列伝の 英雄達に 憧れて R2と 書斎をワープ
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32年前「エピソード4」をはじめて梅田の
「OS劇場」で観たが迫力満点のシーンの連
続で日中合作の国家プロジェクトの仕事疲
れなどで途中気分が悪くなり一時退席した
記憶が残っているが前後して同じ劇場で観
た黒沢明の「影武者」と同様に素晴らしい
映画だった。
辻褄の合うてしまふが悲しかりスターウォーズは完結したか
小林信也
George Walton Lucas Jr
ジョージ・ルーカスジョージ・ルーカス(George W-
alton Lucas Jr、1944年5月14日生まれ )は、米
国映画監督、脚本家、映画プロデューサー、
実業家。『スター・ウォーズ』や『インデ
ィ・ジョーンズシリーズ』などの世界的大
ヒットシリーズの製作。スティーヴン・ス
ピルバーグと並んで最も商業的に成功した
映画作家だ。カリフォルニア州モデストに
生まれた。少年時代は、テレビで放映され
たかつての映画の「連続活劇」やコミック
ブックに、高校時代は自動車レースに熱中。
この時代の経験がのちにの『アメリカン・
グラフィティ』に描かれる。1962年、高校
卒業の直前に自動車事故で奇跡的に死を逃
れ、自分の人生を考え直したという。
Modesto
1960年代の間、フィルムに関する専門学科
を早くから設けたロサンゼルスの南カリフ
ォルニア大学(USC)で映画の勉強。そこで
彼はたくさんの短編を制作し『電子的迷宮/
THX 1138 4EB』は数々の賞を受ける。この
時代の仲間にジョン・ミリアス、ダン・オ
バノン、ハワード・カザンジアン、ハル・
バーウッド、マシュー・ロビンズ等がいた。
American Graffiti
卒業後、ワーナーのスタジオでの研修中『
フィニアンの虹』を撮影中のフランシス・
フォード・コッポラと出会って意気投合し、
ハリウッドのシステムからの独立をめざし
たしたアメリカン・ゾエトロープ社に副社
長として参加。ルーカスは自らの映画制作
会社ルーカスフィルムを設立し、制作・監
督した『アメリカン・グラフィティ』(『
ゴッドファーザー』で一流監督の仲間入り
をしていたコッポラをプロデューサーとし
て迎え入れる)が大ヒット。
Industrial Light & Magic
20世紀フォックスに企画を自ら持ち込んで
『スター・ウォーズ』の制作を始めるが、
コッポラが自分の企画に介入することを阻
止するために、温めてきた『地獄の黙示録』
をノンクレジットで渡してしまう。そのか
わり『スター・ウォーズ』をコッポラの影
響なしに制作することができた。
LucasArts
『スター・ウォーズ』製作時、監督の収入
は当時の日本円にして約5千万円で、FOX
が監督料の上乗せをしようとしたが、ルー
カスはこれを受け取らない代わりにマーチ
ャンダイジング(版権商法)の権利を20世
紀FOXに要求し、結果、莫大な収入を得る。
この収益は『スター・ウォーズ』全6作(特
別篇、ビデオ、DVD収入を含む)よりもはる
かに上回る結果となった。
episodⅣ
その『スター・ウォーズ』公開時、興行的
な失敗による身の危険の可能性を考慮して
オーストラリアに潜んだ。初めは監督より
編集者として活躍し、早くからフィルムを
カットの従来の方法ではなく、ビデオ利用
の電子編集を導入し、世界最初のノンリニ
ア編集システム「editdroid」の開発をも支援
した。
Non-linear editing
『スター・ウォーズ』第1作で既にドルビー・
ステレオを導入していたルーカスは、映画
館の音響設備が整備されていなかった高水
準の音響設備や上映環境を整えるためTHX
プログラムを1980年代に立ち上げた。ルー
カスフィルム傘下で高品質の音響製作を行
うスカイウォーカー・サウンドの音がその
まま映画館でも再生出来るよう意図したも
のである。
Lucasfilm Animation
さらに、映写システム調整用のテスト素材
TAP の供給も開始。これによって上映環境
が画も音も改善され、ドルビーのサラウン
ドシステムの進歩も促した。THX では上映
フィルムの品質管理も行うようになり、レ
ーザーディスクやDVD、Blu-ray Disc など家
庭用ソフトウェアでもTHX認定を受ける製
品がある。映画上映の環境改善、ビデオや
音響システムのデジタル化に伴った製作か
ら家庭までの再生環境の向上に、ルーカス
とTHXは絶大な影響を与えた。
Skywalker Sound
『スター・ウォーズ』新3部作では、まず扮
装したスタッフに構想した場面を演じさせ、
視覚効果と合成した時の仕上がりや各場面
の尺、編集のタイミングを見通した上で俳
優を起用した撮影に入る、という撮影前に
編集するプロセスを採る。その時の映像を
撮影前に俳優に観せる事により、後でCGを
はめ込むため、撮影中は周りの風景が見え
ないブルースクリーンの中でも、より演技
しやすい環境を作った。
『スター・ウォーズ』第1作のために、ルー
カスフィルム傘下に立ち上げたSFXスタジオ、
ILMに、80年代初頭にCG部門を開設してピク
サーの母体を作り、逸早くHD24Pを導入し配
給の経費削減にも貢献するデジタルシネマ
構想など、映画製作のデジタル化推進の急
先鋒であるにも関わらず、当の本人は至っ
てアナログ派で『スター・ウォーズ』新3部
作の脚本も、バインダー式ノートに鉛筆で
書いているというが、絵コンテは直筆で書
くのが自然なので『デジタル革命』がそこ
まで実現するにはもう少し時間がかかるだ
ろう思っている。^^;
Lucas Licensing
1991年には長年の功績を称えられ、アカデ
ミー賞のアービング・G・タルバーグ賞を受
賞。製作総指揮を手掛けた作品も多い。監
督としての作品は6作品と多くはないが(う
ち4作が『スター・ウォーズ』)。『スター・
ウォーズ エピソード4』(77年)を製作中
のストレスが甚大で糖尿病を患っており肉
体的負担が強かったとされる。『エピソー
ド5』『エピソード6』では製作総指揮に回
り、次の監督作『エピソード1』まで22年間
の空白が出来る。
【現代国際政治としての長編寓話】
『千の顔をもつ英雄』
ストーリは、遥か彼方の銀河系の一つの国
家である数十万の星々より構成された銀河
共和国という巨大な共同国家体が存在した。
しかし、時が経つにつれ、政治の腐敗が生
じ、統治秩序は崩壊、共和国は分裂の危機
を迎えようとしていた。こうした中、古代
より共和国の秩序を陰で支えてきたジェダ
イと呼ばれる騎士団が、共和国の秩序を回
復させるために奮闘する。だが、彼らの前
に、数千年も前に滅びたといわれる悪の力
を信奉するシスが現れる。彼らの理想はジ
ェダイの排除と、強力な秩序を持った「帝
国」という形での銀河の支配。そんな中、
辺境の惑星である一人の少年がジェダイと
して導かれるというもの。つまりは、聖書
とアーサ王物語にロボットとクローン技術
が融合展開する現代国際政治の長編寓話と
して「スペース・オペラ」は情操教育の教
材としても貴重だ。
エピソード1から6まで続き“クローン・
ウォーズ”が加わった。現在NHKのハイ
ビジョン放送でこの「クローンウォーズ」
が放映されており楽しんでいる。またこの
CG作品を鑑賞し『デジタル革命』の象徴
的な画期的な作品であることを改めて確認
した感じだ。もう少し言うと、新産業論(
第4次産業「画像産業」)のモデルとして
ルーカス・フィルム先行しているが日本に
も集団主義的(アジア的)だが企業がある。
それは日本放送NHKだ。これはこの連続
アニメ放送をみていて閃いたことだ。そし
て、日本のアニメ産業は遅れは大きい。こ
れをデジタル産業環境システム論から考察
したいが容量の都合上後日に記載する。
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