極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ビバ・イタリア!

2011年06月14日 | 国内外旅行

 

 

【ドミナ・ボナルダを口にする】 


ファイル:ItalyEmilia-Romagna.pngファイル:Emilia-Romagna-Bandiera.png

ファイル:Emilia-Romagna Provinces.png

ポー川(Po)はイタリア北部を横断している、イタリア国内で最も長い川
である。アルプス山脈などに源流を持ち、ロンバルディア平原ポー平原
を流れ、アドリア海に注ぐ。総延長は 650kmを超える。その水はポー川流
域にヨーロッパ有数の農産地域を作っている。下流域では、米作が盛んな
ことで有名である。
 

独特の風土、文化を育ててきたが、文学の面からみると、その流域、すな
わちポー平原の文学は「シチリアの文学」あるいは「メッゾジョルノの文
学」ほどには地方の文学としての独自な輪郭と一貫した性格を持っていな
い。豊かな穀倉地帯として経済的な力にも恵まれたエミリア・ロマーニャ
州のなかでも、11世紀にイタリア最古の大学の誕生をみたボローニャは、
以来、イタリア半島の学芸の一大中心地となった。

13世紀にはダンテが師と仰いだグイド・グイニツェリ、散文では俗語散文
の開拓者グイド・ファーバが登場し、14世紀にはダンテの『神曲』解釈が
盛行し、異端の詩人・天文学者チェッコ・ダスコリ、寓意詩人の聖職者フ
ェデリコ・フレッツィらをボローニャは輩出した。コムーネの時代を迎え
ると諸侯の宮廷にいわゆるルネサンスの文化が咲き誇り、ポー川流域では
エステ家を擁するフェラーラゴンザーガ家マントヴァが文化的に優位
に立つ。フェラーラの騎士物語叙事詩の伝統と、ボイアルドからアリオス
トの『狂えるオルランド』に至って頂点を極め、アリオストの後、宗教改
革に対する反動の時代に流浪の生涯を送った詩人タッソも、その創作歴の
なかでフェラーラおよびマントヴァに大きな足跡を印しているという。

  

また、マリーノの優美な詩が一世を風靡したバロックの時代には、ボロー
ニャやモデナにマリニズモの詩人たちが輩出し、アルカディアの時代に目
を移すとともにモデナの図書館に勤めた2人の博学者ムラトーリとティラ
ボスキの広範な業績が光る。ロマンティシズムの時代にはみるべき営為が
なかったが、19世紀後半から20世紀初頭にかけて相次いでボローニャ大学
の教壇に立った2人の巨星、カルドゥッチとパスコリが登場し、華やかな
文学活動を行った。現代文学では、大河に生きる人びとの姿に重ねてイタ
リアの現代史を描いたバッケリの長大な歴史小説『ポー川の水車小屋』を
挙げられる。また戦後文学では、フェラーラに腰を据えて抒情性あふれる
小説群を書きつづけるバッサーニの存在が上げられる。

Pina Gallini.jpg

 


ポー川のデルタ地帯は、1988年に制定された法律に基づいて、ポー川デル
タ公園に指定され、環境保護活動が展開されている。この法律の効力は、
フェラーラ県とラヴェンナ県及びこの両県に属するデルタ地帯の9つのコ
ムーネであるコマッキオ、アルジェンタ、オステッラート、ゴーロ、メゾ
ーラ、コディゴーロ、ラヴェンナ、アルフォンシーネ、チェルヴィアに及
ぶ。1999年には、ポー川デルタ公園の区画を中心に、「フェラーラ:ルネ
サンス期の市街とポー川デルタ地帯」として、UNESCOの世界遺産に拡張登
録された。ポー川デルタ地帯は、53,653ヘクタールの公園内に、湿地帯、
森林、海辺の砂丘地帯、天然の塩田があり、1,000から1,100種類の植物と
374種類の脊椎動物(内300種以上は鳥類)が生息する生物多様性が展開す
る。
 

 ブルーベリー微発泡ワイン

ファイル:Prosecco di Conegliano bottle and glass.jpg

発酵ワインの製造方式には、シャンパン方式もしくはトラディッショネル
方式(両方とも同じ、瓶内二次発酵)シャルマ方式(タンク内二次発酵)、
トランスファ方式、炭酸ガス注入方式がある。

ワインは発酵の段階で炭酸ガスを放出するが、シャンパン方式では、これ
を発酵が終わりきらないうちに瓶詰めする。すると瓶の中で発酵が続き、
発生した炭酸ガスはワインの中に溶け込んで発泡する。ただし、炭酸ガス
の発生をより活発にするため、瓶詰め時に砂糖などの糖類を加えることも
ある。

商品名:DOMINA BONARDA VINO VIVACE COLLI PIACENTINI D.O.C
生産者:
VALTIDONE
生産地:エミリア・ロマーニャ州
ワイン事典・・エミリア・ロマーニャ

ランブルスコ(Lambrusco)はエミリア・ロマーニャ州でつくられる、天然弱
発泡性の赤ワイン。
レッジョモデナ周辺のポー川流域の平坦地で栽培し
たランブルスコ種から作られ、味は甘口から辛口まである。または、ラン
ブルスコ系のブドウ品種である。
ランブルスコを冠するD.O.C.ワインは以
下のものがある。

 

  • ランブルスコ・ディ・ソルバーラ(Lambrusco di Sorbara)
  • ランブルスコ・グラスパロッサ・ディ・カステルヴェトロ(Lambrusco
    Grasparossa di Castelvetro)
  • ランブルスコ・マントヴァーノ(Lambrusco Mantovano)
  • ランブルスコ・レッジャーノ(Lambrusco Reggiano)
  • ランブルスコ・ディ・サンタ・クローチェ(Lambrusco Salamino di
    Santa Croce)
     

尚、ワインは早摘みブドウに酵母を加え、金属キャップで封止した後、4
〜5ヵ月間、温度一定の地下に重ね置きし発酵させる(5~6気圧に上昇)。
2〜3年の期間中に酵母細胞は瓶の中に沈殿物を生成し、自己消化と呼ば
れるプロセスで沈殿。ボトルは半年ごとに積み上げ直し、ガラスの側に付
着堆積を防ぐため揺動する(poignet)。ボトルから堆積物を取り除き保管
し、瓶詰め時に砂糖などの糖類を加え発酵を促す。
 

Gnocco fritto, salame e lambrusco

ニョッコフリットはイタリアのエミリア・ロマーニャ州特産。地元ののパ
ルマの生ハムやイタリアサラミ猟師風(Salame Piacentino DOP)と合わせ頂
く。Quartetto desuetoの演奏を聴きながら、微発泡赤ワイン「ランブルス
コ」を飲み干す。グラスに注ぐとローズピンクの泡に食欲をそそられ、ニ
ョッコフリットをつまむと‘ビバ・イタリア’と言うことに。

ところで、ニョッコフリットは考え方によれば餃子とすれば、アレンジメ
ントは簡単だ。イタリア風餃子、つまり‘蒸すクック革命’の延長で考え
れば良いということになる。フライにこだわる? それじゃ簡単だ、予め
衣に脂質成分を表面コーティングしておけば、電子レンジのマグネトロン
でフライしてくれというもので余分な天ぷら油がいらないだけエコで省エ
ネで、安全で健康的だということになる。あっと、これはまた余分なこと
を言ってしまった。
 

 

【Quartetto desueto】




 

縁、運命というものつくずく感じてしまう今日この頃だ。イタリアでは12、
13日に行われた原発再開の是非を問う国民投票は14日、開票作業が終了し、
内務省によると、投票率は54.79%、原発再開への反対票は94.05%に達し
国民投票は成立したという。ベルルスコーニ首相は13日、「政府と議会は
結果を完全に受け入れる義務がある」と述べ、「原発再開反対」の民意に
従う意向を示したという。「金麦」が切れたので近くのリカーショップに
補充のため立ち寄ったのだが、バーゲンセールの
‘DOMINA BONARDA
に目が向き衝動買い。酸味の効いたこのワインが気に入りってしまったの
は良いが、テレビニュースを観て、ドイツ、スイスに続きイタリアまでも
が脱原発向かうこととなったことに驚く。イタリア旅行で考えていたこと
だが、この国には太陽光発電が向いている。北アフリカのサハラ砂漠から
超伝導ケーブルで電力供給すれば済むことだ。



イタリアでのビジネスモデルが成功すれば、ユーロ経済全体に自然エネル
ギールネサンスが勃興、繁栄するのは目に見えている。そのことは二年前
の南イタリア旅行で既にブログ掲載したことだ。福沢諭吉に叱られそうだ
が羨ましいことだ。ついでに、村上春樹もそうだよな~ぁと取り留めない
ことを考えながら、ランブルスコつながりで、ニョッコフリットのように
バブってしまった。これもなにかの縁といことだろう。

 

 

コメント
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