極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

除染準備 その1・2

2012年04月27日 | 緊急|東日本大震災

 

 

 

 街々の建築のかげで風はとつぜん生理のやうにおちていった その時わたしたちの睡りは
 おなじ方法で空洞のほうへおちた 数かぎりもなく循環したあとで風は路上に枯葉や塵埃
 をつみかさねた わたしたちはその上に睡った

 わたしたちは不幸をことさらに掻き立てるために
 自らの語りをさまさうとした
 風はわたしたちのおこなひを知つてゐるだらう

 風はわたしたちの意識の継続をたすけようとして わたしたちの空洞のなかをみたした
 わたしたちは風景のだかに在る自らを見知られないために風を寂かに睡らせようとした

 〈風は何処からきたか?〉

 何処からといふ不器用な問ひのなかには わたしたちの悔恨が跡をひいてゐた わたした
 ちはその問ひによって記憶のだかのすべてを目覚ましてきたのだから

 <風は過去のほうからきた〉

 建築は風が立ったとき揺動するやうに思はれた その影はいくつもの素材に分離しながら
 濃淡をひいた 建築の内部には錘鉛を垂らした空洞があり そこを過ぎてゆく時間はいち
 やうに暗かった  

 わたしたちは建築にまつはる時間を まるで巨大な石工の掌を視るやうに驚嘆した 果て
 しないものの形態と黙示とをたしかに感ずるのだった

 〈風よ〉

 風よ おまへだけは……
 わたしたちが感じたすべてのものを留繋してゐた

                             固有時の対話/吉本隆明

 

【木質食器革命の準備】

木器は使う前に、器全体にオリーブ油などの植物油をたっぷりと塗り、余分なオイルをペーパ
ータオルでふき取りる。これを2~3回、油がなじむまで繰り返す。こうすることで、表面が
油膜で覆われ水気のあるものや油ものでも安心して盛ることができるようになる。

imari

【除染準備 その1・2】

 

                 


【ポンプ分級による土壌の除染・減容化】

 

 

コアンダー効果を利用した二流体噴射減圧吸引ポンプで汚染土壌の連続表面破砕→表面エネル
ギーが大きい細粒側にセシウム等が移動→分級分離→凝集沈殿分離→電解分離→清水回収する
湿式分離方式。土壌1トン当たりの処理コスト不詳。汚染シルトはユーズポイントで固形化。
循環水は原則、蒸発+漏水+排出持ち出し分+αの補給、凝集剤+電極(黒鉛系)+固形化剤
+電力費が稼働費となり廉価に処理できそうだ。下水道を利用するのであれば法令を改定する
必要あり。

シルト(silt)とは、砂より小さく粘土より粗い砕屑物のこと。
※個人的参考技術特許

1.特開2012-076186 液体噴射加工装置
2.特開2010-046770 複層噴流式ノズル装置

【植物が混入した放射線セシウム土壌の多段洗浄処理】



製品イメージ

汚染土壌の質にもかかくぁるだろうが高濃度サイドでの除去率が低下する傾向が見受けられる。
吸着
材の寄与は低い、植物の除去効果大、破砕処理効果が有効。二次洗浄土壌中に残留する細
粒分が
大きければ効率低下→所定の粒径分級を確実にする課題が残件。処理コストおよび吸着
材について
は未詳のため残件。プロセスが複雑になれば、数理統計ツール(タグチメソッドな
ど)の導入が必要
また、吸着材の高性能化(高品位化)も残件(下図参照/表面エネルギー)。

※特開2011-200856 陽イオンの処理及び回収方法、これに用いられる材料及び処理装置 

プルシアンブルーナノ粒子吸着材(左)の走査型電子顕微鏡(SEM)写真(右)

 

植物体焼却灰の洗浄時の非放射性セシウム溶出挙動(左)と各種吸着材による植物体焼却灰洗浄
からの非放射性セシウム吸着率(右)

プルシアンブルーMSDS
紺青について
プルシアンブルー使用に関する注意喚起 - 放射線医学総合研究所

 【特殊洗浄機による減容化】

 


除染および減容化の効率としてまずまずの成果。例によって土壌1トン当たりのコストは不詳。
分級にサイクロン方式を採用。処理効率は見た感じロート製薬より劣る。土砂の表面形状が研
磨効率に影響する。細粒分が多くなれば脱水機能を強化しなければならない。



今日は散髪。昼は大トロ4貫。失明の危機はねぇと予防行為。北朝鮮だ、小沢無罪だとか本当
に話題にこと欠かない(北朝鮮との抗戦のシミュレーションはできているとは思うが心配です
ね)。さて「除染準備」も 2日目となった。わたし(たち)の除染方法はこのブログで掲載済
みだがそれに近い考え方のグループもある(「放射能除染マニュアル(第2版)」山田國廣、放
射能除染・回復プロジェクト)。ポリビニルアルコール(PVA)という合成糊を散布し剥がし取
るというのがそれだ。さらに「植物を用いた放射性物質除去方法およびファイトレメディエー
ションまとめ
」のように、農水林畜産物を継続し国が買い取り除染するという方法
だ。これで
粗方けりが
つくと目算していたのだが現実はそれを許さなかった。ここでも、わたし(たち)
の防災姿勢との、
大局観との違いが目立った。それでも現実と向かい合うしかないのだ。

コメント
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