『ナンバー23』
THE NUMBER 23(2007年アメリカ)
監督 ジョエル・シューマカー
脚本 ファーンリー・フィリップス
出演 ジム・キャリー
ヴァージニア・マドセン
エド・ローター
■ストーリー■
野犬捕獲の仕事をしているウォルターは、妻から「ナンバー23」というミステリーをもらう。だが、その本を読み始めて、ウォルター自身がモデルになったのではと思う描写があることに気づくのだった。そしてまた、その本に書かれている「23」という数字に、世の中のすべてのが支配されているという脅迫観念に襲われるのだった。
■感想■
ジム・キャリー主演のミステリー映画。
監督は、なんでもそつなく監督する職人監督のジョエル・シューマカー。
あんまり特長が無く何でもソツなくこなす職人的な印象の監督です!自分の好み的には、悪い意味で職人って印象なんで、自分はあんまり好きな監督さんじゃないです。
でも、なぜか、なぜか、なぜかジョエル・シューマカーって、作品には恵まれているんですよね!!
ラリー・コーエン原案のタイトな傑作スリラー『フォーン・ブース』(2002年)をはじめ、「バットマン」シリーズの『バットマン・フォーエバー』(1995年)、『バットマン&ロビン Mrフリーズの逆襲』(1997年)、クリス・ロック、アンソニー・ホプキンス主演のアクション『9デイズ』(2002年)等、色んなエンターテイメント映画を撮っています。
どの作品もそれなりに「観れる作品」にするので、けっこう重宝されるんでしょうね。
エンターテイメントがまるっきり分かっていない監督よりは、いくらかマシですけど、だからといって積極的にジョエル・シューマカーに監督して欲しいとは思わないんですけどね。
でも、さんざん言っていますけど、今作の場合は、映画的に、かなり中身の無いどうしようも無い作品なんで、ジョエル・シューマカーに監督してもらって全然OKなんです!!
こういう作品を撮るにはうてつけの「職人監督」ですよね!!
ちょっとしたアイデアだけの中身の無い作品はこれからも、ジョエル・シューマカーに監督してもらいたいですね!!
偶然、入手したミステリー小説を読んで、すべてのものが「23」という数字に支配されてると思うなんて、頭がオカシイとしか思えないです。
今作の主人公に、普通の観客なら、まるっきり感情移入できないと思うんですが、どうなんでしょう??
それに、今作を観て「すごいミステリーだなぁ!!」なんて思う映画ファンはいるんですかね??
周りの人間が「そんなの偶然」って言ってるのに、取り付かれたように「23!」「23!」「23!」ってオカシイでしょ!!
何かが起きたのが、23日とか2月3日とかならわかりますけど、
10を引いたら23とか、5を足したら23とか、それって、もう23じゃないでしょ!!オカシイ!!オカシイ!!
登場人物もおかしければ、この脚本を書いた人間もおかしいし、今作にOK出した製作者もおかしいでしょ!!
ジム・キャリーが演じた主人公もおかしければ、息子まで「23」「23」って「23」にこだわりだしちゃって!!
今作が、メジャーな俳優も出演しない、80分弱くらいのマイナーな作品ならまだしも、メジャーな作品で、この脚本!!ダメダメ!!
実際、今作もランニングタイムが99分しかないのに、120分くらいに感じる長さ!!あと20分くらいカットして欲しいくらいです!!
主人公が、数字の“23”にこだわるのもオカシイですけど、今作のオチのトリックも、いつも通りのオチでガッカリ!!10点
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