夕方の某駅行き… なぜか乗客は若い女性とお爺さんの2人だけだった。1分程度の遅れで最後のバス停を通過… と思ったが、時間が時間だけにそう簡単にはいかなかった。その先の大きな交差点からそのバス停まで、信号待ちの車が並んでいたのである。
その交差点の信号が青になったけれど、私のバスの位置からでは一度で行けず… 再び信号待ちをすることになった。しばらくして信号が青に変わり、私は「これで行けるだろう」と思っていたのだが…
さらにその先の… 某駅へ向かって右折する交差点の信号とのタイミングが悪く、大きな交差点からその交差点までの間が車で詰まっていたのだ。私はとりあえず大きな交差点の手前で止まって様子をうかがった。
そして「交差点の先は普通車1台分しか空いていないから、バスが行って止まると横断歩道を完全にふさいでしまう。その先の信号はまだ赤だしなぁ… あ、青になったけれど、今から車の列が動き始めても… あぁ、こっちの信号が赤になってしまった…」ということで、また信号待ちに…
その時! 車内から何やら男の声が… ジジイの独り言であった。それも私に聞こえるか聞こえないかの微妙な大きさの声で… 「何をやっとるんだブツブツ…」「なんで行かんのだブツブツ…」「まったくブツブツ…」などなど…
しばらくして信号が青になり、「さぁ、行こう」と動き出した瞬間、緊急車両の音が聞こえたので、私は止まって前後左右を見回した。そこで再びジジイは「この運転士は何をブツブツ…」と言い始めた。しかし、緊急車両の音はすぐに聞こえなくなったので、私は交差点を通過した。
ところが、私が右折するべき交差点の20~30m手前に、脇道へ入ろうとしている1台の右折車がいたのである。片側一車線の道路なので、その車と歩道の間隔が微妙な狭さで… 対向車も途切れそうになく… 私は迷った。
前方の交差点の信号が青だったので、私は「行きたい… 行けそう…」と思ったのだが、聞きたくもないジジイの独り言によって、私の心は少なからず波立っており… 「こんな精神状態で正常な判断ができているのだろうか? 万が一、ここで無理してバスを擦ったら… 死ぬまで後悔するだろう」と思った。
しばらくして、対向車が途切れてバスも通り抜け… しかし信号は既に赤… そこでまたまたジジイが「こいつは何なんだブツブツ…」「(自分が乗ったバス停から)10分もかかってブツブツ…」と言い始め、終点到着時に私が「ご乗車ありがとう~(後略)」と言うと、「そんなこと喋っとらんとブツブツ…」と言いながら降りていった…
大きな交差点はともかく、最後の交差点については… 私が冷静な判断で右折車の左側を無事に通過して、青信号に間に合った… かもしれない。お爺さんがブツブツ言っていなければ… ね!
信号待ちでアイドリングストップすると、いつものように音楽が流れ始め… と思ったら、「ピンポォ~ン!」と降車ブザーが鳴らされた。すると、流れていた音楽は止まり、コンピューターが「次、とまります。お降りの方は~(後略)」と喋り始めた。
一瞬、私は「まさか… アイドリングストップミュージック反対派の仕業なのか!?」と、勝手に想像を膨らませてしまった。しばらくしてコンピューターが喋り終わり、再び音楽が流れ始めたのだが… 先程と曲が変わっていたのである。
驚いた私は「えっ!? そうか! これは… ひょっとしてアイドリングストップミュージック賛成派の誰か… しかも相当な愛好者の仕業で、自分が聴きたい曲に変えたのか!?」と、またもや勝手に想像を膨らませてしまったのであった。
これまでにも同じことはあったと思うのだが… ボケな私のこと、そういう場合の曲の変化に気付いていなかったのだ。もっと言うと、転勤当初などは全部同じ曲に聞こえていたくらいで… 反対派から「そんな奴がアイドリングストップミュージックを流し続けているとは!」と怒られそうだ。ハハハ…
某駅行きの途中で… 一人の男性が「某駅から○○へ行きたいんですよぉ…」と独り言のように呟いた(私は「他の営業所の路線だなぁ… 分からないなぁ…」と思っていた)。それを聞いた一人のおばさんが「ちょっと運転士さんに聞いてみましょうか」と言って近付いてきた(私は「あぁ… やっぱり… 当然だよな」と思った)。
おばさんから質問されたけれど、私は「すいません、そこは走っていないので分からないんですよぉ…」と答えるしかなかった。その後、何人かの乗客の間であれこれ話し合っていたが、誰も分からないようだった。
長い赤信号にガッツリと掛かった時、私は運転席の背後にある“一冊の時刻表”を取り出した。そして、何とか調べ上げようと思って時刻表をペラペラとめくっていたのだが… そういう場合の時の流れは早く、信号が青になる直前に「終点の某駅で続きをやろう」と思って時刻表を閉じた。
数分後、終点の某駅に到着したのだが… 到着予定時刻から次の発車まで2分しかなく… その時も、すでに1分もなかったので、私は“再調査”を断念するしかなかったのである。私が声を掛けると、男性は「自分で探します」と言った。私は「すいません…」とお詫びをしてすぐに乗り場へ移動した。
あぁ… あと2分あれば再調査できたのに… 不完全燃焼になってしまった。このように何かある度に「10分だ20分だなんて言わないから、もう少し時間が欲しいなぁ…」と思う私である。
そんなことは… 自動車運転免許を取得するまで知らなかった私です。主に“歩道が広い”市内ばかりを自転車で走っていたので、子供の頃からずぅ~っと「自転車は歩道を走るもの」だと思っていた。小学校で教えられたのかもしれないが、こんな私のことだから… すぐに忘れてしまったに違いない。
もう三十年ほど前になるだろうか、長野県内で一人暮らしを始めて一年目のある日… 自転車に乗っていた私は、警察官に呼び止められて「自転車が歩道を走っちゃ駄目じゃないか! 車道を走りなさい」と叱られたのである。私が「えっ!?」と驚いて固まっていると、もう一度「自転車は車道を走るものなんだよ」と教えてもらったのだが… ボケな私は「長野のルールなのかなぁ? 警察官が何か勘違いしているのかなぁ?」と思っていた…(勘違い野郎はオマエじゃ!)
さて、アホの昔話はおいといて… 最近、歩道上での自転車事故が多発しているということで、改めて「自転車は車道を走りなさい!(子供や高齢者などは例外)」と言われるようになった。そのせいか、この2~3日は車道を走る自転車に遭遇する機会が増えたような気がする。今朝も、オートバイに追われるように車道左端を走っていた女性自転車を見たし… また、歩道を走ってもいいはずの高齢自転車もあちらこちらで見かけた。
自転車に乗っている人が若ければいいかと言うと、そうでもない。信号待ちをしている内に自転車に追い抜かれ、信号が青になって発車して自転車を追い抜… と思ったのだが、そこは上り坂で対向車も途切れず… のろのろフラフラと走る自転車の後ろを黙って追走するしかなかった。
信号無視、無灯火、右側走行、二人乗り、飲酒… さらにはヘッドホン、携帯操作… そもそも自転車には「交通ルールなんて、あってないようなもの!」になってしまっているのだから… そこで、ただ単に「車道を走れ」と言ったって、今までよりも「好き勝手に車道を走れる!」と一部の“自己チュー自転車”を喜ばせているだけ…
賛否両論、この騒動… 結局は、大半の人が「怖い」「車に申し訳ない(いかにも日本人的?)」と思って歩道を走り続け、自転車通行帯の整備なども資金不足で進まず… 何事もなかったように元通りか!? 今の私も自転車を持っておらず、もう何年も乗っていないけれど… もしも乗る機会があったとしても、交通量の多い車道は走れないかもしれないなぁ…
朝は、営業所前停から発車するバスが多い。行き先は、あっちの駅だったり、こっちの駅だったり… 「どうせ駅まで回送で行くんでしょ? だったら乗せてってよぉ~!」的な路線である。
それらのバスが1~2分間隔で発車する場合もあるので、自分が営業所前停発の時には“自分の前に発車するバス”が営業所を出ていくのをチェックしている。そうしないと、営業所前停で発車の順番が狂ってしまうからである。実際、転勤直後の私は「遅れちゃいけない!」と思って、先発のバスよりも早くバス停に着けてしまったことがあるのだ。
以前の運行カードでは… 営業所前停発の場合は“いきなり発車時刻が書いてあった”のに、4月から(だったかな?)は“回送で営業所を出発する時刻”として“発車1分前の時刻”が書いてあるのだ。確かに、今年の始め頃だったか… 「営業所前停と営業所の間も“回送”にするように!」と言われた記憶がある。
そりゃまぁ… 厳密に言えばそうなんだけど… 営業所前停発のバスと、本当に回送で出ていくバスが、続々と出ていく朝の営業所で“全車回送”にされてしまったら… 「私のバスの1分前に発車するバスは出て行ったかな? 分からぁ~ん!」となってしまい、転勤直後のミスを何度もやってしまうに違いない。
それだけで済めばいいけれど… “回送”という文字にとらわれて、営業所から勢いよくブォ~ンと出発して… 運行カードをよく見たら“営業所前停発”だったなんて… そんなことをやるとしたら、ボケな私くらいかな? ハハハ…