ピータンを 口にするたび 哀しくも 光輝く ライスフィールド
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【歩行補助杖の設計】
多くの高齢者にとって、杖は必要なものだがこの‘Balance Stick’杖が
倒れたらそれを拾いあげるのは大変なことになるが、この杖は、自己
バランス機能を備えるため、使わないときには、直立した状態を維持
できる。両手をフリーにしてその他のことをすることができるし、腰
をかがめて杖を拾うことも必要なくなるという台湾製設計だがよく考
えている。というのも、JTBカインズ店に例の奥入瀬パーソナル・ツア
の予約の帰り、昨年登山で痛めた左足が不安なので、折りたたみ式の
歩行補助杖が必要だとわたしが言うと彼女も欲しいというので下調べ
することに。
立ったり歩いたりするときのバランスが悪くなり筋力が弱くなってく
ると、外出するのが不安になる。自宅に引きこもり気味になると、ま
すます足腰が弱くなり、歩く筋力そのものがなくなってしまうことに
もなりかねない。歩行補助杖を使うと歩く際に身体のバランスをとっ
たり、信号待ちなどの際に体重を支えることができるので安全性が高
まるが、身体の状況に合った杖を選ぶ必要がある。
歩行補助杖の種類は大きく4種類
歩行補助杖の主な種類は次の通り。
(1)ステッキ(一本杖)
「一本杖」とも言われる最もオーソドックスな杖。伸縮するタイプや
折りたためるタイプなど、さまざまな種類がある。
(2)四本(多点杖)
ステッキと比べて着地面積が広く安定性が良いのが特長。ただ、地面
が凸凹したところではかえって不安定になるので、基本的には屋内で
の使用。「多点杖」と呼ばれることも。
(3)ロフストランドクラック
腕輪に腕を通して固定し、他の杖と同様の握りに加えて腕輪でも体重
を支えるタイプ。2点で杖を持つことができるので、握力が弱い方や
手首に力が入りにくい方に適している。
(4)松葉杖
歩く際に腕の力が必要だが、片足に体重がかけられない方などに向く。
上の特許説明図は携帯用歩行補助杖(上)と称】 歩行補助杖の充電
システム、歩行補助杖及びその歩行補助杖の充電方法(下)だ。下の
図は、視覚障害者用の補助杖でネットワークと補助杖と障害者が一体
化したシステムだ。最近は、1996年頃から日本でもダブルストック(
ノルディクウォーキング)が普及してきたがこれはスキーストックと
同じ要領だ。それまでのトレッキングポール(登山用杖)は一本だが
ペアで使用しグリップが太いので、軽い力でも握ることが出来る。ス
トラップは手に固定すると下山のときに、手を離してポールも離れる
ようにして「手の骨折」を防ぐためのものだ。下記の特許説明図も含
めステッキが光る工夫や折りたたみ式脱離防止などの創意工夫がいろ
いろなされていて枚挙に糸目がないほどだけれど、この際、ダブルス
トック(携帯用)を早々購入することにする。
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【ピータンの思い出】
中国でプラント建設に関係した経験から北京ダックは好物でパリッと
した皮の食感がたまらないが、ピータンの硫黄の香りと卵白のゼラチ
ン質のプリッとした卵黄のサックリとした食感がたまらないが、前者
は他の人も好きなのだが。後者は好きというひとは半々というのが経
験的な嗜好度合いだと思うが中華料理店でも余りでないのかメニュー
から外れているケースが多くなったように思える。しばらく、空気に
さらし匂いが減ったころに食べるとよい。黄身が半熟状で匂いの弱い
溏心皮蛋と黄身が硬く保存性の高い硬心皮蛋の二種類に大別されるが
どちらでもいけるが、一般的には匂いが弱く、味も良い溏心皮蛋の方
が好まれる傾向という。それだけでない。
皮蛋の語源を考えると、卵の皮或いは球状の皮となる。蛋白の語彙は
卵の白身であり、ドロッとした粘液がイメージが含まれるだろう。ま
た、岸辺に「棚屋」や「茅寮」と呼ばれる簡単な木材に加えて、サト
ウキビの茎や皮などの水上家屋を築いて住む或いは船を家として水上
生活する船上人を意味する「蛋民」(たんみん)などに使われたりし
ているから周辺縁外殻という意味をされる。その中国では、皮蛋、鹹
蛋以外に、アヒル卵を酒粕につけ込んだ糟蛋があり「水際」というイ
メージが濃厚で、中国文化の時空及び状態を絶妙に凝縮させた漢字で
はないかと想う。さて、中国主産地は湖南・四川・北京・江蘇などで、
日本では山東省微山湖付近で作られる青島皮蛋という。青島皮蛋の特
徴は、他の産地のアヒルの卵より大きいこと、卵黄が半熟状態の溏心
皮蛋であり、青島皮蛋を国内輸入量を仮に、年間約三百万個として、
¥40/個とし世界消費量予測は、1,875万個、7億5千万円程度?と考え
られるが。
30年前、サラリーマン時代の先輩で労働者運動や環境保護運動で共に
活動してきた故久保祐男さんと米原の入江の中華料理店で一緒に食事
をしていていつものようにビールと前菜にピータンを注文し世間話を
しながら二人だけで夏の夜をなぜか懐かしく思い出す。そして‘ジェ
ネレーション’という言葉の不思議さというか奥行きのひろさという
ものを感じながら、高村光太郎の二行詩のように輝いていた愛しい日
々を思い浮かべ歌を書き留めるが、三十一文字に凝縮するにはあまり
にも拙い。ライスフィールドとは地名の直喩であるとともに、シャリ
ンジャーの『ライ麦畑でつまえて』風とビートルズの『ストロベリー・
フィールド・フォーエバー』風のエキスを暗喩として込めている。
明代初期にアヒルの卵を灰の中に埋めて忘れてしまい、二ヵ月後に発
見された卵が熟成していたことから偶然に製法が発見されたとあるが
石灰や木炭を混ぜた粘土を卵殻に塗りつけ、さらにその上から籾殻を
まぶした物を、土中ないし甕の中にいれ、2~3ヶ月程冷暗所に貯蔵す
る。殻の表面に塗りつけた石灰などのアルカリ成分が徐々に殻の内部
に浸透し、卵の成分がタンパク変性を起こして固化する。白身部分は
黒色のゼリー状、黄身部分は翡翠色になる。ピータンは製造過程で蛋
白の凝固を促進する「黄丹粉」(一酸化鉛の化合物)を使用し、1971
年に台湾大学の劉伯文教授がピータンには人体に有害な鉛成分が含ま
れるとの研究結果を発表し、以来黄丹粉を使用しない「無鉛ピータン」
が流通するようになるが、別種の鉛化合物が使用される場合があるな
ど、ピータンの食べ過ぎは鉛中毒の危険があり要注意だという。着色
塩漬け卵(鹹蛋)も人体に有害となった事例もあり、一度、鹹鶏蛋、
皮蛋、糟蛋の開発企画づくりにチャレンジしたい。
※「ピータンの作り方」
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