バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

デジタコルール! デジタコゲーム?

2017年10月31日 21時38分08秒 | バス運転士
今日、乗務前半の終了予定時刻は13時06分だったのだが、実際は13時10分に営業所内のスタンドへ到着… 指示通り、そこでデジタコ機器の記録終了ボタンを押した。給油した後は、デジタコ機器の「運行カードを挿入して下さい」という音声の連呼を聞きながら公道へ出て、営業所の周りをグルッと回って… 13時17分に所定の場所へバスを止めた。事務所でデジタコの結果をプリントアウトして、“4分遅れ”と書いて提出した。

私の中には、バスの“ケツ札”に対して「公道を走るからには付けたまま!」という意識があるので、バスを所定の場所に止めるまでは外さないのだが… そんなケツ札よりも“格上”であるはずのデジタコを、再び公道を走る前に「終了させろ」という指示には納得がいかない。う~む… この意識の違いは何なんだろう…

また、昨日の午後に市内中心部からA駅へ向かっている途中… またもや「ピピッ! 運行カードが異常です。正常に終了されていません」という“デジタコ機器のエラー音声”が鳴り響いた。しかし、昨日はバスが大型だったので、運転席から手を伸ばしてもデジタコ機器まで届かず… 仕方がないので、ちょっと長い信号待ちの時に、シートベルトを外して席を立ち、運行カードを抜いたり差したり… 終了ボタンを押したり… やってみたけど駄目だった。

私は、信号が青に変わる前に運転席へ戻り、シートベルトを締めてバスを走らせ… 再び赤信号で止まったら、シートベルトを外して席を立ち、デジタコ機器との格闘を再開… 再び信号が青に変わる前に運転席へ戻り、シートベルトを締めてバスを走らせ… それを5回くらい繰り返した頃、ようやく静かになった。その時… 昔、テレビ番組でやっていたゲーム(円形のレール上をグルグルと走っている電車に風船を割られないように気を付けながらパズルを完成させる! みたいな…)を思い出した私である。

台風一過、強風の朝に…

2017年10月30日 22時21分48秒 | バス運転士
今日は強風の月曜日… 朝10時頃、私は回送でA駅へ向かっていたのだが、路上の所々に“ゴミ袋”が転がっていたり、ベランダに干してあったと思われる“開いた状態の傘”が飛ばされてきたりして… さながら、宇宙船のゲームで“小惑星帯”に入った気分であった。

そんな中で一度だけ、私は一つの小惑星… 否、ゴミ袋を「避けきれない!」という場面に遭遇した。その時、私は「タイヤで踏むよりも良いだろう」と考え、ゴミ袋を跨ぐように走ったのだが… 「後続車はビックリしたかもしれないなぁ~ 突然、バスが“ゴミ袋を産み落とした”のだから… ごめんねぇ~」と思った。

さて、A駅の待機場所にバスを止めた私は、水筒のコーヒーを二口ほど飲んで、「発車時刻5分前かぁ~ そろそろ準備をしようかな」と思った… その時、バス乗り場を歩いていたお爺さんが両手を挙げて、私に向かって「パンパン!」と手を叩いたので、私は「えっ!? あんたは誰だ? わしゃ知らんぞ」と思った。

ところが、お爺さんは歩道からバスの通路へ下り、バスに近付いて来たので、私は「まだ回送で来ただけだから、忘れ物なんてないぞぉ~」と思いながら、運転席の窓を開けた… すると、お爺さんがフロントバンパーを指差しながら「ゴミ袋が引っ掛かっとるよ」と言ったので驚いた。

私は「えっ!? あっ! ありがとうございます」と言いながらバスを降りて確認… そこには、てっきり“跨いだ”と思っていたゴミ袋が、バンパーの下の金具に引っ掛かっていたのである。幸い、ゴミが“プラスチック類”で悪臭もなかったので、とりあえず“運転席の後ろ”に押し込んだのだった…

私は「もしも、これが生ゴミの入った可燃ゴミだったら、臭かっただろうなぁ~ うん、良かった、良かった!」と思いながら、市内中心部へ向かっていたのだが… その途中、イチョウ並木にあるバス停から、大勢のウ●コ臭い人たちが乗ってきたので、アッと言う間に車内は臭くなったのだった…(こらこら! そりゃ~銀杏だ、銀杏!)


運賃箱が使えなくなったら…

2017年10月29日 18時04分30秒 | バス運転士
今日の乗務前半、某地区(街中)巡回バスをやっていた時… “新・一日乗車券(バスの運賃箱では対応できない)”を提示した乗客が10人くらいいたけれど、誰も運賃箱へ挿入しようとしなかったので、「早くも使い方が浸透したのかな?」と思ったのだが… たまたま?

さて… もしも、新・一日乗車券を運賃箱に挿入されて、復帰ボタンの長押しをやっても出てこなかった場合… その乗客には、カバンの中の一日乗車券を渡せばOK!  ICカードや現金での支払いはできるので運行OK! 終点で営業所へ連絡すればOK! だそうだ。

しかし、何らかのトラブルでICカードや現金での支払いができなくなった時は… その場で営業所へ連絡して、“運行中止”となるらしい。なぜならば、そのまま運行を継続したら、委託元から損害賠償を請求されるからだそうだ。(これが完全弊社のバスだったら、「また今度、二回分を払って下さい」でOKなんだけどなぁ~ 多分…)

そのバス停で現金を払って乗った人には、210円分の金券で返金するのが基本なのだが、枚数に限りがあるし… また、ICカードを使って乗った人には、「そのままカードを使わずに駅まで行って返金の手続きを…」なんて言えないし… やっぱり現金で返金… あるいは私が体で…(そんなもん、いらんわぃ!)


終業点呼時のルール変更

2017年10月28日 17時28分20秒 | バス運転士
乗務終了時の流れは… 営業所内のスタンドで給油をする(夜遅い時間を除く)→バスを所定の場所に止める→運賃箱の金庫解錠・デジタコの記録終了・名札やマイクなどの片付け・車内外の点検→事務所でアルコールチェック・デジタコ結果のプリント・納金・終業点呼… もしも、終業予定時刻よりも早かった場合は、その時刻になるまで待たなければならない。遅れた場合はそのままスルー…

ところが、2~3日前からデジタコに関するルールが変わった。どうやら、正確な乗務終了時刻を把握して、実際の勤務時刻に反映させるということらしい。まぁ、遅れた分もキッチリと勤務時間に計算してくれるようになったのだから、改善されたと言えるのかもしれないが… 中途半端である。なぜならば、乗務終了後に“給油する場合はスタンドで、給油しない場合は所定の場所で”デジタコの記録を終了させるように言われたからだ。給油した後、所定の場所へ移動する時間もあるのに…

しかし、「それじゃあ~!」ってんで、乗務終了ではなく終業点呼時刻に合わせようとすると… 「バスを降りたら真っ直ぐ事務所へ行き、無駄な時間を費やすことなく終業点呼を済ませるように!」となるだろう。“乗務終了したら、まずは一服!”という運転士さんに対しては、「事務所で終業点呼をやってから、喫煙所で吸うように!」と言われるかもしれない。私はタバコを吸わないけれど、そんな時まで“我慢”を強いられることを想像しただけで気分が… もっと大雑把に“すべての乗務コースにプラス5分”でもいい(事故渋滞などによる大幅な遅延は除く)と思うのだが…

そうそう! 最近、某自動車メーカーの不正が発覚して、“資格を持っている検査員が資格を持っていない人間に自分のハンコを貸して必要書類に押させるという偽装方法も明らかになった”ようだが、ウチではそんな大それたことは行われておらず… 乗務を終えた運転士が提出する“デジタコ結果の紙”に、終業点呼を行った上司(当番制なので一人ではない)が“自分から特上司まで五人分のハンコをまとめて押している”程度である。ん? 同じようなもんか。あ、しかし… そのニュースのせいなのか、もともと改善するつもりだったのか分からないけれど… “ハンコまとめ押し”は、今回のルール変更と同時に廃止された… かな? ニャハハ…


ガラスを叩く理由は?

2017年10月27日 23時04分53秒 | バス運転士
昨日、“一昨日の某地区(郊外)巡回バスの運行中に、バス停でも何でもない場所で前扉を叩かれた”という話を書いたけれど… 今朝は、☆☆駅行きの大型バスで同じ場所を通り、一昨日は直進した交差点を曲がるため、右折レーンで止まってボォ~ッと信号待ちをしていたら…

突然、左側から「コンコンコンコン! コンコンコンコン!」という音が聞こえてきたので、私は「はぁ~!? またぁ~? ウソだろぉ~??? さすがに無理、無理! ここは右折レーンだぞ! 無視していれば、すぐに引き下がるだろう」と思いながら、視線を前方から動かさなかった。

しかし、相変わらず「コンコンコンコン! コンコンコンコン!」と何度も何度も叩くので、私は「ハッキリと断らなきゃ分からんのかぁ~」と思いながら、ゆっくりと視線を左の方へ移動させたのだが… 「あれ? 誰もいない… えっ!? どういうこと? まさか… 何々!?」と、今日も頭の中は“?”で一杯になってしまった。

その間にも「コンコンコンコン! コンコンコンコン!」という音が聞こえていたので、左の方をよぉ~く見てみたら… ちょうど前扉の横(直進&左折レーン)に止まっていたマイカーの女性ドライバーが、なぜか“自分の車のガラス(運転席側のドアの窓)を叩いていた”のである。

確かに、一昨日とは音の響き方が違っていたけれど… 「単なる“叩き方の違い”だろう」と思えるくらい、大きくハッキリと聞こえたので… ボケな私は“また前扉を叩かれた”と勘違いしてしまったのである。それはそうと、その女性は… なぜガラスを叩いていたのだろうか? う~む… やっぱり私の気を引こうと…(それは、絶対にない!)