バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

事故かぁ… 事故だ。 事故じゃん!

2014年09月30日 22時00分24秒 | バス運転士
朝9時頃… 某総合駅から某運動場(東)へ向かっていた。「次は某運動場(西)停~」と音声が流れ、「ピィー!」と降車ブザーが鳴り、「次とまります」と私は答えた。しかし、バス停の手前の信号が赤だったので、私はバスを止めたのだが…


その時、50~60m先の大きな交差点内に“いろんな車”が止まっていることに気が付いた。パトカー、救急車、消防車、事故車… 私は「今日はゼロの日なのに… 警察官が立っていても意味ないじゃんかぁ~ まぁ、車が壊れた程度で済めばいいけど…」と思っていた。


信号が青になり、某運動場(西)停で止まり、一人が降りて一人が乗って、扉を閉めて発車… そこで私は「あれ? これじゃあ直進できないじゃん!(気付くの遅すぎ!)」と分かったのだが、とりあえず邪魔にならない位置(大きな交差点の手前の左車線)まで移動&ハザードランプ点灯、お客様に断ってから営業所へ電話した。


そして、電話に出た上司と「直進できません!」「すぐに解除されそうにない?」「(今、乗ったばかりの)お客様が“ついさっき起きた”と言っているので、すぐに解除されないかもしれません」「それじゃあ、○○系統のように右折して(中略)迂回して下さい。△△停が抜けてしまうので代行を出します」というような会話の後、私は電話を切ったのだが…


いつの間にか私のバスは… 「直進しようと思ったけど、無理みたいだから左折する!」という車に前も横も包囲され… おまけに、2つ横の右折レーンは「最初から右折するつもりだった!」&「直進できないならば右折するしかない!」という車で一杯… しかも、その車列は対向車が途切れた時(=右折矢印信号になった時)しか進まず、さらに後方から続々と車がやって来て… とても割って入れそうもなかった。


その間、唯一の乗客(残念ながら男性)が“どのような事故だったのか”などを私に話してくれて… 私は、その話を聞きながら「右折したくても、これじゃあ動けませんねぇ~」などと余裕があるかのように喋り… その実、気持ちは「マジで動けそうもない! どうしよう?」と焦り始めていた…


と、その時! 道路を塞いでいた事故車が移動を開始… それと同時に、警察官がパイロンを取り除いたので、私と乗客の男性は「あれ? もう終わった?」「行けるかもしれない」「通れるよね」「行けそうだね」と会話とも言えない会話をして… さっきの電話で「代行バスを出す」と聞いていた私は、すぐに営業所へ電話をした。


しかし、なぜか話し中… 二度、三度と掛け直してみたけれど、ずっと話し中… そんなことをしているうちに、いよいよ本格的に通行止めが解除され、「仕方がないから左折(または右折)しよう」と思っていた車が一斉に向きを変え始めたのである。そんな周囲の動きを見た私の焦りがピークに達しようとした時、ようやく電話がつながった。


電話には、さっきと別の上司が出たけれど、私は構わず「通行止めが解除されたので直進します。迂回せずに直進します」と言った。そこで上司から「今、どこにいるの?」と聞かれたけれど、目の前の信号が青になり、待っていた車が一斉に直進し始めたので、私はもう一度「迂回せずに直進します!」とだけ言って一方的に電話を切り、すぐにバスを発進させたのだった…


結局、10分くらい遅れて終点の某運動場(東)に到着したのだが… 私と乗客の男性は「遅れてすいませんでした」「ちょうど悪いタイミングで来ちゃったねぇ~」「もうちょっと早くても、もうちょっと遅くても、通行止めに遭うことはなかったんですよねぇ~」「そうだねぇ… うん、ありがとう」などと言葉を交わした後、男性はバスを降りて行った…


実は、最近の私は“遅れの神様”に魅入られているようで、“いつもは起こらないこと(その大半は意味不明な動きをする車)”が頻繁に目の前に現れて行く手を阻み、行けるはずだった青信号が赤に変わり… 気が付けばバスが遅れているのである。遅れていると言えば… ん? 私の結婚だってか!? ほっとけ! それはもう「遅れている」というレベルではない! 運休だ、運休~! ハハハ…(自分で言うなよ!)



これは出せない… でも捨てられない!?

2014年09月29日 22時07分49秒 | バス運転士
夕方、終点の某JR駅に到着すると、十数名の乗客が次々と降りて行ったのだが… 一人の小学生さんがやって来て、「これ、忘れ物です」と言いながら忘れ物を差し出したので、私は「ありがとうございます」と言いながら忘れ物を受け取った。


彼女が立ち去ってから改めて見てみると… それは“虫刺されの薬(液体タイプ)”だった。試しに振ってみると… 案の定、ほとんど“空(から)”であった。私は「これは忘れ物じゃなくて、捨てて行ったんだろうなぁ~」と思った。


私は、上司が「こんなの、取りに来んぞ!」と言うようなモノでも、私が「万が一ということもある」と思った場合には必ず“忘れ物”として事務所へ提出しているのだが… 今日の乗務を終了して営業所へ戻った時… 私は忘れ物(薬の容器)を手にして固まってしまった。


そして「さすがに、これは取りに来ないよなぁ~ でも、せっかく小学生さんが持って来てくれたんだし… かといって、こんなものを提出したら、さすがに上司から“嫌がらせか!”と怒られるだろうなぁ~ しかし、小学生さんの気持ちが… 困ったなぁ~」と、バスの中で悩んでいた。(オマエの悩みなんて、そんなもんだ!)


結局、「捨てよう!」と決意したのだが… すぐに捨てる気分にはなれず… 目に見えないモノを見たことはないけれど、目に見えないモノ(話)が好きな私…(なんのこっちゃ!) ということで、その忘れ物と小学生さん気持ちを切り離すため、一晩だけ私のロッカーに置いといて…(オマエ、大丈夫か? 変な薬をやっとるんじゃないだろうなぁ~!?) 明朝、ゴミ箱に捨てます。雨天決行!



試合終了直後の運行

2014年09月28日 22時39分15秒 | バス運転士
2年半前までいた半弊社の営業所には“某ドーム”の前を通る路線があり、たまたま野球の試合やコンサートの終了とタイミングが合ってしまうと… しかも、それが人気球団だったり人気グループだったりすると、激しい渋滞に巻き込まれ、バスの地獄表… 否、時刻表はあってないようなモノになる。


また、完全弊社の営業所では、“某大手自動車メーカーの本丸がある地域の某スタジアム”でサッカーの試合が行われた時に、スタジアムと各駐車場を往復するシャトルバスを走らせるという仕事もあったのだが、試合終了後は当然のことながら大渋滞… でも、帰りのシャトルバスには時刻表がないので、気分的には楽だった。


さて、昨夜9時頃… 私が回送で“某運動場・東”の転回場(待機場所)へ行った時、近くにあるグランドから歓声が聞こえたので、「今日はサッカーの試合をやっているんだぁ~ けど、ここでは渋滞はないしバスに乗る人もいないし… 関係ないや!」と思いながら、休憩室に入った。


約30分後… 某コンビニ前の乗り場(某運動場・東停)へ行くと、歩道上を大勢の“観客”が歩いていたのだが… みんな地下鉄に乗るのか、バスに乗ったのは3人だけだった。私は「やっぱり、こんなもんだろうなぁ~ 終点の某総合駅までに5人も乗れば“大漁”だぜぇ~」と思っていた。


ところが、発車間際になって、歩道上を“走ってくる”人が… そして「某総合駅に行きますか?」と言いながら乗ってきたのである。すると、また走って来る人が… またまた走って来る人が… 気が付けば大漁というか豊作というか… 7~8人も乗ってきて、発車が1分ほど遅れてしまった。


私が「まさか…」と思いながら、1つ目のバス停(某グランド前)へ行くと… 大勢の歩行者(観客)の中に、動かずに立っている人影が… そう、それはバスを待っている人たちで、そこでは十数名の乗車があった。私が「さすがグランドの真ん前だ…」と思いながら、2つ目のバス停(○○小学校)へ行くと… そこにもバスを待っている人たちの姿が…


結局、5人も乗れば大漁と言える路線で20~30人も乗ったので、渋滞がなかったにもかかわらず、バスは5分以上も遅れてしまったのである。きっと、途中のバス停で待っていた人は「こんな時間なのに… 何でこんなに遅れて来るんだ?」と思ったに違いない… が、すぐにバスの中を見て「うわっ… たくさん乗っとるがやぁ~」と驚いたに違いない。さらに、乗車時に私の顔を見て「ゲゲッ… 警察に電話しなきゃ!」と思っ… たかどうかは定かでない。



不思議な水筒

2014年09月27日 20時12分10秒 | いろいろ
今の営業所へ配属された時に、我が家の経費削減策の一つとして“水筒(容量1リットル)”を買った。それまでは、飲みたくなった時に自販機やコンビニで缶飲料(ブラックコーヒー、お茶など)を買っていたのだが… それだけで1日1000円を超えることも珍しくなかったからである。


だから、1本(900ミリリットルかな?)100円くらいのペットボトル飲料(ブラックコーヒー)を買って、それを半分ずつ2日間で飲むようにしたのだ。たまぁ~に、それだけ(450ミリリットル)では足りず、缶飲料を買ってしまうこともあるけれど…


さて、毎日のように使ってきた水筒なのだが、つい2~3日前に「おや?」と思うことが… そう、水筒が濡れていたのである。それは中身が漏れているのではなく、中身が入っている深さだけ“水滴”が付着していたのである。


つまり、保温機能のない普通のコップに冷たい飲み物を入れておくと見られる現象が、保温機能があるはずの水筒で起こってしまったのだ。実際、夕方くらいまで「まだまだ冷たい」と感じられたものが、昼頃には「もうぬるい」と感じられるようになっていた…


昔の住宅用断熱材(綿状のモノ)の場合、時が経つとズリ落ちて効果がなくなることがあったようだけれど… その水筒は、住宅の窓に使う二重サッシのような構造なので、もともと空気層しかなく… どこかに穴が開いて、空気層に中身が流入した形跡もなく… 不思議である。


休みの日に近所のホームセンターへ新しい水筒を買いに行ったのだが… 適当なサイズ(容量1リットル)が“これまで使っていた水筒と全く同じモノ(780円)”しかなく… 多少の不安を抱きながらも買ってきた。が、当然のことながら水筒に水滴は付着せず… 普通に使えている。


そういえば… 先日、テレビで「家にあるガラクタも売れますよ!」みたいな番組をやっていたけれど… この“壊れていないのに保温機能がなくなった水筒”も珍品として売れるかもね。ハハハ…(売れねぇよ!)


気付いても気付かなくてもボケはボケ

2014年09月26日 22時51分29秒 | バス運転士
夕方、ある路線を走っていた時のこと… 私は「ご乗車ありがとうございました、●ノ巣です。お忘れ物ございませんよう、お確かめ下さい」と言いながらバスを止めて、中扉を開けた。そこで3名ほどが降りて、私は中扉を閉めて発車… しばらくして気が付いた。そのバス停が●仏目であったことを… 同じ鳥の名前で始まるので、うっかり勘違いしてしまったのだ。


営業所の担当路線の中で「●ノ巣」は北の方、「●仏目」は南の方… 直線距離にして7km以上… まったく違う場所にある。実は、これまでにも「●…」と言い掛けたことがあったけれど、すぐに気付いて「あ、●仏目でしたね。失礼しました」と言うことができたのに… 今回は言い切ってしまったのである。しかも発車してから気付くという…(遅すぎ!)


また、最近は… 「○○停、通過します」と言いながら、私がバス停表示送りボタンを押し、「次は△△停~」とコンピューター音声が流れ、「ピンポォ~ン!」と降車ブザーが鳴り、「次、止まります」と私が答え… それから僅か数秒後、私は「あれ? 今、自分は何て言ったっけ???」と思ってしまうことが頻繁にある。(実際には、「通過します」と「止まります」を言ったかどうか定かではないのだが…)


ほんの少し前に自分が言ったことに自信が持てず… 「私は今、通過しますって言ったのか? 止まりますって言ったのか? どっちだっけ??? え~っと… 分からないなぁ… もう一度、止まりますって言うか? でも、もしもボタンを押したのが女性だったら、二度も言われて不審に思われるのも嫌だし… まぁ、止まりますって言わなくても、ちゃんと止まれば問題ないっちゃ問題ないから… うん、言った言った! そういうことにしておこう」と自分に言い聞かせたりして…


ホント、近年は… こんなことばっかりである。忘れ物チェックをしたかどうか、輪留めを外したかどうか、駐車ブレーキを掛けたかどうか… 自分を信用できなくなることが多い。以前、運転士ミーティングで「最近は自分を信用できない」と言ったら、ある上司が「それも大切なことで…」と言われてしまった。つまり、自分を信用していない=自信を持っていないので、「思い込みで運転しない」という意味のことを言われたのだ。


ま、確かに… それはそうかもしれないが… 実は、今の営業所で乗務すうようになってから2年半が経ち、ようやく私も慣れてきたようで… 自分で「あ、今… 油断して最終確認を怠ったな!」と思うことがチラホラ… このままでは危ない。いつか運行ミスをやってしまう… 今こそ、初心にかえって仕事をしなければ! と、たまには真面目に締めくくってみました。ハハハ…