『ハーヴェスト奪われた腎臓』
THE HARVEST(1993年アメリカ)
監督 デビッド・マルコーニ
脚本 デビッド・マルコーニ
出演 ミゲル・フェラー
レイラニ・サレル・フェラー
ヘンリー・シルヴァ
マット・クラーク
■ストーリー■
脚本家のチャーリー・ポープは、書きかけの脚本に行き詰まりメキシコへと出かける。執筆を続ける中、ナイトクラブでナタリーという美女に出会い、デートに出かけるが、デート中に何者かに襲われてしまう。
チャーリーが目覚めると背中に大きな傷痕ができていた。
■感想■
ミゲル・フェラー主演の都市伝説ホラー。
アメリカでは有名な都市伝説の「腎臓を睡眠中に取られる話」をモチーフにしています。
その有名な都市伝説とは、“男性がバーで美女と知り合い一夜をともにすると、睡眠薬をもられて気を失って、起きると腎臓を1つ取られている”というものです!
この都市伝説の大元のネタは、イギリスに出稼ぎに来た外国人が腎臓を取られたという話だったような気がします。
それがいつの間にか伝説の舞台がアメリカになって、バーで知り合った美女と一夜を共にするとかのストーリーになったみたいですね。
そういえば、このネタの変形パターンで『堕天使のパスポート』(2002年)がありました。
確か、この「腎臓を取られてしまう男」の話をテーマにした有名な海外のサスペンス小説(文庫)があった気がするんですけど、ちょっと思い出せないです!
今作が1993年の作品なんですけど、その小説は今作のあと邦訳された記憶があるんで1994年以降出版された作品だと思うんですけど、作者も出版社も思い出せないです!
文春文庫か講談社か扶桑社ミステリーだったか、ちょっと自信無いです。
なんか、映画の今作は、サスペンスっていうより、「映画のストーリー」と「脚本に行き詰った主人公が考える脚本の中のストーリー」とが交差しているので、軽く観れます!
でも、ちょっと展開が軽すぎ!
ランニングタイム97分も使って、こんな軽い映画を作られてもねぇ!
ミゲル・フェラーが、書いている映画の脚本の中のストーリーの方が面白いです!
なんで、こんな軽いタッチの作品にしちゃったんでしょう??
もっともっとハードなサスペンス映画を想像してたんで肩透かしを食らった気分です。だって、今作の予告って、かなりハードな感じだったでしょう。
そうしたら、ハードなシーンは、ミゲル・フェラーが書いてる脚本のストーリーのシーンなんです!
「夢オチ」ならぬ登場人物の「想像オチ」な予告編でしょ!なんか騙された気分!
いやいや、予告を作った人の勝ち!ってことですね!フフフ、許しちゃいます!
今作って、ビデオ公開の作品だと思ってたんですけど、劇場公開してたんですね!知らなかったです!
ビデオで観たから面白く観れましたけど、劇場に行ってたら少しガッカリかも。
特に撃ちあいもなく、ただ腎臓取られて、脚本書き上げて終り!って、オムニバス映画の1篇じゃないんだから!
面白いのは作品の登場人物の脚本家が書いたストーリーって!
脚本家が書いた作品のストーリーが、映画そのものストーリーでも良かったのに!
アメリカでは「腎臓を取られる」都市伝説が有名なんで、こういう軽い作品にした方が受けるんでしょうか??
ビデオには、別バージョンのエンディングが入ってますけど、どちらでもOKです。大して印象変らないです!
別バージョンの方が、サスペンス映画っぽくて好きですけど、そこに行くまでの本編がダラダラなんで、どっちでも良いです。
脚本と監督のデビッド・マルコーニは『エネミー・オブ・アメリカ』(1998年)の脚本書いてる人です。
なんか、軽い作品なんで、TVドラマを観るような感覚で観れば面白いかも!40点
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