バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

毎度おなじみの遅い運転士です

2011年08月31日 16時55分49秒 | バス運転士

昨日の朝の路線… 乗客が少なかったのは通勤時間帯までで、その後はお年寄りがそれなりに乗ってきた。そして9時頃から12時頃までの約3時間(3往復)、トイレに行く時間もなく走りっぱなしであった。

その路線はA駅とB駅を結んでいるもので、その地域の北部にある某園を経由しているのだが… 某園付近の交通量が多く、いつの間にか遅れているのである。特にB駅行きの場合は、最後の“歩車分離式駅前信号(赤の時間が長い!)”にトドメを刺されてしまう。

B駅到着から発車までは3分しかなく、そんなものは“吹けば飛ぶような将棋の駒”のごとく消え去り… さらに駅を出る時にも歩車分離式駅前信号にもてあそばれてしまい、遅れたままA駅へ向かうのである。

一方、A駅到着から発車までは11分あるのだが、いかんせん遅れての到着なので実質3~4分しかなく「コンビニでトイレを借りて…」などという余裕はない。だから私は一往復目で早々に腹をくくり、水分補給もせずに運転を続けた(運転席にはカーテンもフィルムもないので意外と暑く、背中や額を中心に多くの汗をかくのである)。

また、乗客の98%がお年寄りなので、バスの乗り降り及び着席に時間がかかる。それを取り返そうと速度超過や急発進をしようものならば、“デジタコ”なる運転監視機器の“餌食”となり、上司から「なんじゃこりゃ~!」と怒られてしまうのだ。

そんな感じで7~8分遅れ… あるバス停から乗ったお爺さんが黙って助手席に座ったので、私が「すいません、何か…」とフリーパスなどの提示を求めようとしたら、「(フリーパスを)ちゃんと持っとるわぃ! 10分も15分も遅れといて!」と怒鳴られてしまった。こんなに遅れるのは私だけなのだろうか? なんせ「遅い!」と苦情をもらうくらいだからなぁ…

乗客はお年寄りばかりで、いつも遅れるバス… それでも、ほとんどの人が「お願いします」と言ってくれ… たまに、今回のお爺さんのように“ブログのネタ”を提供してくれる人も出現したりして… 私は、前の営業所でやっていた“某地域巡回バス”を思い出した。それは、道中で何度も血圧を上げてブッ飛ばさなければならなかった(それでも遅れた!)。そういう点では、飛ばすに飛ばせない今はラクなのか…


久々のバスと乗客

2011年08月30日 14時32分11秒 | バス運転士
今朝は乗客の少ない路線を走った。6時過ぎの一本目も、某住宅地から一人だけ… と思ったら、それは久々に見る顔だった。他に乗客もいなかったので、私は「暑いですか?」と探りを入れた。


すると、その男性も気付いていたらしく「松井さんですよねぇ? 失礼しました」と言った。その後は“運転士が乗客にみだりに話しかける”状態になってしまい… 私は少し反省しなければならない。


また、乗っていたバスも久々の“ニュートラルシフトロック付き(中扉の開閉時にはニュートラルにしなければならない)”だった。もちろん、ボケな私はいつものようにドライブのまま扉の開閉レバーを操作してしまい…


当然、扉は開かず「ピロピロ~」「ピロピロ~」と“みだりにエラー音を鳴らす”運転士になっていた。これも反省… したいところだが、今度はいつ乗ることになるのやら… また忘れてやっちゃうんだろうなぁ…(間違いない!)


迷えるおばさんに合いの手を…

2011年08月29日 17時28分34秒 | バス運転士

A駅で「○○停へ行きたいんだけど、どうすればいい? このバスで終点のB駅まで行って、バスを乗り継いでもいいんだけど… 本数が少ないでしょう?」と一人のおばさんに聞かれた。

私が運行表を指差しながら「この△△停から歩かれたらどうでしょう?」と答えると、おばさんは「そこからだと、かなり距離があるでしょう? それならB駅から歩いた方が近くない?」と言った。

そこで“○○停を一つ隣り(△△停寄り)のバス停と勘違いしていたこと”に気付いた私は「確かに、そうかもしれないですね」と、おばさんに同意した(実際に地図で調べてみると、○○停と△△停との距離は約600mで、○○停とB駅との距離は約400mであった)。そして、おばさんは終点のB駅で降りた。

それから数分後、私のバスは1番のりばから発車することになっていたのだが、同じ1番のりばから僅か1分前に発車するバスがあり… 私はそのバスが発車するのを待っていた。ところが、発車時刻になってもすぐに動かなかったので、私は「運賃精算かカード購入などで時間がかかっているのかな?」と思っていた。

そのバスが30秒ほど遅れて発車して、私は1番のりばへバスを移動… その時、1番のりばから2番のりばへ歩いている女性を発見した。そう、さっきのおばさんである。私は「そうか… 前のバスの運転士に○○停へ行くかどうか聞いていたんだ!」と思った。

それと同時に「まさか!?」と思っていたら、その“まさか”が的中してしまい… おばさんは2番のりばから1番のりばへ戻り始めたのである。私は「もう発車時刻を過ぎているし… 黙って行っちゃおうかな?」と思ったけれど、「やっぱり私が最後まで面倒をみなきゃいかんのか!?」と思い直しておばさんを待った。

おばさんは「このバスはどこへ行くの? え~っと… ☆☆停を通るの? それじゃ、そこから歩こうかしら!? ねぇ、※※温泉へ行きたいんだけど… ここからと☆☆停からとでは、どちらが近い?」と言った。“※※温泉”というのを初めて聞いた私は「すいません、※※温泉がどこにあるのか分からないんですよぉ… 申し訳ない…」と答えるしかなかった。

おばさんは「う~ん… どうしようかしらねぇ? でも、ここから歩くとしたら、かなり距離があるでしょ?」と言った。私は「いや… 私は歩いたことがないのですが、ここから○○停くらいまで歩く方はいらっしゃるみたいですよ」と答えた。以前、このB駅でバスに乗ってきたお婆さんが「○○停から歩いてきた」と言っていたのを思い出しながら…

おばさんは「そうなの? ふ~ん… それじゃあ、歩いてみるわ。ごめんなさい、ありがとう」と言って○○停の方へ向かって歩き出し… 私のバスは2分以上も遅れて発車した。が、もともと乗客の少ない営業所行きだったし、それも真っ昼間だったし、しかも同じ行き先のバスが10分くらい前に出たばかりだったし… 予想通り、終点まで乗客ゼロであった。めでたし、めでたし… DA.YO.NE?


季節の変化を感じる昼寝休憩

2011年08月28日 20時31分37秒 | バス運転士

ちょっと前のあるテレビ番組で、女性(アナウンサー? 気象予報士? タレント?)が「只今の気温は35℃ですが、この葦簀の陰に入ると涼しいです。本当に涼しいんですよ!」と、スタジオに漂った「35℃なのに? ウソだろ!」という空気を吹き飛ばすように強く言っていた。

いや、ホントに彼女の言う通りで… 以前にも書いたように、私も転勤後はマイカーで昼寝休憩をするようになったのだが、夏には窓ガラス4枚と後部扉を開けている。それでも最初はただ「暑い!」だけだったのだが… 直射日光を避けたところに微風が吹けば、それで十分涼しく感じられるのである。が、あくまでも“感じられる”だけなのか、なぜか汗ビッショリになるのだが…

今日も午後1時から3時半までマイカーの中で寝たのだが、思ったほど汗もかかず… ぐっすりと眠ることができた。今日はそれだけ涼しかったということなのだろう。それでも“昼間に寝冷えするかと思った”先週に比べたら、十分に暑かったのだが…

時の流れは早いもので、もう8月も終わろうとしている… みなさん、よい9月をお迎えください。(なんのこっちゃ! しかも、まだビミョーに早いし…)


土日切符が売り切れたぁ~

2011年08月27日 20時30分15秒 | バス運転士

私がこの営業所へ転勤して間もない頃、週末には“どの路線にどのような客層がどれくらい乗るのか”分からなかったので、一人の上司に「今日は○○の路線を走るのですが、“土日切符(バスも地下鉄も乗り放題の一日券)”を多く持って行った方がいいですかねぇ?」と尋ねた。

すると上司は「あぁ、その路線はお年寄り(フリーパス)ばかりだから、通常通り10枚あれば十分だよ」と言ってくれたのだが、見事に上司の予測は外れて足りなくなってしまった… ということがあった。

それ以後は、どんな路線を走るにしても、とりあえず“追加の30枚(路線によっては60枚)”を持って行くようにしていたのだが… 最近、追加分を持って行っても、そのまま持って帰ってくることが2~3度あったので、今朝は「この路線ならば大丈夫だろう」と思ってしまい…

案の定、最初の一往復目から「土日切符ください」「大人1枚と子供2枚ください」などとガンガン攻められ、二往復目の途中で既に売り切れ… その後は「△△駅まで行かれますか? すいません、売り切れてしまったので、△△駅で買って下さい」と言うしかなかった。過去に同じ経験をしている人は「はい、わかりました」と言ってすぐに車内後方へ歩いていくのだが…

初めての人は、「あ、そうですか」と言いながらアッサリ200円を払おうとしたり、「えっ!? でも…」と“このバスの200円はどうなるの?”と言いたそうな顔をしたりする。もちろん、そこで200円を頂戴することはない。中には“それを悪用しようとする奴”がいるらしいけれど… まぁ、そんな奴には何百倍何千倍もの天罰が下るに違いない。