『裏切りの闇で眠れ』
TRUANDS(2006年フランス)
監督 フレデリック・シェンデルフェール
脚本 フレデリック・シェンデルフェール
ヤン・ブリオン
出演 ブノワ・マジメル
フィリップ・コーベール
ベアトリス・ダル
オリヴィエ・マルシャル
■ストーリー■
組織に属さないフリーのフランクとその相棒のジャン=ギィは、組織のボス、クロードから依頼された危険な仕事を行っていた。確実に仕事をこなすフランクは、クロードからも組織に入るようにすすめられるほどだった。1匹狼が好きなフランクは組織に入ることを拒否していた。
しかし、ある日、印刷局の男が警察に捕まったことからクロードが警察に逮捕されてしまうのだった。クロードは3年の実刑判決になるのだった。ボスのいなくなったクロードの組織は、少しづつほころび始めていくのだった。
■感想■
ブノワ・マジメル主演のフランス製の犯罪モノ。
ブノワ・マジメルの相棒役で、映画監督、俳優のオリヴィエ・マルシャルが競演してます。
フランス映画お得意の「ノワール物」なんですが、デキはごくごく普通の犯罪物でした。
どちらかと言えば、ハリウッドの作品でも良さそうな単純な作品でした。
でも、フランス映画らしく、すごくハードな銃撃戦や殺しのシーンもいくつかは用意されているんですけど、その他のドラマ部分が弱すぎるんで、銃撃戦だけ浮いちゃってる印象を受けちゃいます。
いくら銃撃戦がハデでも、ストーリーがこれじゃ、まるでハリウッドの作品みたいです!!
それにランニングタイム107分も長すぎ!!
長すぎ!!
長すぎ!!
この内容ならあと17分くらい短くても良かったのに!!いや、あと25分くらい短くても良かったのに!!
まず、主人公のブノワ・マジメルの印象が弱すぎ!!
ストーリー的にも、組織のボスのクロードの方がメインな印象です!!
それに、主人公のフランクをはじめ、感情移入出来るキャラクターが1人もいないのも今作に面白さを感じない原因にもなってます・・・。
また、これと言った特長のない普通のストーリー!
感情移入できないキャラクター!!
なのに、ハデな銃撃戦!!
まるでハリウッドのギャング物って感じです。いや、ハリウッドのギャング物だったら、感情移入できる主人公が登場しますね!
ところで今作は「R-18」なんですけど、暴力描写のせいなんでしょうか??
最近は厳しいんですね!!
まぁ、これくらいのデキのアクション映画を、映画好きになるかもしれない小さな子どもに見せて、エンターテイメント映画がキライになっちゃっても困るんで「R-18」でOKなんですけどね。
今作に出演しているオリヴィエ・マルシャル監督の傑作ノワール『あるいは裏切りという名の犬』(2004年)は、年齢制限が無いんで、若い映画ファンはそちらを鑑賞しましょう!!
フランス映画だったら、1983年のノワール物+刑事アクションの『ラ・バランス愛しきは女』とか、ジャン=ポール・ベルモンド主演のアクション『プロフェッショナル』(1981年)とかをDVD化してくれないですかね?? 30点
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