極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

2つの統計の逆光

2012年04月20日 | 時事書評



 

 Nitric-oxide-3D-vdW.png


眼精疲労からか朝から思わしくないので今日は作業をやめようと心に決めた。朝からハイテ
ンションの彼女が アスパラとレモンバームと珍しくイカリ草をガラスカップに挿しテーブ
ルにおいて、隣の奥さんがイカリ草を採っているところをみられ、珍しい山草ねと声かけら
れたと語る。お花の先生だから知っているのは当たり前だ。イカリインというフラボノイド
配糖体が含まれ、セカンドメッセンジャーを分解したり一酸化窒素を増やしたりするんだ。
それで世の男性達はイカリを上げ、性の航海へと船出するのだよというと、嫌ねと顔をしか
め、じっとこちらをみて、ブーチャンねと言い捨てそそくさと部屋をでる。

  Tigers opening day2 2007.jpg


とはいえ、相当調子が悪いので、例のスクワットを30回急いでやり、ストレートコーヒー
を飲み、サプリメントのDHA&EPAを二錠をトマトジュースと一緒に飲み、テレビを観
ているとダルビッシュ有がコメリカパーク球場でタイガース相手に好投を見せている。そし
て7回途中で降板、結局、そら恐ろしいようなレインジャーズ打線のおかげもありワンサイ
ドゲームとなっている。そこで、元大リーグ投手の小宮山の解説で興味深い話を聞く。首脳
陣がダ
ルビッシュに期待しているのは、150 キロのスピードボールをホームベースの中を安
定し投
げ込むあのリベラのカットボール(カッターとも:Cut Fastball)だとか。 小宮山は
解説者としても日本一ではないかと思わせるものがあった。

 

中継が終わったので、休憩していたが昼食前にテレビを再び入れると「ルソンの壺」の再放
送がかかり、日本の伝統食「つくだ煮」の味を極めてきた大阪の食品製造会社「神宗」は、
八代目社長の尾嵜彰廣が出演。味と安全性に徹底的にこだわり、味の要である"旨み"をつく
だ煮に凝縮することで濃厚な味を作り出し、最新鋭の設備で素材の品質をチェック体制の紹
介が続いていたが、昆布だしの即席点て開発の下りで集中する。内容は、様々な試行を繰り
返し、とろろ昆布の製法で削り出してみたものが納得できるものではあるが、アルギン酸ナ
トリウムという食品改質剤の成分がグルタミン酸とともに溶け出しとろみをつけ、雑味も大
いので一頓挫する。そこで、木工の合木圧縮に似たとろろ昆布の削り出し法を、昆布の厚み
をそのまま削らず圧縮し削り出すことでバラバラになりアルギン酸ナトリウムなどの雑味が
溶出するのを防いだという(後半の解釈は個人的推測)。 



つぎに観たのは録画。大飯原発の再稼働に対するNHKのアンケート結果ニュース。予想相
通りと
いえば、そういうことで、あとは国民投票を待つというのがわたし(たち)のシナリ
オだ。これが実現
すれば、政治がぐっと身近になるという副産物もある。兎に角、無免許運
転状態は脱すべきだろう。


教習所通いの3つの条件:(1)保安体制の刷新→独立機関の堅持(2)津波だけでなく、
直下型地震など総合的な防災基準の確立(3)最終処分方法が確定できない期間の原子力発
電政策の確定ということになる。

ところで、アルギン酸ナトリウムは重金属の除去剤となるので放射性物質の除染に有効かも
しれない。これについても疲労がとれたら考えてみたい。

穀物・大豆の価格の推移

大豆が高騰しているという。上の図でみるかぎり、大豆だけでなく、米、小麦、とうもろこ
しもが2007年以降以降急騰している。理由としては(1)天候異変(2)新興国の需要拡大
(3)国際的な過剰流動性による投機行動の3つが考えられる。

 

そのなかでも、中国の大豆消費量が急増している。1990年の971万tから2006年の4,785万tへ
と年率10%以上の伸びを見せている。特に、その輸入量は1/3が中国向けというのだ。そこに
きて第1生産国の米国の生産量が減少していることもあり懸念材料となっている(09/12→
91,417千トン/87,770千トン)。



このように前者は、再稼働を巡る原子力発電政策への調査統計と後者は、大豆価格の高騰の
背景の統計ということになるが、この2つとも非常に厳しい統計だと見て取れる。大豆の消
費量増大は、人口増×生活水準の向上という、高度消費社会と地球環境劣化(=大規模き季
候変動)として、原子力発電政策は、二酸化炭素排出量増大と放射性物質汚染と裏腹の関係
にある。これらはすべて「環境リスク本位制」に収斂される課題でもある。難しい連立方程
式を解かねばならぬ。そして、そのためには融通無碍(ゆうずうむげ)な英明な行動が求め
られている。と、ここまで書き終えたが、やはり疲れはとれない。

                                      

                                     

 

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