『ヒストリー・オブ・バイオレンス愛と暴力の対立』A HISTORY OF VIOLENCE(05年アメリカ)
監督 デビッド・クローネンバーグ
出演 ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート、アシュトン・ホームズ、スティーブン・マクハティ
■ストーリー■
インディアナ州の田舎町ミルブルックでダイナーを経営するトム・ストールは、弁護士の妻エディと2人の子どもに恵まれ静かに幸せに暮していた。しかし、ある夜、閉店間際、トムのダイナーに、2人組の強盗がやって来るのだった。トムは2人組の様子から身の危険を感じ現金を持っていくよう頼むのだが…。
□■□超ネタバレあり!ストーリーに触れてます□■□
■感想■
自分のスタイルにこだわり続けるデビッド・クローネンバーグ監督のサスペンス風ドラマです。
昨日(21日)、東京は東銀座の「東劇」まで見に行ってきました。
クロネンバーグ監督作なんでもう見たくて見たくて、楽しみにしてワクワクして行って来ました。
原作は、ジョン・ワグナー、ヴィンス・ロックのグラフィックノベルです。脚本は『キラー・バグス』(02年)のジョッシュ・オルソン。
出演は、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのヴィゴ・モーテンセン。『ペイバック』(99年)のマリア・ベロ。『アンダー・ファイア』(83年)、『ザ・ロック』(96年)のエド・ハリス。『ゴーリーキー・パーク』(84年)、『小さな目撃者』(99年)のウィリアム・ハート。
エド・ハリスとウィリアム・ハートの出演場面自体は、あまりありませんが、出演しているシーンでのインパクトが絶大です。
ウィリアム・ハートは2005年アカデミー賞助演男優賞ノミネートされてます。ちなみに、脚本のジョシュ・オルソンは脚本賞でノミネートされてます。
映画賞各賞関係の受賞でいうと、
全米批評家協会賞で助演男優賞(エド・ハリス)、監督賞(デヴィッド・クローネンバーグ)
NY批評家協会賞で助演男優賞(ウィリアム・ハート)、助演女優賞(マリア・ベロ)が受賞してます。
ごくごく平凡に暮す男性が、ある事件をキッカケに家族の知らない世界が暴かれていくっていうサスペンス風のドラマです。
いくらでも、良くありがちなアクション映画に出来る題材ですけど、クローネンバーグ監督は、B級系アクションにならないように、必要最小限のバイオレンス描写に押さえてます!!
自分的には、
「う~ん、もう少しB級系アクション映画風でも良かったような気もしますけど…」
映画のバランス的に、もう少し、アクションシーンやら銃撃シーンがあっても良かったような気がしますけどネ。でも、そのときもちゃんとゴアシーンはカットしないで下さい。アクション映画みたいに爽快にバリバリ殺すのが目的でなく、あくまでも暴力をリアルに描くことが今作のテーマですからネ。
ウィリアム・ハート演じるリッチーの組織の部下ってあれだけなんですか??リッチー以外に7名しかいないんですネ!あのあと、あれじゃ終わらない気もするんですけど…。
表面上は、サスペンスドラマですけど、クローネンバーグ監督は、いろいろと考えさせられる作品に仕上げてます。
映画の構成的な意味で言うと、例えば「暴力で解決するな!」ってヴィゴが息子に言うシーンありますけど、そのまんまヴィゴに、その言葉が返ってくるんですよネ!
あと、最後の終わりとかも問題提起の例として1番わかりやすいですもんネ。
でも、何にも考えなくても、エンターテイメント映画として十分、面白いです!
自分的には、今作が面白かったのは、セリフが面白かったです!!
事件の翌日、エド・ハリスたちがトムのダイナーにやってきて、何回もいやがらせで「ジョーイ」って言うシーンは笑えました。
「コーヒーがうまいな、ジョーイ」「ジョーイ、・・・」とか、トムは嫌がってるのに、何回も言うんですもんネ
そのときのエド・ハリスの仲間も最高です!
「ダーティハリーになる前に帰ろう、怒ると怖いからな」っていうシーンとかも笑えました
奥さんのマリア・ベロが、トムに「ジョーイはお金のため?楽しみのため?」って聞くと、トムは「ジョーイは両方だ!」って!
「オイオイ!何を言ってるんだッ!」って突っ込みたくなる感じでした!あれじゃ、奥さんのマリア・ベロじゃなくても、誰でもゲロ吐きますヨ!香港映画じゃなくっても。
数少ないアクションシーンも、見せ場として、かなり良いシーンばかりです。
最初のダイナーでの活躍を、TV局のレポーターがインタヴューに来ると、ヴィゴがTV局のレポーターに「誰でも出来る」って。
どう考えても、あんなこと誰でも出来ないです!香港アクション映画や、セガールの映画じゃないんだから!!!
エド・ハリスが、ヴィゴの奥さんのマリア・ベロに言うとおりです。
「なぜあんなにも殺しがウマイんだ??」
いや~、なんだかんだ言って大満足の1本です。75点
監督 デビッド・クローネンバーグ
出演 ヴィゴ・モーテンセン、マリア・ベロ、エド・ハリス、ウィリアム・ハート、アシュトン・ホームズ、スティーブン・マクハティ
■ストーリー■
インディアナ州の田舎町ミルブルックでダイナーを経営するトム・ストールは、弁護士の妻エディと2人の子どもに恵まれ静かに幸せに暮していた。しかし、ある夜、閉店間際、トムのダイナーに、2人組の強盗がやって来るのだった。トムは2人組の様子から身の危険を感じ現金を持っていくよう頼むのだが…。
□■□超ネタバレあり!ストーリーに触れてます□■□
■感想■
自分のスタイルにこだわり続けるデビッド・クローネンバーグ監督のサスペンス風ドラマです。
昨日(21日)、東京は東銀座の「東劇」まで見に行ってきました。
クロネンバーグ監督作なんでもう見たくて見たくて、楽しみにしてワクワクして行って来ました。
原作は、ジョン・ワグナー、ヴィンス・ロックのグラフィックノベルです。脚本は『キラー・バグス』(02年)のジョッシュ・オルソン。
出演は、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのヴィゴ・モーテンセン。『ペイバック』(99年)のマリア・ベロ。『アンダー・ファイア』(83年)、『ザ・ロック』(96年)のエド・ハリス。『ゴーリーキー・パーク』(84年)、『小さな目撃者』(99年)のウィリアム・ハート。
エド・ハリスとウィリアム・ハートの出演場面自体は、あまりありませんが、出演しているシーンでのインパクトが絶大です。
ウィリアム・ハートは2005年アカデミー賞助演男優賞ノミネートされてます。ちなみに、脚本のジョシュ・オルソンは脚本賞でノミネートされてます。
映画賞各賞関係の受賞でいうと、
全米批評家協会賞で助演男優賞(エド・ハリス)、監督賞(デヴィッド・クローネンバーグ)
NY批評家協会賞で助演男優賞(ウィリアム・ハート)、助演女優賞(マリア・ベロ)が受賞してます。
ごくごく平凡に暮す男性が、ある事件をキッカケに家族の知らない世界が暴かれていくっていうサスペンス風のドラマです。
いくらでも、良くありがちなアクション映画に出来る題材ですけど、クローネンバーグ監督は、B級系アクションにならないように、必要最小限のバイオレンス描写に押さえてます!!
自分的には、
「う~ん、もう少しB級系アクション映画風でも良かったような気もしますけど…」
映画のバランス的に、もう少し、アクションシーンやら銃撃シーンがあっても良かったような気がしますけどネ。でも、そのときもちゃんとゴアシーンはカットしないで下さい。アクション映画みたいに爽快にバリバリ殺すのが目的でなく、あくまでも暴力をリアルに描くことが今作のテーマですからネ。
ウィリアム・ハート演じるリッチーの組織の部下ってあれだけなんですか??リッチー以外に7名しかいないんですネ!あのあと、あれじゃ終わらない気もするんですけど…。
表面上は、サスペンスドラマですけど、クローネンバーグ監督は、いろいろと考えさせられる作品に仕上げてます。
映画の構成的な意味で言うと、例えば「暴力で解決するな!」ってヴィゴが息子に言うシーンありますけど、そのまんまヴィゴに、その言葉が返ってくるんですよネ!
あと、最後の終わりとかも問題提起の例として1番わかりやすいですもんネ。
でも、何にも考えなくても、エンターテイメント映画として十分、面白いです!
自分的には、今作が面白かったのは、セリフが面白かったです!!
事件の翌日、エド・ハリスたちがトムのダイナーにやってきて、何回もいやがらせで「ジョーイ」って言うシーンは笑えました。
「コーヒーがうまいな、ジョーイ」「ジョーイ、・・・」とか、トムは嫌がってるのに、何回も言うんですもんネ
そのときのエド・ハリスの仲間も最高です!
「ダーティハリーになる前に帰ろう、怒ると怖いからな」っていうシーンとかも笑えました
奥さんのマリア・ベロが、トムに「ジョーイはお金のため?楽しみのため?」って聞くと、トムは「ジョーイは両方だ!」って!
「オイオイ!何を言ってるんだッ!」って突っ込みたくなる感じでした!あれじゃ、奥さんのマリア・ベロじゃなくても、誰でもゲロ吐きますヨ!香港映画じゃなくっても。
数少ないアクションシーンも、見せ場として、かなり良いシーンばかりです。
最初のダイナーでの活躍を、TV局のレポーターがインタヴューに来ると、ヴィゴがTV局のレポーターに「誰でも出来る」って。
どう考えても、あんなこと誰でも出来ないです!香港アクション映画や、セガールの映画じゃないんだから!!!
エド・ハリスが、ヴィゴの奥さんのマリア・ベロに言うとおりです。
「なぜあんなにも殺しがウマイんだ??」
いや~、なんだかんだ言って大満足の1本です。75点
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