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『棲む女』オカルトチックヒドゥン

2010-09-06 21:43:51 | ホラー
棲む女
EVIL ANGEL(2009年アメリカ)
 監督    リチャード・ダッチャー
 脚本    リチャード・ダッチャー
 出演    ヴィング・レイムス、クリストファー・シェパード
        エヴァ・ゴーデット、マリー・ウェストブルック
        JJ・ニューワード、ジョンタイル・ゲラード
        リチャード・ダッチャー

 ■ストーリー■
 街を歩く男が悪魔の幻におびえ、協会に逃げ込むが屋上まで追い込まれ転落死する事件が起きる。一方、救命士のマーカス意識不明の娼婦リジーの蘇生を行うが失敗、死亡してしまうのだった。また、マーカスは、6箇所を刺された瀕死の女性エマを病院に連れて行くが、蘇生させることが出来ずやはり、死亡してしまうのだった。そんなとき、病院では1度死んだ女性教師が4分後に甦り、看護師たちを殺し病院から失踪するのだった。
 その後、リジーが起こした脅迫事件を追っていた探偵が、病院を抜け出した女性教師に殺される事件が起きるのだった。探偵の父親カラザースは、息子が追っていたリジーの事件の捜査を始めるのだった。

 ■感想■
 監督、脚本リチャード・ダッチャーのホラー映画。
 
 謎の殺人事件を追う探偵と事件に巻き込まれた救命士を描くホラー映画です。
 
 いや~、ヒドイ!
 無意味なシーンの連続!
 “ストーリーに関係してるの??”って思わせておいて、まるっきり関係無いシーンの連続で、時間かせぎ! 
 それでも、ランニングタイムが85分なら、まだしも、なんと今作は124分とありえない長さ!
 どんなシーンが無意味かと言うと
 ・映画の冒頭で6箇所を刺されて殺されたエマのエピソードがまるっきり無意味です!
 ・エマが主人公の救命士マーカスと会ったコトがあるエピソードも、主人公の記憶違い??って感じで、全然、ストーリー上、意味の無いシーン!!
 ・死んだエマの家族に会いに行って日記を読むシーンとか無意味!
 ・主人公の妻が浮気しているシーンとかも設定上、あまり意味が無い!
 こういったシーンが、ストーリー上、大切なシーンと交互に描かれているから、余計に分かりづらくなってます!
 
 映画の冒頭、悪魔の幻を見せられて、街を彷徨う男のシーンが延々と流れますけど、その男は最初の被害者っていうだけなのに、超ひっぱり過ぎ!!もうビルから落っこちるシーンから始めれば5~7分くらい短く出来るのに!!
 
 また、映画の中盤まで、ほとんどのシーンがマーカスとヴィング・レイムスのシーンが交互に描かれていきますけど、分かりにくいだけで、何の効果も上げていない!!

 演出力 マイナス50点!
 
 なのに、なんとか観れる作品になっています! 
 なんかストーリー運びとか、Z級っぽいのに、なんか、良くあるB級ホラーになっています!
 なぜ??
 
 今作の撮影監督はビル・バトラーです。
 『チャイルド・プレイ』(1988年)
 『山猫は眠らない』(1992年)
 『アナコンダ』(1997年)
 の撮影監督です。
 撮影監督が普通になるだけで、こんなZ級系ホラーが、ちゃんと観れるB級作品になっちゃうの??って感じです!
 今さらですけど、映画って、監督、脚本と同じくらい、撮影監督が重要なスタッフなんですね~。
 
 でも、この内容なら、90分以内に収めて欲しかったです!長くても100分ですよね!
 124分は長すぎ!

 ところで、今作の犯人は、黒魔術に凝って、魂を誰かに乗り移させるコトが出来るようになった娼婦リジーだと思ったのに、なんと、犯人は人類の祖先アダムの最初の妻リリスというオチ!!
 数千年も生きている!倒せるワケないです!!
 ラストは、お約束のホラー映画定番のオチで、けっこう楽しめますが、そこにいくまでがダラダラしているので、ちょっとマイナスですね。
 あと30分くらいカットしたら、ちょうど良い長さになってテンポも良くなって、プラス20点くらい行くのにッ! 60点
 
コメント
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