バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

私を惑わす女たち

2015年07月31日 21時44分41秒 | バス運転士
あるバス停で、子供連れのお母さんが「小学生2人です」と言いながら乗ってきた。私は、お母さんが♪片手にピストルゥ~ 心に花束ぁ~ 否、“右手に硬貨、左手にICカード”を持っていることに気が付いたので、「あぁ、子供2人分は現金で払うんだな」と理解して、そのように運賃箱のボタンを操作したのだが…

お母さんが運賃箱へ現金を入れずに、「私、定期券なんですけど…」と言ったので、私は「あぁ、ファミリー定期(土日祝日は、定期券の人と一緒に乗るファミリーは現金払いに限り半額)のことを言いたいのだろうが… 今日は平日だからなぁ~」と思った。

しかし、もう一人の私が「ん? ちょっと待てよ… 我々が聞いてないだけで… 夏休みだから、子供だけは割引有効なんてことはないだろうなぁ~」と思って、運賃箱の“ファミリー定期ボタン”を押したけれど反応なし… そこで私は「すいません、それは休みの日だけなんですよぉ…」と答えて現金200円を入れてもらった。

また、あるバス停で乗った女性が「エコ切符(土日祝日と毎月8日に使える一日乗車券・600円)ください」と言ったので、「エッ… コ切符!? 今日は平日なんだけど… 8日だったっけ!?」と驚いた私だったが、運行画面の日付を見て31日であることを確認した。

私が「通常の一日乗車券(850円)でいいんだよなぁ~」と思っていると、彼女が「850円の…」と言ったので、私は安心してカバンから“通常の一日乗車券”を取り出したのだった… そういう“思い込み”ってあるんだよねぇ~ 私も昔は“大きな車は全てトラック”“茶色い洋酒は全てウィスキー”って言ってたもんなぁ~ ハハハ…(茶色って、あんた… 琥珀色って言えよ!)


原因不明の痛みが消えた!?

2015年07月30日 19時24分53秒 | バス運転士
今朝、ふと「そういえば… 原因不明の右腹部・背部チクチク痛がなくなったような… ひょっとして治ったのかな?」と思ったが、その後しばらく「最近、何か変化があったっけ?」と考えていたら… 「あぁ、ウチからドラレコ検挙者が出たり何だりで、私が“ヤル気”を失ったからかもしれない」と分かった。


「アホくさぁ~」「どうでもいいや」「知ったこっちゃない」を合い言葉に“無気力キャンペーン”を実施中の私… 自分の経験上「無意味だ」と思ったことは言わず、違法駐車車両がいたら無理して車線変更しないで待つ… そんな感じで走っているから、精神的負担が軽くなったのかもしれない。


と、ある違法駐車車両の後ろで、右車線を走ってくる後続車が途切れるのを待って待って待って… 「さぁ、行こうか」と思った瞬間、バスの後ろから「何をモタモタやっとるんだ!」とでも言いたげにブォ~ンと抜いて行った1台のマイカーが… その瞬間、なぜか「チクチク…」と右腹部に痛みが走ったのである。


実は、その後… その痛みを思い出してしまったせいなのか、二度三度と痛みに襲われたのである。私は「なんだ、まだ治ったわけじゃないのかぁ~」とガッカリした。てっきり「痛みの原因は、仕事を真面目にやり過ぎていたからだ」と思っていたのになぁ~ ハハハ…(そんなわけねぇだろ!)

こんなに暑かったっけ!?

2015年07月29日 21時03分02秒 | バス運転士
勤務初日… 午前10時半頃、昼寝休憩に入った。すぐに早めの昼食を取り、いつものようにマイカーの窓全開&後部右ドア開放でお昼寝タイム… しかし、暑い… Zzz… 暑い… Zzz… 暑い… と、頭の中の映像が、夢かウツツか分からなくなっていた。

昨年も、気温はこんなもんだったはず… それなのに… 途中でマイカーから出て行って、スポーツドリンクを飲んだなんて初めてだった。湿度が高かったのか? それもあったけれど、とにかく風がなかったのだ! その後、夕方4時頃になって、ようやく少し涼しく感じられ… 勤務後半の点呼時間を迎えたのだった。

勤務三日目… 午前10時前、昼寝休憩に入って早めの昼食を取り、11時頃からマイカーで昼寝… そよ風が気持ち良く、すぐに夢の中へ… しかし、午後1時頃に目覚めたら、Tシャツが汗でビッショリだった。

勤務五日目… 昼12時半過ぎ、昼寝休憩に入って昼食を取り、午後1時頃からマイカーで昼寝を開始… この日も風があり、イメージ通りの暑さだったので、夕方4時頃までグッスリと寝ることができた。

これらは、今の営業所の“日陰駐車場”での話… 前の営業所の“直射日光駐車場”でも、同じように昼寝をしていたなんて、自分でも信じられないのだが… あの頃は“修行僧”にでもなったつもりで寝ていたのかもしれないなぁ~! あのくたらさんみゃくさんぼだい…(そりゃ、レインボーマンだろ!)


毎度のこととはいえ…

2015年07月28日 16時14分18秒 | バス運転士
学生さんは夏期講習でもあるのか、まだまだバスに乗ってくるけれど、生徒さんや児童さんは夏休み… だから、朝のラッシュ時間帯も、その分だけ楽に仕事ができるというもので… いっそのこと、ずっと夏休みだったらいいのになぁ~ きっと生徒さんたちも同意してくれるに違いない。(冬になっても夏休みか…)


さて、夏休みとはいえ、生徒さんがまったく乗らないわけではない。部活があるのか、補習授業があるのか… 9時台とか10時台という変な時間に乗ってきたりする。今朝も、10時頃に“3分遅れで走っている私のバスを見て、急に走り出した生徒さん”を発見した。


いくら「ヤル気がなくなった」とはいえ、「そのバスに乗りたい!」というオーラを発しながら走っている乗客を見捨てて行くことは出来ず… 私は、彼女を追い抜く時にハザードランプの点滅を開始、通常よりも早めに減速して“待ってますよオーラ”を発しながらバス停へ…


すると、私が前扉を開けてから約20秒後、彼女はバスに駆け込んで「ピッ!」と… 顔も見ず、ただそれだけ… そう、運転士なんてモノは、この世に存在しないのだ。まぁ、毎度のこととはいえ… 「声は出せないとしても、会釈くらいできんのか?」とムッとしてしまう私であった。


現代は、スマホという超ハイテク機器があるようだけど… それをバスに搭載しておけば、過去に会った乗客全員を記憶していて、走っている人を見つけては「あのお爺さんは、文句ばかり言うから置き去りにしてよい」とか「あのお婆さんは、飴玉をくれたことがあるから待っててあげよう」というアドバイスをしてくれたりして!? と、ガラケーの松井はスマホへの憧れが膨らむのだった…

これも運転士の責任かぁ…

2015年07月27日 20時07分06秒 | バス運転士
朝7時過ぎ… まだまだ交通量も少なくスイスイで、私のバスは時間通りに走っていた。だから、後方から右車線を走ってきたダンプカーが直前に入っても、「なんじゃこら!」「前が見えんがや!」などと不快に感じることもなく、「まぁまぁ、ゆっくり行こまい!」と車間距離を無駄に長くとって追走していた。

すると、前方の交差点の信号が赤に変わったようで、ダンプカーが減速… 私も緩やかに減速しようと、ブレーキペダルを軽く踏んで… と、その時! 「コン! コロコロコロ…」という、床に落ちた硬貨が転がるような音が聞こえた。

それとほとんど時間差なく、「バッ! ドタドタドタ…」という、誰かが席を立って硬貨を追いかけるような音が聞こえてきたのだが… その姿を確認する余裕はなかった。私の目は前方を見据えたまま、徐々に迫ってくるダンプカーのお尻にロックオンされてしまったのだ。

そんな私の視界の左端に、硬貨を追い掛けてきた人が入ってきて… 私は「転ぶなよ!」と祈りながら、ブレーキペダルを踏む足の力加減に集中… 幸い、ダンプカーに追突することもなく、その人が転倒することもなく、バスは止まった。車内ミラーを見ると、推定30代の男性が、お婆さんに硬貨を手渡しているところだった。まぁ、それはいいんだけど…

今朝、もしもバスが遅れていたら、ついついヤル気になってしまって… 知らず知らずのうちに車間距離が短くなって… 男性が立ち上がってきても、今回のような緩やかな減速ができず… その結果、転倒させていたかもしれない。そうなったら「車内状況を把握できていない!」「注意喚起していない!」とか何とか理由を付けられて、すべて運転士の責任… あぁ~ そんなことにならなくて良かったぁ~!