バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

球切れに気付いた場合は…

2011年06月30日 19時35分04秒 | バス運転士
朝、いつものようにバスの点検をして… 今日は久しぶりに“球切れ”があった。左前の車幅灯である。すぐに事務所へ行って、プラスドライバーと新しい電球を受け取り、クルクル、パッコン、カチッ、パッコン、クルクル… で整備完了!

始発地点の某住宅地へ行くため、回送で営業所を出発した。すると、すぐにスピードメーターの上部にある警告ランプの一つが点灯したのである。そこには“テール・ストップ”と書いてあり… つまり、バス後部の赤いテールランプの球切れである。私は「続く時は続くと言うけれど、こんなに早くかよ!」と思った。

とりあえずそのまま一往復走って、某住宅地へ戻った時… ライトを点灯させた状態でテールランプを見たけれど、どちらも切れていなかった。そこで、運転士仲間の一人に「ブレーキランプの左右どちらが切れているか見てもらえますか?」とお願いして、私は運転席でブレーキペダルを踏んだ。すると、後ろから「ドンドンドン…」と音が聞こえた。

私がバスを降りて行くと、彼が「今、ちょっと叩いてみたんですけど駄目でしたね。ほら、たまに叩くと“直る”じゃないですか」と言った。その時、私は“以前、自分が赤いテールランプを叩いて割ってしまい、上司から「真ん中を叩く奴があるか! 縁を叩け!」と怒られたこと”を思い出した。

その後、二往復したら営業所へ戻ることになっていたので、私は「その時に電球を交換しよう」と思っていた。そして、とりあえずもう一往復して某住宅地へ戻った時… 「あれ? 球切れは右だったよなぁ???」と不安になったので、「そうだ! 球切れしている方は赤いテール部分が熱くなっていないはず!」と思ってバスを降りた。

バスの後方へ回った私は、まず左のテールランプに触れて「熱い!」となり、続いて右のテールランプに触れて… なぜか「熱い!」となってしまったのである。「そうか… 夏は駄目か。エンジンで熱くなったテール部分が、冬と違って外気も熱いから冷めないのか… まぁ、でも、多分… 右だったよな」と思った。

約10分後、午前中最後の一往復を走り出したのだが… ついさっきまで点灯していた“テール・ストップ”の警告灯が消えていたのである。叩いても駄目で、走行中の振動でも駄目で… それなのに、私が手で触れただけで直ってしまった!? おぉ~、ついにハンドパワーを身に付けた私… 来てます!(嫁は来んけど…)

一触即発!? いやいや…

2011年06月29日 22時13分53秒 | バス運転士
帰宅ラッシュが始まるちょっと前、午後3~4時の某駅からの乗客は… 9割以上がお年寄りである。そして、その8~9割がフリーパス(提示するだけ)である。

乗車口よりも1~2段高い運転席に座っている座高の高い私は、腰の低いお年寄りが提示するフリーパスを、運賃箱越しに見下ろすような格好になる。それがICカードによる精算だったとしても、私の目線はほとんど変わらない。

そんな流れの中… 一人のお婆さんが“左手”に持ったICカード(定期券ではなく、普通にお金が入っているもの)をタッチさせずに提示しただけで行こうとしたので、私は軽く腕に触れながら「すいません…」と声をかけた。

と、その瞬間! 高々と掲げたお姉さんの“右手”で燦然と光り輝くフリーパスに気が付いた。低めの変化球を見極めようと意識するあまり、突然の高め直球を見逃してしまったのである。

私はすぐに「あ、ごめんなさい。よく見えなかったもので…」と言った。一瞬、お婆さんは「ムッ」とした表情を見せたが、すぐに微笑んでくれた。ふぅ~、危うく乱闘になるところだった…(ならねぇよ!)

来る? 来ない! 来る? 来ない…

2011年06月28日 22時10分17秒 | バス運転士
夕方の某駅で20名ほどの乗車があった。そして、最後の女子学生が前扉の外で立ち止まって「もう少し待ってもらえますか? 友だちが一人来るので…」と言った。時計を見ると××時17分… 発車時刻までちょうど1分を切ったところだった。

私が「どれくらい待てばいいですかねぇ?」と尋ねると、彼女は「19分頃には来るんですけど…」と言いながら、乗り場の正面にある某スーパーの出入り口を見ていた。私は、なぜ19分という半端な時刻を断言できるのか不思議に思いながら、「う~ん… ちょっと待てないですねぇ…」と言った。

しかし、私も世間一般の男性と同じく“低姿勢な女性”には弱く… 結局、発車時刻の18分になってから車内案内を始め、いつもよりゆっくりと喋りながらスーパーの出入り口を見ていた。が、残念ながら彼女の友だちは姿を現さず… 私が「来ないようですから… もういいですか?」と問いかけると、彼女は「はい、ありがとうございました」と答えた。

ゆっくりとレバー操作、前扉を閉めて発車… 時計は19分を示していた。私は「結局、友だちは来なかったなぁ~」と思いながら涙を… 否、「結局、私には嫁が来なかったなぁ~」と思いながら笑い… ん? まだ分からないって!? そうそう、中学の同級生がやってくれた占いで“3人の娘さん付きの嫁さんと結婚するかも!?”と出たからなぁ~! ハハハ…

追伸 その後、飲食店などで3人の娘さんを連れた夫婦を見ると、「ひょっとして、この二人が離婚するのか!?」などと妄想してしまったりして… 困ったもんだ、このオッサンは! ハハハ…

守ってあげたい。が!

2011年06月27日 20時15分15秒 | バス運転士
先日“バスがスピード違反で検挙された”ことから、始業点呼時に「今日も無事故で…」と言っていたものが「制限速度を守り、法令を順守します」に変わった。まぁ、これは極めて自然な流れであると思うのだが…


「えっ!? 本当に守るの? マジで!? どうせ誰も守らん… 否、守れんっしょ! “バスレーンくねくね路線”なんて、制限速度40km/hっすよ! そんな速度で走ってる車なんて、まったくと言っていいほど記憶にないんすけど… いいいんすね? 守っても… 知らないっすよ! どうなっても…」


とか何とか言いながら、40km/hで走る運転士がいるとは思えず… 私もこれまで通り“社内規定速度”を守って走るしかないだろうなぁ… 朝の通勤時間帯に、10台も20台も後ろに従えて走る勇気は… ない!


水分補給の夏

2011年06月26日 19時35分18秒 | バス運転士
暑くなり始めた先週も、マイカーで“お昼寝タイム”を過ごした。まだまだ30℃をちょっと超えた程度ではあるが… 暑いものは暑い。しかし、そよ風が吹いていたので、多少は涼しく感じられ… 1~2時間はグッスリと寝られた… ような気がする。

夕方からの乗務の約1時間前、マイカーから這い出て準備開始… 水分補給も忘れずに、いざ出発! ところが、10分も経たないうちに喉がカラカラになり… 自分が予想以上に“脱水”していることに気が付いた。

折り返し地点で、次の発車までの間に水分補給… 帰宅前にも水分補給… 帰宅後にも水分補給… パソコンをいじりながら水分補給… それでも、なかなか尿意をもよおさず… 涼しい季節には、有り得ないことである。

テニススクールでも、ちょっと前までとは比べ物にならないくらい汗をかくようになり… 水分補給(スポーツドリンク500ml)をしながらの約80分のレッスンだけで、シャツもパンツもビッショリである。

そして帰宅後にも水分補給… 眠くなってきたらブラックコーヒー… 何となくスッキリしたくて炭酸飲料… それでも尿意はもよおさず… しかし、またまた汗をかいている私… なるほど! 夏は、尿が全身から排出されるのか! 便利だなぁ~(ちょっと違うような気もするが… ま、いっか!)