きみ摘みし 薫る若菜に 朝日射す 言の葉たぐる まほらは庵
■
移転騒動が尾を引いていて、拡張ディスプレイのDELL 2407WE
P(VGA)の画像滲みが酷いが暫くこのままにしておいて微調整
作業に移ることに。そうこうしていると近くの郷杜の白山神社
から朝採りの蕗の薹を見せる。春の訪れを告げる土の何ともい
えない芳香に部屋いっぱい包まれる。その一瞬『万葉の世界』
が融合し<仕合わせ>を実感していた。これは、都会ではなかな
か経験できないことだし、「しあわせ」の語源は、「し合わす」
で「し」は動詞「する」の連用形、何か二つの動作などが「合
う」こと、別のことばで言い換えれば「めぐり合わせ」に近い
というが、万葉の世界と再び巡り会う<超時空間(感)>を英語
にすれば‘re-volution’に該当するが「革命」とも訳されている。
ちなみに‘volute’は螺旋状のという意味となるがタイピングし
ながら日本語の本質にまた一歩迫ることができたと充足する。
明日よりは春菜摘まむと 標めし野に 昨日も今日も雪は降りつつ
山部赤人
■
サラリーマン生活から離れ三年経つが日常の細かなことに眼が
届くせいなのか工夫の余地の多さに驚く毎日なのだが、その情
報源には主婦目線が欠かせない。例えば、忍び寄る超高齢社会
のひずみはゴミの集積所の距離にそれは現れる。腰の悪いAさ
んは集積所までキャリアカートを使っているという情報。健常
者なら簡単な作業なのだが障害者にはその痛みがわからないが
健康を考えできるだけ歩いてもらうのが正解だろう(自制心の
効かない人は‘甘える’)。反面、市販されているキャリアカ
ートが最適かどうかの相談はできるだけ乗ってあげたいと思っ
ている。
もう1つは、息子の友達が経済的な理由から下宿からの通学(
滋賀大学経済学部)をやめ岐阜の実家から通学するという彼女
からの情報だが、やはり計算する後者の方が親の負担が軽減さ
れるというのだが、やはりお金が回っていない、回らせていな
いというデフレ不況の現れを報告する。経済音痴な現政権では
ダメでしょうとだけ答えてみたが、他人を責めてみても虚しい
だけ。ここは自分なりの‘正議論’に従いベストを尽くすしか
ない。
最後に「しが彦根新聞」の‘シルク配合の「義歯」開発’(2月
19日版)を大声で紹介してくれた。絹糸(犬歯ではない)を配
合することで「セリシン」(『シルク色の時間』)が抗酸化作
用と細胞活性化機能があるというので「古くから製糸や絹織物
工場の従業者は冬の水仕事でも、手肌がきれいといわれ、医薬
品、食品、化粧品、アパレル(インナー)、細胞工学の分野で
使われているいるよとタイピングしながら返事をすると「そう
なんだ。タキイ・デンタル・アートの瀧居茂喜さんってすごい
のね」と感心している。しかし、わたしには、アミノ酸組成(重
量割合%:セリン(37.3)、アスパラギン酸(14.8)、スレオニン
(8.7)、アラニン(4.3)、アルギニン(3.6)、グルタミン酸(3.4)、
チロシン(2.6)、リジン(2.4)、グリシン(1.5)、ロシン(1.4)、
ヒスチジン(1.2) 他にイソロイシン・プロリン・シスチン・フ
ェニルアラニン)の蛋白質の何が(機構)効くのかさっぱりわ
からないから、この場合は20年上の開発試験の経験(疫学的評
価)からしか語られないもどかしさかつきまい、女性達の評判
がブーム、フィーバー、バブルをつくり活気づくことに躊躇す
るだけだ。
「セリシン」=「ガ」+「A」ってわかりますか。即答できる
として次になぜこんなことを問いかけるわかりますか。そうで
す「ガセリシンA」が成果で「バクテリオシン」と答えても正
解だ。そして、ガセリシン(Gassericin)つまりバクテリオシン
(Bacteriocin)は、細菌類が産生する、おもに同種や類縁種に対
する抗菌活性をもったタンパク質やペプチドの総称。出芽酵母
やゾウリムシのキラー因子と類似している。1925年にアンドレ・
グラチアによって発見された。通常、個々のバクテリオシンの
抗菌スペクトルは狭く、同属から同門程度である。その作用機
構は多岐に及び、Lactococcusの生産するナイシンは同系統のフ
ィルミクテス門の細胞膜に穴を開けて死滅させるのに対し、大
腸菌の生産するコリシンは腸内細菌科のタンパク質合成系を破
壊する。この他、緑膿菌が産生するピオシン(pyocin)(膜電位
差の消失)、古細菌では高度好塩菌が産生するハロシン(Na+/H+
トランスポーター阻害剤)などが知られている。一部のバクテ
リオシン(ピオシンRなど)はチューブ状の構造で、バクテリオ
ファージの尾部と構造が似ているので、様々なチューブ様微粒
子:ラピドソーム(rhapidosome)の一種として分類されている。
つまり、バイオプリザベーション=合成物質でなく乳酸菌が何
らの害作用もなく、食品とし、あるいは食品と共に長期間食べ
られてきたことを利用し食品を保存する方法の応用の範疇には
いるのがセリシンであり、チューブ様微粒子とはいえ、さすが
わたしも収拾のつかぬ状態になりそうだが、バクテリオシンは
健康長寿研究領域には欠かせなくなっている。
さて、本題に入って終わろう。寝起きにひらめいたのが、プラ
ネタリウムのデジタル化だった。なぜって、それは先日のブロ
グ(『転送の技術と疲労』)でオーレッド(有機EL)のキラー
アプリを考えてきたが、‘オーレッドの部屋’という企画開発
の延長として、部屋の内装(勿論、仕様範囲には床も含まれる)
の一切をいわば、オーレッドの床、内壁、天井、ドア、窓で仕
上げる事業だ。その手始めとしてプラネタリウムがあるわけだ。
つまりは、ソフト上で天体を自在に表示しようというもので、
使わなければ、照明としても使うのは勿論のことだ。窓も電子
カーテンとして使うことも可能だし動・静止画のアート・ウォ
ールとして使うことも可能だ。そして、全球的事業プラットと
して、オープンソース志向を明確に打ち出し、メーカ、ディー
ラ、ユーザは最初に「永代供養」というと問題だろうが、国際
連帯一括税のように負担金を支払い基金を作り、事業関連オペ
レーション・システムは共有化を原則とする。考えてみても楽
しいではないだろうか。照明や空調のスイッチや電気器具への
通電コンセントはフル・バーチャルないしはハーフ・バーチャ
ル化され自在に配置できる。これを「オーレッド・ウォール事
業」と呼びこれをスマート・グリッドとオール電化と融合させ
る。実に面白いことだ。