バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

今朝の巡回もどき

2018年08月31日 16時55分34秒 | バス運転士
今日の勤務前半は、某駅を起点とする“巡回もどき”3周だった。この路線も、今は運行時間に余裕があるので、遅れることがほとんどなく… “少しでも遅れると怒鳴るジジイ”に怒鳴られることもなくなり… ちょっと寂しく感じている私である。

あるバス停で乗ったお爺さんが「一日乗車券を下さい」と言ったので、私は「地下鉄共通でよろしいですか?」と確認… すると「あぁ、▲▲区役所まで行きたいんだけど… (地下鉄の)◇◇線も使える?」と聞かれたので「はい、使えますよ」と答えたのだが… そんな質問は初めてだった。

通路を歩くお爺さんの後ろ姿を車内ミラーでガン見… 中扉より前方には空席がなく… 「お爺さんは車掌席の通路側に座るのかな?」と思ったのだが、その席の窓側に座っている男性がカバンを置いていたので、お爺さんはもう2列後方の席に座った。

バスが発車して間もなく、男性はカバンをどけたのだが… あれがお爺さんではなく、若い女性だったら… 「ここ、空いてますよ!」と言わんばかりにカバンをどけたかもね。ハハハ…(この世の男性の多くはそう… いや、それ以前にカバンを横に置かんだろうなぁ~)


☆☆駅路線と時間調整停車

2018年08月30日 19時18分23秒 | バス運転士
☆☆駅路線の受託一年目は、路線状況が前年と比べて大きく変わっていたにもかかわらず、時間配分は前年のままだったとかで… 「途中で5分遅れならば優秀!」と言われるほどだった。だから、某駅を出発する時から「なるべく遅れないように行くぜ!」とピリピリ… 発車してすぐにある一時停止(T字路の突き当り)を右折する時、“停止禁止部分”で止まっている一般車に進路を塞がれていただけで“ブチ切れクラクション”を鳴らし… 道中も、目を血走らせながらバスをブイブイと走らせなければならず… とても疲れるので嫌いだった。

翌年には時間配分が少し見直されたのだが、一年目のイメージが強すぎたせいなのか… ☆☆駅路線が嫌いであることに変わりはなかった。しかし、昨年だったか… さらに時間配分が見直され、それまで通りにブイブイ走って行くと… 否、ゆっくり走っていても、ちょっと信号のつながりが良かっただけで、何度も時間調整停車をするようになった。そんな感じなので、今は某駅を出発する時からノロノロ… T字路の停止禁止部分に一般車が止まっていると、「あぁ~ 良かった! これで自然に時間稼ぎができるぞぉ~」と喜んでいるくらいである。

ということで… 今は精神的にピリピリすることがほとんどなく… ☆☆駅路線を嫌いではなくなった。ん? なぜ「好き」にはならないのかって!? いやぁ… だって… 一日乗車券などのカードがよく売れる路線だから… 「すいません、売り切れてしまったので駅で買って下さい」と言いたくない私は、常に「手持ちのカードが売り切れちゃうかも!?」とドキドキ… 心臓に悪いからである。なんちゃって~(何がドキドキだよ! ただカードの販売が面倒臭いだけじゃないのかぁ? ハハハ…)

冗談はさておき… 私は“時間調整停車”が嫌いなのだ。実際、「※※停で時間調整停車をされると迷惑だ!」という苦情が入った(こっちはこっちで「違法駐車車両が邪魔だ!」と言いたいところだが…)と聞くと、「やはり時間調整停車は美しくない」と思ってしまうのである。だから、運行途中で運転カードを確認して「ここから3つ先のバス停までは1区間1分だけど、その先は1区間2分ずつ取ってあるから… 時間調整停車の可能性が高いなぁ~」と思った時には、わざと長い赤信号で止まるように走ったりするのだが… そういう時に限って、“違法駐車車両”のせいでプチ渋滞が発生してたりして… 「んにゃろ~! バス停で時間調整停車して何が悪い!」と思ってしまう私であった。ハハハ…(単純な奴!)


現金/IC(げんきんときどきあいしー)

2018年08月29日 18時50分07秒 | バス運転士
あるバス停で、数名の一般客と20人くらいの“子供軍団”が待っていた。最初に乗った“子供軍団の引率者らしき男性”が「大人3人」と言ったので、私は「子供は何人かな?」と思いながら「大人… 3人… と…」と呟きながらボタンを操作した。ところが、再び男性が「大人3人(630円)」と言いながら1枚の千円札を差し出したので、「引率者と子供軍団の支払いは別々なんだ」と分かった。

その男性の次に乗った子供は、ICカードをタッチさせて100円を支払った。その次の子供は100円玉を手に持っていて… 引率者に「どうするの?」と聞いてから、子供ボタンを押して硬貨を投入した。その後は… 現金、現金、IC、現金、現金、現金、IC、現金… という感じで、「ピロッ! カラン! ピンポ~ン!」という音を何度も聞くことになり… 私は「まぁ、これも勉強と言えば勉強かぁ~」と腹をくくった。

また、数少ないICカード利用者の中には「ピィー!(残額不足)」という音を鳴り響かせる子供がいたりして… ひたすら「ありがとうございます」を繰り返している私を退屈させることはなかった。結局、そこで“予定外の2~3分停車”をすることになってしまったのだが… まぁ、それでも… ヘルシーフード敬老軍団と比べたら可愛いもんだ。いろんな意味で! ハハハ…(こらこら! 敬老軍団から怒られるぞ!)

追伸 今日は早く帰れる勤務だったので、以前から気になっていた“純生食パン”の店(バス路線沿いの某紳士服屋さんの敷地内にある)へ電話をして… 「まだあります」と言われたので買って帰って食べてみた。最初の一口は「あぁ~ どこかの高級食パンと同じような感じかな?」と思ったけれど、二口三口と食べていたら… バカ舌の私でも分かるくらい“ハチミツ”が主張してきて… 「う、うまい! こりゃ、食事よりもデザートって感じだなぁ~」と思った。また早く帰れる勤務の日に買って帰るぞぉ~!


バス停でのロスタイム

2018年08月28日 21時07分55秒 | バス運転士
あるバス停で4人の外国人が待っていた。そして、先頭の男性が私に“一日乗車券”を見せながら「ワンデーチケット、フォー!」と言ったので(実物を見せてくれたから分かったけれど、言葉だけだったら… 分からなかったかもね。ハハハ…)、「えっ!? あなたは持っとるから、あと3枚でいいんじゃないの?」と思った私は「フォー?」と言いながら、男性の一日乗車券を指差した。

すると、男性が一日乗車券の裏面を見せてくれたので、それが“昨日の乗車券”だと分かり… 私は男性から千円札4枚を受け取りながら「1枚850円で… 掛ける4人… あぁ~ 桁数が増える掛け算は間違えそうだなぁ~」と思ったので(おいおい!)、桁数の増えない釣り銭150円の方で計算… 一日乗車券4枚と釣銭600円を手渡したのだった。

あるバス停で乗ったお婆さんが運賃箱を素通りしたので、「すいませ~ん」と呼び止めたところ、「あぁ、やらないかんね…」と言いながら戻って… 来ず、中扉付近の席に座って財布の中身をチャラチャラ… 待つこと約1分… お婆さんが戻って来て運賃箱に500円玉を投入… ジャラジャラと出てきた釣り銭290円を手に席の方へ… ところが、釣り銭の10円が残っていたので、再び来てもらうことになってしまったのだった…

あるバス停で乗ったお爺さんがカードケースをタッチさせたのだが、運賃箱は無反応… 「あれ?」と言いながら再びタッチさせるお爺さん… 私が「こちらへ…」と言ったけれど、耳に入らずタッチを繰り返すお爺さん… そして「おかしいな」と言いながらICカードをケースから出そうとしたので、再び私が「あの、こちらへ…」と言ったところ… お爺さんは「ん? あぁ~ こっちだった。ハハハ…」と笑いながらカードケースを“硬貨投入口”からセンサーへ移動、「ピッ!」と処理を完了… 私も一緒に笑ったのだった。


好きで押したわけじゃない!?

2018年08月27日 23時01分00秒 | バス運転士
あるバス停で一組の母子が待っていた。先に乗った男の子(推定3歳、運賃無料!)が現金を手に持っているようだったので、私は「そうそう、“何でも自分でやってみたい!”という子供もいるからなぁ~ 現金投入口の位置が高いけど頑張ってねぇ~」と思った。

男の子が手を伸ばしてギリギリ届く感じだったので、当然のことながら手探り状態… ちょっとモタモタ… 私が「よし、もう少しだ」と思った時に、お母さんが「早く入れて!」と強い口調で言ったので、私は「いや、そんな… 怒らなくても…」と思った。

数分後、あるバス停で母子が降りる時… 男の子が中扉の内側で立ち止まったので、「ん? どうした?」と思っていたら、「ピンポ~ン!」と降車ブザーが鳴った。そう、扉が開いたことによって解除された降車ボタンを再び押したのである。

そこで、お母さんが「駄目でしょ、こんな時に押しちゃ… すいませ~ん!」と言うこともなく… 二人は無言&無表情で降りて行った。どうせなら、男の子には“嬉しそうな顔”をしてもらいたかっ… ん? ただムシャクシャして押したんじゃないかって!? なるほど、ストレス解消… お母さんのプレッシャー… じゃ、しょうがないか。ハハハ…