バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

なんだよぉ…

2016年01月31日 19時11分40秒 | バス運転士
ある日、ある交差点で… 右折矢印信号で右折開始… 歩行者信号は赤だけれど、念のためにバスの右後方から何かが来ないか確認… その後、右折完了時にバスの正面に視線を戻したところ… 茶色い猫がバスの正面に飛び出してきたので、ビックリした私は慌ててブレーキを踏… と思ったら、それは膨らんだ状態で風に流されてきた紙袋だった。なんだよぉ… ガタガタッと音を立てちゃったじゃないかぁ~

ある日、あるバス停に接近… すると、バス停に1人の女性の姿を発見したのだが、なぜか彼女は片脚ずつアキレス腱を伸ばしていたのである。まさか… バスと競争しようなんてことは…(ないない!) ひょっとして… 遅刻しそうだからと、バスを降りてからダッシュするのか…(あるある!) と思っていたのだが、普通に降りて普通に歩いて行った。なんだよぉ… 運賃後払いだったら逃げるつもりだったのかぁ~(勝手な想像するな!)

ある日、ある路線を走行中… 珍しく信号を守りながら車道を走っている自転車がいた。ということで… その自転車と私のバスは、抜き抜かれつのデッドヒートを繰り広げ… ないない! バス停や赤信号で止まっている時に、右から左からスゥ~っと抜かれるのである。が、ある時! 「○○行きででぇ~す!」と言いながら、手を振って行ってしまった。なんだよぉ… 男じゃねぇか!(こらこら! 女性だったどうするつもりだったんだよ!)


ちょっと笑… 否、困ったお年寄り

2016年01月30日 18時54分14秒 | バス運転士
あるバス停で、1人のお婆さんが「××区役所、行く?」と言ったので、私は「いえ、行かないんですよぉ~」と答えて扉を閉め… と思う間もなく、お婆さんが「途中から歩くわ」と言いながら乗ろうとしたので、私はもう一度「××区役所には行きませんよ」と言ったのだが… フリーパスを見せて通路を歩き始めてしまった。

もしも、私のバスが“その先の何区間かだけでも、××区役所へ向かうバスと同じ道を行く”ならば、「それもありか…」と思ったけれど、すぐ次のバス停から別方向に行ってしまうので、「それはないな!」と思って「すぐに曲がっちゃうから~!」と説明したところ… 一瞬だけ、お婆さんの動きが止まったのだが… 「いいわ、いいわ」と言いながら座ってしまった。

すると、困った私が何か言うよりも早く、車内の常連女性陣から「ダメだって!」「違うって!」「早よ、降りやぁ~!」などの援護射撃が始まった。さすがに居心地が悪いと感じたのか、ようやく間違いに気付いたのか… お婆さんはゆっくりと席を立ち、バスから降りたのだった。発車後、車内には「何だろうね?」「違うって言っとるのに…」と不思議な空気が漂っていた。

そうそう、以前にはこんなことが… あるバス停で、1人のお爺さんがヨロヨロと杖をつきながら乗ってきて「※▲×■◎…」と何か言ったのだが、まったく聞き取れなかった私は「どこへ行くんですか?」と尋ねた。すると、お爺さんは「ひまわはし(多分、○○橋)」と答えたのだが… 実は、そこが○○橋だったので、私は「それはココですよ。ココが○○橋なんです。どこへ行きたいんですか?」と再び尋ねた。

すると、お爺さんが「とほへひへはいいはわはらん…(多分、“どこへ行けばいいか分からん”)」と言ったので、本当に困ってしまった私は「それは困りましたねぇ~」と言うしかなく… 幸い、お爺さんが「ほいやほいふわ(多分、“それじゃ、降りるわ”)」と言って降りてくれたので、私はお爺さんを置いて発車したのだが… もしも降りてくれなかったら、私が責任を持って“お持ち帰り”ですかぁ~!? 勘弁してよぉ~ せめて若い… いや、せめて女性… う~む… 究極の選択だなぁ~ ハハハ…


左折時一旦停止しとるってか!?

2016年01月29日 21時44分33秒 | バス運転士
2~3日前、ある上司から「松井さん、ちゃんと左折時一旦停止しとるねぇ~!」と声を掛けられ、私は「???」となってしまった。どうやら、その前日に… 本丸の何者かが、某総合駅前の交差点(降車停へ向かって“左折”するところ)でコッソリ監視していて、「(ウチの営業所の運転士さん何名かが)左折時に一旦停止しとらん!」とメールを送ってきたということで… たまたま私が“やっているリスト”に入っていたらしい。

それから、私は上司と“左折時一旦停止”について「警察の取り締まりじゃないんだから、完全に止まらなくても…」とか「止まることによって、歩行者や自転車に“(見えていなくても)見えている”と誤解させてしまい、お互いに意思疎通を図れないまま、バスが左折して行くので逆に危ない」などと語り合いながら、「え~っと… 昨日の夕方の某総合駅前… 実際に自分はどうしたんだっけ…」と必死こいて思い出していた。

そうそう、その日の勤務後半… 私は某総合駅へ3回行ったのだが、3回目は夜遅い時間帯だったので関係ないとして… その前の2回は“青信号で左折しようとしたら、自転車と歩行者が来そうだったので止まった”という状況と、“矢印信号で左折しようとしたら、降車停がバスで一杯&マイカーが邪魔で左折できず、横断歩道の直前で止まっていたら、信号が変わってしまった”という状況であった。

まぁ、とにかく… 私が“絶対にやらないと決意している”とか、“まったく安全確認をしていない”とか… そういう訳ではないと分かってもらえただけでも良かったと思っている。基本的に“左折矢印(歩行者信号が赤)”での一旦停止は“青信号直進時での一旦停止”と同じくらい“周囲に迷惑をかける非常識なこと”と考えているので、完全に停止する気はない。もちろん、速度を落として安全確認して… 危険だと思ったら止まるのは言うまでもない。


他系統バスに乗るんだぁ~

2016年01月28日 22時24分38秒 | バス運転士
ある始発停で発車時刻を迎えた時に1人の女性がやって来て、私の顔を… 否、バスの行き先表示をジッと見ていたので、「こちらから声を掛ければ、何か質問してくるかな?」と思って「今晩、おヒマですか?」と話し掛けた。

ウソ、ウソ! 「○○行きですが、よろしいですか?」と呼び掛けたのだが… その女性は、バス停の時刻表に視線を移し、そのままジッと動かず… 私は「なるほど、2分後に発車する他系統バスに乗るんだぁ~」と思って発車した。

また、暗い暗い一つ目のバス停には、数名の男性が立っているようだったので、私はバスを止めて扉を開けたのだが… 1人の男性がピクッと動いただけで、誰も乗ろうとしなかったので、私は「へぇ~ みんな他系統バスに乗るんだぁ~」と思って扉を閉めようとした。

が、ピクッと動いた男性が好みのタイ… 違う違う! 完全に動きを止めていなかったので、「ん~ 何だろう?」と思っていたら、ベンチに座っていたと思われる若い男が“スマホをいじりながら”乗ってきて… 続いて立っていた全員が乗ってきたのだった…

バス停の目の前には路上駐車トラック… その数秒のロスがなければ、後方の信号が変わる前に発進して、その先の大きな交差点を右折できたはずなのに… たかが数秒、されど数秒… 信号1サイクルの遅れとなってしまったのだった。

いや、それよりも… もしも私が“何らかの理由で急いでいた”としたら… 「あ、乗らないんだ」と即決して、プシュ~&ブォ~ン… そして「バスに置いてかれた!」という電話が営業所に入っていたに違いない。ふぅ~ 危ない危ない。


ボケ運転士が見たバスは…

2016年01月27日 21時39分39秒 | バス運転士
先日、A交差点で右折しよう(西から来て南へ行こう)と信号待ちをしていたら、1台の巡回バスが北から来て東へ左折して行くのが見えた。信号が変わり、私は右折して… バス停を1つ通過して… 300mくらい先のB交差点を(北から東へ)左折した。

そこから2つ目のバス停で、1人のお婆さんが「さっきから巡回バスを待っとるんだけど、全然こうせんのだわ(来ないのよ)」と言ったので、私は「えっ!? さっき… 行きましたよ」と答えたのだが、お婆さんは「いや、ずっとここで待っとったけど、来とらんよ」と言い… 私は「ウソでしょ~」と思った。

んが! お婆さんが正しい! ボケな私は“A交差点で見た光景を、B交差点で見たと勘違いしていた”のである。しかし、幸いなことに“自分がじっくりと考えていないことについて何か言われると、すぐに自分が間違っているかもしれないと思ってしまう性格”なので、その時点で自分の勘違いに気付いていなくても「あぁ、そうですかぁ…」と相槌を打った。

すると、お婆さんが「どうしようかなぁ… 遅れとるのかねぇ… う~ん… 仕方がない、△△まで乗って行くわ!」と言いながら乗ったので、私はバスを発車させたのだが… 車内にいた他のお婆さんたちから「多分、遅れとるんだわ」「ここで待っとった方がええよ」などと言われ… 「じゃあ、やっぱり降りるわ」と答えていた。

降車ブザーが鳴り、「次、止まります」と答え、お婆さんを降ろした後… ボケな私は、ようやく自分の勘違いに気が付いたのだった。ふぅ~ 常連客であるお婆さんたちのお陰で助かった。ホントにまぁ~ このボケは… その内に“見えないバス”が見えるようになったりして!? その行き先は… 決まっとるがねぇ~ 言わせんといてちょ~!