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『山桜』藤沢周平なぜもてる

2010-03-14 00:34:10 | 日本映画

山桜
(2008年日本)
 監督          篠原 哲雄
 脚本          飯田 健三郎
             長谷川 康雄
 原作          藤沢 周平
 出演          田中 麗奈
             東山 紀之
             村井 国男
             高橋 長英
             篠田 三郎
             壇 ふみ

 ■ストーリー■
 夫に先立たれた野江は磯村家へと嫁ぐ。ある日、実家の叔母の墓参りをした帰りに山桜の下で、かつて縁談を申し込んできた武士、手塚弥一郎と出会う。手塚は剣術にも優れた武士だったが、武芸に優れたものは乱暴で横柄であると思った野江が縁談の話を断ったのだ。
 野江は、再婚した家の磯村家では、姑にも辛く当たられ夫にも出戻りの嫁と罵られ、辛い生活をしていたのだった。

 ■感想■
 藤沢周平の短編小説の映画化。
 2010年3月13日にTV朝日(12:00~13:50)で放映されました。TV初登場で、土曜の昼間の放送には、好感が持てます!!
 こういうレンタルしてでも観ようと思わない作品がテレビで放映してくれるのはウレシイです!!それも「日曜洋画劇場」の枠でなく土曜の昼!!
 
 本当は、日本未公開の未DVD化作品や、メジャーな作品でも日本語吹替えがついていない作品が放送されるのが1番ウレシイんですけどね!!

 北川景子主演の『花のあと』(2010年)の映画宣伝のための放送なんでしょうけど、とにかく、この土曜の昼間というのが良いです!!
 日本人の知能指数を20以上下げるために作られているような2時間サスペンスの「土曜ワイド劇場」の時間枠でも全然良いんですけどね。
 
 「日曜洋画劇場」で放映でなくて本当に良かったです!!
 数少ない“洋画枠”を使っての“邦画”の放映は本当にやめて下さい!!
 バラエティ番組の枠でも2時間サスペンスの枠でも何でも良いから、「洋画」の枠を使用しての日本映画の放送だけはやめて!やめて!やめて!

 関東ローカルの話題ですいませんが、
 かつては洋画劇場の枠が不定期を含め週20~30回はあったのに!!
 
 日曜は「日曜洋画劇場」(TV朝日)
 月曜は「月曜ロードショー」(TBS)
 火曜は「火曜洋画劇場}(←名前自信ないです)(TV東京)
 水曜は「水曜ロードショー」(日本テレビ)(後に金曜に移動)
 木曜は「木曜洋画劇場」(TV東京)
 土曜は「ゴールデン洋画劇場」(フジTV)
 とゴールデンタイムだけでも6枠もあったのに!!
 その他も映画枠の名称と時間が不正確になってしまいますけど
 TV東京が10:30~と14:00~と週に10本映画を放映!
 土曜14:30~日本テレビが不定期で洋画枠
 日曜10:00~11:50にフジTVが洋画を放映していた時期もありました!
 金曜深夜にはTBSが「金曜ロードショー」(23:25~)
 金曜16:00~はTV朝日が洋画枠「ウィークエンドシアター」(その後、土曜深夜に移動)
 土曜10:30~TBSの洋画枠
 ちょっと思いつくだけでもこれだけ出てきますからね。
 ちなみに、この記事は記憶だけで書いていますので、弱冠のミスがあるかもしれません。
 また、同時期に存在していない映画枠もあると思います!!
 
 
 いまや土曜、日曜の昼間なんて、日本人の知能指数を下げるような番組や、その日の夜、放映する番組の宣伝番組しか放送しなくなっているんだから、こういう風に普通に映画とかを放映すれば良いのに!!
 土曜14:30~の日本テレビの映画枠で放送された作品群のラインナップはすごすぎ!!
 『SFタイムトラベルシカゴ大火に遭った男たち』(1976年)
 『美女を喰う館グール』(1974年)
 『地下道の絞殺獣 宿命の野生の血』(ビデオ題:『娼婦と狼男』)(1975年)
 『怪奇!二つの顔の男』
 『ハネムーン・クライシス 新妻蒸発』(ビデオ題:『他人の向こう側』)(1975年)
 『複製人間の島』(1976年)
 といった作品とかが放映されていたんですから!!

 ところで、話題がずれまくりでしたけど、今作『山桜』ですけど、なんで、またまた藤沢周平原作の映画化なんでしょう??
 『隠し剣 鬼の爪』(2004年)
 『蝉しぐれ』(2005年)
 『武士の一分』(2006年)
 『花のあと』(2010年)
 なんで、藤沢周平の作品ばかりこんなに!

 藤沢周平の作品があっても良いですけど、他にも選択肢があっても良いのに!!
 もうちょっと観る人を選ぶようなスプラッターな血まみれな時代劇が映画化されても良いのに!!
 日本の時代劇映画ファンでなく、もう少し世界のエンターテイメント映画界に視野を広げて若山富三郎版の「子連れ狼」のような映画をどんどん作って欲しいです!

 今作の原作は短編なので、興味のある映画ファンは読んでから観ても良いかもしれないですね。とにかく短編を映画化するっていうのは、今までの日本映画ぽくなくて、良いかもしれないです。
 日本映画は原作に長編を持ってきて、原作の良い所だけ映像化して映画化しました!みたいな傾向がありましたけど、短編を脚色して映画化!っていうのはアメリカ的で良いかも!
 長編を原作に映画化しても、映画として面白ければ全然良いんですけどね…。
 
 藤沢周平の作品が原作で映画化して受けているっていうことは、時代劇を観る映画ファンは高齢化しているんでしょうね。
 作品的には、フジTVで1981年~1984年に放映された「時代劇スペシャル」で放送されるくらいのデキといえば分かりやすいでしょうか??
 
 時代劇が好きで、チャンバラよりもドラマ!!と思っている映画ファンには十分、面白く観れる作品なコトは確かです!! 50点   

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『ハッピーフライト』 矢口史靖コメディタッチドラマ

2010-02-01 00:40:46 | 日本映画

ハッピーフライト
(2008年日本)
 監督:矢口 史靖
 脚本:矢口 史靖
 出演:綾瀬 はるか
    田辺 誠一
    時任 三郎
    寺島 しのぶ
    吹石 一恵

 ■ストーリー■
 機長昇格試験として副パイロット鈴木和博は羽田発ホノルル行1980便に乗り込むのだった。また、1980便には新人のキャビンアテンダント斎藤悦子も乗りこんでいた。無事離陸した1980便だったが、離陸時に鳥の集団にぶつかってしまうのだった。そしてその便は、出発前にエンジントラブルで緊急で整備していたが、整備のスパナが行方不明となっていた。

 ■感想■
 『ウォーターボーイズ』(2001年)、『スウィングガールズ』(2004年)の矢口史靖監督の描く航空業界を舞台にしたコメディタッチのドラマ。

 コメディタッチのドラマになっているところが、やっぱり日本映画の限界ってところですかね??
 完全なコメディとして作ってくれればもっと笑えたのに、お涙頂戴的な感動的なシーンや、仕事に対する真摯な態度等、どうしてもマジメな要素がチラホラ、チラホラ!
 
 どうして日本映画って、こんなにマジメなの??

 ケータイ小説が原作の恋愛ドラマや難病物よりは、観ようかな?て思える分だけ、まだまだ全然映画的ですけど、なんで感動的なシーンとか入れちゃうんでしょうね??
 
 感動シーンなんてなくて良いので、最初から最後まで笑いで良いのに、、。

 観終わったあと、何も残らないで良いですから、ゲラゲラ笑えるようなコメディで作って欲しかったです!監督というより企画の問題なんでしょうけど。
 まぁ、でも今作は、ANAの全面協力で製作されているんで、『フライングハイ』(1980年)や『弾丸特急ジェット・バス』(1976年)みたいなパニック映画風に作るわけには行かないんでしょうけどね。

 今作は2010年1月30日のフジTVの「土曜プレミアム」で放送されたので鑑賞しました。
 レンタルしてまで観ようとは思わないですけど、放送されたら観てみようかな??ってくらいには興味をひかれました。
 自分的には観ている間はそれなりに楽しめました!!

 来週以降の「土曜プレミアム」も邦画の放送が続くみたいですけど、なんで邦画なんでしょう??
 もう大作の洋画とか放送しなくて良いですから、未公開(DVDにもなっていない)のホラー映画やSF映画を吹替えでどんどん放映して欲しいです!!
 フジTVだって、かつては『巨大クモ軍団の襲撃』(1977年)や『血に飢えた白い砂浜』(1981年)や『未来からの挑戦!第四次宇宙戦争』(1977年)を未公開特集みたいな感じでゴールデンタイムに放映してくれていた時代もあったんですから!!

 邦画が本当に観たい映画ファンはレンタルしてでも観るんでしょうからね。

 でも、なんとなく観る分には十分面白く観れるのは確かです!!

 

DVDも。

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『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』甘甘ラスト!

2010-01-04 00:15:09 | 日本映画
ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌
(2008年日本)
 監督 本木 克英
 脚本 沢村 光彦
 原作 水木 しげる
 出演 ウェンツ 瑛士、北乃 きい、田中 麗奈、大泉 洋、緒方 拳、寺島しのぶ、 萩原 聖人、佐野 史郎

 ■ストーリー■
 夜中にかごめの歌を聞いた若い女性が行方不明になる事件が発生する。現場には銀のうろこが残されていた。ゲゲゲの鬼太郎は、女子高生の楓とともに事件の調査を始めるが、この事件には1000年の呪いが関係していた。

 ■感想■
 2007年の『ゲゲゲの鬼太郎』の続編。
 主人公の「ゲゲゲの鬼太郎」のウェンツ瑛士をはじめ、田中麗奈、大泉洋等オリジナルと同じキャストです。

 いかにも子ども向けでジュヴナイルな内容だった前作と比べて格段と映画っぽくなりました!!
 「どうせ、つまらないでしょ…」
 と思って観たんで、けっこうビックリ!!

 でも、でも、でも、やっぱり子ども向けな展開に!!子どもが観ても楽しめて、大人が観ても楽しめる作品を作って欲しいです!!
 最後、ぬらりひょんに操られた怨念の集合体が暴れだして、町に向かうのに、良いところで事件が解決!!寺山しのぶが萩原聖人と会って誤解が解けて和解してしまうところで、超ガッカリ!!
 人間に対する恨みは残っているはずだから、あそこは、あのまま街中に怨霊が攻めていって暴れまくって街の人々を殺しまくって死屍累々状態にしてくれないと!!
 せめて街を破壊して、人々を500人くらい殺すくらいのシーンを描いてから寺山しのぶの怒りが鎮めて欲しかったですね。
 まぁ、映画館に子どもを連れて行った親からすごいクレームがくるんでしょうけどね!!
 クレームつける親なんか無視して血まみれのスプラッター修羅場を描いて欲しかった。妖怪がでてくるホラー系の作品で、人が死ぬシーンを描かないなんて、カレー粉の入っていないカレーみたいです。
 映画を年に1~2回くらいしか観ないのに、スプラッターシーンとかあったら怒るんでしょうね!!まぁ、自分もここ最近は、映画館にはあんまり行って無いんで偉そうなことは言えないんですけど。
 ビデオゲームみたいに、“この映画には残酷なシーンが含まれています”みたいなシールをポスターに貼ってスプラッターシーンを描いて欲しかったですね。

 スプラッターシーン無し!
 ハッピーエンド!
 
 作り手の意識の「今作をを観る層は子どもだから」っていうのが全面に出すぎ!!
 でも、自分が親で、小さな子ども連れて行って、今作で血まみれな残酷シーンあったらけっこうショックだろうなぁ!!どうせなら、いっそのコト“R-15"にしちゃうとかどうでしょう??
 前作より、映画っぽくなっているだけにちょっと考えちゃいました!!撃たれれば血が出るし、死ぬときは死ぬ!ディズニーの映画じゃないんですから!!
 『ピーターパン』や『バンビ』を観にいくつもりで『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』を観に行く人ばかりじゃないと思うんですけどね。

 でも、アイドル映画や、難病物やケータイ小説の原作の映画化みたいな映画よりは1000倍は良いですからね!!55点 

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『輪廻』 リーインカーネーション・オブ・杉浦渚

2009-12-27 16:25:54 | 日本映画

輪廻
(2005年日本)
 監督:清水 崇
 脚本:清水 崇
    安達 正軌
 出演:優香
    香里奈
    椎名 桔平
    杉本 哲太
    小栗 旬

 ■ストーリー■
 映画監督の松村は、35年前に起きた無差別殺人事件を題材に映画「記憶」を作ろうとしていた。その事件とは昭和45年、田舎の観光ホテルで医学博士大森の手によって家族を含む11人が惨殺されるというものだった。11人を殺したあと犯人の大森も自殺しており動機は謎のままだった。
 映画「記憶」の出演者のオーディションで主人公のヒロインに杉浦渚が大抜擢される。しかし、渚はこの日以降不思議な幻影を見るようになっていくのだった。一方、女子大生の木下弥生も幼いころから謎のホテルの夢を見ていたが、最近、またこのホテルの夢を見るようになり気にしていた。そんなとき木下は、前世で殺されたという記憶を持つ女優、森田由香と知り合うのだった。

 □■□ネタばれあり!日本映画ファンも読まないで!!□■□
 
 ■感想■
 ジャンル映画界に影響を与えた『リング』(1998年)以降、注目を浴びたジャパニーズホラーの監督6人が作品を作る「Jホラーシアター」のシリーズ第2弾。
 
 第1弾は落合正幸監督のトンデモ系ホラー『感染』(2004年)と、つのだじろうの怪奇コミック「恐怖新聞」を映画化した鶴田法男監督の『予言』(2004年)の2作。
 第1弾が、あまり面白いと思わなかったので、第2弾の『輪廻』はどうだろうと思って鑑賞しましたけど、それなりに面白いホラー映画になってます!!

 優香、香里奈のメインの出演者がホラー映画にマッチしてます。
 ところで「Jホラーシアター」の企画はどうなってしまったんでしょうね??今作を観ててふと「Jホラーシアター」のことを思い出しちゃいました。

 ケータイ小説が原作みたいな恋愛映画や難病物やTVシリーズの映画化作品を製作するんだったら、ちゃんとしたこういうホラー映画を次々作って!!

 面白いかつまらないかは別として、エンターテイメント作品を作ろうとしてくれて、すごくうれしいです。
 
 ケータイ小説が原作みたいな映画やTVシリーズの映画化作品なんて一過性のモノですからねー。
 1年、2年も語られる作品じゃないですしね。
 
 今作『輪廻』もTBSが製作に関わっているんでしょうけど、本当に、これくらいの作品は作って欲しいです!!
 少なくとも世界の映画ファンに見せれるようなジャンルの作品を作って欲しいです!!
 
 日本には、怪獣映画や時代劇やアニメのような世界に誇れるようなジャンルがあるので、Jホラーもそういうジャンルになると良いのに!! 
 時代劇と言っても、最近ブームのホームドラマの延長のような作品じゃなくて、1970年代の血みどろのスプラッター描写満載の若山富三郎版の「子連れ狼」シリーズや石原裕次郎の「影狩り」シリーズみたいな時代劇です。
 

 ところで、今作『輪廻』なんですけど、香里奈演じる女子大生はホラー映画を観たことがないの??変な夢を見るからってその場所を探すなんて!!
 自ら危険に飛び込んでいくなんて!!
 まぁ、今作の場合、惨劇の起きたホテルの場所を探さなくても亡霊たちに連れ去られていってしまうんでしょうけどね。図書館で連れ去られた女優みたいにね。

 それにしても優香が幼い少女の生まれ変わりでないことが分かってから、ヒッパリすぎ!!全体的にテンポが悪いし、ランニングタイム96分は少し長すぎ!!
 あと10分くらい短かったら良かったのに!!
 
 96分でなく86分ならTVの2時間枠で放映してもノーカットで放映しても、たくさんCM入れられたのに!!

 ところで「記憶」を監督していた椎名桔平はどこ行っちゃったんでしょう??
 映画製作中に現場から行方不明になってしまったって解釈で良いんですよね??優香を主演女優にしたから、てっきり椎名桔平が11年前に事件を起こした医学博士の生まれ代わりだと思ったんですけど、優香の正体を含めてちょっとミスリードに引っかかっちゃいました。
 
 大体、リーインカーネーション物って悲劇的なラストの作品が多いから、今作もラストは悲劇的な展開になるんだろうなぁ。と思っていたら、想像したとおり悲劇的なラストに!!
 
 マイケル・サラザン、マーゴット・キダー、ジェニファー・オニール主演のミステリー調のオカルト『リーインカーネーション』(1975年)とかロバート・ワイズ監督のオカルト映画『オードリー・ローズ』(1977年)とかね。
 洋画では2作しか思い浮かばないですけど、この2作品の印象が強くて・・・。

 

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『リーインカーネーション』1975年

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『マイフェアレディースお嬢様を探せ』T・ケンリック原作ドラマ

2009-12-12 09:32:09 | 日本映画

マイフェアレディースお嬢様を探せ
(1985年日本)
 監督:金子 修介
 脚本:那須 真知子
 原作:トニー・ケンリック
 出演:柴田 恭平
    田中 美佐子
    沖 直美
    左 とん平
    寺田 農

■ストーリー■
 1980年、宝石の故買屋、山森は、死ぬ1週間前に出会い惚れた娼婦、草薙直美に4億円相当のエメラルドが17個ついたネックレスを形見として残すのだった。
 山森はそのエメラルドのネックレスを草薙に渡すよう仕事のパートナー安藤に渡すように依頼するが、しかし、安藤は草薙直美の顔を知らなかった、、
 1985年、草薙直美になりすまそうとした女性が殺される事件が発生する。安藤が草薙になりすまそうとしたニセ物を殺したのだ。新聞記者の服部はその事実を突き止め、エメラルドのネックレスを手に入れようと娼婦のマーシャを草薙に仕立てようとするのだった。
 草薙直美はお嬢様出身ということでマーシャにお嬢様に化けるよう訓練をするが、あるパーティでトラブルを起こしムリなことが判明し、逆にお嬢様を娼婦にして、エメラルドのネックレスを手に入れようと計画するのだった。そんな2人は久世静という演劇経験のあるお嬢様を見つけるのだが、、、。
 
 ■感想■
 「殺人はリビエラで」「スカイジャック」「三人のイカれる男」等、傑作ユーモア系というより“スラップステッィク系”のミステリー作家トニー・ケンリック原作のTVムービー。
 もともとはフジTVの「木曜ドラマストリート」用に作られた作品だったらしいですけど、年末のスペシャルドラマとして放映された作品です。こういう作品を20:00~の時間枠で作った時代って良いです!!
 
 安藤は猛犬に男を襲わせる!
 娼婦のマーシャはヒモの左とん平にボコボコにされる!
 拳銃で撃たれて死にまくり!
 最後は尖った木片に突き刺さり血まみれ!

 なぜ、今、こういうシーンがTVドラマで放映されないのか??
 超疑問!!
 残酷なシーンやエロシーンが放映されて怒るなら、怒るような視聴者はそんな番組を観なければ良いだけの話なのに!
 自分で選んだ番組を観てて、エロシーンが出てきてクレームがつくこと自体良く分からないです!!
 製作側や放映する局での自主規制なんでしょうか??
 
 1980年代だったら「土曜ワイド劇場」でも、エロエロシーンなんか普通だったのに、、、。
 最近のTVは、自主規制、自主規制で小さい子どもからお年寄りまで見れるまるっきり毒の無いシーンばかりのドラマばっかり放映して、ショッカーの「日本人総バカ化計画」でも進められてるのかな??って思っちゃいます!!

 1980年代って、ドラマの原作にトニー・ケンリックを持ってくるなんて、よっぽどネタが無かったんでしょうね~!!(良い意味で、、)
 トニー・ケンリックの初期の作品の持つ魅力の数々!!軽妙でスラップスティックで残酷シーンも用意された世界観が日本の風景とまるっきり合わないです!!

 アメリカ映画のように普通に娼婦が出てきたり、エメラルドを渡す相手を探す寺田農が、殺人や暴行しまくりなのに警察が全然出てこなかったり、本当に変な感じ!!

 それにしてもトニー・ケンリック原作の作品をTVムービー化なんて冒険しすぎ!!
 どうせだったら「リリアンと悪党ども」「バーニーよ銃をとれ」「俺たちには今日がある」「暗くなるまで待て」 とかもドラマ化しちゃえば良かったのに!!
 日本製の「バーニーよ銃をとれ」なんて違和感たっぷりで凄そう!!
 
 でも、ちゃんとした原作小説を映像化しようとする試みや企画を通したことがスバラシイです(←本気で思ってます!!)


 実は「三人のイカれる男」は“NOBODY'S PERFEKY”(1981年)として映画化されています。ビデオバブルのときもソフト化されませんでした!!脚本もトニー・ケンリックが書いているので観てみたいですネ!!
 最新のC級映画、D級映画、Z級映画をソフト化するんだったら、未公開のこういう作品をソフト化して欲しいです!!でも色んな作品がソフト化されている割に、香港映画の最近のノワール物、イタリア映画の1970年代~1980年代のエンターテイメント作品(ジャッロ、警察物)、フランス映画のノワール物、アクション映画とかって全然、ソフト化されない!!
 なぜ??
 まぁ、「なぜ??」って聞かれても、売れないからとかってすぐに答えられちゃいそうですけど、発売して欲しいなぁ!!

 今ってTVでもバラエティやバラエティやバラエティやバラエティばっかりで、映画も放映しないから、映画の面白さを知らない若い人って昔と比べたら多いんでしょうね!!
 『SFこうもり人間 洞窟からの恐怖』(1974年)
 『ヘルショック』(ビデオ題:『傴僂男ゴト/戦慄の蘇生実験』)(1972年)
 『パトカー・ハイウェイ』(別題:『悪いのは奴らだ』(90分枠))(1976年)
 『人喰いシャーク バミューダ魔の三角地帯の謎』(←タイトル、ちょっと自信無いです。もしかしたら「人食いシャーク」だったかも??)(1978年)
 とかいった作品を観て洋画ファンが圧倒的に増えるとは思いませんけど、エンターテイメント作品の面白さを感じる映画ファンはいるはず!!

 TV局の自主規制がうるさいなら、2時間サスペンスを放映するなら、「刑事コロンボ」を放映すれば良いのに!!ミステリー映画の面白さを感じる人が増えるはず!!本当に映画枠自体、減りましたよね!!

 けっこう楽しく観れました、、。

原作はトニー・ケンリック!!

 

 

 

 

 

 

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『幸福』クレアは死んでいる映画化

2009-11-15 22:02:01 | 日本映画
幸福
(1981年日本)
 監督 市川 崑
 脚本 日高 真也
     大藪 郁子
     市川 崑
 原作 エド・マクベイン
 出演 水谷 豊、永島 敏行、谷 啓、中原 理恵、加藤 武

 ■ストーリー■
 古本屋で銃の乱射事件が起き3人が射殺される事件が起きる。村上、野呂、北、3人の刑事は現場に向かうが、3人の被害者の中に北刑事の恋人、中川庭子がいた。被害者の残りの2人は大学教授とサラリーマンだった。犯人の目的が3人のうちの誰かなのか、通り魔的な事件なのか分からない中、犯人の目的が庭子の可能性もあり警察は捜査を進めていくのだった。

 ■感想■
 エド・マクベイン原作の警察小説“87分署”シリーズの「クレアが死んでいる」の映画化作品。
 監督は市川崑。
 妻に家を出て行かれ、2人の幼い子どもを育てる刑事と、事件で恋人を殺され事件解決に執念を燃やす刑事2人の活躍と生活を描いています。
 1981年製作の作品ですけど、主人公水谷豊が生活している部屋とか、市原悦子が住んでいる部屋って汚くて、あまりにも貧乏くさくありません??いくらなんでもオーバーすぎかも??

 市原悦子の家はストーリー上、必要な貧乏さかもしれませんけど、いくらなんでも水谷豊の部屋は酷すぎ!!一応結婚して子供のいる刑事の部屋なんだから、もっともっと良いところに住んでいるでしょう??

 今作は、フジTVの映画劇場で放映されたあと、ソフト化もされず長い間、観るのが厳しい作品になってましたけど、今般、初のソフト化!!フジTVでの放映で観ていなかったので、初鑑賞になりました。
 エド・マクベイン原作の「87分署」シリーズの作品ってことを知ってから、ずっとずっと観たいと思っていたので期待しちゃいましたけど、ごくごく普通の日本映画の地味な刑事物でした。
 ランニングタイム106分ですけど、少し長いかも??あと10分くらい短くても良かったかも!!

 今作が1981年の作品ですけど、エド・マクベインの「87分署」シリーズといえば、1980年代初頭に、確か古谷一行、田中邦衛、岡本冨士太が主人公達を演じたTVシリーズがありましたよね??坂口良子も出演していましたよね。「裸の町」だったか「87分署 裸の町」だったかタイトル忘れちゃいましたけど…。あんまり再放送もされていないみたいですけど、こうやって存在だけは少しは覚えているんだから、それなりにしっかり出来ているドラマだったような気が。
 当時は、エド・マクベイン原作の映画やTVシリーズが作られていたんですよね!!良い時代でした。デキはどうにせよ、作ろうする意欲とか企画が通ったことが素晴らしいです!!今のTVじゃ考えられないですね・・・。
 
 それにしても、今作『幸福』は地味な作品になっちゃいました!日本映画特有な感じな人情映画みたいな警察物に!!TVシリーズ「Gメン75」の方が面白いかも??1980年代は日本の2時間サスペンスも、それなりに面白い作品が多かったですから、これが劇場作品としてみるとどうしても評価が悪くなっちゃいます。

 エド・マクベイン原作の映画化といえばジャン=ルイ・トランティニアンがキャレラ刑事を演じた『刑事キャレラ10+1の追撃』(72年)がありましたけど、この作品も未DVD化作品ですよね。
 TBSの「月曜ロードショー」で放映した吹替え音源つきでDVD化してくれませんかね??こういう1970年代のヨーロッパ映画のエンターテイメント作品ってあんまりソフト化されないですよね。
 バート・レイノルズ主演の『複数犯罪』(72年)と合わせて同時リリースとかして欲しいですね。『複数犯罪』も日本語吹替えつきでお願いします!!50点

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『ICHI』

2009-04-25 19:47:37 | 日本映画

ICHI
(2008年日本)
 
 監督:曽利 文彦
 脚本:浅野 妙子
 出演:綾瀬 はるか
    中村 獅童
    竹内 力
    大沢 たかお
    柄本 明

 ■ストーリー■

 離れ瞽女の市は、居合いの達人だった。ある日、暴漢に襲われそうになった市を助けようと浪人、十馬がやってくるが、十馬は幼いころの出来事がトラウマとなり刀が抜けないのだった。しかし、市は仕込み杖で暴漢たち3人を一瞬で斬り捨てるのだった。市の剣の腕を見た十馬は市に興味を持ち、旅をすることになるのだった。市たちは、昔ながらのヤクザと、暴れ者たちの万鬼が争う宿場町にやってくるのだった。

 ■感想■
 
 子母沢寛の座頭市の主人公を女性に変えて映画化した時代劇。
 
 主演は、人気女優、綾瀬はるか。
 
 「えっ、これが座頭市??
 
 これが1番の感想です!!“原作 子母沢寛”ってクレジットが出るんで、少なくとも、宣伝的には、「座頭市」のつもりなんでしょうねぇ!

 監督が『ピンポン』(2002年)の曽利文彦、脚本がTVドラマ「大奥」等の浅野妙子なんで、全然、全然、全然、全然、全然期待していなかったんで、ショックもそんなに大きくないですけど、それでも、やっぱり、想像通りの出来損ないのTVの時代劇ドラマ以下のデキでした!!

 曽利文彦監督でも、浅野妙子脚本でも、良いですけど、題材に「座頭市」を選んで欲しく無かったです…
 
 時代劇を撮るなら、監督は北村龍平にして欲しかったです!
 脚本も、もう少しは時代劇が分かる人に書いて欲しかったです…。
 時代劇を作るなら、もっと昔の時代劇を、せめて300本くらい観てから脚本書くなり、監督するなりして欲しいです!!
 300本がムリなら、1970年代のTVドラマの時代劇を100エピソードと劇場映画100本くらいは観てから作って欲しかったです…。

 勝新の「座頭市」シリーズはもちろんですけど、石原裕次郎の「影狩り」シリーズとか、「御用牙」シリーズとか、シリーズ物以外の作品でも、『御用金』(1969年)とか『闇の狩人』(1979年)とか時代劇だったらいくらでも傑作があるのに、なんで勉強してくれないんでしょうか??
 
 
 「今作って、生まれてからこの方、時代劇を観たこともないような人が作ったの??」って思わせるような作品になっちゃってます。

 金子修介監督の『あずみ2 Death OR Love』(2004年)を観たときも、時代劇っぽくないなぁ!!
 何にも分かってないなぁ!!って思いましたけど、今作に比べたら10000倍時代劇になってました!!

 いやぁ、本当はもう何にも感想言いたくないですけど、いくつか。
 
 綾瀬はるか演じる市の活躍が観たくて、今作を観てるのに、1番の見せ場が、大沢たかおと中村獅童の対決シーンってどういうこと???????
 ヒロインより強い中村獅童の存在!!
 中村獅童が、綾瀬はるかより強くても全然良いんですけど、それをトリッキーな技を使って、ヒロインが最後に斬るのでなく、大沢たかおが斬った足の傷のおかげでヒロインが勝つなんて情けなさすぎ!!
 
 町の暴れん坊集団の万鬼たちですけど、どんな非道なことしてるのか、良く分からないです。
 町の一般の人々が描かれていないんで、非道さが伝わってこないです!それがなくても、殺陣のシーンが、超スプラッターな「子連れ狼」シリーズくらい素晴らしければ、全然問題無いんですけどね!

 ストーリーも、2時間の恋愛ドラマみたいな感じで、殺陣のシーンも盛り上がらない!2時間といえば、今作のランニングタイム120分は長すぎ!長すぎ!長すぎ!せめて90分におさめてくれないと。
 
 10年後、20年後も見れるようなそんな時代劇を作るぞ!って意気込みで映画を作って欲しいです。
 
 まぁ、それでも『どろろ』(2007年)よりかは、100倍は、面白かったんですけどね! 

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『柳生一族の陰謀』なぜ、リメイク??

2008-10-21 00:18:38 | 日本映画

柳生一族の陰謀
(2008年日本)
 監督          山下 智彦
 脚本          岡本 さとる
 出演          上川 隆也
              松方 弘樹
              佐野 史郎
              石垣 佑磨
              寺島 進
              佐藤 藍子
              内山 理名

 ■ストーリー■
 徳川2代将軍秀忠が食中毒で突然死する。秀忠は、粗暴な性格に問題のある長子、家光ではなく人柄の優れた次子、忠長を将軍を継がせようとしていたため、家光を次期将軍職に推す春日局、松平伊豆守が毒殺したのだった。一方、老中、土井大炊頭、お江代の方は次子、忠長を次期将軍に推していた。忠長派は朝廷からの使者、烏丸少将文麿を味方につけるのだった。徳川家の剣術指南役、柳生但馬守は自らの政治的野心のため家光側につき、忠長派をおとしいれるために暗躍するのだった。

 ■感想■
 監督 深作欣二、脚本 野上龍雄、深作欣二、松田寛夫 出演 千葉真一、萬屋錦之介、松方弘樹、西郷輝彦、丹波哲郎、成田三樹夫、真田広之の同タイトルの1978年の東映の時代劇『柳生一族の陰謀』のリメイクのTVムービー。
 
 TV朝日の9月28日の「日曜洋画劇場」の枠で放送されました!!
 
 「な、なんで、リメイクなの??」
 
 ネタ切れなハリウッドみたいに、かつての名作を、わざわざ日曜洋画劇場の枠を使って放送しました!!
 
 お正月でもないのに、なんで時代劇をわざわざ映画劇場の放送枠を使ってオンエアするんでしょう??
 それも面白いんならまだしも、意味も無いようなリメイク作を放送するなんて!!
 こんなリメイクをわざわざ作って放送するなら、1978年のオリジナル版の『柳生一族の陰謀』を放送すれば良いのにっ!!

 オリジナル版は、時代劇の代表的な1本と言っても良いくらいの傑作なのに、それをわざわざ、TVムービーとしてリメイクするなんて意味不明です!!
 
 千葉真一が演じた柳生十兵衛を、リメイク版の今作で演じるのが、現代のドラマ風な上川隆也っていうだけでも観る気がかなりしなかったんですけど、(、別に上川隆也が嫌いってわけじゃないです)、その他のキャスティングもなんか現代劇みたいなキャストばっかりでした。柳生十兵衛の妹、茜に佐藤藍子、ストーリー上、あまり必要と思えないヒロインに内山理名等々、まるでホームドラマか2時間サスペンスでも見ているかのような印象を受けちゃうような印象を受けちゃいました。また、ストーリーも多少なりともオリジナル感を出すためか弱冠ストーリーも変えてますけど、その変更点が必要なのかもちょっとわからない感じでした。とにかく遠くオリジナル版の足元にも及ばないデキの作品でした。
 
 でも、こういうリメイクでも、普段時代劇なんか見ないドラマファンが、時代劇を好きになってくれるキッカケにでもなってくれるんなら良いんですけどね。

 1980年代くらいまでは、毎日毎日、ゴールデンタイム、プライムタイムに時代劇が放送されていて、それこそ時代劇が放送されていない日が珍しいくらいだったのに、最近は軽い恋愛系のドラマしか無いから、時代劇は貴重なんですけどね。でも今作を観るかぎり、時代劇を撮ろうって意気込みを全然感じさせない作品でした。
 昔は、悪党たちが毎夜毎夜、ヒーローや破れ傘刀舟や中村主水に斬られてたのに、今は、ドラマっていえば女性が喜びそうなテーマの作品ばっかりですもんね。
 
 なぜ、『柳生一族の陰謀』をリメイクする企画が上がったんでしょう??
 『柳生一族の陰謀』をリメイクしないで、北村龍平監督で『あずみ』のシリーズ3作目でも作ってくれれば良かったのに・・・。
 もちろん、放送時間のコトなんて気にしないで良いですから、血がプシューッ!!って時代劇を放送して下さい。

 ただでさえ洋画の放送枠が少ないんだから、こんなリメイク作を放送しなくちゃいけないんならせめて、土曜ワイドの時間に放送してくれれば良かったのに・・・。 0点

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『着信アリFinal』これで終りにして。

2008-07-13 21:23:24 | 日本映画

着信アリFinal
(2006年日本)
 監督          麻生 学
 脚本          大良 美波子
              真二郎
 原作          秋元 康
 出演          黒木 メイサ
              堀北 真希
              ジャン・グンソク

 ■ストーリー■
 修学旅行で韓国に行った安城高校の生徒たち。修学旅行を楽しむ生徒たちだったが、しかし、クラスの生徒の1人のケータイ電話に自分からのメールが入るのだった。自分のケータイから来たメールを受け取ったその生徒は「メール」通りに死んでしまうのだった。
 その後も「死のメール」が入り、次々と安城高校の修学旅行生たちが死んでいくのだった。草間えみりは、この謎の事件が修学旅行に参加していない松田明日香が関わっているのではないかと思うのだが・・・。

 ■感想■
 ケータイ電話をテーマにしたJホラー映画『着信アリ』(2004年)の第3弾。
 1作目もTVの映画劇場で観たんですけど、大して続きを観たいと思っていないうちに、2作目どころか3作目の「final」を先日TVの映画劇場で放映していたので鑑賞しました。
 
 1作目がどういう作品だったのか忘れてしまったんですけど、3作目の今作はかなり印象に残る作品になりそうです!!
 パソコンにのり移った幽霊(??)に対して、たくさんのメールを送って幽霊を退治ですって!!
 一般人の協力を得てメールを送られた、堀北真希のパソコン、確かに煙吹いてました!!なんか良く分からないんですけど、どれくらいたくさんのメールを送ったんでしょう??
 メールを送ったっていうことよりも、たくさんの人がヒロインに協力したってことで幽霊が反応したんでしょうね。

 なんか1作目は、それなりに「怖そうな」Jホラー映画になっていた気がするんですけど、この3作目は、なんかTVドラマみたいな感じな作品になっちゃった気がするんですけど、どうでしょう??
 1作目には、柴咲コウ、堤真一、岸谷五郎、石橋蓮司と日本映画のホラー映画としてはかなり豪華なキャストだったのに、シリーズ3作目の今作は、2人のヒロイン堀北真希、黒木メイサ以外の出演者は、「お笑い」タレントの板尾創路くらいしか良く分からなかったです。それだけでも、なんか「小ぶり」な印象を受けちゃいます。直接的なスプラッター的な描写も無いですし、本当に「何とかサスペンス劇場」の“夏の怪奇シリーズ”みたいな印象です。

 堀北真希と黒木メイサ、2人をヒロインを描くアイドル映画と思えば十分すぎるほど映画的で面白いですけどね。
 どうせなら、もっともっとアイドル映画っぽく作ってくれた方がよっぽど良かったのに。もうちょっと、ホラー映画っぽくない「息抜き」的な描写をたくさん入れて肩の力を抜いて作ったら面白かったのに。
 
 何の期待もしないで観るんなら、十分面白いですけど、シリーズ物の3作目ですから、もっと真剣にホラー映画にして欲しかったです。
 こういう作品を観ると、ハリウッドでリメイクされた『パルス』(2006年)のオリジナルの『回路』(2000年)って、真剣にホラー映画を作っていたなぁ!!って思っちゃいます。
 同じくハリウッドでリメイクされた『リング』(1998年)とかも「Jホラー」のブームを起こすほどの作品でした!『回路』『リング』とまで行かなくても、もう少し志高くホラー映画を作って欲しいですね!

 でも、このケータイ電話に「死のメール」や「死の着信」があるアイデアが良かったのか、『着信アリ』も『ワン・ミス・コール』(2008年)としてリメイクされちゃいました。
 このハリウッドのリメイク版の方が観てみたかったりして!!20点

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『ゲゲゲの鬼太郎』劇場ドラマランド。

2008-07-10 22:03:14 | 日本映画

ゲゲゲの鬼太郎
(2007年日本)
 監督          本木 克英
 脚本          羽原 大介
 出演          ウエンツ・瑛士
              井上 真央
              田中 麗奈

 ■ストーリー■
 妖怪、ゲゲゲの鬼太郎のもとに、人間の小学生、健太から依頼がくるのだった。テーマパーク建設のために稲荷神社の解体工事が始まって、不気味な妖怪たちが出現していたのだ。一方、妖怪の世界で封印されていた「妖怪石」が何物かに盗まれてしまったのだ。「妖怪石」を持っていると疑われた健太に、石を返すよう妖怪たちが迫ってくるのだった。

 ■感想■
 人気コミックで、何回も、何回もアニメ化されてシリーズ化されている「ゲゲゲの鬼太郎」の実写映画化作品。
 2007年4月に劇場公開された作品です!
 続編『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』の劇場公開にあわせて、2008年7月5日のフジTV系の「土曜プレミアム」で放映されました。一昨年までだったらレンタル開始くらいに、借りて観て記事にしていたんでしょうけど、昨年からはほとんど映画を観てないので、TVで放映されるまで待っちゃいました。
 「いつか観なきゃ!いつか観なきゃ!いつか観なきゃ!」とまでは思っていませんでしたけど、「いつか観れたら…」くらいは思っていたんですけどね。
 だからレンタルDVD借りて観ないでいました。TVで放映してくれて良かったです。

 主人公、鬼太郎にウエンツ・瑛士、猫娘に田中麗奈、ねずみ男に大泉洋、砂かけばばあに室井滋、子泣き爺に間寛平がそれぞれ妖怪を演じています。評判があまり良くなかった今作ですけど、出演者たちは、それなりに雰囲気が出てるし、出演者的にはメイクを含めてOKです!!
 
 でも、肝心なストーリーがひどすぎです!!
 ヒドイ!!
 ヒドイ!!
 ヒドイ!!
 ヒドイ!!
 人間の主人公のキャラクター、小学生の健太を襲ってきた空狐がまるで「悪党」のように描かれてますけど、良く良く映画を観てると、結局「空狐」たちの方が、正しい気が・・・。
 どう考えても、「妖怪」の大切にしている「妖怪石」を隠し持っている健太の方が悪いでしょ!!
 ヒドイ!
 ヒドイ!!
 こんなストーリーを映画版で作るなんて、もうちょっと考えて欲しかったです。
 
 劇場映画にするのにピッタリのストーリーをもともっと練りこんで欲しかったです。TVのスペシャルなドラマじゃないんですから。
 でも、小学生や中学生くらいの年齢だったら、今作を観たらけっこう楽しめるんでしょうか??
 主人公も小学生だし。あまりどぎつくないストーリーもファミリームービーとしては最適かも。自分の好みじゃないですけどね。 20点

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『スキヤキ・ウエスタンジャンゴ』和製西部劇

2008-03-08 05:00:25 | 日本映画
スキヤキ・ウエスタンジャンゴ
(2007年日本)
 監督    三池 崇史
 脚本    NAKA雅MURA
        三池 崇史
 出演    伊藤 英明、桃井 かおり
        佐藤 浩市、伊勢谷 友介
 
 ■ストーリー■
 源平の壇ノ浦の戦いから数百年後、田舎の村「湯田」で、平家の財宝の埋蔵金をめぐり、平家の子孫のグループと源氏の子孫のグループの無法者たちが争っていた。そこへ、凄腕のガンマンがやってくるのだった。

 ■感想■
 三池崇史監督の日本製西部劇。

 マカロニウエスタンにオマージュを捧げたような作品になってます。
 でも、三池監督には、こういうオマージュ的な作品でなく、無国籍な正統派マカロニウエスタンを撮って欲しかったような気がするんですけどね。
 
 かつての日活のアクション映画に『紅の銃帯』(1961年)という作品がありましたけど、
 「これってどこの国??」
 っていう感じで主演の宍戸錠が、馬に乗ってライフル撃ちまくりの展開だったような気が!

 まぁ、当時の日活の無国籍アクション映画って、どんな作品でも普通に拳銃撃ちまくりでしたけど、この『紅の銃帯』は確かコスチュームまで西部劇でした。
 同じく、宍戸錠主演の『ノサップの銃』(1961年)っていう作品もありました。
 こっちは普通のカッコだったような気が。
 
 このころの日活のアクション映画って、トラックや自動車に混じって平気で馬車がでてきたり、拳銃やライフルで撃ちあったりしてたりして、本当に時代も国も分からないような作品がいくつもありました。そのくせ、突然、警察が出てきたりして、「やっぱり日本だったんだ!」みたいな作品があったんで、今作も、そういう感じで正統派マカロニウエスタンとして作った方が自分的には楽しめたかも。
 
 それでも、時代設定とかは難しいですけどね。拳銃で撃ちあうスキヤキ・ウエスタンじゃなくて、刀で斬りあうマカロニチャンバラでも良かったかも。
 もともと『荒野の用心棒』(1964年)の元ネタは時代劇なんだし。
 
 五社英雄監督の『三匹の侍』(1964年)とかってかなりマカロニ的な作品って思いませんか??けっこう好きなんですよね!時代劇と西部劇って似てる気がするんですけどね。どうせだったら、血みどろの時代劇が観たかった気がします。
 でも、今作の最大の「売り」って日本人が英語でセリフを言って、拳銃で撃ちあう西部劇ってことなんですよね!

 自分は、西部劇も好きですけど、時代劇も好きなんで三池監督には、三隅研次監督の『子連れ狼死に風に向かう乳母車』(1972年)みたいな作品を作って欲しいですね。
 『子連れ狼死に風に向かう乳母車』って、クライマックスなんて、まさにマカロニウエスタンですもんね!

 あと、自分は、どうもこういう作品で笑いのシーンがあるのってあんまり好きじゃないんですよね。石橋貴明のシーンとかって、“笑いを取るためだけ”のシーンみたいであんまり好きじゃないです。
 
 あと、もう1つ!オープニングのクレジット出るところで、テーマ音楽が流れるのかな??って思っていたらそうじゃなかったんでちょっとガッカリでした。
 あそこは伊藤英明に棺おけを引きづらせながら歩いてきて欲しかったですけどね。
 
 今作って、爆発シーンやら、馬の数とか、メジャーな俳優を使ったりしてかなり制作費がかかってますよね!超豪華なカレーライスって雰囲気ですかね??
 でも、なんだかんだ言っても、熱狂的なマカロニウエスタンのファンの方にはすごく面白いのかも?? 45点


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『変身』東野圭吾原作

2008-02-05 20:47:18 | 日本映画
変身
(2005年日本)
 監督 佐野 智樹
 脚本 よしだ あつこ
 原作 東野 圭吾
 出演 玉木 宏、蒼井 優

 ■ストーリー■
 成瀬純一は病院で目覚める。記憶は一部しかなかったが少しづつ記憶を思い出していくのだった。実は、彼は事件に巻き込まれ頭を撃たれるが、世界初の脳移植手術によって一命を取り留めていたのだ。恋人の葉村恵は、彼のことを以前と変わらない態度で迎えいれてくれた。しかし、純一は少しづつ自分の心が変わっていくことに気づくのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 東野圭吾の同名作品「変身」(講談社文庫)の映画化。
 なんか地味な内容の作品です。でも、自分はこんな作品があることさえ知りませんでした。菊池秀行原作のホラー映画『雨の町』(06年)の存在はすぐに知ったんですけど、東野圭吾原作のこんなロマンス的な作品、全然チェックしてませんでした。
 菊池秀行の作品をもっともっと映画化して欲しいです。なんで、こんなロマンス的な作品を映画化しちゃうんでしょう??東野圭吾の作品ってけっこう映画化されてますけど、魅力あるんでしょうね。どうも日本映画は観たくなる題材の作品が少なすぎるので普段からチェックしてないんですけど、今作も映画化するのに適したテーマの作品なんでしょうかね??
 まぁ、古い日本映画をリメイクするよりは、よっぽど良いですけどね。いや、若山富三郎の「子連れ狼」シリーズとかをリメイクしたら面白そう!そのときは血の量と死体の数は減らさないでね!黒澤明監督の作品をリメイクするなら、「子連れ狼」とか「無宿人御子神の丈吉」シリーズとかをリメイクすれば良いのに!!

 ところで今作は、確かに、劇場用作品っぽくて、ていねいに作ってあるんですけど、これくらいの作品なら、TVの2時間サスペンスで作って欲しいです。かつての(と言っても20年くらい前はですけど)2時間サスペンスはもっともっと、ていねいに作られてた気がするんですけどね。
 劇場作品だって、どうしようも無い作品が多いんだから、しょうがないんですかね!

 ところで、今作って、何??だから何??映画向きな作品じゃないんじゃないですか??いかにも小説向きなテーマですよね。移植された脳の影響を受けた主人公がおかしくなっていくだけの作品でもんね。アクション映画としての爽快感もないし、ホラー映画のような恐怖感もないです。この映画版を観る限り今作って、30年前の短編の読みきりのコミックみたいな内容です。(あれ、これって、ホメてるかな??)
 恋愛系の作品と思えば良いんでしょうけど、恋愛映画苦手なんですよね。主人公の玉木宏が、以前の人格に支配され始めて女医の佐田真由美を殺しちゃうあたりから、もう最後はこういうラストしか無いですもんね。裁判でも「脳に支配された」って言っても通用しないでしょうしね。ただ、脳の移植手術をした患者なんだからマスコミも注目してると思うんですけどね。

 あと、不動産屋を襲った犯人といい、医者といい、拳銃が頻繁に出てくるんですけど物騒な世の中ですね。なんか、アメリカ映画みたい。ミステリーとかサスペンスと思わないで恋愛映画としてみればそれなりに面白いのかな??
 今作って、けっこう低予算ですよね。場所も限定されてるし、低予算映画と思えばこれはこれで頑張ってますよね。テーマ的に自分の好みじゃ無いですけどね。40点
変身

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『フリージア』コミック映画化

2007-11-07 22:21:05 | 日本映画
フリージア
(2007年日本)
 監督 熊切 和嘉
 脚本 宇治田 隆史
 出演 玉川 鉄二、つぐみ、西島 秀俊

 ■ストーリー■
 ヒロシは、軍隊の行ったある極秘実験の実験に参加して実験台の少年少女の死ぬのを見て感情や感覚を失ってしまうのだった。15年後、犯罪の被害者が加害者に対して敵討ちが出来る「敵討ち法」が制定されていた。敵討ちの執行代理人となっていたヒロシは感情もなく仕事をこなしていくのだった。

 ■感想■
 「敵討ち法」なる法律が制定された世界での主人公の活躍を描くSF映画。
 原作は松本次郎のコミックです!最近はハリウッドのみならずコミック原作の映画が流行してますけど、こういう面白そうな題材を原作にするのは大賛成です!コミックの映画化といえば『あずみ』(03年)の第3作目はどうなったんでしょう??北村龍平監督にぜひ3作目を撮って欲しいです!現在連載中の原作も相変わらずスプラッター度が高いので、北村龍平監督に撮って欲しいですね!

 ところで、今作『フリージア』なんですけど、良くわからない作品でした。犯罪者の被害者が敵討ちできるっていう設定を活かしてもっともっとエンターテイメント作品にできる内容なのに、なぜか15年前の軍部の実験に登場人物たちを絡めて、いかにも良くありがちな日本映画っぽい作品にしちゃってます。
 こういうエンターテイメント的な題材の作品はもっと単純なストーリーの方が良いのに!因縁話を持ち込むなら続編にして欲しいです。(でも続編が作られるほどヒットさせようとも思ってなかったのかも)
 そんな15年前の極秘実験に絡んだ、つぐみや元上官との因縁話なんて本当に必要なかったような気がするんですけどね。敵討ち法の設定を活かして、「敵討ち」の執行代理人の主人公ヒロシの活躍をもっと延々と見たいと思う観客の方が多いと思うんですけどね。こんな面白い設定なのに!もったいない!
 
 自分は原作のコトはまるっきり知らないんですけど、なんか原作の方が面白そうです!面白い原作があるなら、なぜそのまま映像化しなかったんんですかね??原作のエピソードのいくつかをピックアップしてストーリーを練り直して映画化すれば良かったのに!(映画版は実際そうしていたらすいません)
 こういう面白い設定だけをとりあげて、ハードなアクション映画にしちゃえば良かったのに。

 こういう設定だけを活かして映画化するなら、ハリウッドが得意なジャンルかもしれないですね。でもハリウッドだと万人に受ける作品になっちゃうから、それはそれで問題かも。ここは香港映画やイタリア映画として今作をリメイクしてくれればかなり面白くなるかも。もしかするとフランス映画でリメイクしても変わった作品になって面白いかも。

 フランス映画だって、古くからアクション映画では描写がかなりハードでしたからね!ジャン=ポール・ベルモンドの『プロフェッショナル』(81年)や『パリ警視J』(84年)もアクション映画としてはかなりハードな作品でしたから。最近も『あるいは裏切りという名の犬』(04年)っていう傑作がありましたもんね!ストーリー重視の『あるいは裏切りという名の犬』だってアクションシーン自体はかなりハードでしたから。

 とにかく今作の感想は、「原作の面白い設定を活かしきれてないのかな??」っていうのが素直な感想です!
 残酷そうな描写は、それなりにかなりな描写もあるのに、ストーリー的に、センチメンタルなラストに向かっての展開には少しげんなりでした。アクション映画を観るつもりで観てたら、途中から終盤に向けて、なんか70年代の青春物みたいな作品を見せられたような気分でした。 う~ん、もったいない。
 なんでもかんでもリメイクしたがるハリウッドですけど、今作はハリウッドの映画会社では話題になっていないんですかね??50点

  『パリ警視J』日本語吹き替えつきでDVD再発して下さい!TV放映版の音源でほとんどノーカットのはず!できたらBSで放映しただけの『プロフェッショナル』もDVD化して欲しいです!
パリ警視J

東北新社

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 こちらも大傑作!フランス映画のノワール物を久々に観ました!
あるいは裏切りという名の犬 DTSスペシャル・エディション

アスミック

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『龍が如く 劇場版』ビデオゲーム映画版

2007-10-28 00:49:13 | 日本映画
龍が如く 劇場版
(2007年日本)
 監督 三池 崇史
 脚本 十川 誠志
 出演 北村 一輝、岸谷 五郎、塩谷 瞬、哀川 翔

 ■ストーリー■
 ミレニアムタワーの足元のネオン街、神室町に10年の刑期を終え、桐生一馬が舞い戻ってくる。桐生は行方不明の母親を探す少女遥と出会い神室町で遥と母親探しを始めるのだった。そんな桐生を同じく極道の真島吾朗がつけねらっていた。また、同じころ神室町では銀行強盗があり、銀行にあった東城会の莫大な資金がどこかに移されていることがわかるのだった。

 ■感想■
 PS2の人気ビデオゲーム「龍が如く」の映画化作品。
 ビデオゲーム版は全然知らないんですけど、ゲームのキャラクターとストーリーがそのまま映画になったんですかね??
 
 岸谷五郎が手下や敵対する組織の人間を殺しまくってるのに(多分死んでますよね)警察が出てこないとか、一気に体力が回復するドリンクの存在とか、いかにも映画的!まぁもともとがビデオゲームだからこれでも良いんでしょうけど、ビデオゲーム版のファン以外には厳しい内容かも??
 
 真木蔵人やサエコが突然出てきたときは、「あれ、この人、誰??何??何が起きてるの??」って感じでした。
 ストーリーもいまいち分からなかったです!大物政治家を狙う殺し屋、マゾの情報屋、強盗を始める若いカップル、マヌケな2人組みの銀行強盗とか、あまりストーリー上、重要とは思えないキャラクターが次から次へと出てくるのもストーリー上、邪魔かも。
 ゲーム版にこういったキャラクターが出てくるのか分からないですけど、映画として作るなら、もうちょっとキャラクターやストーリーを整理して欲しかったです!

 いかにも“ビデオゲームの映画版”って感じです!(「ビデオゲームを原作にした映画」って感じでなくて)

 ゲーム版のファンは今作のことをどう思ってるんでしょう??自分はゲームはゲーム、映画は映画って捉えちゃう方なんで、映画としてもっとスッキリして欲しかったです。この内容でランニングタイム110分は長すぎ!原作はすっかり忘れてもっと映画的にストーリーを作って90分くらいの作品にして欲しかったです!

 北村一輝と岸谷五郎の対決も途中のバットでの対決で終りにした方が良かったかも。あとで真木蔵人が出てきて北村一輝と対決するんだから!真木蔵人の設定とか、サエコの設定とかホントに唐突すぎて良く分からなかったです。なんで娘を放り出して行方不明になったの??って感じです!

 予告編で今作の紹介を見たときはかなり面白そうだったのに、面白いシーンはすべて予告編でやってました!っていうより予告編の方が面白そうでした!
 最近は本当にそういう「見せ場」を全部(というよりほとんどを)見せちゃう予告編が多いですけど、本当に「見せ場」を予告編ですべて見せちゃうのは止めて!止めて!
 予告編で「止めて」といえば『バタフライ・エフェクト』(04年)の予告編!あれはひどかった!ネタバレの極地みたいな予告編でした!予告編で見せ場をすべて見せちゃうくらいなら、本編に出てこない武器「ジョギリ」やキャラクター「バンボロ」を宣伝してくれた方が罪が全然無いですよ!
 あ、また話題がずれちゃいましたけど、今作はせっかく面白くなりそうな作品だったのに惜しかったです。45点
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『LOFT ロフト』長い、長い!

2007-07-02 00:27:44 | 日本映画
LOFT ロフト
(2006年日本)
 監督 黒沢 清
 出演 中谷 美紀、豊川 悦司、西島 秀俊、安達祐実、大杉 蓮

 ■ストーリー■
 女性作家、春名礼子は気分を変えるため高円寺から郊外の屋敷へ引っ越してくる。しかし、向かいの建物には1000年前のミイラを研究する大学教授、吉岡がミイラを運び込んでいた。

 ■感想■
 日本を代表する世界のクロサワこと黒沢清監督が放つミイラホラー。(本当のクロサワは黒沢明監督です。だから、第2のクロサワとも呼ばれてるんでしたっけ??)
 ミイラをテーマにしたホラー映画だと思って観たら、単なるサスペンス系の作品でした。1000年前のミイラが起き上がったりするんで、てっきりホラー映画だ!とか思ってると、全部幻だったのね。
 「あ~、残念」
 まぁ、黒沢清監督だから、単純なミイラ映画を撮るわけなかったですね。ホラー映画なのか、ホラー映画でないのか良くわからない作品になってます。
 まぁ、ミイラにとり憑かれた大学教授と女流作家の恋愛系のサスペンス映画ってことでしょうね。
 
 ストーリー的にはサスペンス映画としては、ごくごく普通のデキで、この内容でランニングタイム115分は長すぎ!長すぎ!長すぎ!あと30分くらい短かったら、もう少し面白かったかも。90分くらいでも、長そうですけど、それより短いと長編にならないからしょうがないですね。
 黒沢清監督も、好きに撮れる(日本映画の監督としては、どちらかと言えば)監督の1人なんだから、もう少し、面白い作品を撮って欲しいなぁ。黒沢清監督って、映画好きなのに、自分で撮るとこういう作品を作っちゃうのね。
 『CURE キュア』(97年)や『回路』(00年)や今作を観た印象で言うと、黒沢清監督って、観客の想像力を刺激する作風なんでしょうね。
 直接、見せる恐怖っていうより、色んなコトを想像させる恐怖を描くのが好きなんでしょうね。

 出演者的に言うと安達祐実が良かったかも。特に印象的な役ってこともありますけど、得な役かも。
 劇場用作品ということもあって、登場人物のアップが少ないですね。(TVムービーは、アップばかりですよね)もう少し、アップがあっても良かったかも。登場人物がTV画面で見たら小さかったです。

 それにしても、画面が暗い、暗い、暗い!暗い上に、登場人物のアップが少なくて、出てる俳優さんたちが、ボソボソしゃべって良く聞こえない!なんか、こういう作品を観ると、映画はやっぱりハリウッド!って思っちゃうかも。香港映画を目指せなんて言いませんから!(どうせ、ムリでしょ)

 でも、やっぱりこういうホラー映画もどきの、サスペンス映画は苦手です!ホラー映画なら、ホラー映画をちゃんと撮って欲しいです!時間も長いしマイナス15点で40点
コメント (2)
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