私が入社した頃は… 先輩運転士たちから“ありがたいアドバイス”をもらった。例えば… 「食事休憩の前や、自分の最後の運行の時は、早発していいんだよ」とか、「最終バスに途中から乗る人なんていないんだから、乗客がゼロになったところから帰っちゃっていいんだよ」とか… 私は「そうなんですか?」と答えながら、「実際にそれで問題が発生していなくても、それは…」と思ってやらなかった。
また、毎晩… その営業所の宿泊施設の居間が宴会場になっていた。その“飲み仲間”の中には“グラスを持つ手が震えている”ベテラン運転士さんもいたりして… さすがに驚いたものである。まぁ、そんな時代… そんな場所だったので、ある夏の日… 私は「みんなで飲んでもらおう」と、“我が家に届いた父宛ての御中元”である缶ビール1箱を持って行った。
すると、ある先輩運転士さんが「これ、もらっていいんだよねぇ?」と言ったので、私は「はい」と答えたのだが… その缶ビールが宴会場に提供されることはなく… どうやら、先輩運転士さんが“自分の仕事である貸切バスの接客用に使ってしまった”ようで… ちょっとガッカリした私だった。
さて、そんな雰囲気の中で“とりあえず真面目に”やっていたある早朝の始発バス… 私は唯一の乗客であるおばさんを乗せて私鉄某駅を発車、途中で時間調整停車をしながら終点の某住宅地へ向かっていた。そして、あるバス停で時間調整停車をしてから発進、その先の交差点を右折… と、その前に… 前方から来た他社バスが左折して行ったのである。
そのバスの後を追うように私は右折、すぐ次の◎◎停で止まっておばさんを降ろしたのだが… 後日、先輩運転士さんから「あのおばさんは、◎◎停で他社バスに乗り換えて◇◇へ行くんだから、早く行かなきゃ間に合わないんだよ」と言われて、私は「知らなかったとはいえ、申し訳ないことをしたなぁ~」と思った。言うまでもなく、その後の私は“そのおばさんが乗る始発”に限って「他社バスよりも先に右折しよう」と“頑張って走った”記憶がある。もちろん、それは早発となり、悪いことなんだけど… ちなみに、その始発バスで他の乗客を見た記憶はない。
また、毎晩… その営業所の宿泊施設の居間が宴会場になっていた。その“飲み仲間”の中には“グラスを持つ手が震えている”ベテラン運転士さんもいたりして… さすがに驚いたものである。まぁ、そんな時代… そんな場所だったので、ある夏の日… 私は「みんなで飲んでもらおう」と、“我が家に届いた父宛ての御中元”である缶ビール1箱を持って行った。
すると、ある先輩運転士さんが「これ、もらっていいんだよねぇ?」と言ったので、私は「はい」と答えたのだが… その缶ビールが宴会場に提供されることはなく… どうやら、先輩運転士さんが“自分の仕事である貸切バスの接客用に使ってしまった”ようで… ちょっとガッカリした私だった。
さて、そんな雰囲気の中で“とりあえず真面目に”やっていたある早朝の始発バス… 私は唯一の乗客であるおばさんを乗せて私鉄某駅を発車、途中で時間調整停車をしながら終点の某住宅地へ向かっていた。そして、あるバス停で時間調整停車をしてから発進、その先の交差点を右折… と、その前に… 前方から来た他社バスが左折して行ったのである。
そのバスの後を追うように私は右折、すぐ次の◎◎停で止まっておばさんを降ろしたのだが… 後日、先輩運転士さんから「あのおばさんは、◎◎停で他社バスに乗り換えて◇◇へ行くんだから、早く行かなきゃ間に合わないんだよ」と言われて、私は「知らなかったとはいえ、申し訳ないことをしたなぁ~」と思った。言うまでもなく、その後の私は“そのおばさんが乗る始発”に限って「他社バスよりも先に右折しよう」と“頑張って走った”記憶がある。もちろん、それは早発となり、悪いことなんだけど… ちなみに、その始発バスで他の乗客を見た記憶はない。