『脳男』
(2012年日本)
監督 瀧本 智行
脚本 真辺 克彦
成島 出
原作 首藤 瓜於
出演 生田 斗真
松雪 泰子
江口 洋介
石橋 連司
夏八木 勲
■ストーリー■
連続爆破事件が発生し、また犯人をマスコミを通じて批判した人間たちが殺される事件が発生し、人々をを恐怖に陥れていた。爆弾に使われた特殊な部品から、容疑者、緑川を割り出した刑事の茶屋は、緑川のアジトを急襲するが緑川を捕り逃してしまうのだった。しかし、アジトにいた謎の若者の捕獲に成功するのだった。謎の男は、鈴木一郎と名乗るのだが、名前以外、なにも語ろうとしなかった。鈴木一郎、爆破事件の現場に偶然居合わせた精神分析医、鷲谷真梨子による精神鑑定が行われることになるのだが、鈴木一郎が感情を一切表に出さないことにに興味を抱くのだった…。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
「江戸川乱歩賞」受賞の首藤瓜於の同名小説「脳男」(講談社文庫)の映画化作品。
連続殺人鬼を殺していく殺人鬼の活躍を描くアクション映画。
連続殺人鬼を殺す殺人鬼、魅力的なキャラクターです。
ダイナ・グラシウナス&ジム・スターリン「サイコメトリック・キラー」(ハヤカワ文庫)や、ジェフ・リンジー「デクスター 幼き者への挽歌」をTVドラマ化した「デクスター 警察官は殺人鬼」と、小説やTVドラマでも同じようなキャラクターが出てきて活躍しています。
ところで、今作は、原作と同じ展開なんでしょうか??
ちょっと気になって調べてみたら、時間の関係や、登場人物たちの映画的見せ場のために、またまたずいぶんと改悪されたみたいですねぇ・・・。
連続爆殺魔の緑川が、脳男を殺すために、移送中の警察車両をバイクで襲うシーンとかって、いかにも1970年代の東映のアクション映画みたいな展開ですよね。わざわざ犯人が警察車両を襲う意味がわからないです!
犯人は、連続殺人鬼のサイコだから、意味不明の行動をしたとしても、「ガイキチのしたことですから、理由なんてないですよ・・・」みたいな言い訳ですますつもりなんでしょうか??
かつてのプログラムピクチャーが作られた時代のそういう作品だったら、犯人の方から接触してくるようなこんな風な展開からクライマックスに突入しても、しょうがないと思いますけど、ランニングタイム125分で、宣伝にもお金をかけた大作で、こういう展開はダメでしょう!
まるで1970年代のTVの刑事ドラマの延長みたいな展開!
TVドラマという制約があって作られた作品と同じレベルにしか、思えない印象です!
なんで原作を改変しちゃったんでしょう??
普段、映画をまるっきり観ないような人には、十分楽しめるレベルです!
いや、もう少面面白いですにはなっているだけに、余計に残念な感じです!もう少し、原作風に展開してくれれば良かったのに・・・。 65点
原作小説
原作の続編
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます