になっている細長い管を顎の下から両耳の裏に通し、その先端を鼻の両穴に入れたのだが… 「ちょっと首が締め付けられるなぁ~」と感じたので、顎の下の部分を少し緩めてから、午前0時過ぎに寝た。

そして、朝6時半頃に起きたのだが、検査機器本体の画面に“鼻の穴に入れた管が外れている”という意味のメッセージが出ていて… 失敗してしまった。どうやら、顎の下の部分で管を緩めたことで、寝ている内に管の先端が鼻の穴からズレてしまったようだった。

再チャレンジの二日目… 今度はズレないように、鼻の穴から耳の裏に通している管を、頬骨の上あたりでテープを使って留めてから、午後11時過ぎに寝た。そして翌朝4時過ぎに起きて、真っ先に検査機器の画面を確認… 成功だった。

検査機器一式を返却してから一週間、二週間と時が流れ… 「異常がなかった場合は何も言われないのかなぁ?」と思っていたら、上司に呼ばれて検査結果を手渡された。私は「どうせ正常だろう」と思いながら封筒を開けたのだが… 意外にも“軽症”という結果が出ていたので驚いた。

その詳細は… 計測した(寝ていた)約5時間07分10秒の間に、10秒以上の無呼吸が24回、通常よりも浅い低呼吸が14回… 合わせて38回、1時間あたり7.4回… その数値が5回以上15回未満なので“軽症”ということらしい。今後、眠気などの症状が出たり、体重が10%以上増えた場合は、再検査をしなさいと…

ちなみに、5回未満は“正常”、15回以上30回未満は“中等症”、30回以上は“重症”ということだ。また、私の“いびき”は0回だった(いびきをかいていない)らしいのだが… 録音機能なんて付いてたっけ!? だとしたら… 変な寝言が記録されてたりして??? キャー!(おいおい、一体どんな夢を見ていたんだか…)


あれもこれも原因不明!?

2014年06月27日 23時08分25秒 | バス運転士
一昨日の午後、某消防署前の赤信号で止まった時、何気なく消防署の方を見ると… 屋外に消防車3台と救急車1台が並べてあり、整備なのか“天日干し”なのか、訓練なのか何なのか分からなかったけれど、何人かの隊員さんが動き回っていた。

その時、昼食を取らずに仕事を始めてしまった私の鼻とお腹を刺激する匂いが漂ってきた。それは… ちょっと甘い醤油のような… そう、それは“肉じゃが”の匂い… 私は「なぜ、ここで肉じゃが?」と不思議に思った。約1時間後、再び消防署の前で止まった時も、相変わらず肉じゃがの匂いが漂っていた。

私が「一体、何処から…???」と考えていた時、頭の中で閃いた。「どうせ消火訓練の的として火を起こすならば… 消火する前に肉じゃがを作ろう!」ってことだったりして…???(そんなバカな…) そもそも本当に肉じゃがなのか分からないが… あの匂いは… まったくもって原因不明…

また、先日のアイドリングノンストップバスの話で“バッテリーが弱ってエアコンが切れた”と書いたけれど… その次の日、上司から「昨日のエアコンの不具合について、整備の人が詳しく聞きたいらしい」と言われたので、私は整備の人のところへ行った。

すると、整備場に止めてある“前日に私が乗っていたバス”に乗り込み、エンジンを掛けて、エアコンを入れて… 「実は、バッテリーは問題ないんですよ」と言われてしまったのである。確かに、整備の人がエンジンを切っても・掛けても・切っても・掛けても… エアコンに異常は見られなかった。

私は、当時の状況を説明したけれど… 原因不明&異常なしでは、修理のやりようがなく… う~む… まさか… バスにも既に人工知能が搭載されていて、バスが運転士を選ぶようになったのかもしれない。「この運転士はボケだから、ちょっとからかってやれ!」なんて思われてたりして…???

どうせなら、もっとバスにバカにされて「この運転士には任せておけないなぁ~ オレが全部やってやるか!」と思ってくれたら楽なんだけどなぁ~ 運転や精算はもちろん、魅力的な女性に声まで掛けてくれて… もしも、それで苦情になっても、バスが責任を取って“整備場で3日間の謹慎”になったりしてね。ハハハ…


某地区巡回バスの最終周回で…

2014年06月26日 19時44分31秒 | バス運転士
今日の勤務の“メインディッシュ”は某地区巡回バス(計5周)だったのだが、ある交差点が工事による片側交互通行になっていて… そこだけで3~7分くらい遅れてしまった。さて、午前中にもどきを3周&巡回を3周して、昼食タイム後に巡回を2周したのだが、その2周目(本日の私の最終周回)の後半… 某住宅地の坂を上って行って、コンビニのある交差点を右折したところにある△△停で、2人の元気そうなお爺さんが乗ってきた。そして、帽子をかぶったお爺さんが「ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」と言った。


私が「はい、何でしょう?」と聞く態勢を整えると、そのお爺さんは「この1本前… 1時間前のバスが来んのだわ! 1時間以上前からココで待っとったから間違いない。なんで来んのか分かる? アンタに聞いても分からんわなぁ~ 多分、早く行っちゃったんだよ。それで、コールセンターへ電話したんだけど“調べます”って言ったきり、1時間も連絡がないんだよ。どうなっとるんだろうな! 最近のバスはいろいろ問題だらけで… あぁ、あなたのような善良な運転士さんに言ってもしょうがないな。ハハハ…」というようなことを一方的に喋ってから着席した。


実は… その1時間前のバスも私だったのである。もちろん、私は早く行っていないので、すぐに否定しようと思ったのだが… そのお爺さんの“勢い”から考えて、私が「早く行っていません」と言ったところで、「そうか」と簡単に納得するとは思えず… それどころか「そんなはずはない! 早く行っただろう!」と言い返されて、その場でみんなが無駄な時間を過ごすことになると思ったので黙っていた。バスが走り出しても、そのお爺さんは「だいたい☆☆駅行きの後に来るんだ」とか「いつも2~3分は遅れて来るんだ」などと連れの男性に話していたので、私は「なるほどぉ~、バスが時間通りに行った後、バス停に来た可能性があるな」と思った。


その後も、私はバスを走らせながら“1時間前の出来事”を思い出そうと必死だった。しかし、△△停の2つ手前のバス停で時間調整停車したことと、△△停の次のバス停を30秒遅れで通過したことは思い出したのだが、肝心の△△停のことが思い出せなかったのである。それでも、私はビクビクすることはなかった。なぜならば、お爺さんが「バスに置いて行かれた!」のではなく「バスが早く行ってしまった!」と言っていたからである。つまり、お爺さんはバスを目撃していない=バス停付近にいなかったと考えられ… 「私に落ち度はない!」と思えたからである。


約10分遅れで終点の某駅に到着… 次の発車まで数分しかなかったけれど、とりあえず待機場所へ移動… すると、そのお爺さんが“なぜか休憩室の方へ歩いて行った”のである。私は「まさか… 他の運転士さんに八つ当たりするなんてことはないと思うが… ここは、私が行って決着をつけたいところだが、話がゴチャゴチャして次の発車が遅れては洒落にならんし… う~む… 休憩室から営業所へ電話をさせるくらいで済めばいいのだが…」と祈りながら、次の発車=営業所前ターミナル行きの準備をした。


予定通りに某駅を発車して、約20分後に営業所前ターミナルに到着… すると、「待ってました!」とばかりに1人の上司が駆け寄ってきた。が、今回の私は「ドキッ!」とはしなかった。あのお爺さんの“苦情”の件で、そう来るだろうと思っていたからである。その上司は「松井くん、△△停を早発なんかしてないよなぁ~ ※※という男性から、えらい剣幕で何度も電話があってさぁ~」と言いながら、ドライブレコーダーに記録されたデータを抜き取って事務所へ戻って行った… その後、私はバスの給油をして、運賃箱の金庫を開錠して… 終業点呼のために事務所へ行ったのだが、すでに身の潔白が証明された後だったようで、点呼場にいた上司から「問題ないよ」と言われた。


しかし、私は何となくスッキリしなかったので、1時間前の△△停の様子(映像)がどんな感じだったのか尋ねたところ… 「△△停の手前… ちょっと離れたところに階段みたいなところがあって、そこに一人の男性が座っているのが映っているんだけど… 松井くんは△△停で止まって、1人の女性を降ろしているんだからなぁ~ それでも、その男性に動きはなかったし… もちろん、時間も早くなかったし… 全然、気にしなくていいよ!」と言われたのだった。なるほどぉ… 私は△△停で1人の女性を降ろしていたのかぁ~ ま、思い出せなかったということは、女性が若くな… ゴホンゴホン! 好みのタイプじゃな… ゲホゲホ! 私には高嶺の花だったのかもね。ハハハ…