バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

ちょっとした運命の分かれ道

2009年12月31日 20時21分39秒 | バス運転士

ある交差点を左折しようとしたところ、100mほど前方から歩道を歩いてくる(気持ちは走っている!)おじいさんを見つけた。が、バス停は左折してからさらに50~60m先にある。私は「あの速度では… ちょっと待てないかなぁ?」と思っていたのだが… そのバス停から乗った若い男性が「一日乗車券ください」と言ったので、私は「これで時間稼ぎが… つまり“待て”のサインだな」と思い直した(誰からのサインなんだ?)。そこで、男性にカードと釣り銭をゆっくりと手渡してから左ミラーを見ると、おじいさんが諦めずに歩き続けていた… おじいさん、あなたはラッキー!!


ホラー映画どころか…

2009年12月30日 22時23分06秒 | バス運転士

いつものように路線を走っていた。すると突然、歩道を歩いていたおじさんが、ガードレールから車道へガバッと身を乗り出した。私がその行動に驚くと同時に、おじさんも接近するバスに驚いて身を引いたので事無きを得たが… 私が通過する時に見たら、おじさんはホウキとチリトリを持っていた。きっと、路肩にゴミを発見したのだろう(あるいは500円玉だったかも!?)。だから…

もしも、おじさんも私もボォ~ッとしていたら… それはそれは恐ろしい… ホラー映画並みの惨事に… そんなことになっていたら、私は仕事を続けられなくなったかも… ふぅ~、良かった!


今日から休日ダイヤ

2009年12月29日 21時15分15秒 | バス運転士

日本全国かどうか分かりませんが、私が走らせている“半弊社”のバスは今日から休日ダイヤです。おなじく電車も休日ダイヤ… のはずです。

今日の私の出勤時間は7時頃だったので、気分転換の意味もあって電車通勤にした。が… 朝6時前、自宅から徒歩約10分の某駅の自動改札に“休日カード”を入れたところ「このカードでは通れません」みたいな音声が流れてしまった。「あれ? ウソ!?」と思ったけれど、そこの改札口には基本的に駅員がいない。改札を通って突き当りの事務室にいて、自動券売機で買えないカードなどもそこで販売しているのだ。私は「私の勘違いだったか…」と思って“平日カード”で改札を通った。

しかし、どう考えても今日は休日ダイヤのはず… で、帰りには何事もなかったかのように“休日カード”が使えました。。。そういう私も休日の朝に、運賃箱の設定を“休日”に切り替えるのを忘れることがありますからねぇ… しかし、バスの場合は運転士の目の前で「このカードでは…」となるので、すぐに対応できますけどね。


おじいさん、たのむわぁ~!

2009年12月28日 22時37分40秒 | バス運転士

いつものように片側2車線道路の左車線を走っていた。青信号の交差点を通過して次のバス停へ… と思ったら、なぜか1台のカブが止まっていた。それも「車線の真ん中に!」とは言わないが、やや左寄りという程度だった。もっと左端に寄ってくれていれば、車の流れもスムーズなのだが… 追い抜く時にチラッと見たら、カブに跨ったおじいさんがタバコに火をつけているようだった。

私のバスが停留所で止まっているうちに、そのカブに抜き返されてしまい、次の交差点の赤信号では、そのカブの直後に止まることになってしまった。信号が青になり、カブもバスも左折して… 歩行者が横断歩道を渡っていたので、両者共に一旦停止して… 歩行者が渡り終わって、続いて渡りそうな人影もなかったのに、カブは動く気配がなく… それどころか、おじいさんは真上を見上げていたのである。私は「まさか… 頭上の信号機の色を見て、赤だから止まっているのか!?」と思って、軽くクラクションを鳴らしてカブの発進を促した。

その後も、車線の左に寄ったり中央に寄ったり、目の前をフラフラトロトロと走られて… 追い抜こうと思っても、すぐにバス停があるので無理はできず… そして、青信号で通過できるはずだった交差点の信号は、無情にも赤に変わり… このようなちょっとしたことの積み重ねで、気が付けば5分以上もバスが遅れているなんて日常茶飯事である。もしも、そんな時に「どうして遅れたんだ!?」と聞かれても、返事に困ってしまう私である。


焦りから生じる様々な危険!?

2009年12月27日 22時39分55秒 | バス運転士

先日の朝、途中のバス停から数名の乗車があり、一人のお婆さんが「一日乗車券ある?」と言った。私が「はい、ありがとうございます」と言いながらカードを出そうとしたところで、お婆さんが「一万円なんだけど… お釣りある? ないよねぇ…」と言った。私はカバンの中身を思い出しながら「えぇ~っと… 大丈夫ですよ」と答えた。が、そこで私の中にちょっとだけ焦りが生じた。

さらに、私がお釣りを用意し始めたところで、お婆さんが「土日のアレも2枚ちょうだい。それと一日乗車券も2枚ね」と言った。私は「2枚ずつですね」と言いながらカードを用意して… そこでさらに焦りが生じた。

そして、最後にお釣りの6100円を渡してから、私はバスを発車させた。が、すぐにお釣りの間違いに気付き、「あ、すいません。もう1000円お釣りです」と言って、お婆さんを呼び戻して手渡した。ふぅ~、危なかった…

テレビのクイズ番組を見ていて、「タレントの××は、あんな問題も分からないのか?」と思うことがあるけれど… “制限時間がある場合”には「(知っているのに)焦って出てこない!」という気持ちが分かったような気がした。