バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

不機嫌な女神たち

2012年10月31日 23時43分20秒 | バス運転士

朝8時半過ぎ… あるバス停で数名の乗車があったのだが、その中の若い美形の女性が乗車口上にある行き先表示器の時計を“恐ろしいほど不機嫌な表情”で見ながら「おっそ!」と小声で吠えたのである。

私は「えっ!? そんなに遅れていたっけ?」と思って時計を見たのだが、1分20秒くらいの遅れだった… 確かに遅れていることに変わりはないけれど、そんな顔を見せ付けられるほど遅れていないと思うのだが…???

数分後… あるバス停で数名の乗車があり、その中の女子学生が「ICカードに入金お願いします」と笑顔で言いながら、センサーの上にICカードを載せた。私がボタン操作をする前だったので「ピッ」と鳴った。

私は「ん? 精算は完了したのか… ならば入金後にタッチしてもらう必要はないな」と考えながら、いつものように入金操作をしたのだが… 急に彼女の表情が“不機嫌そのもの”になってしまった。最初の笑顔はどこへやら…???

最近… 私には理解し難い女性との遭遇が多いような気がする。ん? 何事も「苦あれば楽あり」というならば、不機嫌で理解し難い女性たちの後には“ご機嫌で理解し合える女性たち”に出会えるかもね。ハハハ…(相変わらず能天気な奴…)


秋も… 飽きもせずにクラクション

2012年10月30日 19時39分40秒 | バス運転士

完全弊社の某営業所で乗務していた時には、いわゆる周辺市町村しか走っていなかった(村は走ってなかったかも…)ので、信号のサイクルが短い交差点ばかりだった。が、市内ばかりを走る“委託された営業所”の路線では、信号のサイクルが長い交差点が多い。だから、ちょっとタイミングが悪いと、すぐにバスの遅れにつながってしまう。

そんな交差点で3番目に並んで待っていたのだが、青信号になっても先頭のマイカーが動かず… 私は「2番目のマイカーがクラクションかパッシングで教えるのかな?」と思っていたのだが、そんな気配もなく… 私の後ろにはズラ~ッと並んだ車の列が… たまらず「プッ」と鳴らした私であった。

ちょっと前、某路線を走っていた時… A駅バス停に乗客の姿があったのだが、そのすぐ前方には駐車中のマイカーがいた。私は「降車客はいないようだから、バスの前扉(乗車口)を“通常は中扉(降車口)を合わせる位置”に合わせれば問題ないか。乗客のお爺さんには、ちょっとだけ歩いてもらわなきゃいけないけど…」と思っていた。

が、お爺さんが私に向かって「ここまで来い!」とでも言うように“手招き”したので、私は駐車マイカーの中を注視しながら前扉を通常の位置へ… すると、運転席に人の姿があったので、私は「もしもバスの接近に気付かなかったら、クラクションを鳴らすしかないな」と思っていた… 案の定、そのマイカーは動かなかったので、軽く「プッ」とクラクションを鳴らした。

その路線の終点B駅で折り返し、再びA駅バス停へ… その直前の赤信号に引っ掛かり、青信号に変わるのを待っていたところ、交差点の右から出てきた1台のタクシーがバス停で止まった。すぐに左後ろのドアが開いたので、私は「乗客を降ろして、すぐに出て行くだろう」と思っていた。

信号が青になり、私は“一応、気を使って”ゆっくりとバス停に接近… 期待通り、その間に乗客が降りたのだが… タクシーは扉を開けたまま、動く気配がなかったのである。私が「もう1人、乗っているのかな?」と思ってタクシーの中を注視したところ、運転手が“ノートを広げた”のが見えたので、思わずクラクションを「プッ」と鳴らしたのであった…

「クラクション禁止」だの「パッシング禁止」だのと、今の時代に今の市内を今の規則で走っていない人たちから言われても… そのクラクションやパッシングで“重大な何か”が起こってしまうならばともかく… ただ「苦情になるかもしれないから!」なんて“禁止理由”には不十分である。

なぁ~んて書いていて… もしも「クラクション1発で減給1万円!」なんて言われたら!? 困るなぁ… 1万円は大きいもんなぁ… 今日、書いた分だけで3万円だもんなぁ… 痛すぎるよなぁ… もしも1か月に20回くらい鳴らしてしまったら、借金して“不足分”を払わなくちゃいけないじゃん!

いや、ホント… コンピューターが全車両のドライブレコーダー映像からクラクションなどのルール違反をすべて探し出して査定するという… いつかそんな時代が来るかも… そうなったら、上司も人間じゃなくてコンピューターだったりしてね。ハハハ…


ホットの季節

2012年10月29日 16時59分52秒 | いろいろ

今年度から節約のために導入した“マイボトル(水筒)”で、冷たい飲み物を昨年よりも安く楽しめた夏が過ぎ… 先週あたりから、ようやく秋らしい気候になり、朝晩は温かい飲み物が欲しくなってきた。

そこで、朝の出勤前に… 通販で買った“100個で千数百円”のドリップ式コーヒーの1パックをボトルの口に引っ掛けて、少しずつ熱湯を注いで“気持ち薄め”のホットコーヒーを作っている。2パックで500mlくらいか…(袋には1パック180mlが目安と書いてある)

が、一つだけ嬉しい誤算というか何というか… 安物のボトルなので、私はホットの保温力に疑問を抱いていたのだが、これがなかなか… 困ったもので… 午前中ずっと熱くて飲めなかったのである。

仕方がないので、昼に営業所へ戻った時にアイスのブラック缶コーヒー(180g)を買って、ボトルにドボドボドボ… それで何とか飲めるようになったものの、まだチビチビとしか飲めず… ようやく普通に飲めるようになったのは、西日が暑く感じられるようになってからだった…

これでは駄目だということで… それからは、コーヒーを作ってすぐに中栓を閉めずに、少し冷ましてから閉めるようにしたのだが… 冷まし過ぎると、それはそれで残念なことになってしまうし… はて、他のマイボトル愛用者たちは、どのように上手く温度調整をしているのだろうか???

と、ここまで書いて気が付いた。普通はボトルの外蓋をカップとして使うということに… そうすれば、熱々を冷ましながら飲めるということに… しかし、私は最初に「外蓋を使うと、飲み残しが垂れてくるから嫌だなぁ… ま、自分一人で飲むんだからラッパ飲みでいいか!」と決めてしまったので、ラッパ飲み以外の飲み方が思い浮かばなかったのである。ホント、私は単純直列単細胞阿呆馬鹿間抜…

また、ずっとコーヒーだけを飲んでいると、トイレで「ジョンジョロリ~ン、ジョンジョロリ~ン…」とやった時に“コーヒーの香り”が漂ってきたりする。まぁ、多少はアレンジされているけれど…

今年も秋の健康診断シーズンがやってきたのだが… 私の検尿カップからコーヒーの香りがしたら、担当の人が間違え…(ないない!) ならば、私がマグカップを持参して、そこへ入れて…(間違えない! 色が違う!) それじゃあ着色して…(アホか! そういえば… 昔、そんな健康法があったよなぁ~? オマエが自分で飲んでみろ!)


イベント決行、企画中止

2012年10月28日 21時08分24秒 | バス運転士

昨日はあっちの区民まつり! 今日はこっちの区民まつり! しかし、今日は朝から雨が降ったり止んだりで… それでも何とか開催できたようで、無料シャトルバスも走っていた。雨が激しくなってきたのは、まつり終了時刻が近づいた頃… 中止にならなくて良かったねぇ~

と、思っていたら“中止になった企画”が… それは、子供たちがバスのボディーに自由に絵を描ける“お絵かきバス”である。私は「カッパや傘で雨をしのぎながら出来るから問題ないだろう」と思っていたので意外だった。バスのボディーには、細かく区切られた枠に番号札が貼られ(一人一枠)、準備もバッチリだったのになぁ…

勤務終了後に、その話を給油担当の人から聞いた私は「えっ!? そうなんですかぁ… だったら我々に描かせてくれないかなぁ~」と言った。そして「そんなことしたら、街中を走れないような絵ばかりになったりして…」「修正ばかりのモザイクバスになっちゃうね」「絵だけじゃなくて、上司の悪口もたくさん書かれたりして…」「結局、真っ黒に塗られて終わりだね」などと会話は続いた…

もちろん、そんな放送禁止… 否、走行禁止バスが実現するはずもなく… 準備されたバスには、どこかの園児たちに描いてもらうことになるらしい。う~む… もっといろいろと… 今の営業所では無理だろうが… 完全弊社のバスだったら“デザイン学校対抗イラスト合戦バス”とか“漫画家志望の4コマ漫画対決バス”とか“夜のお店のNO.1コレクションバス”とか…(三つ目は、走る時間帯が限られるだろうなぁ…)


どっちでもいいのかと思ったら…

2012年10月27日 22時27分36秒 | バス運転士

A駅発の某所行き… 途中のB駅ターミナルでは、2つの乗り場から2台同時発車になっていた。もう1台はターミナルで待機しているので、時間通りに乗り場へ着けることができる。しかし、私のバスは、遅れる可能性がある。しかも、縦列駐車のようになっている乗り場は、私の方が前なのだ。逆だったら、どんなに気が楽か… と、いつも思う。

幸い、今回は乗降客や信号のタイミングもよく… ターミナルへ入る右折までもスンナリだったので、1分半ほど早く到着することができた。発車時刻になり、私はターミナルから出る信号が見える位置まで少し前進、同時発車のバスは私のバスの真後ろから右斜め後ろへ出てきた。

その時、右ミラーに2人のおばさん(お婆さん?)の姿が映ったのだが… どうやら「バスに乗せてほしい」と言っているようだった。しかし、残念ながら運転士さんに拒否されたようで、すぐに引き下がっていた。

私は、その様子を見ながら「すでにバスが歩道から離れている場合は危険だから勘弁してもらいたいよなぁ… この運転士さん、勇気ある決断だよなぁ… 私なんて気が弱いから…」と思っていたら、なんと2人のおばさんが私のバスの方へやって来たのである。

「ゲゲッ…」と思いながら前扉を開けた私… 「こ、こ、こっちのバスは… ま、ま、まだ歩道に接しているから…」と自分に言い聞かせながら、右側のバスの運転士さんに「先に行ってちょ!」と合図を送った。そして私は「あぁ、途中までは同じ道を走るから、おばさんたちはどっちのバスでも良かったのかも…」と思っていた。

ターミナルを出た2台のバスは、赤信号で離れたと思ったらバス停で追い付いたりして… 程良い関係(なんじゃそりゃ?)を保っていた。そして、そんな2台にも、いよいよ“別れの時”が来たのだった… その先は分かれ道… あなたはあっち、私はこっち… その直前のバス停で止まったところ…

私のバスを降りたおばさんが、猛ダッシュで前のバスに襲いかかっ… しかし、タッチの差で間に合わず、バスは行ってしまった… なるほど、そういうことだったのかぁ~ スリル&サスペンス!(どこが?) ミッション失敗!(残念!) 次回は頑張ってねぇ~