『山桜』
(2008年日本)
監督 篠原 哲雄
脚本 飯田 健三郎
長谷川 康雄
原作 藤沢 周平
出演 田中 麗奈
東山 紀之
村井 国男
高橋 長英
篠田 三郎
壇 ふみ
■ストーリー■
夫に先立たれた野江は磯村家へと嫁ぐ。ある日、実家の叔母の墓参りをした帰りに山桜の下で、かつて縁談を申し込んできた武士、手塚弥一郎と出会う。手塚は剣術にも優れた武士だったが、武芸に優れたものは乱暴で横柄であると思った野江が縁談の話を断ったのだ。
野江は、再婚した家の磯村家では、姑にも辛く当たられ夫にも出戻りの嫁と罵られ、辛い生活をしていたのだった。
■感想■
藤沢周平の短編小説の映画化。
2010年3月13日にTV朝日(12:00~13:50)で放映されました。TV初登場で、土曜の昼間の放送には、好感が持てます!!
こういうレンタルしてでも観ようと思わない作品がテレビで放映してくれるのはウレシイです!!それも「日曜洋画劇場」の枠でなく土曜の昼!!
本当は、日本未公開の未DVD化作品や、メジャーな作品でも日本語吹替えがついていない作品が放送されるのが1番ウレシイんですけどね!!
北川景子主演の『花のあと』(2010年)の映画宣伝のための放送なんでしょうけど、とにかく、この土曜の昼間というのが良いです!!
日本人の知能指数を20以上下げるために作られているような2時間サスペンスの「土曜ワイド劇場」の時間枠でも全然良いんですけどね。
「日曜洋画劇場」で放映でなくて本当に良かったです!!
数少ない“洋画枠”を使っての“邦画”の放映は本当にやめて下さい!!
バラエティ番組の枠でも2時間サスペンスの枠でも何でも良いから、「洋画」の枠を使用しての日本映画の放送だけはやめて!やめて!やめて!
関東ローカルの話題ですいませんが、
かつては洋画劇場の枠が不定期を含め週20~30回はあったのに!!
日曜は「日曜洋画劇場」(TV朝日)
月曜は「月曜ロードショー」(TBS)
火曜は「火曜洋画劇場}(←名前自信ないです)(TV東京)
水曜は「水曜ロードショー」(日本テレビ)(後に金曜に移動)
木曜は「木曜洋画劇場」(TV東京)
土曜は「ゴールデン洋画劇場」(フジTV)
とゴールデンタイムだけでも6枠もあったのに!!
その他も映画枠の名称と時間が不正確になってしまいますけど
TV東京が10:30~と14:00~と週に10本映画を放映!
土曜14:30~日本テレビが不定期で洋画枠
日曜10:00~11:50にフジTVが洋画を放映していた時期もありました!
金曜深夜にはTBSが「金曜ロードショー」(23:25~)
金曜16:00~はTV朝日が洋画枠「ウィークエンドシアター」(その後、土曜深夜に移動)
土曜10:30~TBSの洋画枠
ちょっと思いつくだけでもこれだけ出てきますからね。
ちなみに、この記事は記憶だけで書いていますので、弱冠のミスがあるかもしれません。
また、同時期に存在していない映画枠もあると思います!!
いまや土曜、日曜の昼間なんて、日本人の知能指数を下げるような番組や、その日の夜、放映する番組の宣伝番組しか放送しなくなっているんだから、こういう風に普通に映画とかを放映すれば良いのに!!
土曜14:30~の日本テレビの映画枠で放送された作品群のラインナップはすごすぎ!!
『SFタイムトラベルシカゴ大火に遭った男たち』(1976年)
『美女を喰う館グール』(1974年)
『地下道の絞殺獣 宿命の野生の血』(ビデオ題:『娼婦と狼男』)(1975年)
『怪奇!二つの顔の男』
『ハネムーン・クライシス 新妻蒸発』(ビデオ題:『他人の向こう側』)(1975年)
『複製人間の島』(1976年)
といった作品とかが放映されていたんですから!!
ところで、話題がずれまくりでしたけど、今作『山桜』ですけど、なんで、またまた藤沢周平原作の映画化なんでしょう??
『隠し剣 鬼の爪』(2004年)
『蝉しぐれ』(2005年)
『武士の一分』(2006年)
『花のあと』(2010年)
なんで、藤沢周平の作品ばかりこんなに!
藤沢周平の作品があっても良いですけど、他にも選択肢があっても良いのに!!
もうちょっと観る人を選ぶようなスプラッターな血まみれな時代劇が映画化されても良いのに!!
日本の時代劇映画ファンでなく、もう少し世界のエンターテイメント映画界に視野を広げて若山富三郎版の「子連れ狼」のような映画をどんどん作って欲しいです!
今作の原作は短編なので、興味のある映画ファンは読んでから観ても良いかもしれないですね。とにかく短編を映画化するっていうのは、今までの日本映画ぽくなくて、良いかもしれないです。
日本映画は原作に長編を持ってきて、原作の良い所だけ映像化して映画化しました!みたいな傾向がありましたけど、短編を脚色して映画化!っていうのはアメリカ的で良いかも!
長編を原作に映画化しても、映画として面白ければ全然良いんですけどね…。
藤沢周平の作品が原作で映画化して受けているっていうことは、時代劇を観る映画ファンは高齢化しているんでしょうね。
作品的には、フジTVで1981年~1984年に放映された「時代劇スペシャル」で放送されるくらいのデキといえば分かりやすいでしょうか??
時代劇が好きで、チャンバラよりもドラマ!!と思っている映画ファンには十分、面白く観れる作品なコトは確かです!! 50点
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