バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

お忙しいことで…

2010年08月31日 12時03分51秒 | バス運転士

片側二車線の道路で、バス停のすぐ先に違法駐車されていた。だから、私は右ウインカーを出して「右車線に出たいよぉ~」と訴えるように、バスを少し斜めにしたまま待っていた。

慌しい朝の通勤時間なので、そんなに甘い考えは持っていなかったけれど… その先の信号が赤に変われば、譲ってくれるだろうと思っていた。が、その時はその考えさえ甘かった… まぁ、どうせ赤になってしまったんだから、どうでもいいんだけど…

結局、後方の信号が赤に変わって、後続車が途切れてからの発車となった。一度は右車線に出て、すぐに左車線に戻り… なぜかマイカーはみんな右車線に並んでいた。決して「バスのために空けてくれている」わけではない。

私は左車線をゆっくりと前進… 何気なく右へ視線をやると、ドライバーが携帯で電話をしていたのである。「あれまぁ…」と思いながら、さらに前進して行くと… その前のドライバーは、必死の形相でハンバーガーを食べていた… またその前のドライバーは、漫画の本を読んでいた… はぁ、皆さんお忙しそうで…


おにいさん!

2010年08月30日 19時00分58秒 | いろいろ

先日、近所のホームセンターで買い物をした時のこと… 細かい物を袋に入れて、自分のバッグも忘れずに持って「さて帰ろう」と歩き出したところ、背後から「おにいさん!」と呼ぶ声が聞こえた。一瞬、私は「自分は“おにいさん”じゃないだろう。キャバクラの客引きじゃあるまいし…」と思ったが、やはり気になって振り返った。すると、娘さんを連れたお母さん(推定30代前半)が「忘れ物ですよぉ~」と私に言ったのである。そう、私がトイレットペーパー(18個入り)を台の上に置き忘れていたのだ。

私はお礼を言いながらその場を去ったのだが… 「おにいさん!」と呼ばれたことについて、最初は「ダイエット効果もあって、少しは若く見られたのかも…」などと喜んでいたが、「他にはどんな呼ばれ方があるのだろう?」とか「逆に、私が呼ぶ時には何と言えば良いのだろう?」とか… 疑問が湧いてきてしまったのである。

仕事中であれば、年齢性別に関係なく「お客さん!」と呼べるけれど… 今回のように、お互いに客というか同じというか無関係というか… そんな場合は…??? 明らかな高齢者(外見で判断するしかないけれど…)であれば「おじいさん!」「おばあさん!」でいいし、子供を連れていれば「お父さん!」「お母さん!」でいいし、20~30代ならば「おにいさん!」「おねえさん!」でいいし…

私のような子供も連れていない40代の人を呼ぶには…??? 言うまでもなく、子供が「おじさん!」「おばさん!」と呼ぶのは問題ないだろうが、同じような年代同士では…??? もしも私が「おばさん!」なんて声を掛けたら、「オッサンから“おばさん”と呼ばれた!」なんてムッとされそうだし… やはり「おにいさん!」「おねえさん!」が正解なのか…

もう少し上の50~60代の人に対してはどうなのか…??? 「おにいさん!」「おねえさん!」では失礼に…??? ならば何と呼べばいいのか…??? う~む… ちなみに、母は「(その人を呼ばずに)忘れ物ですよぉ~!」と言うらしい。もしも複数の人が振り返っても、そこでその人を見ればいいと… また、もしもその人が振り返らなかったら、追いかけて行ってつかまえればいいと… なるほどぉ…

私が同年代と思われる人から呼ばれる時は… まぁ、何でもいいですよ。もしも「オッサン!」と呼ばれても、その人が笑顔であれば… 多分…。。。う~む… でも、やっぱり「おにいさん!」が忘れられないかも。ハハハ…


やっぱり私は… ですか?

2010年08月29日 14時32分25秒 | バス運転士

路線や時間帯によっては人も車も少なくて、途中のバス停で何度か時間調整のために止まることがある。

そんな時、ふと「途中のバス停に車椅子の人がいてくれれば、自然に時間を費やすことができるんだけどなぁ~」などと思ったりして…

が、世の中そんなに甘くない! その後、車の多い時間帯になって、バスが遅れている時に車椅子の人が待っていた… こういうの、嫌いではない。やっぱり私は…???

しかも、その人の乗車を手伝っている内に、後ろから他路線のバスまで来てしまい… まぁ、何事もそんなもんですよね。ハハハ…


車から手を振る子供たち

2010年08月28日 19時32分26秒 | バス運転士

あるバス停を発車しようとした時、右車線を走って行ったマイカーの後部座席から手を振る子供たちに気が付いた。もちろん、私も軽く手を振った。ところが、すぐ先の交差点の信号が赤になり、そのマイカーは止まった。そして、私のバスは左車線を進んで行き… その車の後部座席とバスの運転席がちょうど横に並んでしまった。

後部座席の子供は3人で、バスに近い方から男の子、女の子、女の子と座っているようだった。女の子たちは手を振りながらも、顔を出したり隠したり… 照れくさそうだった。正直なところ、私も少し照れくさかったのだが… 子供の要望には出来る限り応えなければならないので、何度も何度も手を振った。すると、男の子が車の窓を開けて「頑張って下さい!」と言ったのである。

私は驚きながらも「すぐに窓を開けて“ありがとう”と言わなきゃ!」と思ったのだが… それと同時に「声を出すと乗客に気付かれるし… (ちょっとしたことでもギャーギャー言う乗客がたまにいるらしいので)やり過ぎは禁物だろうし…」とも思ってしまった。

そこで、私は窓を閉めたまま男の子の目を見て、右手でグッと拳を作って“頑張ります!”という意思表示をした。すると、男の子も真似をして、右手でグッと拳を作ってくれた。そして信号が青になり、最後は「さようならぁ~!」と手を振った… あぁ、やっぱり子供たちとの交流は楽しいし、癒されるなぁ~


残暑厳しい折…

2010年08月27日 22時57分04秒 | バス運転士

始発地の乗り場にバスを着けるのは、基本的には約3分前である。もちろん、待っている乗客の人数が多いとか、車椅子の人がいるとか… 場合によっては少し早目に着けることもある。

まだまだ暑い午後、某駅の降車停にバスを止めて発車時刻が近付くのを待っていた。すると、誰もいなかったバス乗り場に車椅子の人と付き添いの人がやって来た。

私は「あまり早く着けても、バスの中は暑いだけだし…」と思ってしばらく待った。そして、発車時刻まで5分を切ったところでバスを乗り場へ… すると、どこから現れたのか、一人のおばさんが前扉(乗車口)の外に立ったのである。

しかし、先に車椅子の人を乗せることになっているので、私は中扉(降車口)を開けて出て行き「このバスに乗られますよねぇ?」と声を掛けた。

ところが、車椅子の人は「いいえ」と言いながら、顔の前で右手を左右に振った。私は「あ、そうなんですかぁ~」と言って運転席に戻り、前扉を開けて… おばさん一人だけが乗った。

そして、車椅子の人たちはその場から去り… それから発車時刻までの3分が長いこと長いこと… おばさんはずっと「暑い、暑い」と言っていた。その間、私は「なぜ、車椅子の人たちはバス停に?」と考えていた。きっと、そのバス停が屋根付きなので、たまたま日陰に入っただけに違いない… まだまだ暑いからねぇ…