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映画感想のブログ!!
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『夏の冒険ミステリー カクレカラクリ』

2011-02-05 01:21:13 | 日本映画

夏の冒険ミステリー カクレカラクリ
(2006年日本)
 演出      二階 健
 脚本      宗村 章太
          二階 健
 原作      森 博嗣
 出演      加藤 成亮
          平岡 裕太
          栗山 千明
          杉本 哲太
          鰐淵 晴子
          泉谷 しげる

 ■ストーリー■
 大学生の阿部は栗本に誘われ、田舎にある旅館のアルバイトで、風見村という村にやってくる。風見村では、旧家の風見家と花山家という2つの両家が村に眠ると言われている財宝をめぐって争いを続けていた。村に隠されている財宝のありかは、120年前に、カラクリ師、磯貝機九朗によって作られたカラクリ人形にあると言われていた。
 阿部と栗源は、花山家の娘の花梨と玲奈、風見家の息子、太一と村の財宝の秘密を解こうとするのだった。

 ■感想■
 森博嗣原作のミステリーを映像化したTVムービー。
 コカ・コーラが発売120周年を迎えた記念に書き下ろされた作品です。
 2006年9月13日に、21:00~22:48に、TBSで放送されました。
 森博嗣原作の映像化作品で、なんで、今作が始めての映像化作品になってしまったんでしょう??
 それこそ、ミステリーを知らない人でもタイトルくらいは知っている「すべてがFになる」でも映像化すれば良かったのにねぇ~。

 今作は、ミステリーというより、青春物って感じの作品です。「う~ん、なんで、今作が映像化されちゃったんでしょう??」
 こんな中学生向けみたいな爽やかな少年少女向けみたいな作品が、ゴールデンタイムの21:00に放送されちゃうなんて、日本のTVはオカシイ!!
 首チョンパも無ければ、血しぶきも無い!
 第一、殺人事件が起きない!
 1980年代までは、女性の上半身の裸もポロリ映っちゃうシーンとか、平然とTVで映していたのに、なんで、エロいシーンを隠そうとするんでしょうね??女性の裸を映して文句を言うような視聴者なんて、無視すれば良いのにッ!!
 
 今作は、コカ・コーラが提供だから、“爽やかな”作品を目指したんでしょうね!

 それにしても、“爽やかすぎ!!” 
 “さわやか=コカ・コーラ”ってコトなんでしょうか??
 
 それにしても、こんなドラマを21:00から放映してしまうことが大問題のような気が…。
 19:00~の時間で放映するなら、全然OKですけどね!!今作が放映された2006年より、今はもっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっとひどい番組ばっかりのような気もしちゃいますけどね。
 お笑い番組や、バラエティ番組ばかり放映していないで、映画を週に2回くらいゴールデンタイムで放映してくれれば良いのに!! 10点

カクレカラクリ An Automaton in Long Sleep (MF文庫ダ・ヴィンチ)
森 博嗣
メディアファクトリー

 

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『アフタースクール』放課後は甘くない。

2011-01-12 00:01:48 | 日本映画

アフタースクール
(2008年日本)
 監督      内田 けんじ
 脚本      内田 けんじ
 出演      大泉 洋
          佐々木 蔵之介
          堺 雅人
          常盤 貴子
          
 ■ストーリー■
 中学校教師、神野の車を借りて、親友の木村は会社に出社するのだった。木村の妻のミキが出産を控えているのだが、木村はその日、帰宅しなかった。しかし、その夜、ミキが産気づき神野と病院へと向かうのだった。
 一方、愛人とホテルで会ったあと、行方不明になった木村を追う者から依頼された裏稼業の探偵、北沢は仕事の依頼を受けるのだった。北沢は、学校に行った神野の前に、同級生の島崎として現れ、木村を捜していると言うのだった。

 ■感想■
 公開当時、「だまされる」といって話題になった作品です。
 DVDのパッケージも、なんか明るい感じの作品だし、どんな作品なんだろうと思っていました。
 今作のうたい文句も「甘く見てるとダマされちゃいますよ」ですからね!!
 どんな風にダマされるのか気になっていた作品でした!!
 年末年始、吹替えの洋画が放映されない中、2011年1月5日に、TBSで深夜に放送されたので鑑賞しようと思っていたら、眠気に負けて観逃しちゃいました。早速レンタルで鑑賞。

 「邦画だし、そんなぁ、騙されるワケ無い、無い、」
 と思って観ていたら、本当に、ストーリーは二転三転で、騙されちゃいました…。
 まさか、まさか、と思っていると、思わぬ方向にストーリーが進んでいきます!
 “心地よい騙され方”を味わえる作品でした。

 奥さんが産気づいている日に、夫である木村に連絡が取れなくなるなんて、てっきり、大泉洋演じる教師の神野が、同級生の木村を殺しちゃったのかと思いました。
 
 木村は行方をくらましているんではなくて、殺されているに違いない!!
 
 「犯人は大泉洋に違いない!
 共犯は、ホテルで会っていた女!
 もしくは、もう1人、常盤貴子がグルに違いない!
 勝手に「殺人事件系ミステリー」だと思っちゃいました!!

 騙されましたけど、ストーリー的にも楽しめる作品になっていました!良くミステリー映画で、観客をだますためのミスリードを、怒るような映画ファンもいますけど、自分は大好きです!!

 『生きていた男』(1958年)や『殺しのリハーサル』(1982年)といった本格ミステリー作品には、遠く及ばないものの、軽く観れる作品としては、及第点レベルでしょう!!
 こんな本格ミステリーと比べて、未見の映画ファンを期待させちゃうといけないですね!期待しないで観て下さい。

 「期待しないで観る!」
 これが、今作を楽しむポイントですね! 60点

アフタースクール [DVD]
大泉洋,佐々木蔵之介,堺雅人
メディアファクトリー
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『アマルフィ女神の報酬』ローマ観光映画の報酬

2011-01-09 19:25:13 | 日本映画
アマルフィ女神の報酬
(2009年日本)
 監督      西谷 弘
 出演      織田 裕二
          天海 祐希
          戸田 恵梨香
          佐藤 浩市
          佐野 史郎

 ■ストーリー■
 各国の首脳が参加するG8が開かれようとするイタリアのローマで、邦人母子の娘が誘拐される事件が発生する。日本大使館に派遣された外交官、黒田は、この事件の捜査に協力することになる。犯人から、10万ユーロの身代金の要求があるがイタリアでは、犯人に身代金を払うことが罪となるのだった。

 ■感想■
 フジテレビ開局50周年記念作品のイタリアオールロケの大作。
 主演は、「踊る大捜査線」の織田裕二。
 今作の話題は何といっても、“脚本家のクレジットが無いコト!”です。
  そのことで、「日本シナリオ作家協会」が脚本家軽視の疑いありとのコトでクレームをつけました!!

  今作の企画段階から関わっていた真保裕一が、脚本のクレジットを外して欲しい」と言って、同じく脚本を書いた監督の西谷 弘も脚本家のクレジットから外れたため、脚本家のクレジットが無い作品になっちゃいました!!

 現場で脚本を、何回も、何回も、何回も、何回も、何回も書き換える1980年代くらいまでの香港映画じゃ、あるまいし、脚本家がクレジットされない作品ってどういうコト??映画だったら、脚本家のクレジットは必要のはず!!
 「日本シナリオ作家協会」でなくとも、クレームをつけるのが当たり前!!
 アメリカの映画のように、プロデューサーや製作会社の最終編集が気に入らなくて、監督がクレジットして欲しくないときに使うアラン・スミシーとかトーマス・リーみたいな名前を使えば良かったのに…。
 もう、シャレで、「“阿乱炭石”とか“戸升里”の変名を使ってのクレジットでお願いします」とかって通らなかったんですかね??
 
 今作の小説版を書いた真保裕一は、この映画版が気に入らなかったんですかね~。 
 自ら原作で、脚本も書いている『ホワイトアウト』(2000年)も、アクション映画的に、大したコト無い作品だったと思うんですけどねぇ~。まぁ、『ホワイトアウト』も、 アクション映画としては、ダメダメでも、一応それなりに、ストーリーはありましたもんね。

 いや~、今作のストーリーはすごすぎ!Z級のアメリカのアクション映画やホラー映画、脚本が無かった時代の香港映画よりもスゴイ!!
 破綻しまくりのストーリー!
 なぜ、天海祐希の娘を誘拐するのか、意味不明です。誘拐の身代金目当てでなく、天海祐希に監視カメラの会社のサーバーがある部屋に入れるのが目的ってオカシイ!警備が厳しい会社のサーバーのある部屋に誘拐の被害者の母親が入れるの??
 「絶対に入れません!!」
 しかも、その部屋で拳銃を振り回す天海祐希!絶対に警備員に阻止されるか、射殺されるはず!!拳銃を持ったことがない素人が拳銃を振り回しても、すぐに取り押さえられちゃうでしょ!!
 
 まず、監視カメラの会社の映像に細工してあることに気がつかなかったら、この計画が成り立たない!
 次に、この監視カメラの会社のサーバー室に入れなかったら、この計画が成り立たない!
 入れても、取り押さえられたら、計画が成り立たない!
 「偶然」に次ぐ「偶然」に次ぐ「偶然」をもとに立てられた犯罪計画!!
 まるで、ミステリ好きな中学生が書いたような脚本!
 っていうより、コメディの犯罪物??って思うような偶然を元にした計画。
  「クレジットを外して欲しいって言った理由…。なんとなく分かるような気が…。」
 
 目的が、大使館に入ることなら、もっと違う方法がいくつもあったでしょう!!
 それに、日本の大臣が、海外のイタリアの大使館で何か告白しても、そんな事件、すぐに忘れられちゃいますよ。日本で事件を起こせば良かったのに…。

 もともと、イタリア観光名所案内に、ストーリーをくっつけたような作品だから、しょうがないんでしょうけど。それにしても今作も長いです。ランニングタイム125分って!!せいぜい、85分くらいの内容でしょう!! 10点



アマルフィ 女神の報酬 スタンダード・エディション [DVD]
織田裕二,天海祐希,戸田恵梨香,佐藤浩市,大塚寧々
ポニーキャニオン

アマルフィ
真保 裕一
扶桑社
 
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『カメレオン』う~ん??邦画アクション

2011-01-03 03:21:38 | 日本映画

カメレオン
(2008年日本)
 監督      阪本 順治
 脚本      丸山 昇一
 出演      藤原 竜也
          水川 あさみ
          塩屋 瞬
          豊原 功輔
          萩原 聖人
          谷 啓
          犬塚 弘
          加藤 治子


 ■ストーリー■
 仲間たちと、結婚詐欺を働く伍郎は、ある日、詐欺を行った披露宴会場からの帰り道で、重要な事件の重要参考人が誘拐される現場を目撃してしまうのだった。伍郎は、この件について黙っている代わりに自分達に手出しをしないよう事件の黒幕に会いにいくのだが…。

 ■感想■
 丸山昇一が、松田優作のために書いた脚本を元に映画化した1980年代チックアクション。
 丸山昇一の脚本も、面白い作品と、そうでない作品の差が激しいですからね。
 今作は、丸山昇一の脚本の作品としては、脚本は、面白い方かもしれないですね!!
 
 「悪くないけど、良くも無い」これが1番の感想です!!

 すごく惜しいです!!
 アクション映画として、かなり頑張っているとは思うんですけどね!!
 見せ場としてのカーチェイス!
 格闘シーン!!
 クライマックスの銃撃戦!!
 けっこう、良いシーンもあるんですけどね~!!
 
 今作が、“1980年代に作られていて、主演が松田優作で、監督が村上透だったら、どんなに良かったのか!!”って思っちゃいます!!
  監督は、村川透でなくとも、長谷部安春でもOKでしょうか??

  藤原竜也も、アクションシーンも頑張っているし、スタイルもチリチリ頭のヘアースタイルにして、一時期の松田優作チックにしているんですけどねぇ~。

 今作の脚本は、TVシリーズ「探偵物語」以前に書かれたようですね。確かに、その頃に製作されていたら、どんなに良かったでしょうかね??“遊戯”シリーズっぽいようなところもところどころにありますけど、今の時代には、やはり似合わない感じのキャラクターなんでしょうかね??現代のストーリーに会うように、脚本もリライトしているんでしょうけど…。
 いまどき、ケータイ小説の映画化や、恋愛物や、知能指数を低下させるようなTVドラマの映画化や、難病物で無いだけ、こんな作品を制作しようっていうコトだけでも、プラス10点あげちゃいましょうかね??
 
 でも、監督が阪本順治っていうところが、今一な感じです!!
 日本映画って、アクション映画が少ないから、誰が監督すれば良いのか分からないですけどね~。

 あと、ヒロインの水川あさみって、あれだけ銃弾を受けて治療も受けていなさそうなのに、生きてるってどういうこと??とどめのような銃弾も受けていました…!
 もう1つ、藤原竜也って、最初から義手だったんですか??観なおす気に、なれないんですけど…。登場人物たちが、み~んな、ボソボソ話すから、何を言ってるのか分からないです。
 「う~ん、謎を残しつつ、確かめるために、もう1度観ることはなさそうですけど…。」 35点

カメレオン [DVD]
藤原竜也,水川あさみ,塩谷 瞬,豊原功補,萩原聖人
VAP,INC(VAP)(D)
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『東野圭吾ドラマスペシャル 探偵倶楽部』 中学生向け??

2010-12-30 23:17:02 | 日本映画

『東野圭吾ドラマスペシャル 探偵倶楽部』
(2010年日本)
 監督:水谷 俊之
 脚本:深沢 正樹
 原作:東野 圭吾(「探偵倶楽部」(角川文庫))
 出演:谷原 章介
    松下 奈緒
    葛山 信吾
    伊藤 裕子
    鈴木 亮平
    黒部 進
    枡 毅

 ■ストーリー■
 漆原こずえは、行方をくらました恋人の借金の保証人になり、金融会社の取立て人に追われる生活を送っていた。そんなとき、大学の石黒教授の紹介でVIP専門の調査機関「探偵倶楽部」の二階堂匠に雇われることになるのだった。漆原こずえは、1度見たものは記憶できるという特殊な能力を持っていた。
 2人は「マサキテクノロジー」の社長の藤次郎が、喜寿を祝うパーティーに向かう。以前の依頼の結果を持っていくのだった。しかし、翌日、事件が発覚するのだった。パーティーの最中に密室だった自分の部屋から藤次郎が行方不明になるという事件の調査を、二階堂は依頼されるのだったが、、、。

 □■□ネタバレなし□■□
『ダ・ヴィンチ・コード』が難しいと思った方は読まないで下さい!

 ■感想■
 東野圭吾原作の映像化したTVムービー。
 フジTVで2010年10月22日(金)21:00~22:52の枠で放映されました。

 始まって20分くらいしたところで、
 「あなた、まるで“たにんごと”ね…」というセリフを言うシーンがありました!
 「たにんごと」って??
 他人事のコトですよね。
 「ひとごと!ひとごと!」
 出演者が、間違って発言しても、そのまんま撮影しちゃうんでしょうね、撮り直しなんかしたら怒られそうだし、、。

 ところで、今作のストーリーなんですけど、小学校高学年~中学生向けのジュヴナイルミステリー小説みたいなトリックなんですけど…。
 こんな内容のストーリーの作品を、ゴールデンタイムに放映??
 
 まず、事件が起きるのが密室!!
 なんでこんな難しいトリックを!!
 密室のトリックは、密室をいかに作り出したか!!または、実は密室にみせかけただけで実は違ってました!!の2通りが考えられるので映像化難しすぎ、、。
  
 
 肩の凝らない内容で、ミステリーとしてもジュヴナイル小説並みのトリックなんで、日曜や祝日の昼間にでも放映すればちょうど良いのに、、、。
 
  怖いお兄さんたちに囲まれた谷原章介が、返り討ちにしちゃうシーンとか出てきますけど、リアリティ無さすぎ、、。
 マックス・チャンや、ドニー・イェンじゃ無いんだから。このシーン1つ取っても、「今作ってユルユル、、」って思っちゃいます。


 肩の凝らない度  ★★★★★
 TVドラマ度   ★★★★★
 ミステリー度   ★★
 
 そんなコト言っても、説明しすぎで「中学生向け??」って思ってしまうような映画『ダ・ヴィンチ・コード』(2006年)でも、分かりづらいなんていう映画ファンもいるくらいだから、何とも言えないですけど、、。
 『ダ・ヴィンチ・コード』なんてミステリ要素0みたいな作品ですからねー。

  このドラマを制作してゴールデンタイムに放送するなら、吹替えで洋画を放映して欲しいです、、、。
 
 ミステリーだったら、『殺しのリハーサル』(1982年)でも、『謎の完全殺人』(1978年)でも放映して欲しい。でも、外国の旧作のミステリーを放送しても、喜ぶのはミステリー映画ファンだけだから視聴率取れないでしょうねぇ、、、。
   

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『目線』ドゥー・ユー・ライク・ミステリー??

2010-12-17 23:47:22 | 日本映画

目線
(2010年日本)
 演出      林 徹
 脚本      ひかわ かよ
 出演      仲間 由紀恵
          山本 耕史
          奥貫 薫
          宇梶 剛士
          国分 佐智子
          上原 美佐
          きたろう
          火野 正平
          小日向 文世

 ■ストーリー■
 富豪の堂島家の当主、新之助の誕生日、新之助の友人の元シェフ宮本が料理を作る中、家族が集まっていた。堂島家の長女の苑子、苑子の夫の直明、次女の貴和子、長男の大輔、三女のあかり、堂島家と家族同然のつきあいをして、貴和子との結婚話が進んでいる拓真などであった。なぜか、なかなか姿を見せない新之助に心配した家族が、家の周りを探索したところ、部屋の窓から落ちて死亡している新之助を発見するのだった。警察の刑事、津由木と田神は、事情聴取を行うのだった。死体解剖の結果、新之助は自殺したものと思われたのだたが…。

□■□ネタバレあり!□■□
 

 ■感想■
 天野節子原作の同名小説の映像化。
 フジTVで、2010年12月17日の「金曜プレステージ特別企画」で放映されました。
 タイトルが“目線”で、登場人物が1人が、車イスのキャラクターって、どういうコト??
 観てる人をバカにしてるの??
 ドラマを観ていた人が100人いたら、100人とも犯人は“仲間由紀恵!”って思っちゃうはず!!
 ヒドイ!ヒドイ!ひど過ぎ!!
 でも、原作のタイトルも、「目線」なんですよね…!
 本当に、どういう考えなんでしょう??
  
 観ている人を騙すつもりなら、
 「車椅子探偵事件簿」とか
 「美人車イス探偵、連続殺人事件の謎」
 「車イスお嬢さま、危機一発」
 とかのタイトルにしないと、ダメでしょう!!
 
 車イスのキャラクターがいるのに、タイトルが「目線」だったら、犯人はまるっきり違う人にしないとダメ!ダメ!ミステリーとして観ないで、単なるドラマとして観るしか無いんでしょうね。
 
 今作のタイトルになっている目線は、犯人からの目線とかじゃなくて、山本耕史の仲間由紀恵を見る目線って意味だったんですね。
 それにしても、ミステリーとしては、かなり“悪いタイトル”だと思うんですけどね。
 原作が、この映像化されたTVムービーと同じような作品だとしたら、ミステリーを書こうとしては書いていないですよね!日本映画お得意の、人情話的な展開には、自分はウンザリ…。そういう話が好きな人も少なくないんでしょうけどね。
 
 CM込みで2時間(正確には108分)枠の作品で、始まって90分で、犯人の告白シーンが始まるのも、中身が無いって感じちゃいます~。
 原作が悪いのか??ドラマ化した今作が悪いのか??ミステリーと思って観た自分が悪いのか??
 でも、たとえ原作が同じストーリーだとしても、ドラマ化するときに変えれば良いワケだから、このドラマが悪いんでしょうね。
 ミステリー度   マイナス★★★★★
 ドラマ度         ★★★
 エンターテイメント度 ★★ 
 みたいな感じです。

   
  
 こんなドラマを、わざわざ作るなら洋画でも放映して欲しいです!車イスつながりで
 「鬼警部アイアンサイド」(1967~1975年)の第1話でも放映してくれれば良いのに!!第1話のパイロット版の完全版は、今まで日本で公開されていないはずだし、ランニングタイムも98分で、2時間枠で放映するならちょうど良いのにネ。 10点

鬼警部アイアンサイド (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
尾之上 浩司
早川書房
ブロマイド写真★海外ドラマ『鬼警部アイアンサイド』キャスト4人/白黒
シネマインク
シネマインク
帰って来た鬼警部アイアンサイド [VHS]
レイモンド・バー
CICビクター・ビデオ
〔THE刑事〕鬼警部アイアンサイド
編曲 木原塁
ウィンズスコア

 
 

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『GOEMON』 MTV風時代劇

2010-12-06 22:10:05 | 日本映画

GOEMON
(2009年日本)
 監督:紀里谷 和明
 脚本:紀里谷 和明
    瀧田 哲郎
 原案:紀里谷 和明
 出演:江口 洋介
    要 潤
    大沢 たかお
    ゴリ
    広沢 涼子
    伊武 雅刀
    奥田 映二

 ■ストーリー■ 
 織田信長を討った明智光秀を、倒した豊臣秀吉は天下統一を果たし、ひと時の平和をもたらしていた。ある晩、世紀の大泥棒、五右衛門は、金を盗むために、紀伊国屋文左衛門の屋敷の蔵に忍び込むのだった。そんなとき、蔵の中にある南蛮の謎の箱を求めて石田光成がやってきて五右衛門と鉢合わせるのだった。間一髪、五右衛門は金と箱を盗み出し逃亡に成功するが、箱が重要なものとは知らずに捨ててしまうのだった。石田光成が、配下の忍、霧隠才蔵を使って、その箱を探していることを知った五右衛門と佐助は、箱を求めて、箱を拾った少年の元へと向かうのだった。

 ■感想■
 『CASSHERN』(2004年)の紀里谷和明監督の放つ長編映画。

 「いつか観よう!いつか観よう!」
 と思いつつ、時間が経ってしまい、TVの日曜洋画劇場で2010年12月5日に放映されたので鑑賞しました。『CASSHERN』の紀里谷和明監督の作品っていうだけで、観るのが先に先に先にと先延ばしになっていました!
 
 今作でも、MTV風の映像をCGとVFXで味付けした映像が延々と、延々と、延々と最初から最後まで流れていきます!
 5分とか10分くらいなら、すごく良い感じですけど、この映像を長編で観るのはツライ!
 ツライ!
 ツラすぎる!
 少しは映画を観る観客のコトを考えて映画を作って欲しいです。

 でも、映画的には『CASSHERN』のときよりも、かなり分かりやすい作品になっています。
 凝った映像でなく、普通の映像で観たかったような気がしちゃいました。
 
 映画的には、時代劇としてごくごく普通のストーリーです。
 石川五右衛門が元忍者だったり、昔の仲間の霧隠才蔵が身代わりになって釜茹でにされるとか、以前どこかで観たことがあるようなデジャヴュ感100%のストーリーがこれでもかッ!
 と展開されていきます。
 
 ストーリーはジュヴナイル小説みたいな内容です!
 今作を観るなら、『忍者秘帖 梟の城』(1963年)を観た方がi良いかも。
 
 時代劇にはすでに色んな名作が存在しているから、あえて、時代劇のジャンルにチャレンジしないで、『CASSHERN』のときのようにSF映画を撮れば良かったのに…。
 
 今作くらい分かりやすいストーリーだったら、『CASSHERN』も良かったのに。

 オリジナルのランニングタイムが128分なんで、日曜洋画劇場で放映された版は30分くらいカットされた版なんですけど、テンポがちょうど良い感じでした!こんな目が疲れちゃう映像で、ジュヴナイル的なストーリーに128分は長すぎでは??
 128分版観ないで言うのもダメなんですけど、、。

 ところで、石川五右衛門1人と数人の忍者に、豊臣秀吉の軍隊が全滅させられちゃいますけど、忍者数人が軍隊と同じ戦力なんでしょうか??石川五右衛門と同じくらい強い霧隠才蔵はあんなに簡単に捕らえられちゃいましたけど、どういうことなんでしょう??
 石川五右衛門は、あまりにも強すぎて、忍者というより、超能力者か、エイリアンって感じです!!何百人いる敵をなぎ倒していきます!!なのに、刀で刺されたら、普通に死んじゃうって、どういうこと??
 こういう映像で目が疲れないっていう映画ファンは、観ても良いかも。 

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『ストロベリーナイト』フジTVナイト

2010-11-14 23:37:09 | 日本映画

ストロベリーナイト
(2010年日本)
 演出     佐藤 祐市 
 脚本     龍居 由佳里 
 原作     誉田 哲也 
 出演     竹内 結子、西島 英俊
         武田 鉄矢、生瀬 勝久        
         高嶋 政広、渡辺 いっけい
         国中仲 涼子、遠藤 憲一

 ■ストーリー■
 公園の植え込みでブルーシートに包まれた猟奇的な方法で殺された死体が発見される事件が発生する。捜査一課の主任、姫川玲子警部補は、ブルーシートに包まれた死体は、誰か運搬係りに運ばせるために放置されたものでは無いかと推論するのだった。公園のそばの池に死体を隠そうとしていたが、何らかの理由で運ばれなかったのでは無いかと主張するのだった。公安出身の捜査一課の刑事“ガンテツ”こと勝俣は、姫川の意見を聞かず彼女を否定するのだった。                                                                                                                                                                                      
 池で発見された寄生性の珍しいアメーバによって死んだ保護観察中の男、深沢がその運び屋ではないかとの推理により、池を捜査したところ、同じような猟奇的ば手口で殺された被害者が発見されるのだった。被害者を捜査した姫川の部下、大塚により“ストロベリーナイト”というwebサイトが事件に関連しているであろうことが判明するのだった。
 
 ■感想■
 誉田哲也原作のミステリーのドラマ化作品。
 2010年11月13日フジTVで、21:00~23:10の「土曜プレミアム」の枠で放映されました。
 せっかくの130分の枠なんで、日本のドラマのTVムービーでなく、洋画を吹替えで放映して欲しいんですけどね。でも、変な感動作みたいなゴミみたいな作品や難病物、恋愛物でなく、ミステリー系なだけマシでしょうかね??

 130分の枠ということで、本編は100分くらいなんでしょうけど、いかにもTVドラマって感じの作品でした!100分といえば、エンターテイメントな劇場作品だったら、かなり内容の濃い作品を作れるはずなのに、今作は、大事なシーンや肝心なシーンはすべて登場人物たちがセリフでしゃべって説明しちゃってます!!
 竹内結子がしゃべる!
 武田鉄矢がしゃべる!
 生瀬勝久がしゃべる!
 「自主制作っぽいアメリカの低予算のホラー映画??」って勘違いしちゃうほど!!とにかく、登場人物たちが、警察も、容疑者も、被害者の家族も、しゃべる!しゃべる!
 日本のドラマって、こんなに、みんな大事なコトをセリフで話して、ストーリーを進めちゃうんでしたっけ??
 日本のドラマの脚本家や演出家は、もう少し真剣に、ミステリー、サスペンスドラマを作って欲しいです!
 

 TVドラマとはいえ、アメリカのエンターテイメント作品や、イギリスのTVドラマとかを観て、もう少し勉強してから製作して欲しいですねぇ。
 でも、今作は原作もあるし、何の期待もしないで観るんだったら、それなりに楽しめる作品にはなっています!!定番の2時間サスペンスよりは、数ランク上のデキにはなっています!もちろん、比較の対象は、ここ10年の2時間サスペンスですけどね!
 日本の2時間サスペンスだって、1980年代は、フィルム撮りだったし、みんな真剣にドラマを作っていましたよね!バリ・ウッドの超能力スリラー「殺したくないのに」を「火曜サスペンス劇場」で映像化したこともありますもんね。
 大原麗子、中村敦夫主演の「殺したくないのに 私の中には危険な殺人者がひそんでいた!!」も再放送は厳しいでしょうから、DVD化してくれないですかね??1980年代のドラマだったら、DVD化しても大丈夫な作品が、けっこうありそうですもんね!
 

 フジTVで、放送前に、けっこう宣伝していたんで、それなりに力が入っていたんでしょうけど、ごく普通のデキでした!脚本を練りこんで劇場作品を作るくらいの意気込みで作ったら良かったのに…。 40点

ストロベリーナイト (光文社文庫)
誉田 哲也
光文社
ソウルケイジ (光文社文庫)
誉田 哲也
光文社
シンメトリー
誉田 哲也
光文社
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『ヘヴンズ・ドア殺人症候群』アイドル路線サイコ

2010-07-23 23:20:47 | 日本映画
ヘヴンズ・ドア殺人症候群
(2002年日本)
 監督   石川 二郎
 脚本   高木 裕治
 出演   田中 美奈子、前田 耕陽、福井 裕佳梨、蛭子 能収

 ■ストーリー■
 捜査班は、連続殺人犯の雨宮を逮捕する。この事件には匿名の似顔絵を警察に送ってきた者がいたのだった。似顔絵を送ってきたのは美奈という教会の施設に住んでいる少女だった。美奈はテレビに映った事件から犯人の顔が思い浮かぶサイコメトラーだったのだ。
 その後も死体を冷凍して殺すという事件が発生する。女性刑事、小夜はサイコメトラーの美奈の力を借り、この事件の犯人の似顔絵を描いてもらい事件を解決するのだった。しかし、この容疑者が他殺であることが分かり捜査が続けられることになるのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 田中美奈子、前田耕陽主演の日本製のサイコホラー映画。
 サイコメトラーの力を持つ少女と連続殺人事件を追う女性刑事の活躍を描くスリラー映画かと思いきや、そう感じさせるのは、始まって数分だけ!
 あとは、グダグダ、ユルユルの日本映画になっていきます!

 田中美奈子、前田耕陽主演っていうことで、どちらかといえば旬を過ぎたアイドルを使っているのに、内容はアイドル映画なみのダラダラ感!

 サイコメトラーの力は、ちょっとだけ本編に絡んできますが、本当にちょっとだけ!
 結局、サイコメトラーは偽者で、事件の核心は“生きていたくないと思う人間が集まるwebサイト”「ヘヴンズドア」という脱力感一杯のオチ!
 でも、サイトでどうやって、真犯人が他の犯人を操っていたのか、肝心なところが意味不明なところが2002年の作品ならではってコトでいいでしょうか??
 
 サイトに来ていた人同士が、掲示板か何かで連絡取り合っていたんでしょうかね??
 観客をビックリさせるためだけに考えたようなオチだから、細かいコトは気にしないでね!ってことなんでしょうか??
 
 珍しい、日本映画のサイコホラー物なのにこれでは観てガッカリ状態!!

 ミステリーとしても中途半端!
 サイコホラーとしても中途半端!
 最後は日本映画特有の、お涙頂戴系の友情映画に!
 
 今までの事件の犯人たちが、ヒロインの田中美奈子の前に現れる最後の最後のシーンも意味不明だし、いかにもホラー映画はこういうオチが良いでしょ!みたいな感じで、この製作スタッフはホラー映画が逆にわかってない!って思っちゃいます!
 
 まぁ、低予算映画だから文句ばっかり言ってもしょうがないんですけどね。
 
 日本映画でも菊池秀行原作の『雨の町』(2006年)とか、同じく低予算のホラー『携帯彼氏』(2009年)とか、日本映画でも、それなりに楽しめる作品は作れるんだから、もう少し頑張って欲しいですね。
 『雨の町』は、日本映画以外のホラー映画ファンが観てもちゃんと楽しめる正統派の作品です!
20点

 
雨の町 デラックス版 [DVD]
田中誠,菊地秀行
ジェネオン エンタテインメント

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『携帯彼氏』ケータイ小説ホラー

2010-07-12 20:42:59 | 日本映画
携帯彼氏
(2009年日本)
 監督   船曳 真珠
 脚本   柴田 一成
 原作   kagen
 出演   川島 海荷、朝倉 あき、石黒 英雄、小木 茂光
       星野 真理、大西 結花、前田 希美

 ■ストーリー■
 春休みを目前に控えた女子高生、上野里美と小野寺由香は、学校を休んだ友人の真由美の見舞いに行くが、真由美がマンションから飛び降り死ぬ場面に遭遇するのだった。
 真由美は死ぬ直前に“携帯彼氏”に殺されると言っていたのだった。“携帯彼氏”とは、若い女性の間で流行しているケータイ電話にダウンロードするゲームの名前だった。
 “携帯彼氏”とは、アバターのような彼氏をダウンロードして擬似恋愛を楽しむゲームで、親密度によりラブゲージが0~100まで数値が変化していくゲームだった。由香は真由美のやっていた携帯彼氏を調べるため、真由美の携帯彼氏のデータをまだゲームを始めていない里美のケータイ電話に転送してしまうのだった。

 ■感想■
 “『恋空』『赤い糸』の魔法のiらんどが放つサスペンスラブストーリー”が謳い文句のケータイ小説の映画化作品!
 
 全然期待していなかったおかげか、すごく面白く観ることができました!
 映画を観るとき、期待しないで観るということがいかに大切か考えさせられる作品になりました!

 今作のことは全然知らなかったんですけど、違う作品の予告を観て、「もしかしてホラー??」と思って鑑賞したら、正統派のホラー映画でした!


 「『恋空』『赤い糸』の魔法のiらんどが放つ」とか言われて観たくなる映画ファンなんて何人いるんでしょう??
 “ケータイ小説原作のJ(ジェイ)ホラー「恋空」「赤い糸」のなんたらかんたら
 でしょう!!
 明らかに宣伝方法が間違ってます!!
 
 ケータイ小説が原作とか言わないで、普通に“Jホラー”として宣伝した方がよっぽど良かった気がしますけど、どうなんでしょう??

 実際は低予算な感じなティーン向けホラーって感じの作品ですけど、それなりにホラー映画として楽しく観れる作品になっています!
 低予算でも、突っ込みどころがたくさんあっても、ティーン向けでも、ホラーはホラーですからね!
 
 主人公の友人、由香の両親が娘をのこして旅行に行ってしまっているところとか、刑事が小木茂光と星野真理の2人しか出てこないところとか、携帯彼氏を運営している会社のサーバーが立ち入り禁止のビルにあるところとか突っ込みどころ満載ですけど、細かいところとか気にしなければ、同じく携帯電話を題材にしたホラー映画『着信アリ』(2004年)より面白いかも??

 なんか、分かったような、分からないような理由でゲームに霊がとりついてしまいましたけど、ホラー映画だから理由つけなんて、今作くらいの理由つけでOKでしょう!
 最後のオチも、いかにもホラー映画っぽくて、好きな終わり方です!

 でも、小木茂光演じる刑事なんですけど、廃墟のビルとはいえ不法侵入して、なおかつ襲ってきたとはいえ、バールを持った少女を正当防衛で殺しちゃって大丈夫なんでしょうか??アメリカの警察だったらOKでも、日本の警察では、けっこう問題になっちゃいそう!! 60点
携帯彼氏 [DVD]
川島海荷,朝倉あき,石黒英雄,落合扶樹,桑江咲菜
ジェネオン・ユニバーサル
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『彼岸島』血を吸う島

2010-06-27 01:31:59 | 日本映画
彼岸島
(2010年日本、韓国)
 監督   キム・テギュン
 脚本   大石 哲也
 原作   松本 光司
 出演   石黒 英雄、渡辺 大、水川 あさみ
       山本 耕史、弓削 智久

 ■ストーリー■
 高校生の明は、行方不明の兄、篤が「彼岸島」にいるということを謎めいた美女、青山冷から聞き、「彼岸島」に数人の友人たちと向かうことにする。しかし、「彼岸島」には吸血鬼がいて島を支配しているというのだった。


 ■感想■
 「週刊ヤングマガジン」に連載されたコミック「彼岸島」の映画化。
 監督は『火山高』(2001年)のキム・テギュン。

 吸血鬼に支配された島に、行方不明の兄を救いに行く高校生たちの活躍を描くホラー映画です。
 コミックの映画化になれていないせいか、せっかくのJホラーの吸血鬼物なのに、突っ込みどころ満載の作品に!
 吸血鬼が島にいると、水川あさみが警察に訴えても信用してくれない理由が、「彼岸島」が地図に載っていないからっていう理由がすごすぎ!
 警察が捜査しないのが「吸血鬼の存在を信用しない」っていうなら、リアルですけど、住んでいる島が地図に載っていないからってどういうこと??
 島民だって大勢住んでいるだから、戸籍もあるんだし、島の存在は公のはず!!

 あと、細かいコトですけど、行方不明の兄、篤ですけど、婚約者の両親に会いに離島にいくのに、自分の家族にはだまって島に行ったの??

 不死身な吸血鬼の存在を知ったにも関わらず、明についていく友人たちの存在もオカシイです。友人たちが見せ場が用意されていて、何か活躍するのかと思いきや、何の見せ場も無くほとんどザコキャラになっている状態。
 吸血鬼がいる島に、何の準備もなくノコノコ付いていく理由も良く分からないです。
 映画の冒頭で描かれるユキが弓道をやっていることや、西山が実験室で爆弾みたいなものを作っていた設定がストーリーに全然活かされていないのはなぜ??
 
 吸血鬼が暴れだしたのは、神社の祠で封印されていたのを勝手に解いたからなんだから、篤って、超迷惑な存在!
 なんか、いかにも吸血鬼のことは何でも知っているみたいな感じで、明たちの前に登場しますけど、「原因は全部、お前だ~ッ!」って突っ込んじゃいました。

 もともと剣道をやっているという設定の主人公の兄弟ですけど、剣道をやっていれば日本刀をあんなにウマク使いこなせるの??
 どうせだったら、主人公の兄弟の設定を“ニンジャ”の家系の殺し屋の卵っていう設定にしちゃえば良かったのに!
 とにかく、主人公が強すぎなのも、設定にムリがありすぎ。

 映画の冒頭で、主人公が他校の不良からからまれて逃げるシーンがありますけど、全部ムダなシーン!あのシーンがその後、映画の本筋にからむコトなく、明らかに映画の中で浮いたシーンになっちゃってます。
 また、ヒロインの水川あさみも、なんで、東京に出てきていたのかも不明です。見張り番の吸血鬼がわざわざ見張ってまで、東京行きを許しちゃのはどういうことなんでしょうか??
 吸血鬼のボスの雅とデキちゃっているっていう設定なんですか??

 島にいた師匠って何者なんですか??何の説明もなくいるんですけど、主人公たちの誰か般若のお面のこと突っ込まないと!

 せっかく監督を韓国から呼んで作ったのに、今一な感じな作品になってしまって!
 惜しい!脚本をもう2~3回リライトして、もっと暴走した感じの作品にしちゃえば良かったのに!!40点
 
彼岸島 スペシャルコミック・エディション(初回限定生産:本編Blu-ray+特典DVD)
石黒英雄,渡辺大,水川あさみ,瀧本美織
キングレコード
彼岸島 スペシャルコミック・エディション (初回限定生産:本編DVD+特典DVD)
石黒英雄,水川あさみ,他
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彼岸島 スタンダード・エディション(本編DVD)
石黒英雄,水川あさみ,他
キングレコード
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『トリック新作スペシャル2』TVシリーズ新作観たい!

2010-05-16 00:11:00 | 日本映画
トリック新作スペシャル2 村祭りに響く死を呼ぶ子守唄!!歌詞になぞらえ殺されていく若い娘!?女霊能力者に秘められた哀しい過去…
(2010年日本)
 演出  堤   幸彦
 脚本  蒔田 光治
 出演  仲間 由紀恵、阿部 寛、生瀬 勝久、野際 陽子
      浅野 ゆう子、永山 絢斗、高橋 真唯、手塚 里美、下条 アトム  

 ■ストーリー■
 日本科学大学の上田教授の元へ、岡山県一夜村から青年、西園寺誠一が尋ねてくる。村で行われる「契り祭り」には言い伝えがあり、祭りの最中に、お互いに好きな者同士が、山の上にある契り契り岩の荒土佐縄に身体の一部を結びつけると恋が成就するというのだ。しかし、片思いのときには、ふられた者は3日以内に命を落とすというのだ。
 上田は、誠一から、この言い伝えが迷信であることを証明して欲しいと依頼されるのだった。上田は、100万円が当るクジがあると言い、上田とコンビを組んで数多くの事件を解決してきた売れないマジシャン山田奈緒子を誘い出し、村へと向かうのだった。

 ■感想■
 阿部寛演じる天才物理学者上田と、仲間由紀恵演じる売れないマジシャン山田奈緒子が謎の事件を解決していくTV朝日の人気TVシリーズ「トリックTRICK」の最新TVスペシャル。
 2010年5月15日(土)21:00~21:06で放送されました。
 時間軸的には『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』の直前の事件を描いているそうです!ラストの映画版の宣伝で言ってました!

 今般のゲストは浅野ゆう子。前作のスペシャルでのゲストは名取裕子。
 このシリーズは、大体ゲストが犯人なんで、登場してきた段階で犯人が分かっちゃうんですよね!まぁ、金田一耕介の映画でも、キャスティングの段階で犯人が分かっちゃうから、これは日本映画の宿命だからしょうが無いですよね。
 
 このシリーズの魅力は何といっても、仲間由紀恵と阿部寛のコンビのやり取りや、2人以外も生瀬勝久、野際陽子といったキャラクターが主人公たちとの絡みのシーンなんですが、今作は、いつもより、マジメな作品になっています!
 なんか「トリックTRICK」じゃないみたい!
 殺人のトリックもすぐに分かっちゃうし、どうしちゃったんでしょう??
 村の青年西園寺誠一と浅野ゆう子との関係も、ありがちな展開だし…。
 コメディ度がいつもより低く、情に訴えるような感動的風なミステリーになっちゃってます!
 
 
 もともと、この「トリックTRICK」は殺人事件が起きても生瀬勝久演じる矢部とその部下しか警察が出てこないのが特徴なんですけど、今作でも村のおまわりさんしか警察が出てこないです!
 こんな田舎の村で不可解な連続殺人事件が起きているのに!!
 まぁ、基本、コメディタッチな作品ですからOKなんですけど。

 それにしても、このシリーズ、安心して観ていられます!
 『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』(2010年)の宣伝も兼ねてなんでしょうが、数週間前から、以前のTVシリーズを深夜や土曜の昼間に再放送したり、2本の劇場版も「日曜洋画劇場」の枠で放送してましたけど、いつも観ちゃうんですよね。
 このシリーズって、放送される度に、つい何回でも観ちゃうんですよね。
 
 でも、再放送でなくて、そろそろ、新作のTVシリーズを製作して欲しいですね!
 金曜、23:15~の時間でOKなんで、新作を観たいですね。スピンオフの「警部補矢部謙三」も製作されたんだし、本シリーズも新作を観たいですね!!65点
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『この胸いっぱいの愛を』ザ・サバイバー224便大空港

2010-05-09 00:45:36 | 日本映画

この胸いっぱいの愛を
(2005年日本)
 監督          塩田 明彦
 脚本          鈴木 謙一
              渡辺 千穂
              塩田 明彦
 原作          梶尾 真治
 出演          伊藤 英明
              ミムラ
              勝地 涼
              官藤 官九郎
              吉行 和子
              愛川 欽也

 ■ストーリー■
 2006年1月、鈴谷比呂志は、20年前に暮らしていた祖母の住む北九州に羽田発224便の飛行機で行くのだった。
 北九州に降り立った比呂志は、20年前と変わらぬ町並みに郷愁を感じるが、祖母の家の前で、なんと少年時代の自分を見つけるのだった。比呂志は、いつの間にか20年前の1986年にタイムスリップしてしまっていたのだ・・・。

 □■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 梶尾真治のSF小説「クロノス・ジョウンターの伝説」(ソノラマ文庫)の映画化作品。
 
 “伊藤英明、ミムラ主演の日本映画お得意の難病物の恋愛物??”
 と思って劇場公開したときも、ソフト化されたときもノーチェックでスルーしてました!
 その後、タイムスリップ物と分かったあとも観ていなかったんですが、TVで放映されたものもエアチェックして録画したままに…。

 TVで放映されたのは、2007年4月9日(月)21:00~です。TBSは、今作の製作にも関わっているので、当然TBS系で放映されました。
 今作のオリジナルのランニングタイム130分の作品なのにかなりカットされているバージョンみたいです。このカット版でもかなりテンポが悪くダラダラ気味ですけど、カット版の評判が悪かったのか、2007年の年末には深夜に時間枠的に言って、ノーカットに近い形で放映されていたみたいです。
 
 「う~、ノーカット版を観たかった…」

 本当に観たければ、レンタルすれば良いだけの話なんですけど。

 それにしても、今作のランニングタイム130分ってどういうコト??
 どう考えても、長すぎでしょう!!この頃のハリウッドの大作も意味も無く130分、140分って作品が多かったから便乗しちゃったんでしょうかね??

 ところで、伊藤英明たちタイムスリップしてしまった4人は1986年でお金は使わなかったんでしょうか??
 2004年に新札になったんで、旧札を持っていないと、1986年の時代では使えないお札のはず!!また硬貨にも“平成”の文字がッ!!
 お金もないと生活出来ないでしょ!!
 伊藤英明は祖母の家に厄介になるにしても、お金は使いますよね~。
 それに、あんな風に見ず知らずの人間を旅館で雇って、自分が預かっている孫の部屋に同居させないですよね!

 SF的な要素はなく、中盤のミムラが倒れたあたりから、もう感動的な音楽流して、
 「泣け!泣け!」みたいな展開に持っていこうとするのは、日本映画の悪いところが出まくり状態!まぁ、SF映画と思って観ている自分が悪いんですけど。今作のスタッフは、SF映画として作る気は無かったんですよね。
 
 それに、20年前に戻ったのに、「昔と変わらない風景だなぁ!!」ってのんきな感じですよね。さすがに20年経てば町の風景は変わっているはず!!
 それに伊藤英明も、20年前の自分を見て、カレンダーや新聞を見てすぐにタイムスリップしたことに気づくなんて、対処早すぎ!!普通はもっとビックリするでしょ!!

 と思って観ていたら、勝地涼に海岸でナイフで刺されるシーンで、思わぬ展開に!!
 タイムスリップ物のSFだと思っていたら、ファンタジーだったんですね。
 『恐怖の足跡』(1961年)系のネタを使ってくるなんて!!
 “夢オチ”並みに禁断のネタですけど、最後にビックリさせるために使っているワケではないですからギリギリOKですかね??
 まぁ、ファンタジー物だったら、タイムスリップした人間たちがお金使わないでOKですよね!!

 これくらいの完成度の作品は、劇場映画でなくTVのスペシャルドラマか2時間サスペンスで放映して欲しい感じです。  55点

この胸いっぱいの愛を [DVD]
塩田明彦,梶尾真治,鈴木謙一,渡辺千穂
ジェネオン エンタテインメント


原作者自ら書いたノベライズ

この胸いっぱいの愛を (小学館文庫)
梶尾 真治
小学館


原作も。

クロノス・ジョウンターの伝説 (ソノラマ文庫)
森 流一郎
朝日ソノラマ
クロノス・ジョウンターの伝説∞インフィニティ (ソノラマノベルス)
佐竹 美保
朝日新聞社
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『劇場版トリック霊能力者バトルロイヤル』いつも通り!

2010-04-26 00:25:42 | 日本映画
劇場版トリック霊能力者バトルロイヤル
(2010年日本) 
監督 堤 幸彦 
脚本 蒔田 光治 
出演 仲間 由紀恵、阿部 寛、生瀬 勝久、野際 陽子
    松平 健、佐藤 健、夏帆、藤木 直人、戸田 恵子

 ■ストーリー■  
 霊能力者“カミハエーリ”が治めるという山村「万練村」では、先代の“カミハエーリ”が亡くなったため、100日以内に次の“カミハエーリ”を決めるという慣わしにしたがい、全国から霊能力者を集めて、お互いに戦わせて勝った者をカミハエーリにすることになるのだった。
 この慣わしを止めて欲しいと万練村の青年、中森に依頼された上田教授は万練村へと向かうのだった。一方、霊能力者を集めている万練村で“カミハエーリ”になれば、村人からの貢物がもらえるということを知った自称、天才マジシャン山田奈緒子は、同じく万練村へと向かうのだった。

 ■感想■  
 テレビ朝日の人気テレビシリーズ「TRICKトリック」の劇場版第3弾。 
 前作の劇場版『トリック劇場版2』が2006年の作品なので4年ぶりの“TRICKトリック”になります! 
 また、今作はテレビシリーズが、最初に始まったのが2000年なので、テレビ放映開始10周年の作品になっています! 
 
 2010年5月8日から全国東宝系で公開ですけど、一足早く、試写会で鑑賞してきました!  
 
 久々の「トリック」ですけど、 な、な、何も、何も変わっていない!!  
 え~ッ、まるでテレビスペシャルでも観ているような気になるような、いつも通りの展開と面白さ!! 
 
 この肩の力の入らなさは何?? 

 ヘリコプター飛ばしたり、最初の江戸時代のシーンとか、テレビスペシャルより豪華な雰囲気感はたっぷりなのに、観終わった感想は“いつも通り!!”
 
  まさに“「トリック」ファンのための映画”  

 ところで、仲間由紀恵が住んでいるアパートって改装して、アパートを追い出されたのかと思いきや、同じアパートに住んでいます! 
 上田教授との関係も全然進んでいないし、4年ぶりの新作とは思えない、まさに前作と順番が入れ替わっても全然OKな感じも、「トリック」ファンにはたまらないんでしょうけど、自分的には、2人の関係が少しは進展していたりした方が良かったかな??なんて思っちゃうんですけどね。

 いつも通りの「トリック」なんですけど、1つ! テレビの第1シリーズの「TRICKトリック」の第1話とリンクしているので、今作を観る前にテレビシリーズの第1話はチェックしておいた方が良いです!今までの劇場版やスペシャル『』(2005年)では、そんなコト無かったのに、なんで今さら!! 
 確かに第1話で、菅井きんが仲間由紀恵に意味深なことを言っていたのに、第1シリーズ以降はほとんど忘れさられていたような設定を思い出させるようなコトをしたんでしょうね??  
 テレビシリーズ観ていない人は「今からでも観なさい!」ってことなんでしょうか?? 
 こういうTVシリーズ観てない人置き去りの展開とかって、けっこう好きなんですよね! 
 もちろん、テレビシリーズを最初から、しっかり観ていない人が今作『劇場版トリック霊能力者バトルロワイヤル』を観ても、十分楽しめる面白い作品になっていますけど、テレビシリーズを観ておいた方が、より一層楽しめる!って感じで。
 まぁ、テレビシリーズって言っても、はっきり関係してくるのは第1話だけなんですけどね。 とにかく、「トリック」ファン必見!70点
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『山桜』藤沢周平なぜもてる

2010-03-14 00:34:10 | 日本映画

山桜
(2008年日本)
 監督          篠原 哲雄
 脚本          飯田 健三郎
             長谷川 康雄
 原作          藤沢 周平
 出演          田中 麗奈
             東山 紀之
             村井 国男
             高橋 長英
             篠田 三郎
             壇 ふみ

 ■ストーリー■
 夫に先立たれた野江は磯村家へと嫁ぐ。ある日、実家の叔母の墓参りをした帰りに山桜の下で、かつて縁談を申し込んできた武士、手塚弥一郎と出会う。手塚は剣術にも優れた武士だったが、武芸に優れたものは乱暴で横柄であると思った野江が縁談の話を断ったのだ。
 野江は、再婚した家の磯村家では、姑にも辛く当たられ夫にも出戻りの嫁と罵られ、辛い生活をしていたのだった。

 ■感想■
 藤沢周平の短編小説の映画化。
 2010年3月13日にTV朝日(12:00~13:50)で放映されました。TV初登場で、土曜の昼間の放送には、好感が持てます!!
 こういうレンタルしてでも観ようと思わない作品がテレビで放映してくれるのはウレシイです!!それも「日曜洋画劇場」の枠でなく土曜の昼!!
 
 本当は、日本未公開の未DVD化作品や、メジャーな作品でも日本語吹替えがついていない作品が放送されるのが1番ウレシイんですけどね!!

 北川景子主演の『花のあと』(2010年)の映画宣伝のための放送なんでしょうけど、とにかく、この土曜の昼間というのが良いです!!
 日本人の知能指数を20以上下げるために作られているような2時間サスペンスの「土曜ワイド劇場」の時間枠でも全然良いんですけどね。
 
 「日曜洋画劇場」で放映でなくて本当に良かったです!!
 数少ない“洋画枠”を使っての“邦画”の放映は本当にやめて下さい!!
 バラエティ番組の枠でも2時間サスペンスの枠でも何でも良いから、「洋画」の枠を使用しての日本映画の放送だけはやめて!やめて!やめて!

 関東ローカルの話題ですいませんが、
 かつては洋画劇場の枠が不定期を含め週20~30回はあったのに!!
 
 日曜は「日曜洋画劇場」(TV朝日)
 月曜は「月曜ロードショー」(TBS)
 火曜は「火曜洋画劇場}(←名前自信ないです)(TV東京)
 水曜は「水曜ロードショー」(日本テレビ)(後に金曜に移動)
 木曜は「木曜洋画劇場」(TV東京)
 土曜は「ゴールデン洋画劇場」(フジTV)
 とゴールデンタイムだけでも6枠もあったのに!!
 その他も映画枠の名称と時間が不正確になってしまいますけど
 TV東京が10:30~と14:00~と週に10本映画を放映!
 土曜14:30~日本テレビが不定期で洋画枠
 日曜10:00~11:50にフジTVが洋画を放映していた時期もありました!
 金曜深夜にはTBSが「金曜ロードショー」(23:25~)
 金曜16:00~はTV朝日が洋画枠「ウィークエンドシアター」(その後、土曜深夜に移動)
 土曜10:30~TBSの洋画枠
 ちょっと思いつくだけでもこれだけ出てきますからね。
 ちなみに、この記事は記憶だけで書いていますので、弱冠のミスがあるかもしれません。
 また、同時期に存在していない映画枠もあると思います!!
 
 
 いまや土曜、日曜の昼間なんて、日本人の知能指数を下げるような番組や、その日の夜、放映する番組の宣伝番組しか放送しなくなっているんだから、こういう風に普通に映画とかを放映すれば良いのに!!
 土曜14:30~の日本テレビの映画枠で放送された作品群のラインナップはすごすぎ!!
 『SFタイムトラベルシカゴ大火に遭った男たち』(1976年)
 『美女を喰う館グール』(1974年)
 『地下道の絞殺獣 宿命の野生の血』(ビデオ題:『娼婦と狼男』)(1975年)
 『怪奇!二つの顔の男』
 『ハネムーン・クライシス 新妻蒸発』(ビデオ題:『他人の向こう側』)(1975年)
 『複製人間の島』(1976年)
 といった作品とかが放映されていたんですから!!

 ところで、話題がずれまくりでしたけど、今作『山桜』ですけど、なんで、またまた藤沢周平原作の映画化なんでしょう??
 『隠し剣 鬼の爪』(2004年)
 『蝉しぐれ』(2005年)
 『武士の一分』(2006年)
 『花のあと』(2010年)
 なんで、藤沢周平の作品ばかりこんなに!

 藤沢周平の作品があっても良いですけど、他にも選択肢があっても良いのに!!
 もうちょっと観る人を選ぶようなスプラッターな血まみれな時代劇が映画化されても良いのに!!
 日本の時代劇映画ファンでなく、もう少し世界のエンターテイメント映画界に視野を広げて若山富三郎版の「子連れ狼」のような映画をどんどん作って欲しいです!

 今作の原作は短編なので、興味のある映画ファンは読んでから観ても良いかもしれないですね。とにかく短編を映画化するっていうのは、今までの日本映画ぽくなくて、良いかもしれないです。
 日本映画は原作に長編を持ってきて、原作の良い所だけ映像化して映画化しました!みたいな傾向がありましたけど、短編を脚色して映画化!っていうのはアメリカ的で良いかも!
 長編を原作に映画化しても、映画として面白ければ全然良いんですけどね…。
 
 藤沢周平の作品が原作で映画化して受けているっていうことは、時代劇を観る映画ファンは高齢化しているんでしょうね。
 作品的には、フジTVで1981年~1984年に放映された「時代劇スペシャル」で放送されるくらいのデキといえば分かりやすいでしょうか??
 
 時代劇が好きで、チャンバラよりもドラマ!!と思っている映画ファンには十分、面白く観れる作品なコトは確かです!! 50点   

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コメント (1)
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