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『エシュロン 対NSA網浸入作戦』イタリア製マジメエンタ

2008-06-07 14:36:45 | サスペンス

エシュロン 対NSA網浸入作戦
THE LISTENING(2006年イタリア)
 監督          ジャコモ・マルテッリ
 脚本          ジャコモ・マルテッリ
              イニゴ・ドミンゲス
              リカルド・ブラン
 原案          ジャコモ・マルテッリ
 出演          マイケル・パークス
              マヤ・サンテ
              アンドレヤ・ティドナ
              ジェームズ・パークス
              テレンス・ビーズリー

 ■ストーリー■
 受話器をしたままの固定電話機や、電源の切れた携帯電話を使った盗聴システム「タンブルウィード」がNSAや世界各国の大使館で案内されていた。しかし、イタリアでタンブルウィードの情報の入ったバッグが盗まれてしまうのだった。泥棒は単純な窃盗犯で、バッグの中身を確認し、そのまま捨ててしまうのだった。
 そして、偶然通りかかったイタリア人の若い女性フランチェスカがそのバッグを拾うのだった。その夜、フランチェスカが友人としている会話から、NSAはフランチェスカが「タンブルウィード」の操作マニュアルを拾ったことを知るのだった。フランチェスカはそのバッグを警察に届けようとしたため、タンブルウィードを開発した企業ウェンデルクランショーはフランチェスカからバッグを回収するが、マニュアルが1冊抜けてていたため、フランチェスカは、産業スパイと疑われ拷問されるのだった。
 盗聴活動をしてフランチェスカが産業スパイでないことを確信したNSAの職員ジェームズ・ワグリーは、なんとか彼女を助けようと動き出すのだった。
 
 □■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 イタリア製の超マジメなスパイ映画。
 NSAに疑われた女性の恐怖の体験を描いています。
 主演は『キラー・ビーズ』(1976年)のマイケル・パークス。
 
 イタリアに渡ったマイケル・パークスが、どうするのかと思いきや昔の知り合いのイタリア人ジャンニに会いに行きます。
 「やっぱりコネって大事なのね!!ジャンニがいなかったらどうするの??」
 って感じです。
 
 かつて、ローマにいたときに上司のために愛したイタリア人の民間の女性と別れた主人公が、またまた民間の女性のために立ち上がります。
 それにしても、怖い作品です!全然救いが無い展開になっていきます。
 4億ドルの国家秘密を知ったかもしれないって理由で、同盟国の民間の女性を拷問する展開が描かれるなんて、やっぱりヨーロッパの作品ですよね!
 現実的にはこういうことがあっても、ハリウッドではなかなか正面きって描かれないですからね!
 それに、これがハリウッドのエンターテイメント作品だったら、スーパーヒーローが登場したりするんですけど、そこはイタリアのマジメなエンターテイメント作品、普通の内勤のスパイしか出てきません。
 どう考えても、分が悪いです!!
 
 民間の女性を助けようとした主人公や、主人公の上司、どう見てもまともな行動を取る登場人物たちが、ひどい目に!
 一方、NSAに出入りする企業や、その企業にコビをうるようなNSAの職員は、最後まで良い目に!!なんて現実的なの??
 
 みんなが好きで観るハリウッド的な作品も、子どもじみててイヤですけど、こういうマジメな展開のエンターテイメントも、ちょっとだけ暗い気持ちに!!
 最後の最後だけ、ちょっとだけ救いのある展開になりますけど、それにしても暗い!暗い! 

 イタリア人っていうのは、怖いマフィアがいるし、警察も信用されていないし、基本的に組織とかを信用していないんでしょうね!!
 イギリス人ほどじゃないでしょうけど、イタリア人も国家とか組織とかに批判的なんでしょうね。
 今作は、とうていハリウッドでは作られない作品です!さすがヨーロッパ映画です! 

 “エシュロン”については、ピーター・バラカンが司会をしている関東のTBSで放送されていた「CBSドキュメント」で放送されていたんで、数年前に観たときに
 「これって、本当??」
って思ったもんですけど、このエシュロンを題材にして、本当に面白く作ってあります!!
 今作以外でも、さいとうたかおのコミックの「ゴルゴ13」でもこのエシュロンをテーマにした作品がありましたよね。
 マット・デイモンの『ボーン・アルティメイタム』(2007年)でも普通にこのシステムが出てきましたね。観たときに「何の説明も無いや!!」って思ったんですけど、スパイ映画を観る人間は「エシュロン」については当然知っているってコトなんでしょうね。
 「エシュロン」について、何の知識も無い人は、軽く調べて、少しだけ予備知識をつけてから、今作を観た方が、より一層、今作を楽しく観れるはず!!
 
 ところで「CBSドキュメント」ってTBSでしか放送されないんですか??つまらない地方の番組を放映してるんなら、地方局も、こういうマトモな番組を放送してくれないですかね??

 でも、イタリア映画のこういうエンターテイメント作品を観れるだけでウレシクなっちゃいます。DVDスルーでかまわないから、もっともっともっともっともっとたくさんのイタリアの作品を公開して欲しいです。
 でも最近の作品でなくて、『ナポリ犯罪ルート』(1976年)とかを、フジTVのTV放映時の日本語吹き替えつきでDVD化してくれないですかねぇ??
 それにしても、こんな地味系なエンターテイメント作品を良くリリースしてくれましたね!!70点

 今作の教訓:落し物には注意!!

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