『ノーベル殺人事件』
NOBEL’S TESTAMENTE(2012年スウェーデン)
監督 ピーター・フリント
脚本 ベルニラ・オリェルンド
原作 リサ・マークルンド
出演 マリン・クレピン
ビョルン・カイェルマン
レイフ・アンドレー
カイサ・エルンスト
エリック・ヨハンソン
■ストーリー■
ストックホルムで行なわれていたノーベル賞授賞式の晩餐会のパーティ会場で、イスラエルの科学者ヴィーゼル博士が襲われる事件が起きる。ヴィーゼル博士は重症ですむが、博士と一緒にいた選考権を持つキャロライン・ヴォン・ベリングは死亡するのだったパーティに取材に来ていたクヴェルスブレッセン紙のアニカ・ベングッソンは、偶然殺害現場に居合わせ、犯人の女性を目撃するのだった。警察からは、かん口令が敷かれ、記事にしないよう指示されるのだった。アニカは独自に捜査を進め、狙われたのは博士ではなく、キャロラインではないかと疑い始めるのだった・・・。
■感想■
スウェーデンのミステリー小説、リサ・マークルンドの「アニカ・ベングッソン」シリーズの映画化作品。
今作が好評だったようで、本国スェーデンでは、ビデオ作品でシリーズ化されているようです。ちなみに、日本でリサ・マークルンドの小説が翻訳されたのは「爆殺魔ザ・ボンバー」(講談社文庫)だけです。
今回のマリン・クレビン主演でその他のシリーズも2012年に映像化されています。
“PRIME TIME”
“STUDIO SEX”
“DEN RODA VARGEN”
“LIVSTID”
“EN PLATS I SOREN”
また、エレナ・ベルグストロム主演でも2000年前半に映画化されているようです。
“PARADISET”(2001年)、“SPANGAREN”(2003年)の2作品が映画化されています。
日本では、今作以外の作品を観るコトが出来るんでしょうか??
スウェーデンというお国がらか、ヒロインの生活が事件の捜査と平行して、けっこうなボリュームを感じる形で描かれていきます。
自分の子どもがいじめられていることとか、夫が今一、その件に関して理解が無いとか、それって、メインの事件と関係ないのに、時間とりすぎ~って感じもしちゃいますが、キャラクターの生活も描いて、観客にヒロインに感情移入させるのも大事にしているんでしょうねぇ。
こういうヒロインの私生活を描くのって、日本の2時間サスペンスみたいですね!今作も『ヒプノティスト催眠』のように、1980年代の日本の2時間サスペンスの面白い作品を1000倍くらい面白くした感じですね!!
映画が始まってすぐに、女暗殺者の殺しのシーンがあって、けっこうハデな作品と思わせておいて、そのあとは、地味地味な展開に。映画的に言って、何のヒネリもなく暗殺者を雇った黒幕の犯人も観ている人がすぐに分かる感じです!ランニングタイムも90分とエンターテイメント作品としてちょうど良い長さ。
期待しないで観れば十分楽しめる内容でした!! 60点
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