『ボディ・パズル』
BODY PUZZLE(1992年イタリア)
監督:ランベルト・バーヴァ
脚本:テオドロ・アグリミ
ランベルト・バーヴァ
ブルース・マーティン
原案:テオドロ・アグリミ
ドメニコ・パオレーラ
出演:ジョアンナ・パクラ
トーマス・アラーナ
フランソワ・マンターギュ
■ストーリー■
ノンフィクション作品の編集者のトレーシーが亡くなった夫エイブの墓参りに行くと、何者かにエイブの墓が荒らされ死体を盗まれる事件が起きていた。
帰宅後、家の冷蔵庫を開けると、人間の耳が入っていたのだった。
一方、耳を切り取られたショップの主人が殺される事件が発生し、警察は同一犯の犯行と見て捜査を開始するのだった。トレーシーは身の危険を感じ実家へ里帰りするのだった。
犯人は、その後も第2、第3の殺しを行っていくのだった。その死体はいずれも身体の一部が切り取られているのだった。
捜査を行う中で警察はトレーシーの夫エイブが生前仲の良かった「友達」ティムという人物が事件に関わっていることを知るのだった…。
■感想■
ランベルト・バーヴァ監督の1992年のイタリアのジャッロ映画。
イタリア製のスリラー映画というだけで、皮の黒手袋の殺人鬼も出てきませんし、身近なところに犯人がいるわけでもない作品です。
内容的には、猟奇的な殺人事件を描いていますが、ごくごく普通のサスペンス映画っていった感じの作品です。
でも、でも、すごく面白い!!
犯人の顔も最初からでていますッ。
なんだ、最初から犯人の顔が分かっちゃているのね~。
と思って観ていたら、1時間20分くらいしたところで、「ガツ~ん!」とやられちゃいました!!
「全然気が付かなかった!!」
さすが、ジャッロ映画を量産したイタリア映画!!
ジャッロ映画でなくとも、マカロニウエスタンでも、少人数の精鋭部隊が活躍するコンバット物でも、刑事アクションでも、「コナン・ザ・グレート」系のファンタジー物でも、「マッドマックス2」+「ニューヨーク1997」系のSFアクション映画でも、ヒットしそうなものは何でも量産しちゃうお国柄ですが、さすがアイデアはすごくありますよね!!
真似でも、ただの真似に終わらない!!
やっぱり、量産しているだけに、以前作られた作品と違う要素を求めて、新しいトリックとか何かを生む可能性が高いですよね!!
ダリオ・アルジェント監督の『サスペリアPART2』(1975年)ほどではないにしろ、映画ならではのトリックが鮮やかに描かれています!!
もし、同じトリックを使った作品が以前あったら、勉強不足でごめんなさい!!
とにかく、自分は、ビックリしちゃいました!!
ちょっと、ほめすぎちゃったかも??
ランベルト・バーヴァ監督だし「大したことないんだろうなぁ!!」と思って観たのも良かったんでしょうが、こういうジャッロ映画を観れたのは、ちょっと幸せな気分!!
事件を捜査している刑事に「落ち着きたいの」とか言って、突然プールで泳ぎ出すジョアンナ・パクラ!
不審に思って扉の鍵を開けたまま、外の様子を見に行くジョアンナ・パクラ!
被害者のヒロインと良い仲になってしまう刑事!
イヤ~、そんなことありえない!!今作はヒドイ凡作だわ!とか思わせて、こんな映像トリックを仕掛けているとは??
まぁ、本当は何も考えずに脚本練ったんでしょうけど。
こういう作品こそ、DVDとかBlu-Rayになって欲しいんですけどね~。 80点
ボディ・パズル [VHS] | |
ジョアンナ・パクラ | |
東北新社 |