バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

ミドル研修・最終日

2016年08月31日 21時13分32秒 | バス運転士
今日は“実技”ということで、某営業所の敷地内に設けられた“教習コース”を使って研修が行われた。1人ずつ順番にハンドルを握り、危険回避行動(急ハンドル&急ブレーキ)やコース走行をして、先生(?)から「あ~だこ~だ」と… そんな1日だった。と言っても、決してピリピリしていたわけではなく、和やかな雰囲気であった。

危険回避行動(急ハンドル)の実技とは… 時速40キロでセンサーの間を通過、そのまま正面のパイロンに向かって突進… 間もなく、パイロンよりも遠くに設置してある信号機(左が赤・中央が黄・右も赤)が黄点滅から“左右どちらかの赤点灯”に変わるので、赤点灯した方向とは逆へハンドルを切ってパイロンを回避するというものだった。

これが… ジェットコースターが苦手な私は、他の運転士さんがハンドルを握っているバスに乗っているだけなのに、妙に緊張したりして… 実際、自分の番が回って来た時には、「私だけ、反応が鈍くてパイロンに激突するんじゃないだろうか?」と不安になった。が、「まぁ、それはそれでブログのネタが増えるということで…」と考えて、気持ちを落ち着けたのだった。(ちなみに、私も成功したのだが、逆に「ちょっと速度が高かった」と言われてしまった)

さて、その実技を終えて驚いたのは… 信号が黄から赤に変わったのは、“バスがセンサーを通過して間もなく”だと思っていたのだが、実際には“バスがセンサーを通過すると同時に”変わっていたとタネ明かしされたことだった。だから、運転士が「交差点に黄信号で進入した」と思っていても、実際には「赤信号で進入した」ということが有り得ると… なるほどぉ~ 反射神経が鈍くなっていれば、尚更… 気をつけネバ~!

あ、そうそう… 余談ではあるが、今日の営業所の味噌汁は良かったけれど、昨日の営業所の味噌汁はイマイチであった。また、ココで私が上の方に対してチクチクと書いていることは、他の営業所でも“同じように話題になっている”のだと、休憩時間の雑談などから知ることができた。そっか、そっか… やっぱり私だけじゃない! ウチの営業所だけじゃない! 弊社全体の問題なのだと再認識した私であった…


ミドル研修・初日

2016年08月30日 21時23分01秒 | バス運転士
先週のCS研修と違い、“中堅運転士”のための研修ということで、「今週は各営業所から1~2名ずつ、20名くらいの参加者がいるのかな?」と思っていたら… なんと僅か7名であった(予定では8名だったが、1名は“どうしても勤務が回らない”という所属営業所の都合で欠席となったらしい)。最初に「入社4目の研修と、3級へ昇級した時の研修の間が空きすぎるので、このミドル研修を始めました」という説明を聞いたものの、何となく心の中にモヤモヤとした物が…

さて、まずは弊社A氏による「分社化以後、9年連続の増収」「事故の件数は減少しているが、重大事故一歩手前のような大きな事故が目立つ」「昨年度は100人採用したが、120人が退職した」などの講話が30分… 次に、各種ドライバーの適性診断などを行っている会社のB氏による「安全運転とは」が2時間… 昼食後、先週と同じ女性講師C氏による「CSについて・接客について」が2時間… 弊社D氏による「飲酒運転防止・安全について」が2時間… 最後に弊社E氏による講話が40分であった。

すべての内容について触れるには、紙面に限りがあるので(印刷物じゃないんだから!)… 否、時間がないので、適性診断を行っているB氏の話の中から少しだけ… 「高齢者の動きは遅いけれど、気持ちは“せっかち”である」と言われて、“バス停到着前の起立”“降車ボタンの超早押し”などに納得… 「適性診断というのは、周囲の人は気付いているけれど、本人が気付いていない欠点を自覚してもらうために行っている」ということで… 以前、私には「感情が不安定になることが、たまにはあるようです」という結果が出ていた。はい… たまには…

B氏以外の時間では… 「安全について心掛けていることは?」という質問に対して、参加者全員が順番に答えたのだが… それらは全て“自分の気持ちの制御”に関するものだった。ちなみに私は「入社当初は“発車時刻を守るぞ!”と制限速度無視でブイブイ走っていたけれど… いつ頃からか、慌てると事故を起こすので“発車時刻を守りたい!”という願望を捨てるようになった」と答えた。あ、そうそう… 最後の最後に「ミドル=社歴の割に出世していない運転士」という意味だと知って、大いに納得… つまり、二週連続で“出来損ない研修”に参加させられた私であった。ハハハ…


逆評価システムはいかが?

2016年08月29日 23時26分54秒 | バス運転士
私がココに書いている“上の方への意見”を、「すべて松井1人のアホな考えだ」と思っている人がいるとしたら… たまに“反対意見”を書き込んでいると思われる“CS(Corporate Slave)小隊”の隊員がそう思っているとしたら… 非常に残念だ。事前に、何人かの運転士さんに“さりげなく”意見を聞いて、「やっぱり、そうか!」となった場合に書くことが多いからである。だから… もしも、運転士全員が上司らを“逆評価”できるシステムを導入したら… CS小隊は、私が会社から受けている評価と同じくらい低… あるいは、それ以下の評価になったりしてね。ハハハ…

なぁ~んて書くと、「運転士に対して厳しく接しなければならない立場の人間には不利だ」という声が聞こえてきそうだが… 本気でそんなことを言う人間がいるとしたら… それは、運転士をバカにしている証拠である。厳しいことを言っている上司を見て、会社・乗客・運転士のことを考えて怒っているのか、利己的な理由で怒っているのか… それくらいの判断は、我々運転士にもできるからである。いや、マジで… 今後の会社のためにも、逆評価システムを導入してもらいたいなぁ~

ん? 仮に、逆評価システムが導入されたとしても… 評価シートが偽造されなりように付けられた“通し番号”から、どの運転士がどういう評価をしたのかバレるんじゃないかって!? う~む… それならば、評価シートを封筒に入れて、スピードくじを引く時のように大きな箱の中でかき混ぜてから取り出せば問題ない(提出時も同じ方法で!)。もちろん、筆跡からバレないように、評価は○印を付けるだけにして… と、そこまでやっても、上の方の“CS本隊(?)”に偽造されたら、すべてが水の泡になっちゃうけどね。ハハハ…


左折時、何度も停止!

2016年08月28日 20時39分53秒 | バス運転士
先日、営業所前ターミナル至近の交差点(私から見て右方向に道路がないT字路)を、ターミナルの方へ“左折”するため、信号待ちしていた時のこと… ターミナルから出てきたと思われるバスが左からやって来て、歩行者信号が赤になると同時に交差点に進入… 弊社トップの命令通り“左折時一旦停止”したのだが、その時点で私の方の信号が青に変わった。

そのバスはゆっくりと動き出し、何事もなかったかのように左折… バスの直後で止まっていた普通車も、続いて左折しようと交差点に進入… しかし、すでに信号が“真っ赤(私の方が青)”であることに気が付いて、横断歩道よりも前に出たところで止まってしまったのである。

しかも、その時… ちょうど交差点の角にコンビニを建設中で… バスと普通車が出てきた二車線(私が左折して入って行く方は一車線)道路の“左折車線”が塞がれており、その普通車も“右折車線から左折”しようとしていたため、私は「こりゃ無理、曲がれない。次の青信号まで待とう」と思ったのだが… 普通車のドライバーが気を利かせて、少し動いてくれたのである。

そうなると、私も「えぇ~!? 曲がれってかぁ~??? 仕方がない、行けるだけ行ってみるか!」と思って、右前方の普通車と左後方の縁石に注意しながら左折開始… しかし「やっぱり無理!」で止まる… すると普通車が少し動く… 再び左折開始するも「やっぱり無理!」で止まる… 再び普通車が少し動く… それを何度も繰り返して、何とか左折完了… うん、この時だけで“1年分の左折時一旦停止”をやっちゃったかもね。なんちゃってぇ~ ハハハ…


勉強しに来た!?

2016年08月27日 20時22分40秒 | バス運転士
昨日の夕方、A駅発・営業所前ターミナル行き… 乗り場で待っていた10人くらいの乗車が完了する頃、前扉の外に“見慣れた制服姿の男性”がいることに気が付いた。そして、彼は最後に乗ってくるなり「勉強させてもらいに来ました。宜しくお願いします」と言った。

ちょっと前にも、“新しい運転士さんが、自分の休日に私服で乗ってきた”という話を書いた記憶があるけれど、今回は制服(勤務中)で… 上司から「先輩のバスに乗って、プロの運転士というのはどういうものか勉強してこい」と言われて、“乗るべきバス7~8台(運転士名入り)のリスト”を手渡されたそうだ。

私は、発車時刻になってA駅停を発車… いきなり大きな交差点を左折するのだが、青信号になってから“それなりの時間”が経っていたので、「そろそろ信号が変わりそうだなぁ~ 変わるなら早く変わってくれないかなぁ~」と思いながら、アクセルを踏み込まずに惰性で交差点へ接近して行った。

が、前方に見えている車両用信号は青… まだ青… 変わらず青… 交差点に近付くことによって見えてきた歩行者信号は… 赤!? しかし、車両用はまだ青… 「うわぁ~ 最高の… 否、最悪のタイミングだぁ~」と思いながら交差点に進入… それと同時に、車両用信号が青から黄、赤に変わり… 私は安全確認をしながら“スムーズに左折”したのだった。

それにしても、新人さんに勉強させるための乗り回りリストの最後が、よりによって私だったとは…??? 私は、彼に「私のバスに乗っても勉強にならないと思うんだけど… あぁ~! 多分、反面教師ということかもね。優秀な運転士さん6~7人のバスに乗った後、最後に悪い見本を見れば、その違いがよく分かるからなぁ~」と言って笑った。(いや、多分… 勉強するためのバスに乗り回った後、営業所へ帰って来る“ちょうど良い時間のバス”の運転士が、たまたまオマエだっただけだろ? ハハハ…)