バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

工事によるバス停の移動

2018年10月31日 22時33分06秒 | バス運転士
営業所の点呼場にあるホワイトボードには、毎日、数多くの工事箇所が書き込まれている。しかし、その大半は“何も知らずに行っても問題がない”ちょこちょこっとした工事で… バスの運行に影響が出る(例えば、10分以上も遅れる)ような工事は、一年の内でも数えるほどしかない。それよりも、通勤通学時間帯の雨とかヘルシーフード敬老軍団の登場とか新年度の新人軍団とか… その方が遅れたりするもんね。ハハハ…

そんな感じなので、工事箇所については気にしていないのだが… バス停の移動がある場合は、しっかりと聞いておかなければならない。と言っても、バス停が“正規の位置よりも先に”移動している場合は、忘れて行ったとしても… その場で「あっ!」と思い出せば問題ない。しかし、“正規の位置よりも手前に”移動している場合はシャレにならなくなるので要注意である。

さて、数日前から“終点☆☆駅の一つ前となるQ停”が150mくらい手前に移動しているということで… 今日、そこを初めて走った私は、その前のP停を発車してすぐに「次のQ停は工事の影響でかなり手前に移動していますのでご注意ください」と案内したのだが、特に車内の空気に変化はなく… 「まぁ、工事初日じゃないから、みんな分かってるのかもしれないなぁ~」と思った。(そう、たまにしか走らない運転士よりも、毎日のように乗っている乗客の方が何かと詳しかったりするのだ!)

バス停の移動といえば、昨日… 始業点呼で「終点B駅の一つ手前の◎◎東公園停が、朝から夕方まで移動しているけど… 松井さんは夜だから関係ないね」と言われていたのだが… 午後8時半頃、真っ暗な◎◎東公園停の手前から速度を落とし、乗客がいないのを確認しながら「まるまるひがし…」と“通過の案内”を始めたのだが… バス停に“黒いビニール袋”が被せられていたので、「ゲゲッ… バス停がない! その先に移動したままなのか? 実際に通過するまで伸ばさなきゃ!」と思った私は「…こうえん、つぅ~かぁ~しぃ~まぁ~すぅ~」と歌舞伎役者のようになってしまったのだった。(そんな格好いいもんじゃないだろ! 乗客には「う~ら~め~し~や~」と聞こえていたに違いない。ハハハ…)


自己嫌悪に陥る時

2018年10月30日 19時44分42秒 | バス運転士
終点の一つ手前のバス停で止まって降車客扱いを… と思ったら、乗客がいたので驚いた。私が前扉を開けると、シャキシャキした元気なお婆さんが「前のバスにフリーパスを落としちゃったみたいで…」と言いながら乗り、「う~ん… 財布を探しておくので行って下さい」とバッグの中をゴソゴソやりながら着席した。

私は「それは本当なのか? 次が終点なのに… “本当にフリーパスを持っていたんだから”とか言って、一区間タダで乗ろうとしているんじゃないか!?」と疑いながらバスを発車させた。終点に到着すると、お婆さんが「落とし物は何処へ連絡すればいいの?」と言ったので、私は「路線によって営業所が異なりますので…」と答えた。

すると、お婆さんが「これのすぐ前のバス!(他系統)」と言ったので、私が「えっ!? ココ行きですか? それじゃあ、アソコに止まってますよ」と答えたところ… お婆さんは「あ、そう!」と言いながら運賃箱に現金210円を入れて降りて行ったのである。そう、決して“タダ乗り狙い”ではなかったのである。

それから間もなく、お婆さんは他系統バスから出てきて「あった! ありがとう!」と、私に向かって手を振りながら駅の方へ消えて行った… 私は「あぁ~ 昔は、もっと素直だったはずなのに… 今は、ちょっと変わったことをされると“何か企んでいるのか?”と疑うことが増えたような… 嫌な奴になっちゃったなぁ~」と思ったのだった…(様々な経験を重ねて… 着々とクソジジイへの道を歩んどる証拠だな。ハハハ…)


あるじゃん、あるじゃん!

2018年10月29日 19時21分26秒 | バス運転士
先日、あるバス停で「すいません、細かいのがなくて…」と言いながら乗って来た男性の手に五千円札が握られていたので、私は「最初に“すいません”と言ってくれるだけでウルウルしちゃうなぁ~」と思いながら「はい、いいですよ」と笑顔で答え、右腰に付けている両替カバンから千円札5枚を取り出した。

そして、男性の方へ振り返って差し出したところ… 五千円札が千円札に変わっていたので驚いた。すると、男性は「千円札はあるので…」と言いながら、運賃箱の紙幣挿入口へ千円札をジジジジ… 釣り銭790円がチャラチャラチャラ… 何事もなかったかのように通路を歩いて行ったのだった。なんだ、あるじゃんかぁ~! あの五千円札は何だったんだよぉ…(モニターが接客態度をチェックしたのかもよ。なんちゃって~)

また、ある始発地で10人くらいの“学ラン小隊”が乗ったのだが… 一人の生徒くんと付き添いの女性が前扉の外で立ち止まっていた。どうやら、生徒くんが“介護者用フリーパス”をどこに入れたのか分からなくなってしまったようで… 二人はバッグの中、ポケットの中、靴の中(ウソ)… あちこち探しても見つからず… 発車時刻まで1分を切ってしまった。

そこで女性はフリーパスでの乗車を諦めて財布(現金)を用意… まずは生徒くんが自分のICカードが入っているカードケースをタッチ… すると「ピーーーッ!」とエラー音が鳴り響き、運賃箱の画面には「枚数オーバー」と表示… はい、そういうことである。すぐに女性はカードケースをチェック… 二つ折りになっているカードケースの反対側に介護者用フリーパスが… あるじゃん、あるじゃん!(♪探すのを止めた時、見つかることもよくある話で~)


気分が悪いついでに…

2018年10月28日 17時18分59秒 | バス運転士
昨日は… ♪ホントにホントにホントにホントにツラかった… 「そんな寿司の話を二日も続けて書くんじゃない!」なんて言わないで下さい。あんなに大量の生魚を口にしたのは“松井史上初”なんですから… 実は、食べ始めるまでは「ひょっとして、これを機に好きになるかも!?」と自分に期待していたのですが… 残念ながら、それはありませんでした。

洋食店のカルパッチョに入っているような薄切りではなく、しっかりとした歯応えを感じられるほどの厚切り…(食パンみたいに言うなよ!) とにかく私は「それが何であるのか?」なんて考えず、ひたすら口の中へ入れ続けていました。その時、「タレントさんが海外取材で昆虫などを食べる時には、こんな気持ちなのかな? 」と思いました。

それでも「この魚はヤバイ!」と思ってしまう瞬間がありまして… その時には、ガリを一緒に食べて誤魔化し、危機を脱しました。御寿司二皿目の途中では、なぜか子供の頃に捕まえて遊んでいたフナやハゼを思い出してしまい… それらを口に入れているような錯覚に陥りそうになったので、すぐにお茶で流し込みました。

帰宅してから3~4時間… 不意にゲップが出たのですが… それがまたサバなのかサンマなのか、青魚の“生の香り”がフッと鼻に抜けたりして… ずっと気分が悪かった&今朝の目覚めも悪かった私です。はぁ~ もう、生魚は見たくもないなぁ… ん? 来年は一周忌があるんじゃないかって!? ゲゲッ… それじゃあ、カセットコンロと網を持参して焼き魚にしちゃおうかな? ハハハ…

ということで、気分が悪くなる話を一つ…(前置きが長過ぎ!) ちょっと前、弊社が某省から「運転士が乗務しているコースの中に、休憩時間が不足しているものがあるので改善せよ」と指摘されたそうだ(ある先輩運転士さんが「ココとココとココと… 休憩時間が足らんぞ!」と書いたコース表を某省へファックスしたらしい)。それに対して、弊社は「この10月の改正では間に合わないから、来年4月の改正で修正する」と回答したそうなのだが…

実際には“10月の改正前にちゃんと修正できていた”らしいのだ。それを、我が営業所の某上司(悪代官ほどの存在感がないので、それと仲の良い桔●屋みたいなイメージ?)が“部下に命じて休憩時間が少なくなるように作り直させた”とか… それについて、「某上司の頭の中は古いまんまで、今でも“運転士を締め付ければ会社が喜び、自分も出世できる”と思っているのかもしれない」と、複数の人が言っていた。つまり… 某上司の今後を見ていれば、弊社の程度が分かるということかな。ハハハ…



高級寿司店での苦しい戦い

2018年10月27日 17時09分49秒 | いろいろ
今日は有給休暇を取って、9月に亡くなった伯母さんの法要に出席した。お坊さんの読経に合わせ、出席者全員が小冊子を見ながら読経したのだが… これがまた息継ぎする暇もない上に、長いこと長いこと… 出席者の大半が高齢者のため、唱えるのが大変な人もいたに違いない。というのも、お坊さんが途中で何度も休憩を… まぁ、休憩は言い過ぎだけれど、何度も言葉が途切れていたのは事実である。

さて、その後に招待された“お食事会”について… 刺身などが苦手な私は「ひょっとして!?」と不安に思っていたのだが、やっぱり高級寿司店であった。お店の外観・内観については、昔からよくある普通の雰囲気だったのだが… そこの店主は、銀座の◎◎(聞いたけど忘れた)という超有名店で修業した人ということで… 今では、なかなか予約が取れない店になっているらしい。

いきなり一人に1セットずつ“二段の御重”が登場したので、「まさか!?」と思ったのだが… その通りであった。「アンコウの肝の~」「イクラの~」「~の塩辛」「白子の~」などなど10点以上、自分からは絶対に手を出さない料理ばかりがズラリ… それらの中には、見たことも食べたこともない料理も… しかし「一つでも残したら伯母さんに失礼だ!」と自分に言い聞かせ、勇気を振り絞って御重に挑み… 何とか完食した。

次に「△△の御造りを、梅を付けてお召し上がり下さい」と出され、頑張って食べて… その次に「ホタテと何とかの茶わん蒸しをよく混ぜてお召し上がり下さい」と出され、ホッと一息ついて… その後、いよいよ御寿司が登場した。お皿には7種類の寿司が載っていたのだが、一つ一つが小型だったので「よし、これならば… 完食できそうだ!」と気合いを入れ、勝利を目指して摘んだ一つ目を「牛肉の薄切りか?」と思っていたら「マグロ」と言われて驚いた私であった…

その他、ウニやら何やら… 7つを完食して「やれやれ」と思っていたら、「御寿司はまだ出ます」と言われて心臓が止まりそうになった私だったのだが、「まだまだ気を抜けないのかぁ~」と気合いを入れ直した。そこへ登場したのが「赤身のヅケ」「サバの~」「カツオの~」「ボタンエビ」「サンマの~」… 二つ隣に座っていたお爺さんが「本当に美味しい! ありがとう!」と言っていたのだが、その通りだと思う。というのも… 以前、“塩辛”や“カツオのたたき”を食べて「不味い! 二度と食べん!」と思った私なのだが、そうは思わなかったからである。

それらを必死こいて完食した時に「まだ出ます」と言われて、「マジかぁ~ “空き腹にマズイ物なし作戦”も限界が近いんだけど…」と弱気になっていた私の前に、「玉子焼き」「アナゴの~」「梅しそ巻き」「鉄火巻き」と、ようやく“リラックスして食べられるモノ”が3つ(4つではない)も出てきて… 「あとはフルーツが出ます」と言われ、「ふぅ… 失礼にならなくて良かった」と心の底からホッとしながら完食した私であった。(お子様のオマエには、100円クルクルがお似合いだな。ハハハ…)