極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

クリティカル・ポイントとアポカリュプス

2010年07月26日 | 新自給自足時代



空振りも 悪いと気兼ね 水やりは シェルの お土産プチトマト




 Johannes

【温暖化と異常気象】



地球温暖化でエネルギーをため込んでいく
と地球熱学的に物質移動速度が速やまり、
大気中の水気や海洋の密度や対流速度を早
めるが、大気圏外の-270℃ という宇宙空
間の圧倒的な冷却機能との温度勾配で幾何
級数的な気象変動を与えるというのがわた
し(たち)の理解だし、その異常気象の破
局的屈曲点がいつどの様に顕在化するとい
うのが「現代の<黙示録>」というわけだ。



『ヨハネの黙示録』では終末思想について
“ヨハネは神の右手に巻物があることに気
が付いた。両面に文字が記され、7つの封
印で厳重に閉じらていた。天使の1人が「
この封印を解くのに相応しい者はいないか」
と叫んだ。やがて7つの角と7つの目を持
つ犠牲の子羊(イエス・キリスト)が推薦
され、封印を解きにかかった。玉座を警備
するような翼を持つ不思議な生き物(智天
使ケルビム)と、その周囲を取り巻く白衣
の長老たちは平伏した(中略)まず第一の
封印が解かれた。ケルビムの1人が獣のよ
うな声で叫ぶ。「出でよ!」すると
白馬(
死の兆候
)が出現し、乗り手は弓を携えて
いた。彼は冠を与えられ、神の勝利を確信
するような様子で出て行った。第二の封印
が解かれると、今度は火のような
赤い馬(
戦争
)が出現した。騎手には地上から平和
を奪い、殺し合いをさせる力を授けられた。
彼は大きな剣を持っていた。第三の封印が
解かれると黒い馬(飢餓)が出現し、第四
の封印では
青白い馬が出現した。この騎手
の名は「
で、剣と飢饉と死を授けられ、
地上の四分の一を支配し、地上の野獣で人
を滅ぼす権威が与えられた。第五の封印が
解かれると、殉教者たちの魂が出現した。



彼らは神に地上の人々への復讐を懇願した。
彼らには白い服が与えられ、殉教者の数が
満ちるまで待つように言われた。子羊が第
六の封印を解くと
大地震が起こり、太陽が
暗くなり、月は血の色に染まり星は地上に
落下した
。山や島のような地上の造形物は
移動をはじめ、地上に棲む全ての人間は洞
窟や谷間に隠れた。そのあと、4人の天使
たちが大地の四隅で風を遮っているのが見
えた。そして東から1人の天使が出現し、
4人の端子たちに大声で呼びかけた。「神
の僕たちの額に、刻印を押し終わるまで、
大地も海も損なってはならない」
額の刻印
を押されたのはイスラエルの民14万4千
人であった
。いよいよ最後の第七の封印が
解かれた。その途端、天は半時ほど沈黙に
包まれた。まさに嵐の前の静けさとでも言
おうか。やがて、
7人の大天使たちが神の
御前に立ち、ラッパを与えられた
。彼らは
別の天使から黄金の香炉を渡されると、そ
れに香を詰め、祭壇の火を満たしてから地
上に投げつけた。
するとこれから起こる
のように、稲妻や地震が大地を揺るがし
”といわれているが、最後の封印で登場
する“7人の大天使たち”が地上に投げつ
けた“黄金の香炉と香”の暗喩の正体とは
何か?これを単純に“太陽と太陽エネルギ
ー”あるいは“巨大隕石と慣性力”と考え
ると分かり良い長編寓話としての“最後の
審判”ではないかと思える。







 世界が差し迫る金融の揺れを感じるよ
 うになったのは約三年前だ。それから
 我々が経験したのは、金融セクターの
 地震、経済活動の破綻、そして、前例
 のない金融政策と財政政策の対応だ。
 今、世界経済は回復しつつある。しか
 し、今回の危機は全く終了していない。

   Three years and new fault lines threaten
              Martin Wolf

※「英フィナンシャル・タイムズ」2010/07/14

 Martin Wolf      

マーティン・ウルフは、元IMFチーフエ
コノミストでシカゴ大学経営大学院教授の
ラグラム・ラジャンの「示唆に富む
新著で
「金融の発展は世界のリスクを高めたか
?」を引用し、過去数年間の地震は欧米経
済にダメージを与えた一方、新興諸国(特
にアジア)は堅調であり、欧米の威信は破
壊されたこと、そして、欧米の二世紀にわ
たる世界支配が終焉したという


File:Raghuram Rajan.jpg 
Raghuram Rajan

それだけではない、今回の危機は欧米経済
とグローバル経済全体の内側に存在する深
い断層を明らかにし将来のリスクについて
言及する。
ラジャン教授の米国内の政治的
なストレス(圧力、緊張)が西欧でも発生
しつつあるとの指摘を彼は「ディール」(
取引)の終焉だと考える
。如何なるディー
ルであったのか?それは、第二次大戦後の
示談である。米国 の場合、そのディール
完全雇用と高水準の個人消費が中心であ
った。欧州 では国家が提供する福利厚生
だ。
米国では、格差拡大と実質所得の停滞
が長年にわたってこのディールを脅かして
きた。ラジャン教授は「1976年から2007年
にかけて生み出された実質所得の伸びの1
ドルのうち、58セントが上位1パーセント
の富裕階層にあった」
「格差拡大への政治
的対応は、家計、特に低所得家計への融資
を拡大することであり、これが金融崩壊に
つながった」との分析を引用し「今回の危
機における(金融セクターの)失敗には、
歪んだインセンティブ、自意識過剰、妬み、
間違った信念、群衆行動が含まれるが、そ
ればりでなく政府はミスリードしたという。



構造的に不足している世界全体の需要のシ
ェアを巡るゼロ・サム的な争いが発生して
いるのだ。これは、ユーロ圏の、更には自
由な世界経済の存続にとっての脅威である。
現在、国境をまたがる大規模な資金フロー
のリスクは無視できなくなり、金融統合、
維持も困難になると危惧する。
欧米はかつ
てのような大国ではない。欧米の債務牽引
型の消費者はかつてのような需要の源泉で
ない。欧米の金融システムはかつてのよう
な信用貸付の発生源ではない。経済の統合
は過去三十年間にわたって証明されたよう
な推進力ではないという。とすれば、どう
すれば良いのか?



これに対して、世界主要経済国のリーダー
たちは、世界経済が今後数年間、地震を引
き起こさないために、協調的に、そして本
格的(デフレ、格差是正・内需拡大促進)
に、改革(金融秩序回復)を行っていく必
要があると主張している。この様な論調は
この間ブログで掲載スティリッツと同じ基
調にあるように見える。ところが、内需拡
大乃至は国内経済の質実向上という政策は
産業資本主義や重商主義ないしは欧米金融
資本原理主義や新自由主義と軋轢を生じか
ねない。

 John Rawls

「ヨハネの黙示録」的様相に類似しつつあ
るかのような現在、ここは共同体主義の伸
長、つまりは、新自由主義に批判的な、よ
り根源的な存在論レベル、政策レベルで自
由民主制に留まりつつも共同体の重要性を
尊重する考え方、英国の社会学者ジェラー
ド・デランティによる、自由主義的共同体
主義(リベラル・コミュニタリアニズム)、
ラディカル多元主義、公民的共和主義、統
治的共同体主義(ガヴァメンタル・コミュ
ニタリアニズム)の四潮流を包括した政策
からの異議申し立て、再定義あるいはその
実践を通して、全球的温暖化による気象変
動による破局、
<ヨハネの黙示録>的破局の
回避(混沌→組織化→調和)回避課題が迫
りつつあるということに他ならないように
思える。







【分散型コピー用紙再生装置】

オフィスで毎日大量に発生する使用済みコ
ピー用紙。オフィスで発生する紙ごみの中
には、機密文書など処理に神経を使わなけ
ればならないものもあり、オフィスで発生
する紙ごみを自社内で完璧に処理・リサイ
クルでき、環境と機密情報の両方を守る小
型製紙装置「RECOTiO PM-1000」が事務機
器メーカーのデュプロ精工から開発された
がこれは注目情報だ。新開発の装置には、
世界初の「トナー除去装置」を搭載されて
いる。



使用済み定型用紙やシュレッダーにかけた
紙を投入すると、水でほぐされた後、トナ
ー除去装置によってトナーと繊維に分別さ
れ、白い用紙として100%再生される。繊
維段階まで分解するので、リサイクルによ
って機密情報が漏れる心配もない。処理能
力は、1時間にA4サイズの用紙360枚とスピ
ーディー。1本の植林木から作られる紙は
A4サイズの紙で約1,500枚年間約88本
植林木を守ることができる。また、オフィ
ス内でリサイクルすれば、新生紙を購入す
るのに比べると、年間約65%ものCO2排出
量が削減できるという。


特許:特開2009-299232A「古紙処理装置」


このような装置が普及すれば『新自給自足
時代』のモデルケースとなり、コピー紙だ
けではなく、雑誌、新聞などの古紙などへ
の応用だけにとどまらなく、再資源化の中
間体(分解・分別・分級・精製・回収)製
造システムへの応用にもつながる(採算性
と言う課題は継続するが)。 



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