『シザーズ』
PRIMETIME MURDER(2000年イタリア)
監督:アレッサンドロ・カポーネ
脚本:アレッサンドロ・カポーネ
原案:アレッサンドロ・カポーネ
チロ・ダミッコ
音楽:ザカール&パブロ
出演:フランチェスカ・ザカリアス
ルカ・ヴェナンティニ
マリサ・ベレンソン
イヴォンヌ・シオ
レイ・ラヴロック
■ストーリー■
売り出し中で人気が上がり始めていたファッションモデルが10階から突き落とされて殺される事件が発生する。これでモデルが連続で3人殺されていた。最初の2人は鋭利な刃物でメッタ刺しにされていた。
死因は違っていたがビルから突き落とされたモデルも衣服に鋭利な刃物による切った跡があり、同じ犯人によるものと判明した。
そして、間もなく4人目のモデルの犠牲者が出る。今回はボーイフレンドと一緒に殺されるのだった。
新たなモデルを発掘するよう依頼されたカメラマンのマルコは、モデルを目指すフランチェスカをモデルスクールで発見、事務所に推薦するのだった。モデル事務所の社長もフランチェスカの写真を見て契約を結ぶことにするのだった。
しかし、モデル事務所の社長ルカと秘書が殺される事件が発生、連続殺人事件を捜査するデ・パルマ刑事は、社長と前日会ったフランチェスカに事情を聞くが何も情報を得ることはできなかった、、、。
ファッションショー「スターナイトショー」のメインモデルをフランチェスカで行うことになるが、デ・パルマ刑事はそのショーに犯人が現れるのではとないかと推理するのだが、、、。
■感想■
またまた、未DVD化作品(なおかつ古い作品)を記事にします。
ファッション業界を舞台にした連続殺人事件を描くイタリアの2000年のジャッロ映画。
ジャッロ映画は、ファンが少ないと思われているのか、今作はDVDになっていません(もちろんブルーレイにも、、。)
レイ・ラヴロックが出演していますが、大して話題にならなかった気がします。未公開のビデオスルー作品なんで当然と言えば当然なんですが、、、。
今作の最大の特長は、2000年以降の日本で公開(ビデオ公開ですが)された数少ないイタリアのジャッロ映画の1本というところです。
ファッション業界に、黒手袋のハサミを持った連続殺人鬼が現れるというまさにジャッロそのものの設定。
でも、犯人の殺人の動機も甘め、描写も甘め、、、
登場人物も、出てきてはすぐに殺されてしまうので、犯人を推理する間もなく、あっという間にラストに、、、。
本当だったら、驚くはずの犯人の正体も、、、「ふ~ん」っていう感じで感動もせず、、、。
観ている人にミスリードするための、ヒロインのフランチェスカの母親が足が不自由なふりも全然活かせず、、。
監督、脚本は『ウィッチ・ストーリー』(1989年)、『イントゥ・ザ・ミッション』(2014年)のアレッサンドロ・カポーネ。その他の監督作品だと、コメディ映画やTVシリーズを監督しているようです。
作品としては、あまり面白いとは言えませんが、今作は、イタリアのジャッロ映画っていうだけでOKです!!
もう少しストーリーが、1980年代の日本の2時間サスペンスくらい練りこまれていたら、大傑作になったのにー、、。