バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

今夜の… ではなく、なぜか昨夜の出来事

2015年10月31日 19時23分37秒 | バス運転士
昨夜7時半頃、某駅発(遠回り)営業所前ターミナル行きとして、バスを乗り場に着けた。そこで待っていた十数名が乗車したのだが… 乗車完了まで4~5名となった時、私は“列の最後尾から発せられている妖気”を感じ取った。

その妖気の発生源の前には、まだ3~4名の乗客がいるのに、その大きな頭が見えていて… 私は、一人一人に「ありがとうございます」と言いながら、乗客カウントダウンを開始… 4… 3… 2… パ… パンダ!? 水色のワンピースに赤い名札… そう、園児スタイルのパンダだったのだ。しかも、その頭は帽子などではなく、着ぐるみ用のデカ頭…

一瞬、私の頭の中には「バスジャック対策として、念のため、頭を外してもらえますか?」という台詞が浮かんだけれど、言わない言わない。多分、その中身… 否、そのパンダは若い女性… そんな野暮なこと、言えない言えない。どうせ言うなら「全部、脱げ!」でしょ? ハハハ…(この鬼畜! バスジャックより酷いわぃ!)

さて、そんなパンダさんを助手席に乗せて走っていたわけだが… 「あぁ~ 仕事中だからとポーカーフェイスを決め込まないで、もっと驚いてあげれば良かったかなぁ~」とか、「まさかのモニタリングだったりして!?」などとアホなことを考えているうちに、営業所までバス停3つの大きな交差点までやって来て… ちょうどタイミング悪く(実は、良く!)信号が赤に変わり、私は左ウインカーを出して停止線で止まった。

そこで、周囲の様子や運転カードなどをチラチラと見ていた時のこと… 「今日はこれで終了… 営業所まであと少し… もうすぐ帰れ… ん? 違う違う! この系統はココを直進じゃん!」と気付いた私の心拍数は一気に跳ね上がった。そして、「バチン!」と音がしたんじゃないかと思えるほどの勢いでウインカーを止め、「もしも信号が青だったら…」と青ざめた松井であった…


こりゃドッキリ・システムだぁ~(&今日も追伸あり)

2015年10月30日 22時15分00秒 | バス運転士
勤務後半のバスに乗り込み、デジタコカード挿入・名札掲示・座席&ハンドルの位置調整・ミラー合わせ等々… その後、バスの外回りを見ながら尻札を貼り付け、「あとは新システムのコース番号を入力すれば準備完了!」と、運転席に座ってピッピッピッ… すると、“このコース番号は登録されていません”と出てしまったのである。

私は「ん? ボケ(私)が番号を間違えたか… そのための“二度入力”だもんな。うん、良かった、良かった!」と思ったのだが… その後、二度三度と入力し直してみたものの、“登録されていません”と出るばかり… 「コース番号は合っているはずだが…」と、カードをジッと見つめる私…

そこで、「ま、時間もないし… コース一括ではなく、路線を一つずつ入力するか!」と思った私は、路線一覧の画面に切り替えピッピッピッ… 自分が走る路線を探してピッピッピッ… 「他の営業所の路線も入っているのかぁ~ それにしても、私が走る路線が出てこないなぁ~」と思っているうちに、最後の画面まで行ってしまった。

さすがに「これはマズイ!」と気付いた私は、営業所内のバスから事務所へ携帯で電話… すぐに上司2人と整備さん3人がやって来たのだが、出撃時刻まで“あと5分”と迫っていた。とりあえず、もう一度コース番号を入力してみたものの結果は同じ… 次に、データの書き換えをしたところ… サクッと正常に戻り、時間ピッタリに出撃できたのだった。あぁ~ この新システム、何度ドッキリさせれば気が済むのだろうか… ま、ネタになるから有り難いけどね。ハハハ…


追伸 昨日は“新たな出会い”があったけれど… 今日は別れがあった。誰もいない夕方の休憩室… 私がホット缶コーヒーを買っているところへ、突然! ある上司が現われて「あ、松井くん。お世話になりました。今日までだもんで…」と言ったのである。そう、その人は、来月から他営業所へ転勤する上司だったのだ。

それから「私の方こそ、お世話になりました」「同じ高校だったんだよな」「あ、そうでしたね」「そういえば、高校の近くが更地になっていて…」「飲食店の集合体が出来たみたいですよ」などの会話をして… 最後、上司が休憩室を出て行く時に「時々、ブログを読ませてもらっとるよ」と言いながら笑ったので、私も「あっちゃ~ ありがとうございます」と答えながらペロッと舌を出したのだった…


バス・マニアなのか!?

2015年10月29日 22時38分32秒 | バス運転士
あるバス停に向かって走行中、「ピンポ~ン!」と降車ブザーが鳴ったので、私は「次とまります」と答えた。バス停が近くなったところで、私は「ご乗車ありがとぅ~」と喋り始めたのだが… その時、通常の降車ランプではなく、車椅子用の降車ランプだけが点灯していることに気が付いた。車椅子の人が乗っていないのに…

車椅子用スペースの座席には、座面の下にも降車ボタンが付いている。それは、言うまでもなく車椅子の人が押すため… その座席を折り畳んだ時、降車ボタンが上になるように… だから、座席を折り畳んでなくても、何かの拍子に手や足、荷物などが降車ボタンに当たることがあるのだ。

私は車内ミラーに映っている“車椅子用スペースのお婆さん”を見ながら、半信半疑のまま「~ございました。お忘れ物ございませんよう、お確かめ下さい」と喋り続けて停車… 中扉を開けると、そのお婆さんが降りて行ったのだが… お婆さん、座面の下にある降車ボタンを知ってて押したのか!? う~む… かなりのバス・マニアだったりしてね。ハハハ…


追伸 今日の午後、某運動場の休憩室を出ようとした時… 委託元の運転士さんから「あのぉ、ブログをやられている松井さんですか? (関東地方の)某市に住んでいるマニアの友人が、松井さんを知っていると言っていたので…」と声を掛けられて驚いた。確かに、こんなオッサン運転士のブログを知っているなんて、かなりのマニア… って、バス・マニアだよなぁ~??? まさか“オッサン・マニア”だったりして!? ハハハ…(なんじゃそりゃ!?)


もしもバスを降りたお婆さんが…

2015年10月28日 23時44分10秒 | バス運転士
大勢のお年寄りを乗せて終点に到着… 相変わらず、降車停にはタクシーやらマイカーやらが止まっていて… バスは中途半端な位置で止まらざるを得なかった。「ご乗車ありがとう~(以下略)」と言いながら両扉を開けると、次々と降りて行くお年寄りたち…

そして、最後に中扉から降りているお婆さんをジッと注視… 両足を歩道に下ろして、扉の内側の握り棒から手を離して、ゆっくりとバスから離れ… て… おっとっと! お婆さんがバランスを崩してしまった。が、ダウンすることなく立ち去ったのだった… ふぅ~、危ない危ない。

そういうことが、ちょくちょくあるからなのか… お年寄りが乗り降りするのを見ている時、思わず力が入って「ヨイショ!」と呟いてしまい、そんな自分に「ドキッ」とすることがあるのだが… 果たして、その声が実際に出ているのか、心の中だけなのか… まさかマイクに入っているなんてことは…???

それはそうと、もしもバスを降りたお婆さんが倒れたら… 私は駆け寄って、抱き起こして、熱い口づけを… なぁ~んてアホな想像をしていたら、そのお婆さんがいきなり「ガブッ」と私に噛み付いて「やっぱり人間を喰わなきゃ体が持たんわぁ~!」と叫んだりして…(どこかで聞いたような話だなぁ~)

と、その時! 突然バスが横倒しになって(なんでやねん!)、2人は下敷きになり… 病院で「お婆さんは手遅れだから!」と、執刀医がお婆さんの臓器を私に移植して…(漫画で見たような展開… 東●喰種ならぬ敬老●種か!?) それによって、私の片目は“女性の衣服を透視できる”ようになりましたとさ。めでたしめでたし…(そんな話あるかい!)


新旧システムの交錯と某地区巡回バス

2015年10月27日 21時01分27秒 | バス運転士
新たに導入された“運行支援システム”について、ちょっと前に書いたと思うけれど… 「バス停を通過する時に、左の運転カードと右のバス停&時計表示画面を、キョロキョロと慌ただしく見なくてもいい」という声は、多くの運転士さんから聞かれる。私も、それが運転士の負担軽減に最も貢献していると思う。

ただ、ウチの営業所の場合… その運行支援システムが導入されたバスが半分以上… 3分の2くらいか… なので、当然のことながら、何回か新システムのバスに乗った後、旧システムのバスに乗らなければならないこともある。すると、バス停通過時にはキョロキョロと… ホント、新システムのありがたみを感じるわけである。

また、新システムが導入されたバスで某地区(街中)巡回バスをやる場合… 一周が80~90分という長い路線=バス停の数が多い路線なので、運転カードは4枚になっているのだが… 先日のようなトラブルでもない限り、運転カードを見る必要がないので、途中でめくるのを忘れてしまったりする。

ちょっと話がそれるけれど… その巡回バスをやっていると、お尻が痛くなることが多い。念のために言っておくが、真ん中の●ではない。私の場合、主に右のお肉が痛くなるのだ。だから、途中の信号待ちで両足を突っ張って、座席からお尻を上げたりしている。もしも、そういう運転士さんを見かけたら、「あぁ、お尻のお肉が痛いんだな」と… 決して●じゃないからね!(そうやって念を押すあたり、怪しい…) 怪しくない!