バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

時計の整正&奇跡の再会?

2015年09月30日 22時50分32秒 | バス運転士
2~3日前の点呼で、突然「これからは、腕時計をして下さい」と言われて驚いたのだが… その後、弊社の“運転士手帳”を開いてみたら「第16条 時計の整正 係員は、職務上使用する時計を常に正しておかなければならない」と書いてあった。そんなことはスッカリ忘れていた私であるが、「何を今さら!?」と思った。

なぜならば、半弊社の営業所へ転勤して… 完全弊社のバスにはない“運行設定機器”が搭載されているバスに乗るようになり… 運転中は、その表示画面にあるデジタル時計を見るようになって… さらに! ある時、自分の腕時計よりも携帯の方が正確だと分かり… その後、腕時計のベルトが切れて「腕時計なんていらない!」となってから、すでに何年も経っていたからである。

しかし、考えてみると… 万が一、運行設定機器が壊れた場合は、印刷された運転カードと自分の時計が必要になるので、非常用の時計を持っていなければならない。さすがに携帯の時計を見ながら運転できないからなぁ~(とりあえず母の腕時計を借りたのだが、ベルトがパツパツで… 今は、点呼の時だけ“使用”している。ま、あくまでも非常用だから…)

でも、改めて考えてみれば… 腕時計というのは問題だろう。なぜならば、腕時計を見る時は… 禁止されている挙手と同じく“片手運転”になるから… でも、それはいいのかなぁ~??? 相変わらず一貫性がない… 取って付けたような理由… ま、毎度のことだけどね。ハハハ… ということで、私は小型の置き時計でも買おうかと思っている。一時期、完全弊社のバスにマジックテープで取り付けられていたような電波時計を…(あくまでも予定!)

追伸 今日の午後、某総合駅に到着した後… 待機場所へ移動してバスを止めると、降車停で後ろに来ていた他系統バスが隣りのスペースへ… それが、なななんと! あの超優秀な運転士Tさんだったのである。次の発車まで、約10分間のトーキングタイム…

その中で、Tさんが「今日はこれで(営業所方面へ)帰って終わりです」と言ったので、私は「じゃあ、ここで私と替わりますか!」と“お決まり”の台詞の後、「私の名札も貸しますから、何をやってもいいですよ」と、つまらん冗談を言ったりして…(おいおい、何をやってもって… この無礼者! Tさんはそんなことやらへんわ! オマエと一緒にすな!)


予想外の迂回運転!

2015年09月29日 22時26分00秒 | バス運転士
昨日の勤務後半一発目… 夕方5時前、某運動場から某総合駅へ向かっていた。あるバス停を発車して緩やかな坂を上がって行くと、400~500m先にある某お役所前の交差点が見えてきたのだが… その交差点の手前、道路の右側に“救急車っぽい車”が止まっているのが分かった。

私は「あそこは… 新たに歯医者さんがオープンしたところ… まさか、歯を削っている最中に、患者が舌で機械を押し出そうとして、舌の裏を切っちゃったとか!? なんちゃって…」と思った。(そんなことするアホは… 何処かのボケ運転士だけだろ? ハハハ…)

そのまま某お役所前の交差点へ向かって直進… 200~300m手前まで来たところで、私の前を走っていたマイカーが警察官に止められ… と思ったらバスも止められ… 前扉を開けると、いきなり「この先は“絶対に”通れませんので、そこの脇道を通って迂回できませんか?」と言われてしまったのである。

その脇道とは、押しボタン式信号付きの横断歩道の手前にある一方通行の道路で、私から見て右側は車が出て来るだけ、左側は車が入って行くだけ… そこを左折するのは可能だが、その先が広いのか狭いのか、どうなっているのか…??? 私は「通ったことがないから分かりません」と答えて営業所へ電話をした。

すると、電話に出た上司が“待ってました”とばかりに「あ、松井さん? 今、どこ?」と言った… どうやら、既に某お役所前の交差点の東側が“ガス漏れで通行止め”という連絡が入っていたような雰囲気…(交差点の手前に止まっている車は救急車ではなかった!) 私が電話を掛けている間に、乗客7~8人の内5~6人が「降りていいですか?」と言いながら降りて行った。

最初は、警察官が「もうすぐ通れる」と言ったので「その場で待機」となったけれど、しばらくしたら「まだ何時間かかるか分からない」と言い始めたので、降りようかどうしようか迷っていたお婆さんが「さっき、もうすぐ通れるって言ったよねぇ~!」と、警察官に文句を言いながら降りて行った。

さらに、警察官が「(バスが後続車の邪魔をしているので)その一方通行の脇道へバックで入れてもらえませんか? 瞬間的に逆走にはなってしまいますが、緊急事態ですので…」と言ったので、私は2人の警察官が見守る中、“一旦、一方通行の出て来る方へバスの頭を突っ込んでから、一方通行の入って行く方へバックして”そのまま待機することになった。

しばらくして、最後まで降りようかどうしようか迷っていた“足の悪いお婆さん”が、たまたま通りかかった空車のタクシーに乗り換えて… 乗客はゼロとなった。結局、そこで20分くらい足止めされたのだが… その間、目の前を通る人・人・人… 「またバスが何かやったのか?」と思われているような気がして… その人たちの視線を浴びるのが快感… 否、苦痛であった。(ウソつけ! わざわざ言い直さんでもいいだろう!)

その後、営業所から電話があり… 「そこから少し戻って、市内中心部路線・別系統の某総合駅路線・某地区巡回路線を使って迂回して下さい」ということになり… グルッと遠回りして、通常とは違う方向から某お役所前の交差点へ来た時には約30分の遅れ… 当然のことながら、某総合駅の発車時刻に間に合うはずもなく… 「バス遅れましてご迷惑様でした」をリピート…

約20分遅れで某運動場に到着… 転回場へ移動すると、“本来ならば勤務終了しているはずの運転士Aさん”が待ち構えていて「営業所へ連絡を~」と言いながら電話をして、私は電話に出た上司から「大丈夫? 疲れてない? もしもアレだったら、Aくんに片道だけでも走ってもらうけど…」と言われたのだが…

そこで「じゃあ、お願いします」と言えるほど、私は鬼ではないので「足止めされている間、ずっと休んでいたから大丈夫です」と答え… めでたくAさんは残業から解放され… 間もなく私は勤務後半二発目の発車時刻を迎えたのだった。

もしも… 私が警察官から「通行止め」を告げられた時に、その制止を振り切ってガス漏れしている(その修理をしている)交差点へ突っ込んで行ったら… 警察官がバスに向かって発砲…(しないしない!) 驚いたガス会社の人が作業の手順を間違えてドッカァ~ン…(ならんならん!) 各局のアナウンサーが、競い合うように早口で「バスガス爆発」「バスガス爆発」「バスガス爆発」って報道してたりしてね。ハハハ…


とても便利な新システムだが…

2015年09月28日 15時16分57秒 | バス運転士
今朝は二度目の新システム搭載バスだったけれど、ホント“バス停通過時”が楽になった。旧システムの場合… 運転席左側の運転カードで各バス停の発車時刻を確認、運転席右側の機器画面で現在のバス停表示と時刻を確認… 「早発じゃないよな? 大丈夫だよな?」と左右キョロキョロしながら通過していたのだが…


新システムでは“機器画面の各バス停に発車時刻も表示されている”ので、運転席左側の運転カードは無くても… というか、実際に「運転カードを開いていない」という運転士さんもいるくらいである。(ただ、車内名札の掲出と同じく法的な問題があるらしいので、置いておかないといけないとか…)


しかし、バス停&時刻等表示機器の画面にはバス停が3つずつしか表示されないので、「もっと先の時間配分も見ておきたい」と思った時には運転カードが必要となる。また、バス乗り場で何か質問された時には、運転カードのバス停を指差しながら説明することがあるし… 他系統バスと合流するバス停には、他系統バスの発車時刻が書いてあるし… 誰か(運転士さん)が気付いた“重要なこと”も書いてあるし… やはり運転カードも必要だと思う。


また、次のバス停に向かっている時… 既に、そのバス停の発車時刻を過ぎていたら、画面のバス停表示は黒くなるのだが… 発車時刻になるまでは、画面のバス停表示が赤(ピンク?)なので、現在時刻を確認しなくても安心して通過できるのだ。(もちろん、バス停を正確に表示してあればの話だが…)


しかしまぁ… ワープロの登場で文字を書かなく(書けなく)なり… 携帯電話の登場で電話番号を覚えなくなり… 前述の新システムにはカーナビのような機能もあるらしいので、ただでさえボケているバス運転士は益々… ん? 私のような道を知っているだけのボケよりも、道を知らないだけの優秀な人材を集めるための新システムだってか!? なるほどぉ… 委託元さん、来年の運転士募集に向けて本気だね。やるぅ~!

遅ればせながら… 先月のモニター採点シート

2015年09月27日 16時51分00秒 | バス運転士
掲示板に貼り出された“先月のモニター採点シート順位表”に、“永遠の金メダリスト(常に最下位の運転士さん)”の名前がなかった(先月はモニターに乗られなかった)ので、今回は金メダルを獲得する絶好のチャンスだったのに… 私は58点で第5位という不甲斐ない成績に終わった。

モニター採点項目の一つに【バス停発車時、ミラーでの確認に合わせ「(右)よし」「(左)よし」「(車内)よし」の発声を行っている】というモノがあるのだが… そこには、モニターが書いた「正面を見ていて、確認しているかわからなかった」というメモが… ふっ… 分かってたまるかぁ~! 視線だけ動かす方が効率がいいからねぇ~

さらに、採点項目の最後にある印象点の欄にも… 「正面を見ていても、左・右・車内の安全確認はできるかもしれませんが、やはり、その方向を向いて指差確認していれば、乗車していてもとても安心して乗っていられると思いました」と書かれて… その項目10点満点のところ5点だった。

「その方向を向いて指差確認~安心して乗っていられる」って… モニター以外の乗客は、採点シートなんて持ってないからねぇ… そんな、モニターに「安全確認した!」と分かってもらうための指差… “モニターのための学芸会”なんて、やってられるかぁ~! こっちは公私共に忙しいんだから…(ウソつけ! 暇な癖に…)


へっ!? そんなことで???

2015年09月26日 20時43分24秒 | バス運転士
つい先日、委託元の某営業所に「(ある押しボタン式信号機付きの横断歩道で)バスが信号無視すると警察へ何度も言っとるのに、どうして新聞に載らんのぉ~!」と苦情を言いに来た人がいたらしいのだが… その人が見ている時だけ“何度も”偶然に起こるとは考えにくい。

多分、その人は… バスが来るのを見計らってボタンを押しているに違いない。だから、もしも“その人の顔を覚えている”運転士さんがいたら、直前で信号を変えられても止まらないだろう。横断歩道を過ぎてすぐにバス停もあるし… 私も、その人の顔を覚えていたら、同じことをするだろう。(ボケ脳には無理だろ!)

また、“バスに乗った人(または乗ろうとした人)”が自分でコケタ場合… これまでは、「運転士の身を守るため」ということで、【まずは運転士が営業所へ電話をする→営業所から警察署へ電話をする→参考案件として受理される】という流れだった。ちなみに、後になってコケタ人が名乗り出てきてゴチャゴチャしたという話は… 少なくとも、このボケ脳には記憶されていない。(ボケだからなぁ…)

しかし、警察署の対応が変わったらしく… これからは【そのバスの運転士が勤務終了後に警察署へ行って届け出をする】ということになったとか… 「はぁ~~~???」である。例えば、夜8時頃に“乗客が自分でコケタ”として… 勤務が夜11時半頃に終わって… それから警察署へ行って届け出して… 何時頃に帰宅できるか分からないけれど、翌朝8時半に出勤しなければならないとしたら…

「自宅が警察署の隣にある!」なんて人は、そうそういるものではないので… 仮に、翌日の勤務を“出勤時間の遅いモノ”に変更するとしても、そのシワ寄せがあちらこちらへ波及することは明らかである。そもそも、自分でコケタ場合… 基本的には「大丈夫!」と言われるんだし… 後になってゴチャゴチャする可能性は低いし… 万が一の場合に備えて“乗客が自分でコケタ瞬間のドライブレコーダー映像を保存しておく”だけでいいと思うのだが… そうすれば、運転士も警察も負担が軽くなるんだけどなぁ~