♪ねぇ～ 気が付いてよ、早く～

昨日の朝９時台のＡ駅経由Ｂ駅行きで、あるバス停から“見覚えのある顔”が乗ってきたのだが、その人は事前に買ってあった土日切符を通すことに集中…　ず～～～っと運賃箱だけを見ていたので、運転士が私であることに気付かなかった。

その人は“テニススクールや飲み会で何度か顔を合わせたことがあるお母さん”で、私は「そういえば…　この路線沿いに住んでいて、通勤でバスに乗ることがあると言っていた人がいたなぁ～」と思い出しながら、バスを発車させた。

そして「車内名札を見て気付くかなぁ～？」とか「どうせ途中のＡ駅で降りて行っちゃうんだろうなぁ～」などと思っていたら、意外にも終点のＢ駅まで乗ってきたのである。しかぁ～し、残念ながら私には気付かずバスを降りて行ってしまった…

私は「あ～ぁ…　ちょっとだけ驚く顔を見たかったんだけどなぁ～　ま、いっか。いつかテニススクールで会った時に話せば…」と思って、バスで待機場所へ移動開始…　すると、そのお母さん１人だけが、バス乗り場で帰りの時刻を調べているようだった。

そこで私は“バスを待機場所へバックで入れる時、一旦バスの頭を乗り場の方へ持って行く”というタイミングを利用して、「今日はテニススクールじゃないんですか？」と車外スピーカーを通して声を掛けたのだが…　お母さんは、バスをチラッと見ただけで、すぐに時刻表の方へ目をやってしまったのだった…

次の発車まで１０分くらいあったので、私はバスを待機場所に止めてから乗り場へ行き、「（時刻表を見て）分かりますか？」と声を掛けた。すると、振り向いたお母さんは、一瞬「何！？」と驚いた表情を見せたのだが、すぐに「あ、見覚えのある顔だ！」という表情に変わり、私の胸の名札を見て確認したようだった。

私が「さっき、スピーカーで声を掛けたのに分からなかった？」と言うと、お母さんは「テニスがどうとかって聞こえたんだけど…　マイクのスイッチを切り忘れて、誰かと喋っているのかと思った。通勤で乗る時は気にしてるんだけど、まさかと思って…」と、まぁ～　そういう考えもあらぁ～ねぇ～

あ、そういえば…　そのお母さんが乗ったバス停…　実は、例の“叩きジジイ”が乗るバス停と同じなのである。まさか…　そのお母さんの実父だったりして！？　もしもそうだったら“怒鳴る”とか“捕まえる”とか“警察へ行く”とかいう派手な作戦ではなく、地味な作戦…　知らん顔して遊びに行って、そこで「ちょっと前に、仕事中に叩かれちゃって…」なぁ～んて話して、その家族に「そんな乗客がいるの！？　ヒドイわねぇ～」と言わせるように仕向けたりしてね。ハハハ…

土日切符の購入を例えるならば…

今朝７時過ぎのＡ駅経由Ｂ駅行き…　「週末の朝なんだからぁ～　どうせ客も乗らないしぃ～　交通量も少ないんじゃないのぉ～？」とでも言いながら作られたとしか思えない“能天気な机上の空論的運行時間”を見て、私は「こんないい加減なダイヤ…　ちょっとしたことでバスは遅れてしまい、ずっと回復できないんだろうなぁ～」と思っていた。

案の定…　あるバス停で乗った“上品そうなオバサン”が「土日切符をいただけますか？」と言い、その受け渡しなどをやっているうちに、前方の信号が赤に変わり…　それがキッカケとなって、バスは少しずつ遅れていった…

すると、車内から話し声が聞こえてきたので、私は「独り言にしてはハッキリしてるし…　電話だろうなぁ～」と思ったのだが、様子を見ているうちに話し声が聞こえなくなったので、「あぁ～　良かった。すぐに止めてくれて…」とホッとした。

が、それも束の間…　再び「もしもし、××ですけど…」という声が聞こえてきたのである。それは、相手から掛かってきて仕方なく電話に出ているのではなく、わざわざ自分から掛けている…　ということで、私が“電話中の人にも聞こえるように”少し大きな声で「バスの中で電話しないで下さい！」と注意したのは言うまでもない。

実は、私のボケ脳の“声紋分析”によると…　その声の主は“土日切符を買ったオバサン”であった。もちろん、土日切符を買うこと自体は必要なことで、悪いことでも何でもないし、それでバスが遅れても仕方がないのだが…　マナー違反までされてしまうと、恩を仇で返された気分になってしまい、ついつい気持ちが…

この土日切符の購入を何かに例えるならば、麻雀のドラというか、惚れた女のワガママというか…　何事もなければ、まったく気にすることもないのだけれど…　自分が振り込んでしまったり、振られてしまったりした時には、ついつい「ドラがなかったら僅か１０００点じゃねぇか！」と思ったり、「あんなワガママ女、別れて清々した！」と強がってしまう…　そんな感じかな？　ハハハ…

目と目で通じ合… うん？

午後、歩道を歩いている若い女性を追い越して誰もいないバス停で止まると…　予想通り、その女性はバスに駆け込んできた。そして、無言でＩＣカードをタッチさせながら、車内フロント上部にあるデジタル時計をチラッと見上げ…　ツンと斜め上を見上げたまま、車内通路を後方へ歩いて行った。

その表情は「まだ発車時刻じゃないの！」とでも言いたそうな…　はいはい、確かに…　あなたが見上げた時は、“秒が表示されない“デジタル時計は発車時刻を示していたけれど、その直後に数字が一つ変化したことには…　気付いていないでしょうねぇ～　オジサン、ちょっと寂しかったりして…

夕方、「周囲に人影は見当たらず…　誰も乗ってこないだろう」と思いながら、約１分の時間調整停車をしていた。それでも、左右のミラーをチラチラ見ながら待つこと５５秒…　私は引き続き左右のミラーを見ながら「お待たせしました。発車します」と言って扉開閉レバーを操作した。

すると、その時！　何処から現れたのか、走ってくる１人の男性が左ミラーに映ったのである。しかも、かなり距離が近かったので、私がすぐに扉開閉レバーを操作したにもかかわらず、その男性の目の前で閉まりかけた扉が開いてたりしてバタバタしてしまい…　男性は「なんで閉めたんだよ」とでも言いたそうな目で私を見ながら乗ってきた…　そんな顔しないでよぉ～　オジサン、小心者なんだから…

どちらも、本当は何が言いたかったのか、私には分からないけれど…　やはり言葉に出してくれた方が“誤解を招かないためにも”いいんじゃないかと…　それが結婚して間もない夫婦円満の…　ん？　“半世紀ミコンゲリヲン”のオッサンが、何を偉そうに言っとるんだってか！？　ハハハ…　おっしゃる通りでござえもん！

気になる工事箇所（＆お詫び）

先日、南北に走る片側一車線の道路と、東西に走る片側二車線の道路…　それらの交差点のすぐ北東の角、西から東へ向かう道路の左車線で工事をやっていて、一車線通行になっていた。バスがそこを通るのは…　西から来て直進する場合と、“北から来て左折する”場合である。


その工事が始まったと思われる日、私は一度だけその交差点を“北から南へ直進”したのだが…　その時、チラッと工事箇所を見て「えっ！？　ここってバスが左折できるの？」と思ったことを覚えていて…


その翌日、いよいよ私も“その交差点を北から来て左折する路線”を走ることになり…　ある運転士さんから「昨日、誰かが“右折レーンから左折した”らしい」という話を聞いたので、「私もそうしよう」と思っていた。


それから約２時間後、問題の交差点に接近…　すると、「世の中そんなに甘いもんじゃない！」とでも言われるように…　右折レーンには５～６台の車が並んでいたのである。「どうすっぺかぁ～（どこの人間だ？）」と迷っていたら、誘導員に手招きされてしまったのである。


仕方がないので、私は「まぁ、曲がり切れんかったら、ちょっとバックして切り直せばいっか！」と腹をくくって前進…　そして、なるべく大きく回っ…　て、ドキッ…　迫る中央分離帯…　ヒェ～ッ…　ガリガリ！？　否、ギリギリセーふぅ～！　ホント、工事箇所は心臓に悪い。たまに通れないこともあるしねぇ…


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さて、かつて“ブログの内容とは無関係で不愉快な書き込み”が多かった時期があり、その都度、それらのＩＰアドレスからは書き込みできないように設定していきました。しかし、それがネットカフェ等のパソコンだった場合、普通に書き込みをして頂く方にご迷惑をお掛けすることになってしまい、誠に申し訳ございませんでした。最近は、それらのＩＰアドレスからの書き込みが減ってきたこともあり、今日か明日にでも一旦すべて解除することにしました。ただ、再びそのような“無関係な書き込み”があった場合には“書き込み不可”の設定をさせて頂くことがありますので、予めご了承下さい。

たまたまテレビを見ていたら…

最近、たまたまテレビを見ていたら…　あっちやこっちのテレビ局で“バス会社の問題点”について放送していた。体調の急変によって事故を起こしたことについて、年に１～２回の健康診断以外にも脳ドックなどを義務付けるべきではないのか…　運転士の高齢化および深刻な運転士不足が改善されないのは、労働条件の悪化が原因ではないのか…　などなど…　そんな内容だったと記憶している。

全国的に、バス運転士の４分の３が４０歳以上で、４分の１が３０代…　２０代はごく僅かしかいないらしい。確かに…　弊社を見ていても、その通りのような気がする。また、貴重な若い運転士たちも、２～３年やって慣れてきた頃に“他社（委託元）”へ転職したりして…　やはり、弊社には魅力を感じられないから去って行くのだろう。そして、残っているのは…　大半が“転職したくても出来ない年齢”に突入している私のような運転士と…　好きで働いている運転士さんが少々…　これでは、運転士の高齢化＆人材不足が進むのは当然である。

バス１台を動かすのに、運転士１人以上が必要…　デスクワークと違って、運転士１人で何台ものバスを動かすことは不可能である。だから、人材不足はそのまま運転士一人一人の負担を増やすことになるのだが…　弊社の上の方は「そんなの関係ねぇ～（古い！）」とばかりに、ある営業所の仕事（自治体のバス路線）を増やしたりして…　単純に増収増益のためなのか、ただ自分の※※を××したいだけなのか分からないけれど…　これでミスや事故が増えても、運転士に「たるんどる！」と言えば済むと思っているんだろうなぁ…

さて、そんなことを言っている私も、ミスや事故をやらないように気を付けているつもりではあるけれど…　実際、過去には何度か…　対向車やら街路樹やら家の軒先やら何やら…　傷付けてしまっている。幸い、怪我人を出していないのが救いではあるけれど…　「やるまい！」と思っていても、やってしまうのがミスや事故である。さらに、私も“半世紀オジンゲリヲン”となり…　いつ、体調が急変してもおかしくないのである。年に１～２回の健康診断では「特に問題なし」となっているのだが…　体の中、目に見えない部分の話なので、不安がないとは言い切れない。もっとも、不安に思っていても仕方がないとも言えるのだが…

もしも、バスを運転中に…　突然、意識が遠のいてきたら…　「まずは止まること！　右足でフットブレーキを踏むと同時に、左手で駐車ブレーキも掛ける！」というイメージトレーニングだけはしている。その時に余力があれば、右手で扉開閉レバーも操作して…　バタンキュ～！　あ、それはそうと…　次回の休日出勤では、例の“叩きジジイが乗るかもしれない路線”を担当することになったのだが…　そのイメージトレーニングが出来ていないのである。乗ってきた時にどうするのか、何もしないのか…　叩かれた時にどうするのか、何もしないのか…　個人的には、そっちの方が問題である。ハハハ…（こらぁ～！　意識不明になる方が大問題だろうがぁ～！　そんなジジイなんか無視しとけぇ～！）