『フリージア』
(2007年日本)
監督 熊切 和嘉
脚本 宇治田 隆史
出演 玉川 鉄二、つぐみ、西島 秀俊
■ストーリー■
ヒロシは、軍隊の行ったある極秘実験の実験に参加して実験台の少年少女の死ぬのを見て感情や感覚を失ってしまうのだった。15年後、犯罪の被害者が加害者に対して敵討ちが出来る「敵討ち法」が制定されていた。敵討ちの執行代理人となっていたヒロシは感情もなく仕事をこなしていくのだった。
■感想■
「敵討ち法」なる法律が制定された世界での主人公の活躍を描くSF映画。
原作は松本次郎のコミックです!最近はハリウッドのみならずコミック原作の映画が流行してますけど、こういう面白そうな題材を原作にするのは大賛成です!コミックの映画化といえば『あずみ』(03年)の第3作目はどうなったんでしょう??北村龍平監督にぜひ3作目を撮って欲しいです!現在連載中の原作も相変わらずスプラッター度が高いので、北村龍平監督に撮って欲しいですね!
ところで、今作『フリージア』なんですけど、良くわからない作品でした。犯罪者の被害者が敵討ちできるっていう設定を活かしてもっともっとエンターテイメント作品にできる内容なのに、なぜか15年前の軍部の実験に登場人物たちを絡めて、いかにも良くありがちな日本映画っぽい作品にしちゃってます。
こういうエンターテイメント的な題材の作品はもっと単純なストーリーの方が良いのに!因縁話を持ち込むなら続編にして欲しいです。(でも続編が作られるほどヒットさせようとも思ってなかったのかも)
そんな15年前の極秘実験に絡んだ、つぐみや元上官との因縁話なんて本当に必要なかったような気がするんですけどね。敵討ち法の設定を活かして、「敵討ち」の執行代理人の主人公ヒロシの活躍をもっと延々と見たいと思う観客の方が多いと思うんですけどね。こんな面白い設定なのに!もったいない!
自分は原作のコトはまるっきり知らないんですけど、なんか原作の方が面白そうです!面白い原作があるなら、なぜそのまま映像化しなかったんんですかね??原作のエピソードのいくつかをピックアップしてストーリーを練り直して映画化すれば良かったのに!(映画版は実際そうしていたらすいません)
こういう面白い設定だけをとりあげて、ハードなアクション映画にしちゃえば良かったのに。
こういう設定だけを活かして映画化するなら、ハリウッドが得意なジャンルかもしれないですね。でもハリウッドだと万人に受ける作品になっちゃうから、それはそれで問題かも。ここは香港映画やイタリア映画として今作をリメイクしてくれればかなり面白くなるかも。もしかするとフランス映画でリメイクしても変わった作品になって面白いかも。
フランス映画だって、古くからアクション映画では描写がかなりハードでしたからね!ジャン=ポール・ベルモンドの『プロフェッショナル』(81年)や『パリ警視J』(84年)もアクション映画としてはかなりハードな作品でしたから。最近も『あるいは裏切りという名の犬』(04年)っていう傑作がありましたもんね!ストーリー重視の『あるいは裏切りという名の犬』だってアクションシーン自体はかなりハードでしたから。
とにかく今作の感想は、「原作の面白い設定を活かしきれてないのかな??」っていうのが素直な感想です!
残酷そうな描写は、それなりにかなりな描写もあるのに、ストーリー的に、センチメンタルなラストに向かっての展開には少しげんなりでした。アクション映画を観るつもりで観てたら、途中から終盤に向けて、なんか70年代の青春物みたいな作品を見せられたような気分でした。 う~ん、もったいない。
なんでもかんでもリメイクしたがるハリウッドですけど、今作はハリウッドの映画会社では話題になっていないんですかね??50点
『パリ警視J』日本語吹き替えつきでDVD再発して下さい!TV放映版の音源でほとんどノーカットのはず!できたらBSで放映しただけの『プロフェッショナル』もDVD化して欲しいです!
こちらも大傑作!フランス映画のノワール物を久々に観ました!
(2007年日本)
監督 熊切 和嘉
脚本 宇治田 隆史
出演 玉川 鉄二、つぐみ、西島 秀俊
■ストーリー■
ヒロシは、軍隊の行ったある極秘実験の実験に参加して実験台の少年少女の死ぬのを見て感情や感覚を失ってしまうのだった。15年後、犯罪の被害者が加害者に対して敵討ちが出来る「敵討ち法」が制定されていた。敵討ちの執行代理人となっていたヒロシは感情もなく仕事をこなしていくのだった。
■感想■
「敵討ち法」なる法律が制定された世界での主人公の活躍を描くSF映画。
原作は松本次郎のコミックです!最近はハリウッドのみならずコミック原作の映画が流行してますけど、こういう面白そうな題材を原作にするのは大賛成です!コミックの映画化といえば『あずみ』(03年)の第3作目はどうなったんでしょう??北村龍平監督にぜひ3作目を撮って欲しいです!現在連載中の原作も相変わらずスプラッター度が高いので、北村龍平監督に撮って欲しいですね!
ところで、今作『フリージア』なんですけど、良くわからない作品でした。犯罪者の被害者が敵討ちできるっていう設定を活かしてもっともっとエンターテイメント作品にできる内容なのに、なぜか15年前の軍部の実験に登場人物たちを絡めて、いかにも良くありがちな日本映画っぽい作品にしちゃってます。
こういうエンターテイメント的な題材の作品はもっと単純なストーリーの方が良いのに!因縁話を持ち込むなら続編にして欲しいです。(でも続編が作られるほどヒットさせようとも思ってなかったのかも)
そんな15年前の極秘実験に絡んだ、つぐみや元上官との因縁話なんて本当に必要なかったような気がするんですけどね。敵討ち法の設定を活かして、「敵討ち」の執行代理人の主人公ヒロシの活躍をもっと延々と見たいと思う観客の方が多いと思うんですけどね。こんな面白い設定なのに!もったいない!
自分は原作のコトはまるっきり知らないんですけど、なんか原作の方が面白そうです!面白い原作があるなら、なぜそのまま映像化しなかったんんですかね??原作のエピソードのいくつかをピックアップしてストーリーを練り直して映画化すれば良かったのに!(映画版は実際そうしていたらすいません)
こういう面白い設定だけをとりあげて、ハードなアクション映画にしちゃえば良かったのに。
こういう設定だけを活かして映画化するなら、ハリウッドが得意なジャンルかもしれないですね。でもハリウッドだと万人に受ける作品になっちゃうから、それはそれで問題かも。ここは香港映画やイタリア映画として今作をリメイクしてくれればかなり面白くなるかも。もしかするとフランス映画でリメイクしても変わった作品になって面白いかも。
フランス映画だって、古くからアクション映画では描写がかなりハードでしたからね!ジャン=ポール・ベルモンドの『プロフェッショナル』(81年)や『パリ警視J』(84年)もアクション映画としてはかなりハードな作品でしたから。最近も『あるいは裏切りという名の犬』(04年)っていう傑作がありましたもんね!ストーリー重視の『あるいは裏切りという名の犬』だってアクションシーン自体はかなりハードでしたから。
とにかく今作の感想は、「原作の面白い設定を活かしきれてないのかな??」っていうのが素直な感想です!
残酷そうな描写は、それなりにかなりな描写もあるのに、ストーリー的に、センチメンタルなラストに向かっての展開には少しげんなりでした。アクション映画を観るつもりで観てたら、途中から終盤に向けて、なんか70年代の青春物みたいな作品を見せられたような気分でした。 う~ん、もったいない。
なんでもかんでもリメイクしたがるハリウッドですけど、今作はハリウッドの映画会社では話題になっていないんですかね??50点
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