バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

来~る、きっと来るぅ~!

2014年04月30日 23時40分05秒 | バス運転士

朝7時前の営業所前ターミナル発・某駅行き… バス乗り場には10名ほどが並んでいたけれど、どうやら数分後の別のバスに乗る人たちだったようで… 私は“駆け込み乗客”がいないかどうか左ミラーで見ながら、乗客ゼロで発車した。

ターミナル内をグルッと回って180度方向転換して出口へ… そこから道路へ出ると同時に右へ… すぐにT字路の突き当たり、信号は赤… 私は右ウインカーを出しながら、右車線の先頭で止まった。

しばらく待っていると、目の前の横断歩道を右から左へ斜めに渡ってくる男性(推定20代後半)がいたので、私は「嫌な予感…」と思った。なぜならば、男性が現れた右側には地下鉄の出入口があり、バス乗り場よりも近いから…

案の定、その男はバスの前扉の外までやって来て、何やら話し掛けてきたのだが… その時の私は「ダメ、ダメ」と首を横に振った。それでも、その男はすぐに立ち去ろうとはしなかったけれど、その時の私の気持ちは変わらなかった…

その男の動きや表情の緊迫感の無さというか何というか… 私に「この人のためならば、苦情でも何でも受けてやろう!」と思わせる要素がなかったからかもしれない。ん? 若い女性がアタフタして来たら、乗せたのかって!? う~む… ノーコメント! ハハハ…


加齢だろうが… まさかの病気!?

2014年04月29日 16時06分20秒 | バス運転士
3~4年前の冬… いつものようにバスを運転していたら… 突然、咳が出て止まらなくなった。例えるならば、一気に多くのホコリを吸い込んでしまったような… さらに、風邪を引いている時とは比べものにならないくらい苦しい… 変な感じの咳だった。

その苦しみは僅か2~3分で消えてしまい、その後は何事もなく… 喉などに違和感も何もなかったので、私は「空気が乾燥しているから、喉がイヤイヤしたのかな? これまではなかった“指先のひび割れ”も始まったし… この咳も加齢によるものなのかな?」と思った。

その後も、何日かに1回くらいの割合で、その苦しい咳に見舞われていたのだが… いつの間にか出なくなっていた(と思う)。そして、そのまま春、夏、秋を過ごした(と思う)のだが… 再び寒い季節になると、何日かに1回の割合で苦しい咳に見舞われるようになった(と思う)。

そして、昨年暮れから今年にかけての冬も、その苦しい咳はやって来て… 出る日もあれば、出ない日もあり… 1日に1回の場合もあれば、1日に複数回の場合もあり… 特に最近は「おぇ~!」と嘔吐反応まで起こすようになってしまったのである。

だから、その時は… とてもじゃないが「ご乗車ありがとう~」「お忘れ物~」「○○停、通過~」などと言ってられず… マイクのスイッチを切って、1人で「ゲホゲホ…」「おぇ~!」とやりながら涙をにじませているのである。あ、もちろん嘔吐反応は声を出さないように気を付けて…

もしも、これが喉の乾燥によるもので、常に喉を潤すことで防げるならば、のど飴などを舐めながら仕事をした方が良いのだろうが… まさか… マスク使用許可証と同じく、“のど飴許可証”が必要だなんて言わないだろうなぁ~! ハハハ…(なぁ~んて笑っていたら、まさかの食道××だったりして… ガ~ン!)

今月2度目の勤務コース

2014年04月28日 23時45分41秒 | バス運転士

ということで、前回の経験を生かしてスムーズな運行を… なぁ~んて、ボケな私に望むのは酷な話である。終点到着時に忘れ物チェックをしたのに、僅か数分後には再び忘れ物チェックをしてしまう人間が… そんな2週間も3週間も前のことを覚えているわけがないのである。

さて、朝7時半過ぎに某所を発車したA駅経由B駅行きで、複数の路線が入り乱れる交差点手前のバス停に向かっている時… 運行カードに“(縦に2つ並んでいるバス停の)後ろのバス停から、私のバスの2分後に出るバスがある”という意味の数字が書いてあることを思い出した。

前のバス停で乗降客扱いをする私は「そのバスが先に来ていたら… 後ろで待つことになって遅れちゃうなぁ~」と思っていたのだが、2分後のバスは来ておらず… バス停の目の前の交差点が青信号になると同時に、私はバス停に到着、乗降客扱いを完了して扉を閉め…

と思った時、前方から1人の学生さんが走ってきたので、私は「この信号は長いからまだ間に合う! けど、なるべく急いでねぇ~」と思いながら、彼女と歩行者信号を交互に見ていた… すると、彼女は前扉の外で立ち止まって… バスの中と外を見ながら、後方へ歩いて行ってしまった…

「バス違いか!」と思った私は、すぐに扉を閉めて1分遅れで発車、まだ青信号のうちに交差点を突破できたので、その先は順調、順調、でら順調~! そして、大半の乗客が降りるA駅停には、発車時刻の1分前に到着してしまったほどで…

んが! そこで「発車時刻まで、まだ50秒くらいあるなぁ~」と思った時、バス停のすぐ後ろにあるA駅バスターミナル出入口交差点の信号が変わり、1台のバスが出てきて私のバスの後ろで止まったのである。

どうやら、そのバスは、私のバスの“すぐ前のバス乗り場に用がある”ようだった… 私の運行カードには“前の乗り場から2分後に出るバスがある”という意味の数字が書いてあったからである。(まさか… A駅への到着が遅れた“もっと早い時間のバス”だったなんてことは…???)

しかし、私はまだ発車するわけにはいかなかった。実際、1人また1人と乗客が乗ってきたので、私は「そのまま私のバスの前に出てくれないかなぁ~」と思っていたのだが… それは無理な話であった。そうすると、そのバスのお尻が走行車線に残ってしまうからである。私が逆の立場でも、やはり後ろで待つだろうしねぇ…

約50秒後、1人の学生くんが飛び乗った瞬間に発車時刻を迎えたので、私はすぐに扉を閉めて「お邪魔しましたぁ~」とハザードランプを点滅させながら発車した。あぁ、とても長くて心臓に悪い50秒間だった…

前回は、こんな事態を招いた記憶はない(忘れただけかもしれない)のだが… その時は、前の乗り場のバスが早めに乗り場に着けていたのだろうか…(記憶にない) 次回は、そのバス乗り場にバスがいなかったら、手前の信号に引っ掛かるように… でも、そこで降りる人は早く行きたいだろうし… はぁ… オッサンの苦悩は尽きない…(オマエの悩みなんてそんなもんだ!)


バス停に車椅子の人が…???

2014年04月27日 21時02分27秒 | バス運転士

ある朝の市内中心部行き… 途中のバス停から終点まで、車椅子の人が乗ることがあるコースだった。そのバス停の手前の信号が青になり発進… バス停が見えると同時に、バス停に近付いて来る車椅子の人の姿が見えた。

私は「すぐに発車しません」という意味でハザードランプを点滅させながら… と思ったら、その車椅子の人はバス停を通り過ぎて行った… どうやら、いつも乗る人とは違う人だったようで…。。。

また、通常は次のバス停が視界に入ってきた時点で、まずは遠目で乗客の有無を確認する。そこで“車椅子の人”の姿を発見して「幸い、車内はガラガラ… 車椅子用スペースに座っている人も、他の席に移動できるから問題ない」などと思ったりする。

そして、少しずつバス停に近付いて行って… その間にも「他に走って来る乗客はいないかな?」などと周辺をチラチラ… その後、再びバス停を見たら、私が車椅子の人だと思っていたのは、ただベンチに座っている人だった… ボケな私の目には、金属製ベンチの湾曲している脚が、車椅子の車輪に見えていたのだった…。。。

それと同じようなパターンで… 若い女の子がベンチに腰掛けていて、その子を見送りに来た男の子が、その横で自転車に跨がっていた場合… その位置によっては、女の子が車椅子の人に見えたりすることも…

逆に、実際は車椅子の人なのに、「なんだ、カップルがイチャついてるだけか!」と思い込んで、確認もしないで走り去ったりしないようにしなければ…(こらぁ~! そんなボケは運転士クビだ、クビ!)


今日は松井くんビックリデー!

2014年04月26日 22時06分50秒 | バス運転士

朝6時半頃の☆☆駅行き… 平日ほどではないけれど、それなりに乗降客はあるし、「土日切符ください」もあるし… だけど交通量は少ないし… ってな感じで、途中から2分くらい遅れてしまったけれど、☆☆駅には“到着予定時刻”に着いた。

その時点で、次の復路の発車時刻まで6分… 降車完了時には、あと5分となっていた。降車停(兼バス乗り場)の目の前の待機場所は空いていたけれど、受託当初から“その場所は委託元営業所優先なので、我々は1~2分しか止めてはいけない!”と言われているので、私は止めないようにしている。

今朝は「土曜日だし… バスの本数が少ないし… 委託元営業所のバスも、すぐには来ないかな?」と思ったけれど、「いや、5分あれば大丈夫! だと思う… けどなぁ…」と少々不安ではあったが、200~300m離れた場所にある転回場まで回送で移動することにした。

そして、転回場で止まっている時間はないので、そのまま素通り… 転回場から表通りに出る時も、交通量が少なくてサッと出ることができ… 発車時刻の30秒くらい前には、再びバス乗り場へ来ることができたのだった。

が、そこで! 見覚えのある顔が乗ってきたので、一瞬「えっ!? 誰だっけ?」と驚いたのだが… すぐに、それは“ついさっき終点☆☆駅の2つ手前のバス停から乗って来た人”だと気が付いた。

それにしても、こんな朝早くバスに乗って来て… 僅か5分後には、再びバスに乗って帰るなんて… ☆☆駅へ昨夜の忘れ物を取りに来たのか? 売店へスポーツ新聞を買いに来たのか? あるいは、私の命を狙う何者かが…(オマエの命なんて、狙う価値もないだろう!)

昼寝休憩後、ある先輩運転士さんが「松井さん、本を出したことがあるよねぇ?」と言ったので、私は「そんな… 本を出したなんて… お金を払えば出せる自費出版なのに…」と思いながら「そんなまた… 大昔の話を…」と答えた。

すると、先輩運転士さんが「この前、研修に行ったら、○○営業所の運転士さんが“松井さんのファンなんです。宜しくお伝え下さい”って言ってたよ。名前は忘れちゃったけど…」と言ったので、予想外の展開に驚いた私は「えっ!? そんな運転士さんがいるなんて… 動揺して事故を起こしちゃうなぁ~ ハハハ…」と答えてから出撃したのだった…

太陽就寝後、某港へ向かって走っていたら、あるバス停から見覚えのある顔が乗ってきたので驚いた。その人は、以前にも私が運転するバスに乗ったことがあるテニススクール仲間の一人だったのだが、前回とは全く違う曜日・時間・路線で… ほんとビックリした。

実は、今日の私は“平日ならばコースがあるけれど、土日はコースがない勤務”だったので、休みを取った運転士さんのコースを走っていたのである。なんという偶然、なんと運命的な… あ、いや… その人が独身女性だったら、そう思ったんだけどねぇ~ ハハハ…